渡邉哲也のレビュー一覧
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発刊から7年後に読んでみる。色々面白いネタはあるが、読み終わってみると不思議なくらい内容が頭に残っていない。トランプ再選でグローバリズム→インターナショナリズムの流れは変わっていない印象。しかしドイツの中国接近などは状況が変わっている。米朝関係が加速していくような印象を与える対談だったが、基本的に中国の緩衝地帯が存在意義な国なので現状維持が続くだろう。北朝鮮に対する考え方については一般常識と大きな乖離を感じた。
とくに海外進出では自己資本ではなく現地で資本を調達していけるように中小企業の経営を後押ししたいような希望があるようだが、製造業では難しいだろう。 -
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ネタバレ昨年(2024)末頃に購入した本ですが、部屋の片隅に読みかけとなっていたのを掃除で発掘しました、今年と来年までの予測とのタイトルなので読み通すことにしました。
今年は、誰もが容易に予想できるほど「激変」が起きる年になります、年末に1年を振り返る時にどのような思いをするのでしょうか、この本に書かれていることを踏まえて悔いのない1年を過ごして生きたいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・日経平均はどこまで上がるか、いずれ5万円を超える、だがそれはいつになるかわからない(p16)資産形成のために行動する人が増えれば増えるほど、その影響は日経平均の長期的な上昇に寄与する(p21)
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昨年(2023)9月までの情報・データにより、11月に発行された本です。昨年末頃に購入した記憶がありますが、読みかけで部屋の隅に放置されていましたので、最近になって読み終えました。
経済予測本は世に出てから熱の冷めないうちに読むのが鉄則ですが、今回は期間が経過しているので、著者の渡邊氏の予想の是非も含めて、読ませていただきした。バイデン氏や岸田氏の決断は予想できなかったようですが、この本で紹介されている40のリスクについては傾聴すべきものと思います。
以下は気になったポイントです。
・日本人の多くが誤解しているが、アメリカでは大統領よりも議会の方が大きな権限を持っている、大統領には法案提 -
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現実本書では今後の日本は原発の再考、インフラ投資、国際分業体制などに期待、しかしコロナ禍で過保護された企業の倒産が増え、生活費は高騰するが、賃上げはないとある。
私が思うに、日本のボトルネックは「資源エネルギー」(電気・ガス)の自国努力だ。史上における世界の戦争は、石油の奪い合いが発端となっており、日本の第二次世界大戦も米国の供給停止から発生し、戦後のオイルショックでも大きく経済を揺るがせた。そこで日本が取るべき政策は海中深くに眠る鉱物資源とエネルギー資源・メタンハイドレートの早急なる開発だと確信している。ODAなどで諸外国に投資するよりまず国内で最大限に図るべき時期だ。その理由は、ロシアが米 -
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TSMCは熊本県で2024年末に稼働。
2023年8月の台湾の麻生副総裁の演説で、台湾世論が頼清徳氏に傾いた。自然独立=50年以上経っているのですでに独立した国家であるという主張。
北朝鮮は核弾頭30発を保有。
韓国の尹錫悦政権は文政権を承継しない。
世界のファウンドリは、TSMCとサムソンの二社。
日本のルネサスは東日本大震災で大きな損害をうけた。
メモリは、マイコロンメモリジャパン、キオクシア。
ラピダス株式会社が千歳に新工場を建設中。
アメリカはチップ4(日米台湾韓国)で対中国包囲網。ABCD包囲網に似ている。
アメリカは生成AIがつくったものはAI製、と明記する事で合意。電子透かしを -
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「戦う」の意味がよく分からないが、マッチョなタイトル。この本には、戦い方も戦うべき理由も、戦う時期も書かれない。単に旗幟を鮮明にし親米路線を強めろという事か、経済で戦えという事か。それにしても、ヘイトスピーチで煽情的だ。今更、中国に武力で衝突する利点はないし、経済的には日本と重なるプレイヤーでもないはずだが。ページを捲る。
韓国が在韓米軍へのTHAAD配備用地をロッテが提供した際に中国国内で展開していた系列企業のロッテマートが標的となり、消防設備の不備などを理由に99店舗中87店舗が営業中断措置に追い込まれ、進出からわずか11年で中国から撤退を余儀なくされた。オーストラリアが新型コロナウィル -
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少し前、コロナ禍の著作である。
世界と日本経済におけるリスクを贅沢にも57個も解説してくれている。その答え合わせも今なら出来そうだが、内容はその時点での決定事項に基づくもので案外慎重というか、バーナム効果的に、どちらでも的中させたような言い方にも取れそう。コロナ禍の鬱っぽい感じが今やノスタルジックに思い出される。
残念なのは、本著の最後に「世界は変わった」、ビフォーコロナには戻らないと渡邉哲也氏は言うのだが、コロナ禍を引き摺り未だにマスクをしている人も多く、反復生活をどこまで遡るかという違いだけで、変わった感は無い。ちょっと前に戻るのか、それより前に戻るかの違いだ。高齢化も原因だろう。50 -
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本屋さんをブラブラしていて目に留まった本です、今年2021年の経済予測をしている本で、一年前にも同様の本を出していて、第一章ではどれほどその予測が当たったかの検証をしています。このような本に初めて私は出会いました。
翌年の経済予測について長年出版されてきた、長谷川慶太郎氏がお亡くなり、この種の本はもう読めなくなるなと思っていた私にとっては嬉しい発見でした。ぜひ今後も出版し続けて欲しいなと思っています。
この本の中でも述べられているように、今後数年間(コロナ騒動が落ち着いた頃)で、世界の枠組み、仕事の仕方や生活の仕方が変わっているようです。現在(2021.1)は、日本も含めて世界はコロナ対策 -
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新型コロナ後の世界を想定して書かれたものだが、これまでの世界情勢や、現在の状況がまとめられており、新聞やテレビでの断片的な知識をおさらいできた。特に米中関係は、産業界にも大きな影響がありそう。私は、筆者ほど中国が弱いとは思わない。アメリカも世界ももう中国無しには成り立たなくなっていると思う。中国はそもそもの考え方が違うのだから悪意がない。そして昔より柔軟にずるくなっていると感じる。台湾や尖閣の問題は地図を見ると納得。ただコロナ後の提言についてはかなり薄い。発行から半年経ってもまだ収束しておらず、中国でなく日本の方がヤバい。筆者もこんなに長引くとは想定していなかっただろう。