渡邉哲也のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
トヨタは中国の通信企業は信用せず、データシステムはNTTのものを使っている。
ベネズエラは世界最大の石油埋蔵国だが、産出される石油にタールと硫黄が多く含まれているため、
精製コストが割高である。だから原油価格が下がると原価率が上がってしまう。
加えてニコラス・マドゥロ政権が独裁体制をとっているため、アメリカが実権を握るIMFが融資したがらない。
カシミール地方について。
インドはヒンドゥー教徒が多いが、カシミールはイスラム教徒の多い地域で、どちらかというとイスラム教のパキスタンと親和性が高い。しかし、インド側についたほうが経済的なメリットが大きいため、(貧しいパキスタンと一緒になってもメリ -
購入済み
若干のタイトル負け感のある良書
米中対立構造を軸として新型コロナの状況がうまく纏まっているが、やはり現在進行形の新型コロナについてはどうしても消化不良感がある。パンデミックまでの世界情勢のおさらいという点では良書。タイムリーに出版されたものの、新型コロナ情勢が日々変化する現時点ではこれ以上を期待するのは酷だとは思う。新型コロナがある程度収束した時点で、著者の同じテーマでの新刊を読みたい。
-
Posted by ブクログ
今(2020.4.11)の話題は世界中で新型コロナ感染の一色なので、今年初めにあの、カルロス・ゴーン氏が逃亡してしまったことはニュースにもならなくなりました。大きなニュースでも、より大きなニュースがでると簡単に消えてしまうものなのですね。
この本は、彼の逃亡がニュースで取り上げられて、感染の話題が持ち上がるまでの今年(2020)1月下旬に読み終えた本です。私はゴーン氏がルノーからやってきて大胆な改革を行って日産を立て直したのを社会人として見てきましたので、その経営手腕も凄いと思ってきましたが、彼が捕まったときの罪状をニュースなので見る限り情けないなと思いました。
この本では、ゴーンショック -
Posted by ブクログ
タイトルに「GAFA vs. 中国」とあるが、すでにかなり中国に取り込まれてる企業もあるし・・・。
GAFAそのものを解説するというより、覇権争いの舞台がデータになった背景と、日本が取るべき道について解説した本。
一年前の書で、すでに古くなっている箇所もあるが、渡邉さんの本は週刊誌のようにさっと読んで次に行くべきなのだろう。
第一次ペンス演説であれだけぶち上げた割には、事態は進展していない、と見るべきか、米はじっくり腰を据えて対策を取っていっている、とみるか。
でも、この本の書かれた2018年10月は、まだ孟晩舟女史がカナダで拘束される前なんだな。
その意味では貿易戦争から全面戦争へ、という -
Posted by ブクログ
日本のメディアには少し問題がある、と今まで何冊かの本を読んできましたが、この本にもそれらが総括された内容が書かれていました。
私が社会人になったころを思い出すと、新聞記者やメディアに入るのはとても難しい試験問題をクリアーした人が多かったと思います。今でも状況は変わらないのではないでしょうか、中で働いている人達は優秀な人でありながら、そこをとりまく環境、既得権益が変わらないと、この本のタイトルにあるような状況に陥ってしまうのでしょうか。
昨年11月に当選した米国大統領選挙においても、メディアでの報道と実際に起きたことはかけ離れていたと思います。日本では、東日本大震災が起きたころから、メディア -
Posted by ブクログ
イギリスのEU離脱、トランプ大統領の誕生、そして下がらない自民党の支持率で新聞やテレビ、ラジオなどの既存メディアの影響力の低下が明確となった。本書では既存メディアの問題とそれを取り巻く環境の変化をまとめている。内容そのものは著者がTwitterでつぶやいていることやネット上で拡散されているメディアの不祥事、メディア論、ネット論の範囲を超えるものではなく、目新しいことは特にない。しかしこれらが1冊の本として世に出てしまったことに意味があるように思う。ネットの情報は信用できない、新聞や書籍の方が信用できると考えている人は意外と多い。そのような人たちが、本書をたまたま手にとってしまい、ネットが何を
-
Posted by ブクログ
マスコミや新聞からの情報は鵜呑みにするなと問い方や政府の情報を積極的に利用しようとする。この作者利点は自らの責は負わないということになるか。
もはやこの国の政府から出されているデータ、レポートというものもあてにできる現状ではなくなりつつあるのにそれでもマスコミ等各社のレポートより政府のレポート、そして海外のレポートを評価することを理解できない。
決して日本は時間がストップしている国ではない日本の時間はすでに世の中を一周近く先に行っているんだと思えないのだろうか。確かにメディア情報は偏りがあるそれを使う人にも偏りがあるということをわきまえるべきだ。
作者はアベノミクスを肯定的にとら -
Posted by ブクログ
質実剛健。
・すでに報じられた情報に価値はありません。一次ソース(情報)にあたる際に最も大切なのは、報道との比較で「報じられていない部分」なのです。報じられていない部分を知る人は少ないので、これこそが大切な情報である場合が多くなります。
だから、報道機関の最も大きな権力は報じることではなく、報じないことにあるといえるでしょう。
・これまでの日本経済は物価が継続的に下落していくデフレだったので、表面金利が0.7%程度で、毎年3%も物価が下落するという異常な状況でした。だから、実質金利は3.7%(0.7%-(-3%))というとても高い水準でした。「ゼロ金利だから預金なんて意味がない」なんていう -
Posted by ブクログ
私は仕事で韓国を担当しているので個人的には韓国にはこれから益々栄えて欲しいと思っており、三橋氏の書かれているこの本の内容が少しでも外れて欲しいと願っています。
但し、実際に手に入るデータから解析を行っている点、同じ解析の方法で他の国(特に日本)とのデータを比較、解析している点を読み込むと気分が滅入ってきます。
外見は日本人と韓国人は似ているのですが、考え方はかなり異なっていると思いますし、日本に対する対抗意識も強いものがあると思います。この本に書かれている内容が正しいか否かは5年もすれば明らかになると思いますが、各国の指導者達は自分達の幸せだけを考えるのではなく、国民の8割程度が幸せを実 -
Posted by ブクログ
サブプライムについての説明は分かりやすい。
大体分かっていたけど、これでスッキリとインプットされた。
ドルの価値がドンドン落ちているということに驚いた。
あの国を信用することは出来ない。昔から自国の利益しか考えていない。
金融危機について考えた。
金融バブルでウハウハな時代ですら、失業者がゼロということはなかった。
仮想経済が存在していた時代ですら、だ。
不景気というけれど、仮想経済が泡になっただけで、
実体経済(もちろん反動で収縮するだろうが)に戻るだけであって、
今までおいしい思いをしていたのが普通に戻りましたねってだけだと思った。
それを考えると失業率0%とい