松岡和子のレビュー一覧

  • お気に召すまま ――シェイクスピア全集(15)

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    「この世界すべてが一つの舞台」の名台詞で知られる喜劇。こんな話だったのか。
    最初は不穏な感じで始まるけど、ロザリンドとシーリアがアーデンの森に入ってからは、完全に恋愛喜劇だった。

    皮肉っぽいジョークや歌が多く、演劇で見たら楽しそうだなあと思った。

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    2022年08月13日
  • オセロー ――シェイクスピア全集(13)

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    「嫉妬」の物語と解説されているが、その嫉妬を生み出した各自の劣等感(人種差別、階級差別など)を深掘りしたい。

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    2022年07月14日
  • ハムレット ――シェイクスピア全集(1)

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    ネタバレ

    意外と読みやすかったし、現代でも共感できるセリフも多かった。言葉遊びも楽しい。舞台で見るとより面白さが分かるのかな?オフィーリアの狂うシーンや亡くなるシーンが無いのが意外。後者は舞台で表現が難しいのかもしれないけど、それなりに劇的なシーンだろうと思うのに。
    そこはポイントではないのかしら。
    他シェイクスピアの作品も読んでみたい。

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    2021年12月18日
  • リア王 ――シェイクスピア全集(5)

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    自分の過ちによって悲惨な道を辿るリア王ですが、それを親身に支えるケントや、一見ひどいことを言いつつ実はずっと励まし続ける道化の存在が救いになります。

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    2021年11月27日
  • ハムレット ――シェイクスピア全集(1)

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    初シェイクスピア。読みやすい訳なのでスラスラ読んだらあまり頭に入ってこなかった…。戯曲だからゆっくり声に出すように味わうべきかも。父親への愛情から始まったことでも、復讐の誓いの行き着く先は狂気と悲劇。

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    2021年11月27日
  • ハムレット ――シェイクスピア全集(1)

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    ネタバレ

    有名なハムレット。ざっくりあらすじは知っていたけど、ちゃんと読んだのは初めてだ。ハムレットのイメージがちょっと変わった。現代の読者であるせいか、私はハムレットよりもポローニアスやローゼンクランツ、ギルデンスターンに同情してしまう。一番好きなのはレアティーズだ。
    ハムレットは復讐のために狂気を装っているのだけど、実際にちょっと病んでいる感じもする。人間不信なのか女性不信なのかファザコンなのか。ハムレットについては色々な解釈があるようだ。解説が良かった。

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    2021年04月10日
  • ヴェニスの商人 ――シェイクスピア全集(10)

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    シェイクスピア全集 (10) ヴェニスの商人
    (和書)2009年04月16日 19:11
    2002 筑摩書房 W. シェイクスピア, William Shakespeare, 松岡 和子


    学者としての翻訳、原文の性的表現の指摘などいろいろ註があって参考にはなります。詩的霊感としての表現についてもうちょっと追求したら面白いのになと思った。

    一切の諸関係をくつがえそうとする姿勢がここにもみられる。シェイクスピアの世界性・普遍性・世界市民という認識がここにも良く現れている。ここがなければ元になった作品と同じ道を歩むだろう。

    彼の作品が今でも読まれるのはこの為かもしれない。

    岩井克人の「ベニ

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    2020年09月25日
  • リア王 ――シェイクスピア全集(5)

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    シェイクスピア全集 (5) リア王
    (和書)2009年04月10日 18:52
    1997 筑摩書房 シェイクスピア, 松岡 和子


    リア王は荒野のシーンが好きなのです。黒澤明「乱」の荒野を彷徨うシーンも賛否はあると思うが印象的だと思う。

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    2020年09月25日
  • ハムレット ――シェイクスピア全集(1)

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    シェイクスピア全集 (1) ハムレット
    (和書)2009年04月04日 16:39
    1996 筑摩書房 W. シェイクスピア, William Shakespeare, 松岡 和子

    松岡和子さんの翻訳を読み始めた理由は拓殖大学で「セミゼミ シェイクスピア入門」を取ったからだ。先生は富田爽子さんだった。様々な映画と英国ドラマと原文と様々な翻訳について学んだ。ロマンポランスキーの「マクベス」やロシアの映画の古い「リア王」も良かった。黒沢明映画ではマクベスの「蜘蛛の巣城」であり「乱」のリア王だった。ただ乱の「毛利元就の三本の矢」の男の三兄弟はは面白くない。やはり三姉妹の争いが面白い。親戚の叔母さん

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    2020年09月25日
  • 決定版 快読シェイクスピア(新潮文庫)

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    シェイクスピア作品について、心理学者の河合隼雄さんと翻訳者の松岡和子さんの対談。心理学はよく分からないので「そんなもんかな~?」という感じだったけど、松岡さんの翻訳の裏話とか、舞台の話なんかは面白かった。舞台でシェイクスピア劇を見てみたくなった。

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    2019年08月16日
  • ハムレット ――シェイクスピア全集(1)

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    この前読んだ「夏の夜の夢」と同じ動機、河合隼雄先生とシェークスピアの翻訳家松岡和子さん対談本「快読シェークスピア」をより面白く読みたいという衝動から読んだシェークスピアの2作め。

    あまりにも有名な本書だが、これまでは読もうという気持ちはゼロだった。きっかけはどうあれ、こうして名作を体験できたのだから良かった。

    4大悲劇の一つだというのだが、正直のところ悲惨さはあまり伝わってこなかった。登場人物全員が次々と死んでいく。

    話の筋としては、主人公のハムレットの復讐劇だが、ハムレットが次々と殺していくというのではない。登場人物は、それぞれに、予想外の形で死んでいく。

    皆あまりにあっけなく死んで

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    2018年12月31日
  • 深読みシェイクスピア

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     ちくま文庫からシェイクスピアの訳書をたくさん出している松岡さんの話を、演劇評論家の小森収という人が聞く、という本。蜷川幸雄の「彩の国シェイクスピア・シリーズ」に関わっている経験から、始めの翻訳が、稽古場でどんどん変っていき、原文に新たな解釈が与えられるという面白さについて語っている。
     メインは上で述べたようなことだが、当然、作品そのものの解説も含まれているところがあり、特に『ヘンリー六世』の解説のところで、「征服王ウィリアムとか、ヘンリー二世とか言ってるけれど、彼らは今でいえばフランス人で、ウィリアムはノルマンディーのギヨームだし、中世イングランドのブランタジネット王朝の始祖とされるヘンリ

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    2018年06月25日
  • ハムレット ――シェイクスピア全集(1)

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    これは嘗て読んでいたはずなんだけど…
    内容をすっかり忘れていた。と言うより最初に読んだ時は頭に入らなかったのかもしれない。
    松岡和子訳は読みやすかったが、やはり登場人物の冗長なセリフを読み進むのは疲れた。疲れるけど、所々印象に残るセリフはある。例のセリフは
    「生きてとどまるか、消えてなくなるか、それが問題だ」
    上手い訳だと思う。でも
    「生きるべきか死ぬべきかそれが問題だ」
    のインパクトが強すぎて、それを超えるのが難しいのだろう

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    2017年05月16日
  • お気に召すまま ――シェイクスピア全集(15)

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    台本形式の書かれ方だったけど、読んでるうちに自然と引き込まれた。すっごいハッピーエンドなお話でビックリ!これはやっぱりお芝居で見てみたいから、来年の公演が楽しみ

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    2016年11月04日
  • お気に召すまま ――シェイクスピア全集(15)

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    ネタバレ

    久しぶりのシェイクスピア。
    やっぱり劇を見たい。

    タイトルは登場人物たちと観客におけるダブルミーニングだと思う。
    第三幕 第二場でオーランドとロザリンドが再会した場面でのロザリンドの
    「時の歩みはそれぞれ人によって違うんですよ。」
    という言葉が印象的だった。

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    2015年05月06日
  • オセロー ――シェイクスピア全集(13)

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    よく引用もされ筋もよく知られている戯曲で、ハムレットとかよりずっとわかりやすいと思っていたのだが、逆に面白さが理解しづらかった。
    読者に見えるイアーゴーは最初から裏表のある男、ずるい男、なのに、作中人物誰もが終盤まで「彼は善良だ、彼は信頼できる」と言う。これで戯曲でなかったら、作中で「うわあ、これは裏の顔を知らなかったらだまされるわ」と読者に思わせないとだめだと思うし、むしろ最初は善良な役柄として出しておいて話の途中で読者の度肝を抜くべきだと思うが、戯曲なので舞台ではそれを演技で見せられる、ということなのだと思う。
    イアーゴーがどうしてそんなにもオセローを陥れたいのかはっきりは語られないが、黒

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    2014年12月19日
  • お気に召すまま ――シェイクスピア全集(15)

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     シェイクスピアの喜劇。
     お気に召すままというのはエピローグのセリフに由来するものだろうか。
     喜劇だけあって、出てくる登場人物はみなすべてどこかおかしい。
     いつか舞台で見てみたいものだなぁ。

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    2014年01月28日
  • ハムレット ――シェイクスピア全集(1)

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    福田恒存、河合祥一郎訳で読んだが、松岡和子訳で再読。読みやすい訳だが、なんかそっけない気もする。やはり難しい文学だなと思う。ハムレットが佯狂なのか、そうでないのか。エディプスコンプレックスなのか、そうでないのか。いろいろとあるが、剣に覚えがあるなら、もっと直線的に行動して、さっさとクローディアスを問い詰めて復讐すればいいのに、オフィーリアを罵り、ポローニアスを殺すところは八つ当たりそのもの。母ガートルートをいびる所も痴話げんかのようであり、母ちゃんも威厳がなさすぎる。勝者に嫁ぐなど世の東西にはよくあることである。とにかく、ハムレットは煮え切らない男である。生き残るホレイショーにだけは正直だが、

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    2011年03月09日
  • ヴェニスの商人 ――シェイクスピア全集(10)

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    これも授業で読んだ本。思い出す、隣の友達と一緒に本文を探しまくったあの日を。あの時間を。思い出すと楽しいものだな。肉を切り取る、ってのがイマイチ、ピンとこなかったな。

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    2009年10月04日