【感想・ネタバレ】世界と日本経済大予測2022-23のレビュー

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世界と日本今を知るのに良い本

2022年01月12日

細かくトピックを設定して短めの文章で政治、経済、外交などをサクサク説明してくれており、上っ面だけしか理解していなかったトピックについて背景や最新状況を分かりやすく理解できる。例年よりも心なしか読みやすくなった気がする。鮮度の問題もあるのでこの類の本は出版後になるべく早く読んでおきたい。細かい特定産業...続きを読むの情報について事実誤認を見つけたが、大勢に影響はないものであり、この本の価値を減じるものではなかった。

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Posted by ブクログ 2022年01月05日

1つのテーマにつき1〜3ページでまとめられており、とても読みやすい。テーマは米中対立や環境問題など、特段変わったものではないが、それぞれについて新しい知見が提示されており、非常に参考になる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年10月21日

大前研一さんの「日本の論点」的な本。キーワードの選び方も論点もバランス良くまとまっていた。渡邉哲也さんのこのシリーズはまた読もう。

本書で深掘りされているキーワードはどれも自分でも追っているはずなのに、渡邉哲也さんの主張が鮮やか過ぎて、いったい自分は何を見てきたんだ?と反省するとともに驚かされる。...続きを読むこの渡邉哲也さんとはどんな人なのか?

調べてみると、保守系「チャンネル桜」で活躍されている人らしい。書籍をも多い。なるほど、三橋貴明さん、上念司さん、林千勝さんなどの論客に並ぶ人のようだ。このカテゴリーの人たちは弁護士のような雄弁さと芸人のようなキャッチーさをかけ合わせたタレントと認識してる。立ち位置を明確にして、ブラさず、弁論で立ち回る。保守(反グローバリズムなど)、財政出動(MMTなど)、陰謀論(反ユダヤなど)を期待する人たちにとってのアイドル的存在と言える。でも正直、僕はこういう芸風の方々からは距離を取ることにしてる。ダニング・クルーガー効果が働いて「自分だけが知っている(がみんなはまだ気づいていない)という自己重要感」の中毒性があるからだ。実際はダニング・クルーガー効果が示すように「自己重要感(全能感)」は続かない。物事はもっと複雑なのだ。

だから渡邉哲也さんの主張に目からウロコではあるが、この「世界と日本経済大予測」シリーズくらいに留めておこう。

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Posted by ブクログ 2022年01月10日

令和4年になって初めてのレビューとなります。この手の本は、出版されてから日を置かないでアップしておかないと意味が無いので、3連休の最後の日となりましたが急遽書くことになりました。

昨年10月以降はコロナ感染者が順調に減り続けてこのまま終息かと期待していましたが新年早々に裏切られた感があります。今年...続きを読むこそ元に戻る兆しが見られれば良いなと思っております。

以下は気になったポイントです。

・トヨタは2021年9月に世界で約90万台の生産を予定していたが、それを54万台にするとした、新型コロナウィルス感染の再流行が供給に大きな影響を与えるという判断、10月には国内14工場にある27の生産ラインを全て停止するとした、9月には4割減産をした。安価な部品を新興国の東南アジアで生産しているが、モノの生産が止まったから(p17)

・中国は2021年9月からの国定教科書の採用に合わせて全ての改革を進め、これに反する行為を行なったものを粛正する方針(全面的な自由の剥奪)を示した、高級消費財などに関する融資を禁止する命令も春令、西洋の文化や教育価値観「普遍的価値」を否定しており、これが今回の文化大革命の根底にある(p26)家庭教師の禁止、外国教育の禁止、外国教師による教育の禁止、ITを使った学習塾の営利事業の禁止、ゲームなどの検閲強化など(p115)

・中国は三峡ダムを造り大陸の大きな水の流れを変えた、100万人を超える住民を立ち退かせて、全長600キロの貯水池を建設した。その結果、黄海に流れ込む水の量が減ったことで温暖化を招いた、海水面の上昇により、それまで大雨が降らなかった九州山地の西側、瀬戸内海に大雨被害が出ている(p27)台風も中国大陸に向かうものが出てきた(p28)

・効率的な電力利用のために必要なのが「蓄電技術」で、全個体電池が重要となる。現在のリチウム電池に比べて、安全性・耐久性に優れるが、寿命が短い(p32)

・再生可能エネルギーによる発電は、実際のエネルギー効率が悪いが、太陽光や風は火力などと異なって無料で利用できるので帳尻が合っていたが、太陽光パネルの原料であるシリコンが5倍も高騰すると、価格メリットが亡くなり意味がない(p38)

・各宗教における食の禁忌は宗教的な意味以外に、地域の農業生産量で人口分の食糧を自給する機能がある(p43)

・モデルナ、ファイザーによるワクチン開発が進むほど、他の製薬メーカの後退が顕著になる、理由は他の製薬メーカは、それより良い数値が出ないとワクチンが承認されないから(p62)

・バイデン政権の「グリーンニューディール=3.5兆ドル」は、太陽光・自然エネルギーに投資するというエネルギー革命であるが、これは机上の空論に終わるだろう、利上げ(テーパリング)が決まっているから、インフレ率が2%を超える状態で景気刺激策を行ったら過剰景気となる、お金の調達のための国債金利は何%となるのか見通しが立たない(p77)

・2021年を代表する国際情勢トピックは、アフガニスタンのガニ政権の崩壊、タリバンによる全土掌握、そしてタリバンは中国と接近し、和平協定を結んだ(p87)

・現在日本企業が国内で作っているものの多くは、オンリージャパンである、日本でしか作れないものしか国内で作っていない(p104)

・そもそもEVには冬の寒い時期にパフォーマンスが落ちるという致命的な欠陥がある、バッテリー性能が下がっている時に、駆動系に加えてヒーターまでも全て電気で賄わねばならず、想定外に早くバッテリーが消耗し外出先で電欠が起こりやすくなる(p127)

・中国で資源が枯渇したら何を行うか、習近平が2021年になって70回以上発言した「共同富裕」=共産主義への先祖返り、である(p137)

・羽田空港に第三ターミナルが駅、ANAの第二ターミナルの国際化が進み欧米便への長距離便も飛ばしているので、地方空港から韓国を経由するメリットがなくなりつつある、以前は、日本のローカル空港から羽田、そして電車で成田に移動してアメリカに行くのと、地方空港から仁川でトランジットしてアメリカに行くのでは後者が有利であった(p149)

・新型コロナウィルス禍によって、EUに国境が再び引かれた、EUは解体状態にある(p157)中国企業傘下にあるラオックスが真っ先に逃げ出した(21年8月に13店舗中、7店舗を閉店)ことには注目に値する、この先、中国からのインバウンドに未来はないと知る「上からの指示」に違いない(p161)

・アストラゼネカでさえも赤字になるかもしれない、儲かるのはファイザーやモデルナ、アストラゼネカはメッセンジャーRNAでなく、従来型ワクチンなので、不利だった(p165)

・創薬ができる国は日本を含む先進10カ国程度に限定される、製薬は他者からのノウハウの移植でも可能である(p167)2017年から装薬を保険の一部とする考え方に変わってきた

・一日あたりの売上高が15万円以下なら1日あたりの協力金額は6万円となる、15万円の売り上げのお店が6万円の純利益を出すのは極めて難しい、せいぜい10%程度であ流ので、60万円の売り上げが必要になる。従ってコロナで苦しんだ飲食店は中小ではなく、セーフティネットから漏れている一定規模の外食産業である(p183)本格的な淘汰はコロナ収束後に訪れる、協力金も雇用調整助成金もなくなれば本来の需要に合わせたマーケット規模にリセットされる(p184)

2022年1月10日作成

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Posted by ブクログ 2022年01月08日

2022年以降の日本経済や中国、アメリカなどの情勢について。
着々と海外への覇権を広める中国にも、日本とは比較にならない少子高齢化の波や、人権問題に対する先進国からの締め付けなど、問題が多く必ずしも思い通りにならない。
アフガニスタンへの進出も入れ込み具合によっては、泥沼になる恐れもとのこと。
中国...続きを読むの二酸化炭素排出で、実はやる気がなくアメリカへのポーズという考え方も面白いなと思いました。
一方のアメリカもバイデン政権になり、中国へのあたりの弱さやコロナ政策の失敗など山積み。
日本もコロナで少子高齢化に加速がかかり、外国からの観光客の減少や労働人口の減少なんかの話もありますが、リモートワークにより、地方への重要性の比重が高まるなど、コロナによって良い面に変わっていく場面も。

この先の世界の情勢がどうなって行くか不安な部分もありますが、本書の最後にあるような新たなリーダの登場に期待したいです。

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Posted by ブクログ 2022年09月27日

世界と日本経済の予測について様々な仮説に触れられるが、中には眉唾物もあると感じた。論理や論拠を考えながら読むトレーニングにいいかもしれない。

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