【感想・ネタバレ】世界と日本経済大予測2020のレビュー

あらすじ

人気経済評論家が解説。ビジネス、投資に影響大! 最新48リスク。米中貿易戦争に始まり、香港問題や英国のEU離脱、中国経済の下火など、2019年は国際リスクに事欠かなかった。国内に目を転じれば、年金問題や消費税増税など、日本経済に悪影響を与える要素も少なくない。だが、2020年は国内外のリスクがさらに増大するというのが、著者の見立てだ。リーマン・ショックや欧州危機、トランプ当選などを的中させてきた著者が予測する48のリスクとは。東京五輪にうつつを抜かしていると、経済とお金の流れを読み損なう。リスク予測とその対策にまで踏み込んだ、全経済人必読の経済予測書。 〈本書の内容〉第1章 米中対立は終わらない――「ビジネスマン」トランプの経済政策 第2章 「バンブーシャッター」が降ろされる日――分断の時代を迎えた激動の世界 第3章 いよいよ危ない中国経済――タイムリミットは2022年 第4章 来る「アジア危機」に備えよ――火だるまの韓国経済 第5章 EUは世界の火薬庫となるか――待たれる英国の決断 第6章 令和に真価が問われる日本経済――最大の敵は「日本企業」 2020年はこれまでにないほど、国際情勢が動くのは間違いない。秋にはアメリカ大統領選も控える。正直に言うと、東京オリンピック・パラリンピックに浮かれている場合ではない。本書を読了すれば、その理由が明快に理解できるだろう。――「はじめに」より

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

 渡邉氏にしては珍しく予測に特化した1冊。48のリスクが挙げられているが、それぞれが独立したものではなく複雑かつ密接に絡み合っておりグローバル化した世界を映し出している。氏のメールマガジンやツイート、書籍を追っていればどこかで見たことのあるものばかりであるが、こうして1冊にまとめられることで、重要なポイントと共に氏がどこに注目しているのかがより明確になっている。日本についてはかなり厳しい指摘をしている。とにかく判断が遅い。この判断の遅さが致命的な事態を招きかねないことを危惧している。これまでの書籍ではやや楽観的な見通しをしていたが、ひと月もあれば世界の様相がガラッと変わってしまうような状況においては、日本政府、企業に対して厳しい目を向けざるを得ないのだろう。

0
2019年12月31日

Posted by ブクログ

トヨタは中国の通信企業は信用せず、データシステムはNTTのものを使っている。

ベネズエラは世界最大の石油埋蔵国だが、産出される石油にタールと硫黄が多く含まれているため、
精製コストが割高である。だから原油価格が下がると原価率が上がってしまう。
加えてニコラス・マドゥロ政権が独裁体制をとっているため、アメリカが実権を握るIMFが融資したがらない。

カシミール地方について。
インドはヒンドゥー教徒が多いが、カシミールはイスラム教徒の多い地域で、どちらかというとイスラム教のパキスタンと親和性が高い。しかし、インド側についたほうが経済的なメリットが大きいため、(貧しいパキスタンと一緒になってもメリットはあまりない)インドの経済圏に入れてもらいたい。
さらにカシミール地方では良質なサファイアが採れるため

中国では、外国で稼いだ資金は国有銀行にまず米ドルで入金される仕組み。しかし国内企業がそれを下ろす場合は人民元にしないといけない。こうして政府が外貨準備を潤沢にしている。

日産の問題は、組合が強く、多品種に手を広げ過ぎて開発コストがかかりすぎた点。カルロスゴーン前社長は、労組を切り捨て、余剰人員を減らし、効率化させるまではよかった。しかしその後も絶対君主として降臨し続け、内部からの反発を招いた。

0
2020年08月19日

「ビジネス・経済」ランキング