渡邉哲也のレビュー一覧

  • 「中国大崩壊」入門 何が起きているのか?これからどうなるか?どう対応すべきか?

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    米国で成立した法律とその施行時期についてを時系列にまとめることで、これまで起きたこととこれから起きそうなことをまとめた一冊。
    制定された法の趣旨からして必然的にこうなるだろう、という記述が多く、タイトルに「大崩壊」とあるが、デマ・陰謀論の類とは一線を画す。

    米中対立の帰趨については、筆者同様、中国には習近平主席のもと、変に覇権を目指すことなく、緩やかに域内で共産主義体制に戻っていただくのが一番平和的な解決と思うが、まあ、無理だろうな、と。

    それにしても、本来ならこういう情報は新聞や少なくとも経済誌を読んでいれば入ってきて然るべき情報ではなかろうか。
    ただ、法律で決まったことであっても、マス

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    2019年09月22日
  • これからヤバイ 米中貿易戦争

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     著者の視野は広く、しかも事象の掘り下げ方が深く大変勉強になる。新聞でもこのように事象を掘り下げてくれたら面白いと思うが、日本の新聞という様々な制約上、しょうがないかもしれない。
     中国の傲慢かつ狡猾なやり口がよく理解できる内容となっている。
     第二次世界大戦後のグローバリズムを進める中で、先進国は狡猾に安い労働力を求め勢力を拡大して来た。一方、現在、世界の国々が保守に傾く中で、グローバリズムとナショナリズムがせめぎ合いながらどこに向かうのか不透明な状況だ。
     世界を牽引して来た米国が「アメリカ・ファースト」に家事を切ったことで世界が振り回されている中で、これまで欧米諸国に振り回されてきた中国

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    2019年03月31日
  • GAFA vs. 中国

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    ネタバレ

    アメリカ、中国、東南アジア、韓国、中東、ヨーロッパの各国の政策をわかりやすく説明している。ストレートに語られる世界の情勢が大変勉強になった。

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    2019年03月09日
  • 山口組分裂と国際金融 インサイダーが明かすヤクザとカネと世界経済の関係

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    元旦早々、物々しいタイトルの読み物に、手を伸ばしてみた。物々しいタイトルに似つかわしく無い、なかなかの読み応えと、その世界の方々の、生業と生き方を垣間見えた。ある意味で、新年早々に、考え方の引き出しとして、一段加えられる読み物だった。

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    2019年01月02日
  • GAFA vs. 中国

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    米中貿易戦争を中心に、それに纏わる世界情勢の事の発端から今後の動向や日本の取るべき対応ついて、丁寧に解説されている。

    ここ数年(特にトランプ政権後)の世界情勢について、頭の中を整理するには持ってこいの1冊。

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    2018年12月09日
  • これからヤバイ 米中貿易戦争

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     実態のつかみにくい中国経済であるが、アメリカの中国に対する動きとそれに対する中国の反応を見ることで、中国経済は非常に厳しい状況に追い込まれていることがみえてくる。一帯一路やAIIBを推し進める中国は一見すると強いように見える。しかし国際的な枠組みの中ではもはや勝ち目がなく、経済的な行き詰まりを打破するために中国を中心とする枠組みを構築する必要があり、そのための一帯一路、AIIBであることが明らかにされている。また、アメリカに対する報復関税も、苦し紛れの、しかも自らの首を絞めるだけという指摘はまさにそのとおりで中国の厳しい状況が見えてくる。一方でアメリカは動きが鈍く、後手に回っているように見え

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    2018年06月30日
  • 「米中関係」が決める5年後の日本経済 新聞・ニュースが報じない貿易摩擦の背景とリスクシナリオ

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     米中関係の今を理解するための助けとなる良書。たとえば中国の共産主義への回帰の本気度。ニュースを追っていくだけではそのような兆候があるという程度にしか見えないが、実はかなりの本気度であり、しかも順調に回帰しているという。また、トランプ大統領のアメリカファーストも背景を追っていくと実は日本にとって大きなチャンスであることが見えてくる。こうしてみると、ニュースでは表面的なことだけしか報道されておらず、そのまま鵜呑みにしてはいけないということが分かる。当然、著者を始めとした評論家の意見も鵜呑みにしてはいけないが、それ以上にニュースやニュースでの評論が表面的なものでしかないということである。このような

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    2018年06月20日
  • 決裂する世界で始まる金融制裁戦争 米中朝の衝突で急変するアジア 共謀罪・マイナンバーで叩き潰される者たち

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    中国のバブルは、既に崩壊している。国営企業の大多数がゾンビ化し且つ過剰生産の温床となっている。
    当局は、打つ手がない。

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    2018年04月21日
  • 決裂する世界で始まる金融制裁戦争 米中朝の衝突で急変するアジア 共謀罪・マイナンバーで叩き潰される者たち

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    中国のバブルは、既に崩壊している。

    既に、過剰流動性となっているが、金利を上げる事は出来ない。企業崩壊・銀行の不良債権が顕在化して手がつけられなくなる。

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    2018年04月21日
  • ポスト平成ですごいことになる日本経済2.0 2020年までに生じる世界のリスクと新たな秩序

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     現状のまとめ。ここ最近の著作で続いていたツイッターまとめのような感じではなく、図・表・数字が適度に配置された良い感じの構成。日本を始め、欧米、東アジアの現状に至るまでの過程を詳細に解説している。これからを見極めるためにはちゃんと経緯を把握しなければならないはずなのだが、経緯を無視してとにかく将来(というか自身の願望)のことだけを語る評論家が多い中で一味違うところを見せつけている。朝鮮半島、中国にかなりのページを割いており欧米は少なめ。良くも悪くも今一番ホットなのがアジアということなのだろう。そして、発行から1月も経っていないのに既に予測とのズレが出てきている。それだけ変化が激しく、何が起きて

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    2018年02月26日
  • 山口組分裂と国際金融 インサイダーが明かすヤクザとカネと世界経済の関係

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    インテリヤクザの代表格と言える一部では有名な『猫組長』。猫組長ですよ、猫組長。名前が素敵過ぎて組長Twitterをいつも覗いておりますが、なんせ株情報が面白い、まんま信じたら馬鹿を見るし、しかし密かに面白案件を出しつつ、それらをどう読み取ってどう売買するか、あ、今回の書評とは違いますね。
    元ヤクザやさんの解説だけに今回の山口組分裂の背景もよく分かったし、特に警察vs暴力団が決定的となったきっかけが山口組の関東進出であると、山口組自身が自分の首を絞めている現状であると、成る程感満載の内容。
    そして、経済の全てが石油であり、石油が世の中を動かしている事実。そのオイルマネーで儲ける為に日々ヤクザやさ

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    2017年09月13日
  • 山口組分裂と国際金融 インサイダーが明かすヤクザとカネと世界経済の関係

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    アメリカ合衆国がドル建て取引を禁止するSDN LISTに日本の山口組会長や住吉会会長などの名前が載ったことに関心があった。この本によれば、アメリカが自国の安全保障を脅かすほうに資本を移動させない(テロリスト等に資金を行かせない)意向があり、逆に言うと、アメリカは「自国で取引をやってほしい」と言う意図があり同じタックスヘブン(TH)でもイギリス系THに逃げてしまった自国企業を取り戻したいというアメリカの思慮も働いているそうだ。
    (日本のヤクザの海外進出が激しすぎて、米国政府に警戒されたらしい)
    パナマ文書もイギリス系THとアメリカ系THの勢力争いでアメリカ系THiによるイギリス系THへの攻撃とい

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    2017年09月04日
  • 米中開戦 躍進する日本 新秩序で変わる世界経済の行方

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     読者が著者に追いつけないとも言われている渡辺氏による最新の米中分析。米中開戦もささやかれるなか、経済という軸で米中の関係、そしてランプ大統領の「100日計画」と「28の公約」から世界の今後を大胆に予測している。トランプ政権の最初の一手は対中包囲網である、という指摘は結論ありきのように感じた部分もあるが、アメリカに限らず中国の動きを牽制する動きをしており、対中包囲網という読み方はあながち間違いではなさそうである。そしてトランプ政権は冷戦構造を目指しているのではないかという指摘は興味深い。まだ始動したばかりであるが、アメリカの政策が大きく転換することもあり日本への影響は避けられない。そのためにも

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    2017年02月26日
  • 貧者の一票

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     トランプ大統領が誕生した理由についての、世の中に出回っている全ての解説を見たわけではないがマスコミの影響力の低下であるという著者の分析はかなり的確だと思う。SNSによりこれまで発言することができなかった人々が発言できるようになっただけでなく、候補者自身がマスコミを通さずにメッセージを伝えることができるようになったことは想像以上に大きな変化だったようだ。日本でもすでにその兆候は現れているが今後それが加速していくのではないかと思う。また、オバマ大統領の広島訪問、安倍総理の真珠湾慰霊と日米双方が太平洋戦争に区切りを付けようとしているだけでなく、既に戦争は始まっているという指摘は非常に興味深い。平和

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    2017年02月26日
  • 山口組分裂と国際金融 インサイダーが明かすヤクザとカネと世界経済の関係

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    ヤクザにとって、暴力は何をおいても一番。
    「暴力団」という表現は実に正しい。
    裏社会の金の稼ぎ方が分かる本。
    国際的に活躍という表現が正しいのか分からないが
    なんか凄腕ビジネスマンといった感じを読んで思った。

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    2017年02月09日
  • ヤバイほどおもしろ楽しい台湾見聞録

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    日台関係についてかつて日本だったこと、歴史の変遷と政治的な断行など、詳しく書かれてあり勉強になった。
    東日本大震災では約200億円の義援金を送ってくれて、世界一親日家かも。
    最大の魅力は「人」 親切度ダントツ、フレンドリーで明るい
    日本と同名の駅が台湾には32もある 板橋 大橋 日南 松山 現地開拓したときにつけられた
    エースース エイサー 
    台湾の多様性 個人商店 町工場 
    防衛ラインとして親日国台湾が存在することは大きい

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    2017年01月06日
  • パナマ文書 「タックスヘイブン狩り」の衝撃が世界と日本を襲う

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    「香港ドルの価値はアメリカドルによって裏付けされている。」

    パナマ文書の影響について分かりやすく書かれている。オフショア地域>タックスヘイブン。

    タックスヘイブンを利用した脱税方法の説明は分かりやすかった。自社を子会社化し、親会社をタックスヘイブンにつくり、子会社の利益を知的財産の使用権として全額吸収する方法は、とてもスマートだ。ダブルアイリッシュ&ダブルサンドイッチは、お金の流れを不明瞭にするのに最適だ。

    パナマ文書だけではなく、諸外国の金融政策、例えば中国のAIIB創設、やシールズの資金の怪しさについて書かれている。面白い。

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    2016年06月09日
  • 日本人が知らない世界の「お金」の流れ

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    1969年生まれで、若いころ、貿易会社に勤務し、独立後、複数の企業経営に携わったという経歴の著者が語る。お金にまつわる世界経済政治分析である。
    以下、章ごとに私が気に入った項目を挙げておく。
    第1章 変わりゆく日本と世界の「戦後」
     「日本型価値観」の輸出で栄える日本
     八月五日は朝日新聞の「敗戦記念日」
     かくして日本の「戦後」は終る
    第2章「グローバリズム後」のマネーの流れ
     「グローバル企業の租税回避叩き」が始まった
     「架空資産」「仮名口座」「租税回避」は許されなくなる
     円安がもたらす「好循環社会」とは何か
     いまだに金本位制の思考にとらわれている人たち
    第3章「孤立する中国」と新た

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    2015年12月17日
  • 中国壊滅

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     「中国で何が起きているのか?」というよりも「中国が何をしようとしているのか?」という部分に注目している。「爆買い」は日本のバブル、投資目的はマンション購入もリーマン・ショックと同じ現象であり、中国はすでにバブル崩壊状態である。そして株価操作やAIIBも最後の足掻きにすぎないことがよく分かる。ちょっと驚いたのがギリシア問題との関連。「新シルクロード」の終着点というだけでなくシェンゲン協定の穴を突いたEUの中国化を狙ったものであるとは思わなかった。結果的に潰えたが、もし実現していたらどうなっていたか想像するだけでも恐ろしい。

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    2015年08月08日
  • 突き破る日本経済

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     日本経済よりも日本を取り巻く世界の状況がよくまとまっている。こうして俯瞰すると確かに日本だけが「身動きができる」ということが見えてくる。とはいえ日本も世界経済の一部であり、グローバル化の影響を完全に排除することはできない。そのため遅れて不況がやってくる可能性は十分にあり得る。本書でも触れられているが、次の増税までの1年が日本経済が復活するかどうかの鍵となることは間違いない。

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    2015年02月07日