新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙VI

新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙VI

ラノベ
759円 (税込)

3pt

破滅へと向かう聖クルザ騎士団の窮地を救ったコルとミューリ。彼らの騎士としての在り方に絆の答えを見つけたコルたちは、二人だけの騎士団を結成する。
憧れの騎士という肩書きに夢中になるミューリだが、立場上コルに素直に甘えられなくなり、頭を悩ませることに。そこにハイランドから、麦の大生産地・ラポネルの調査依頼が舞い込む。
賢狼の娘ミューリは麦の産地と聞いて意気込む。しかしその地の元領主ノードストンには、悪魔と取引しているという不穏な噂があった。そして、王国と教会の争いを解決する可能性を秘めた新大陸発見への手助けを“薄明の枢機卿”コルに持ち掛けてきて――!?

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狼と羊皮紙 の一覧

1~13巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~13件目 / 13件
  • 新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙
    737円 (税込)
    聖職者になる夢を志す青年コルは、恩人のロレンスが営む湯屋『狼と香辛料亭』を旅立つ。ウィンフィール王国の王子に誘われ、教会の不正を正す手伝いをするのだ。そんなコルの荷物には、狼の耳と尻尾を有した美しい娘ミューリが潜んでおり――? かつて賢狼ホロと行商人ロレンスの旅路に付き添った放浪少年コルは青年となり、二人の娘ミューリと兄妹のように暮らしていた。だがお転婆なミューリはコルの旅立ちに反対し、こっそり荷物に紛れ込み家出を企てたのだ。『狼』と『羊皮紙』。いつの日にか世界を変える、二人の旅が幕を開ける!
  • 新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙II
    759円 (税込)
    港町アティフでの聖書騒動を乗り越えた青年コルと、賢狼の娘・ミューリ。恋心を告げて開き直ったミューリから、コルは猛烈に求愛される日々を送っていた。そんな中、ハイランド王子から次なる任務についての相談が。今後の教会勢力との戦いでは、ウィンフィール王国と大陸との海峡制圧が重要になってくる。そのため、アティフの北にある群島に住む海賊たちを、仲間にすべきかどうか調べて欲しいというのだ。海賊の海への冒険に胸を躍らせるミューリであったが、コルは不安の色を隠せない。なぜなら海賊たちには、異端信仰の嫌疑がかけられていたのだ。彼らが信じるのは、人々が危機に陥ると助けてくれるという“黒聖母”。不思議な伝説が残る島で、二人は無事任務を遂行することができるのか――。
  • 新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙III
    737円 (税込)
    聖職者志望の青年コルの旅の連れは、「お嫁さんにしてほしい」と迫ってくる賢狼の娘ミューリ。海賊の島から出た二人は、嵐に巻き込まれウィンフィール王国の港町デザレフにたどり着く。教会が機能していないその町で、コルは「薄明の枢機卿」と呼ばれ、まるで救世主のような扱いを受けることに。そしてコルはミューリの求愛に向きあうべく、自らを「兄様」と呼ぶことを禁止し、関係を変化させようとするのだった。そんなコルたちの前に、イレニアと名乗る商人の娘が現れる。彼女はなんと羊の化身であり、“ある大きな計画”に協力してほしいと持ちかけてきて――?
  • 新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙IV
    781円 (税込)
    ウィンフィール王国第二位の港湾都市ラウズボーン。ニョッヒラを出て初めての大都市に心躍らせる賢狼の娘ミューリと、教会変革の使命を胸に燃やすコルだったが、二人を待ち受けていたのは、武装した徴税人たちだった。  ハイランドの機転で窮地を脱した二人。どうやら「薄明の枢機卿」と讃えられるコルの活躍が、皮肉にも王国と教会の対立に拍車をかけていることを知る。  このままでは、戦争を避けられない。打つ手無しの中、コルに助け船を出したのは、ロレンスのかつての好敵手、女商人エーブだった。  神をも畏れぬ守銭奴は、果たして敵か味方か。コルは教会、王国、商人の三つ巴の争いに身を投じる――!
  • 新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙V
    737円 (税込)
    神をも畏れぬ女商人エーブの謀略を見事に退け、王国と教会による戦争の危機を回避したコルとミューリ。  騒動も落ち着く頃、コルは自らを慕ってくれるミューリとの関係をはっきりさせなければとあれこれ知恵をひねり、ある方法を思いつく。  そして調べもののため、かつて訪れたブロンデル修道院を目指す道中、コルとミューリは行き倒れの少年ローズと出くわすことに。彼はミューリの尻尾が飛び出るほど高名な聖クルザ騎士団の見習い騎士で、世界最強の騎士団が、悪名高い“薄明の枢機卿”のせいで壊滅状態だと訴えてきて――!?  一時の休暇のはずが、またしても大事件勃発のシリーズ第5弾!
  • 新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙VI
    759円 (税込)
     破滅へと向かう聖クルザ騎士団の窮地を救ったコルとミューリ。彼らの騎士としての在り方に絆の答えを見つけたコルたちは、二人だけの騎士団を結成する。  憧れの騎士という肩書きに夢中になるミューリだが、立場上コルに素直に甘えられなくなり、頭を悩ませることに。そこにハイランドから、麦の大生産地・ラポネルの調査依頼が舞い込む。  賢狼の娘ミューリは麦の産地と聞いて意気込む。しかしその地の元領主ノードストンには、悪魔と取引しているという不穏な噂があった。そして、王国と教会の争いを解決する可能性を秘めた新大陸発見への手助けを“薄明の枢機卿”コルに持ち掛けてきて――!?
  • 新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙VII
    803円 (税込)
     死者の乗る船が渡来する港町・ラポネルでの騒動を後にして、コルとミューリは再びラウズボーンへの帰路につく。  教会の不正を糺し、王国との争いを収める決意を新たにするコル。賢狼の娘ミューリはというと、理想の騎士冒険譚を執筆するのに大忙しな様子で。  そして、ラウズボーンへと戻った二人を待っていたのは、ハイランドと教皇庁の書庫管理を務めるカナンだった。カナンは“薄明の枢機卿”コルによる聖典俗語翻訳をさらに世に広めるため、教会が禁じた印刷術の復活を持ち掛ける。  さっそく職人を探すこととなったコルとミューリ。だが、教会から追われる身の職人は協力する代わりに、『心を震わせる物語』を要求してきて――!?
  • 新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙VIII
    748円 (税込)
     いがみ合う王子たちを馬上槍試合をもって仲裁したコル。ウィンフィール王国内での争いが終息したのも束の間、コルたちの前に使者が現れる。使者の目的は八十年ぶりに開催される公会議に、“薄明の枢機卿”の出席を請うものだった。  公会議開催の真偽確認をカナンに任せ、コルとミューリは聖典印刷の計画を進めるべく、資材の確保と新大陸の情報を求めて大学都市へ向かう。  そこはかつてコルが放浪学生として過ごした街。だが、その街を二分する大騒ぎが勃発し、その中心には”賢者の狼”と名乗る人物までいて――!?
  • 新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙IX
    726円 (税込)
     狼の化身ルティアが抱えていた心の呪縛を解き、教科書を巡るアケントでの争いに終止符を打たせたコル。目的であった聖典印刷の目処も立ち、いざ公会議に向け、コルたちは準備を始めるのだった。  全世界の聖職者が集う公会議、来るべき論戦を優位に進めるべく、一人でも多くの味方集めが重要となる。だが、その出鼻をくじくように“薄明の枢機卿”の名を騙る偽者が現れたとの報せが届く。  聖堂都市エシュタットの圧政に立ち向かう“薄明の枢機卿”の名の許に建てられた希望の街オルブルク。かねてからの謙遜が仇となり、自分が本人であると証明できないコルは決断を迫られる――。
  • 新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙X
    770円 (税込)
     エシュタットを騒がせた“薄明の枢機卿”を騙る偽者を成敗し、身に余るふたつ名を背負う覚悟を決めたコル。傍らに並び立つ、人呼んで太陽の聖女・ミューリもどこか誇らしげな様子。  公会議に向けた準備も大詰めのところ、二人の下にエーブの部下で羊の化身・イレニアが投獄されたとの報せが届く。  しかも投獄先は山岳都市ウーバン、七人の選帝侯のうちの一人、傭兵王を名乗るデュラン選帝侯が治める要害の地。  姉と慕う彼女の窮地を救わんと鼻息荒いミューリは、早速イレニアを助けに行こうと計画を練るが、どうやらイレニアは選帝侯お抱えの天文学者を誘拐した罪に問われていて――。
  • 新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙XI
    770円 (税込)
     蝕の予言を巡り争ったルウィック同盟を説き伏せ、見事に天文学者アマレットの奪還を成し遂げたコルとミューリ。  しかしそれは、デュラン選帝侯の威信をかけた計画が白紙に戻ることを意味していた。苦難の中、アマレットがもたらした一縷の希望――かつて古代帝国軍の北への行軍を阻んだとされる月を狩る熊が月を落とした地の伝承だった。  もし教皇庁まで通ずる新道の開削が為せば、侯の権威と命脈を保ち、教皇庁の喉元に刃を突きつけることとなる。  ゴブレアとバーリンドの選帝侯も加わり、南北に分断する要衝の調査に乗り出したコルとミューリ。だが、二人の前に月を狩る熊の伝承者が立ちふさがる――!
  • 新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙XII 羊たちの宴<上>
    792円 (税込)
    コルを殉教者に仕立て上げようとした異端審問官ローシェと選帝侯たちの非道な計画は、空から駆け付けたディアナの協力により砕かれた。  無傷の生還という偉業は、帝国内に薄明の枢機卿の名声をますます轟かせ、コルを一目見ようとウーバンは謁見を願う者たちで溢れかえることに。  そして、多忙な兄を支えるミューリの下にも真面目で頑固なコルを説得してほしいと陳情が集まり……。  そんな中、薄明の枢機卿の暗殺計画が再び持ち上がって!?  上下巻でお贈りする、賢狼の娘と若き羊皮紙が世界を変える運命の前夜祭!
  • 新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙XIII 羊たちの宴<下>
    924円 (税込)
     教会の改革を誓ったコルの決意は、ともに歩んできたミューリやハイランド、そして旅の途中で出会った仲間たちの支えによって揺るぎない意志へと変わった。  しかし、薄明の枢機卿に寄せられる民衆の期待が高まる一方で、教皇庁に潜入していたルティアとカナンは静かに蠢く異変に気付く。それは改革を快く思わぬ旧勢力による、禁断の聖遺物≪神の錫杖≫を用いた策謀だった。 「では、行きましょうか、羊たちの宴へ」  それぞれの思惑が渦巻く公会議、新たな時代を告げる舞台の幕が上がる――。  聖職者コルと賢狼の娘ミューリ、世界を変える冒険譚、堂々完結!

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新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙VI のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ミューリとコルのシリーズ第6巻。

    2020年5月の5巻発行以来、2021年3月のこの巻まで10ヶ月間が空いています(その間にコミカライズ版が1冊出てはいますが)。ここ数年は刊行間隔の長期化が目立ち、今回もだいぶやきもきさせられました。後書きには提案したプロットが没になったことなどが書かれていましたが、「狼と香辛料VR2」に手を出していたのも関係ありそうです。
    刊行間隔については、もともとミューリとコルの「羊皮紙」、ホロとロレンスの「香辛料」が交互に発行される関係上、ただでさえ通常のラノベよりストーリーの進行が間延びしがちなので、特に気になるところです。小出しでもいいからそこそこの間隔でなにがしかの本が出てくれるとありがたく思います。
    ついでに言えば、コミカライズ版も2巻以来1年経過しましたが、続刊の音沙汰がありません…。こちらはこちらで、今年に入ってからずっと休載が続いているようで、やっぱり大変やきもきしています。

    閑話休題。
    コルとミューリの旅はウィンフィール王国の首都を目前に、「金髪」ハイランドの拠点である王国第二の都市たる港町ラウズボーンで足踏み状態です。
    ニョッヒラを出発した当時のコルの目的は聖典の俗語翻訳を足掛かりに「教会の不正を正す」ことだったはずです。しかしここに至るまでの経験が、事態がそんな単純なものではないとコルに気付かせてくれました。
    そもそもコルのパトロンたるハイランドは王家の中では極めて微妙な立場であって、コルが一方的に教会を糾弾することはハイランドの不安定な立場を一層危うくしかねないのに加え、王都へ乗り込んで国王の面前で教会を糾弾すれば多くの民を巻き込んだ全面戦争を招きかねないこと…ただ自分の正義を押し通した結果を想像し、先に進むことに逡巡しているようです。

    そんな中、ここに来て王国と教会の争いの解決策として「新大陸」の重みが増してきました。いずれの勢力にも属さない空白地への進出こそが争いの原因たる「十分の一税」を巡るのっぴきならない対立の唯一の解決策であることにコルが思い至ったのです。それは、冒険譚として、世界のどこにもなかった自分たち「人ならざる者」の居場所としてのミューリの「新大陸に対する憧れ」をともすれば凌駕するほどの真剣みを帯びてきています。

    そんな状況で、とうとう「新大陸」を実際に目指している人物が登場しました。
    新大陸に向けて旅立った想い人の後を追うべく準備している麦の大産地の前領主、ノードストンです。
    なお、彼の想い人は「香辛料」の22巻(Spring Log5巻)で言及された(のと同一人物だと思われる)猫の「錬金術師」だと思われます。

    これまで自分は、この話の背景となっているイギリスの宗教改革からおそらく「ピルグリム・ファーザーズ」の渡米までの実際の歴史は、聖職者であることを理由に「結婚」に踏み切れないコルとミューリの仲のスパイス的な、「聖典自体にダメって書いてないんだから兄様もみんなにそう教えなきゃ、そのためにもミューリをお嫁さんにして」程度の扱いだと思っていたのですが、どうやらその程度の扱いでお茶を濁すことはなさそうです。ずいぶん具体性と現実味を帯びてきました。

    さらに、「ファンタジーだからそういうふわっとした伝説ってあるよね」、で片付けられなくなった要素がもう一点。「月を狩る熊」についてです。
    地に満ちていた「人ならざる者」たちを滅ぼしたという「月を狩る熊」は、「人ならざる者」の中でもとりわけ巨大な一族だったのではないか、「人ならざる者」の中でも真の姿が熊である者は今では全く見かけることがない、と、ミューリやコルたちはこれまでそう考えてきました。神話の時代だからそんな存在だっていたのかもしれない、と。
    ところが、この巻からやや不自然な感じで「熊」に関する記述が増加します。例えば、かなり唐突な感じで「熊のような人物」の例えが紹介されています。ノードストンが「熊のような」と形容されている他、「風の強い曇天の夜の中、その屋敷は不気味さを増しているというよりも、冷たい風に身をうずくまらせている、傷ついた熊のように見えた。(P358)」「それはまるで冬の終わりを待つ、一頭の熊のようなのだった。(P374)」などです。
    いよいよ「月を狩る熊」の正体に迫るときが近づいているのだろうと思います。
    そして、ホロ達「人ならざる者」を滅ぼしたのは、熊の化身ではなく、「熊のような」人間の集団か、巨大で「熊のような」機械を操る技術者集団だったのではないか…、オータムが見たという巨大な足跡は、ミューリ達に無茶をさせないための、もしくは読者のミスリーディングを誘うための韜晦だったのではないか…、そんなことを思わざるを得ません。

    重みを増したと言えば、作者の別シリーズのヒロインと同一人物と思しき「猫の錬金術師」の存在も同様です。ミューリ達よりも先に新大陸を目指して旅だったとか。今後、ミューリとコルが新大陸を目指すとすれば、一足先にその地を踏んだに違いない「猫」の錬金術師の存在を避けて通ることはできないでしょう。あまり手を広げたくないのでスルーしてきたのですが、これは「マグダラで眠れ」シリーズを読まないといけないのでしょうか…。うーん。

    この巻では、新大陸の「存在」が現実味を帯びただけではありません。ミューリとコルは、大西洋を横断できるほどの船と、熟達の乗組員を手に入れて、新大陸へ「渡航」するための足掛かりを得ました(オーナーに恩を売ったのですから、手に入れたのと同じことですね)。金はエーブとデバウ商会が競うようにいくらでも出すでしょう。

    さらに、コルは地球が丸いことに気が付いてしまいました。

    こうなると、ミューリとコルの旅は王国の首都までどころではなく、本当にニューイングランドのプリマスまでたどり着いてしまうのではありますまいか。もしかして、二人の後を追って再び旅に出たホロとロレンスも同じ船に…。
    剣も魔法も登場しない経済ファンタジーだったはずのこのシリーズが突然「歴史改編SF」という別の顔を見せた瞬間です。「SPRING LOG」でこのシリーズがすべてホロの日記だった可能性を提示したのに続くコペルニクス的転回です(地球が丸いことに気が付いただけにw)。


    さて、舞台のほうがどんどん変貌を遂げていますが、その上に立っているミューリとコルの関係にも変化が見られます。
    二人だけの騎士団で、二人だけしか使えない紋章を手にし、夫婦でも恋人でも兄弟でもない宙ぶらりんな関係をきちんと昇華させることができました。
    でも、ミューリが「騎士らしく」振舞うことに目覚めて、以前ほどコルにまとわりついて困らせることがなくなって、読者としてはちょっとがっかり。やっぱりイチャイチャまではいかないとしても、お嫁さんにしてほしい美少女にまとわりつかれる状態ってラノベっぽくていいじゃないですか。

    今回はもともとハイランドのお遣いから始まった話で、緊迫感も控えめです。荒事もせいぜいミューリがコルを背に乗せて疾走するのと、暴れるふりをするのと、ジゼルさんがちょっと頑張るくらい。狼姿のミューリの描写も、麦を使っているはずの変身シーンもあっさりしたもので、こちらも残念です。
    この辺は、どこまで行ってもホロとロレンスのラブコメが中心にあった「香辛料」のほうが…というか、ホロの手練手管に一日の長があるようです。
    世界が広がって、他のシリーズの世界観ともリンクして、その上でミューリとコルの関係を、「人ならざる者」の居場所まで含めて落ち着かせようとするあまり、二人の関係がちょっと窮屈になっているように思います。10ヶ月ぶりに読むんだから、もっともっとミューリを可愛くモフモフ飛び跳ねてくれよー、というのが正直な感想です。
    だいたい、挿絵自体おっさんおばさんばっかりで、ミューリの挿絵がほとんど出てきません(6枚中ミューリは1枚半だけ)。それだけ見せ場がなかったってことです。

    逆に今回いちばんいい役目だったのはノードストンですね。滅茶苦茶立っているキャラでした。西を目指す場合の船担当として、今後もずっと登場するんでしょうね、きっと。

    直前の「香辛料」のほうの22巻(Spring Log5巻)にはミューリとコルのエピソードも入っていたので、「香辛料」の23巻でミューリの可愛さ成分を補充できることを期待しておきます。


    と、長々と書きましたが、「あとがき」に作者がさらっと同じようなことを書いていました。
    「心残りは、もっとミューリとコルのやり取りを入れたかったなあとか。」
    そうですそうです。ミューリ成分を、もっと!

    「『狼と香辛料』では問題が大きくなりそうなので避けていたことに、『狼と羊皮紙』では立ち向かえて行けたらなと思っています。」
    ということで、新大陸関係や「月を狩る熊」、猫の錬金術師などの伏線をすべて回収してくれるつもりであるのは間違いなさそうです。

    「たぶん毎回話をまとめるのに非常に苦労するのは、お話の柱にそういった世界の問題と、コルとミューリの関係と、さらに毎巻ごとの三種類を盛り込まねばならないから、というのが担当K氏の分析でした。」
    今回、「そういった世界の問題」のウエイトが大きすぎて「コルとミューリの関係」がちょっと物足りませんでした。

    「もう少し刊行速度を上げられたらなと思っている次第です。」だそうですので期待して待っています。
    まずは手元にある「香辛料」の23巻(SPRING LOGの6巻)からですね。

    0
    2021年12月17日

    Posted by ブクログ

    コルとミューリは二人だけの騎士団の旗をつくりミューリは騎士に。
    麦の一大生産地であるノードストン家の先代に異端疑惑がありそれを確認するためコルとミューリは船で向かう。鼠が操る幽霊船、猫の錬金術師、生まれた土地を追われ試行錯誤の果てに麦を豊かに実らせ、西の新大陸を夢見る先代領主。
    羊のイレニアや鳥のシャロンにも協力してもらい、異端疑惑をはらそうと奔走する。

    0
    2021年04月23日

    Posted by ブクログ

    わーすごく良かった。
    読み終わって心が沸き立つ感じ。
    このシリーズはやっぱり面白い。

    シリーズ前巻はホロとロレンスのお話だったのだけど、そこで作者のもう一つのお話と舞台が地続きであることが分かって喜んでいた。そうしたら、『羊皮紙』の方でも錬金術師が物語に深く関わって来て、そこかしこにフェネシスの痕跡が見え隠れしてとてもワクワクしてしまった。

    そして羊皮紙の方は主人公たちが若いせいか、香辛料よりも壮大な冒険になってきた。
    おとぎ話だった新大陸に実際に渡ろうとしている者たちが現れて、この先、コルとミューリの冒険はどこまで行くのだろうか? とても楽しみだ。

    『香辛料』はいわば商人たちの騙し合いと機転の物語だったのに対して、『羊皮紙』は隠された謎を暴くミステリーなのだなとあらためて気づかされた。
    隠された謎が、誰が何のために隠しているのか? 
    それと共に隠された想いがとても心を揺さぶる。
    こういうの大好きだ。

    それにしても狼と羊と鷲と白鳥(?)と鼠と猫とか、ますますおとぎ話っぽくなってきたなあ^^

    0
    2021年03月31日

    Posted by ブクログ

    新大陸の話が進んだ6巻
    狼と香辛料Spring Logで存在が仄めかされた猫の錬金術師が羊皮紙シリーズでも登場。今後キーパーソンになってくる予感。

    0
    2022年03月29日

    Posted by ブクログ

    成長したミューリと幼さの残るミューリのどちらも見られて良かったです。人ならざる者達や懐かしいキャラがたくさん出てきたり、他作との繋がりが見え隠れしたり、世界の謎にまた一歩踏み込んだり、、今作は分かりやすいストーリーながら盛り沢山で面白かったです。はたして収拾はつくのか!次巻を待つあいだにマグダラ読みたくなりました。

    0
    2021年08月07日

    Posted by ブクログ

    面白かった。ミュールの活躍も良いし、今回新しい種類の化身が出てくるのも楽しかった。話の組み立てが面白いので、つい忘れがちだが、化身という設定が今回本当に巧く使われている。やっぱりせっかくのチートな登場人物てんこ盛りなので、こういうのが読みたかった。

    0
    2021年06月13日

    購入済み

    迷信的な信仰に支配された封建社会から徐々に科学の光が見え始めて来た時代特有のトピックを使って上手く物語を仕立てている。
    さすがに担当だけあってK氏の分析は実に適切だと思われる。

    0
    2021年04月09日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シリーズが始まった頃は、ロレンスとホロが本拠としたニョヒラを飛び出したコルが、ミューリと一緒に旅をしながら、いつの間にか「薄明の枢機卿」などと呼ばれる存在になっていくという、ある意味で立身出世的な話として読むことができた。また『狼と香辛料』でサラッと登場したウィンフィールの騎士団をめぐるゴタゴタを描くあたりも、政治的な駆け引きや宗教組織との距離感がうまく組み合わさっていて、シリーズものの続編として十分に楽しい作品になっていた。

    ところがV巻でコルとミューリがブロンデル大修道院へ向かう旅に出たあたりから、この作品の雰囲気は少しずつ変わり始める。ある意味でライトノベルの王道とも言えるが、物語が進むにつれて世界の謎が少しずつ明らかになっていくという形を見せ出したのだ。おそらく著者は前作では意識的に避けていたその展開を、このシリーズでは入れ込むことを決めたのだと思う。

    Ⅴ巻でミューリの思いつきのように話された、「人ならざるもの」の時代を終わらした「月を狩る熊」の正体が教会の始祖であるといったアイデアは、どうやら本作の内容においてはそれなりに重要なものを示すらしい。というのも本作ではいつもの通り物語で起こった厄介事を解決することと並行して少しずつ境界とは何であるかとかそもそもこの世界はどうなっているかといったことがとりあげられるからだ。

    考えてみれば、この世界は実に不思議な構造をしていて、中世ヨーロッパのように教会の力が明らかに強いのだが、一方でその教会を統括する教皇庁がどのような組織であったのかというのはほとんど描かれていない。劇中では屈指の神学知識を持つとされるコルが知らないのだから、おそらく明確には残されていないのだろう。

    本作のエンディングでコルが気が付いた、あるいは気が付いてしまったように、この世界では「世界は丸い」と主張することは禁忌に当たるらしい。現実の歴史と同じく、どうやらこの世界では教会は「地球の果て」が存在していることを主張しているらしいのだ。神学については誰よりも強い知識を持ちながらも一方で現実的な感覚を失っていないコルが、どのようにしてこの「気づき」と折り合いをつけていくのかというのは、今後物語を動かしていく一つの要素となるだろう。

    0
    2026年05月26日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    実質けものフレンズ

    でもよく考えたらコル達の行動って最終的に結果に影響がないような気がする
    そして動物達の力借りすぎて無敵感がちょっとする

    0
    2021年06月10日

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