【感想・ネタバレ】「米中関係」が決める5年後の日本経済 新聞・ニュースが報じない貿易摩擦の背景とリスクシナリオのレビュー

あらすじ

2018年3月23日、トランプ米大統領によって、鉄鋼とアルミニウムの輸入制限が発動した。それに対し、中国は報復措置に踏み切った。両国の報復応酬から「貿易戦争」に発展すると予測する向きもあり、今後、ビジネス・投資に多大な影響を及ぼすのは必至だ。しかし、新聞・ニュースだけでは正確な答えは導き出せない。そこで本書では、「知っているようで知らない」米中対立の背景と日本経済の影響について、80のQ&Aを通して、わかりやすく解説する。 【本書の主な内容】Q. アメリカによる鉄鋼とアルミニウムの輸入制限発動の目的は?/アメリカによる金融制裁にはどんな特徴があるのか?/トヨタはなぜアラバマ州に工場進出するのか?/さらなる輸入制限はあるか?/政権の「顔ぶれ」からトランプの対中姿勢がわかるか?/習近平への権力集中で米中対立はさらに激化するか?/中朝首脳会談、米朝首脳会談が経済に与える影響は?/中国は本当に景気がいいのか?/アリババ、テンセント、バイドゥはなぜ急成長を遂げたか?/中国のライバル・インドはどう動くか?/米中貿易戦争が軍事衝突に発展する可能性はあるか?/アメリカのTPP復帰の可能性は?/日本は米中どちらの立場に付けば得か?/日本が取り組むべきAI戦略は?/2023年、日本経済は輝いているか?……ほか。

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Posted by ブクログ

 米中関係の今を理解するための助けとなる良書。たとえば中国の共産主義への回帰の本気度。ニュースを追っていくだけではそのような兆候があるという程度にしか見えないが、実はかなりの本気度であり、しかも順調に回帰しているという。また、トランプ大統領のアメリカファーストも背景を追っていくと実は日本にとって大きなチャンスであることが見えてくる。こうしてみると、ニュースでは表面的なことだけしか報道されておらず、そのまま鵜呑みにしてはいけないということが分かる。当然、著者を始めとした評論家の意見も鵜呑みにしてはいけないが、それ以上にニュースやニュースでの評論が表面的なものでしかないということである。このような状況では自分の頭で考えることがますます重要になってきたといえる。

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2018年06月20日

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