松岡和子のレビュー一覧

  • リア王 ――シェイクスピア全集(5)

    Posted by ブクログ

    シェイクスピアを初めてちゃんと読んだ。
    さすが、四大悲劇の一つというだけあって、救いがない。
    悪党だらけ、たまに忠義にあつい者もいるがひどい目に遭う、そして何よりも主人公のリア王は耄碌ジジイ……。
    歳をとって偏屈になったりボケたりした結果の自業自得の物語、とも言えるような。
    ミソジニーも透けて見え、下ネタもたっぷり。
    なるほどなぁ……。

    0
    2024年09月21日
  • ヴェニスの商人 ――シェイクスピア全集(10)

    Posted by ブクログ

    シャイロックを悪役とするなら勧善懲悪ど真ん中の作品だが、ユダヤ人をはじめとする非キリスト教徒に対する差別的な表現や、メランコリー(中野氏の解説によれば本作が上演されていた当時のイングランドは史上稀に見る不況で、登場人物と同じように鬱になる人が多かったかもしれないらしい)等、痛快な逆転劇ではない面があり、考察しがいがある。

    聖書の引用や逸話を用いたウィットに富んだやりとりが多いが、当時の人はどのくらい理解できてたのかが気になった。博識な人はより楽しめるが、聖書の知識がなくとも、ワクワクできる展開だった。

    0
    2024年08月29日
  • ハムレット ――シェイクスピア全集(1)

    Posted by ブクログ

    勉強のつもりで読み始めたが存外面白かった。(世界中で愛される戯曲なんだからそりゃそう)
    色んな翻訳を比較したり、原文を読んだりもしてみたい。
    翻訳で読んだのでシェイクスピアの表現の流麗さを100%理解できたわけではないが、ところどころに解説や注が付いていたので、わかりやすくなっていた。

    0
    2024年08月05日
  • ヴェニスの商人 ――シェイクスピア全集(10)

    Posted by ブクログ

    なんと言うか、この時代はえらくユダヤ人差別がキツかったのだなと感じた。

    もう一つは、欲をかきすぎたらしっぺ返しを受けると言うことかと思った。

    0
    2024年04月26日
  • はじめて話すけど…… 小森収インタビュー集

    Posted by ブクログ

     本書の元版は2002年刊行の『はじめて話すけど…』(フリースタイル)で、文庫のボーナストラックとして北村薫との記事が新たに収録されている。聞き手の小森氏は「短編ミステリの二百年」の編著者であるから、そのご縁での創元推理文庫入りだろうか。

     〇各務三郎さん、懐かしいお名前。各務さんもミステリマガジンの編集長をされているのか。田村隆一、生島治郎、都筑道夫、常盤新平など錚々たる人たちが早川書房の草創期に働いていたのだな。
     〇皆川博子さん、皆川さんには濃いファンが多いと聞いたことはあるが、残念ながらその著作を一冊も読んでいない。子どものころに読んだ本のことをこんなにも覚えているものなのか。巻末付

    0
    2023年12月18日
  • オセロー ――シェイクスピア全集(13)

    Posted by ブクログ

    四大悲劇のうち、これだけが未読でした。
    これはご存知将軍オセローが部下のイアーゴによって妻を疑い殺害する悲劇です。しかし、こんな簡単に騙されるものだろうか…と素朴な疑問。

    そもそも事の起こりオセローが副官にイアーゴではなくてイケメン青年を抜擢したこと。それで嫉妬したイアーゴが画策して事件に至る。イアーゴはシェークスピア作品中最も腹黒い人物なのに他の登場人物はこぞって彼を「正直だ」と言う。一見正直で人当たりのいい人ほど腹の中はわからない…という事なんだけど…いい人って実は軽く見られてしまう。

    オセローもイアーゴを都合よく使っておきながら、彼の中の野望や出世欲に気付けなかった。いい人だから野望

    0
    2023年09月29日
  • ハムレット ――シェイクスピア全集(1)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    悲劇ではある。
    なにが悲劇か、それは登場人物それぞれに救いがないこともそうだが、この物語の観客の心が救われないところが悲劇だ。

    当時ハムレットは正義として捉えられただろうか。クローディアスにも正義があるという悲劇、こういうことはどの国、どの時代にもあるということそれ自体は正面から見据えなければいけない。

    それにしてもハムレットはクローディアスをさっさと殺せばいいのに、グズグズしてローゼンクランツ、ギルデンスターン、ボローニアスらは殺されるほど悪いことはしていないにも関わらず、無慈悲に殺されてまう。

    クローディアスをハムレットに殺させないことにこの物語の味わいがあると思う。

    0
    2023年06月28日
  • 決定版 快読シェイクスピア(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    数年前、大学の授業で「ハムレットの幻覚」という論文から示される「実はハムレットが先王殺害犯」説に衝撃を受け、それ以来、シェイクスピアを心理学的に読んでみたかった。
    本書は、日本における臨床心理学、ユング心理学の大家である河合隼雄先生と翻訳家の松岡和子さんの対談形式の作品批評。「~幻覚」ほど斬新で鋭い見方はなく、日本的にほんわかムードで語られていくが、ロミオとジュリエットが青少年の発達心理学的見地、マクベスが臨床心理学的見地、そしてリチャードⅢ世がなんとアドラー理論に合致と教示され、改めてシェイクスピアの才能に驚かされた。これらの根拠は、舞台構成や台詞の中に密かに散りばめられており、素人がボーッ

    0
    2023年05月22日
  • ヴェニスの商人 ――シェイクスピア全集(10)

    Posted by ブクログ

    最後、どうしようもなくごちゃごちゃで笑ってしまった(爆笑、とかでなく、鼻で笑ってしまうというのかなんかそういう感じの…)。あらすじ読んだ時に「喜劇なの!?」となったけれど、読み終わった今、「喜劇ってこういうこと……?!」となったりした。
    シャイロックがもっとこうなんかするのかと思っていたよ。


    「いっそ大酒くらって肝臓をほてらせたい、
    命を削る溜め息で心臓を凍らすのはまっぴらだ」
    グラシアーノのこの台詞はなんか好き。

    0
    2022年12月12日
  • お気に召すまま ――シェイクスピア全集(15)

    Posted by ブクログ

    「この世界すべてが一つの舞台」の名台詞で知られる喜劇。こんな話だったのか。
    最初は不穏な感じで始まるけど、ロザリンドとシーリアがアーデンの森に入ってからは、完全に恋愛喜劇だった。

    皮肉っぽいジョークや歌が多く、演劇で見たら楽しそうだなあと思った。

    0
    2022年08月13日
  • オセロー ――シェイクスピア全集(13)

    Posted by ブクログ

    「嫉妬」の物語と解説されているが、その嫉妬を生み出した各自の劣等感(人種差別、階級差別など)を深掘りしたい。

    0
    2022年07月14日
  • ハムレット ――シェイクスピア全集(1)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    意外と読みやすかったし、現代でも共感できるセリフも多かった。言葉遊びも楽しい。舞台で見るとより面白さが分かるのかな?オフィーリアの狂うシーンや亡くなるシーンが無いのが意外。後者は舞台で表現が難しいのかもしれないけど、それなりに劇的なシーンだろうと思うのに。
    そこはポイントではないのかしら。
    他シェイクスピアの作品も読んでみたい。

    0
    2021年12月18日
  • リア王 ――シェイクスピア全集(5)

    Posted by ブクログ

    自分の過ちによって悲惨な道を辿るリア王ですが、それを親身に支えるケントや、一見ひどいことを言いつつ実はずっと励まし続ける道化の存在が救いになります。

    0
    2021年11月27日
  • ハムレット ――シェイクスピア全集(1)

    Posted by ブクログ

    初シェイクスピア。読みやすい訳なのでスラスラ読んだらあまり頭に入ってこなかった…。戯曲だからゆっくり声に出すように味わうべきかも。父親への愛情から始まったことでも、復讐の誓いの行き着く先は狂気と悲劇。

    0
    2021年11月27日
  • ハムレット ――シェイクスピア全集(1)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    有名なハムレット。ざっくりあらすじは知っていたけど、ちゃんと読んだのは初めてだ。ハムレットのイメージがちょっと変わった。現代の読者であるせいか、私はハムレットよりもポローニアスやローゼンクランツ、ギルデンスターンに同情してしまう。一番好きなのはレアティーズだ。
    ハムレットは復讐のために狂気を装っているのだけど、実際にちょっと病んでいる感じもする。人間不信なのか女性不信なのかファザコンなのか。ハムレットについては色々な解釈があるようだ。解説が良かった。

    0
    2021年04月10日
  • ヴェニスの商人 ――シェイクスピア全集(10)

    Posted by ブクログ

    シェイクスピア全集 (10) ヴェニスの商人
    (和書)2009年04月16日 19:11
    2002 筑摩書房 W. シェイクスピア, William Shakespeare, 松岡 和子


    学者としての翻訳、原文の性的表現の指摘などいろいろ註があって参考にはなります。詩的霊感としての表現についてもうちょっと追求したら面白いのになと思った。

    一切の諸関係をくつがえそうとする姿勢がここにもみられる。シェイクスピアの世界性・普遍性・世界市民という認識がここにも良く現れている。ここがなければ元になった作品と同じ道を歩むだろう。

    彼の作品が今でも読まれるのはこの為かもしれない。

    岩井克人の「ベニ

    0
    2020年09月25日
  • リア王 ――シェイクスピア全集(5)

    Posted by ブクログ

    シェイクスピア全集 (5) リア王
    (和書)2009年04月10日 18:52
    1997 筑摩書房 シェイクスピア, 松岡 和子


    リア王は荒野のシーンが好きなのです。黒澤明「乱」の荒野を彷徨うシーンも賛否はあると思うが印象的だと思う。

    0
    2020年09月25日
  • ハムレット ――シェイクスピア全集(1)

    Posted by ブクログ

    シェイクスピア全集 (1) ハムレット
    (和書)2009年04月04日 16:39
    1996 筑摩書房 W. シェイクスピア, William Shakespeare, 松岡 和子

    松岡和子さんの翻訳を読み始めた理由は拓殖大学で「セミゼミ シェイクスピア入門」を取ったからだ。先生は富田爽子さんだった。様々な映画と英国ドラマと原文と様々な翻訳について学んだ。ロマンポランスキーの「マクベス」やロシアの映画の古い「リア王」も良かった。黒沢明映画ではマクベスの「蜘蛛の巣城」であり「乱」のリア王だった。ただ乱の「毛利元就の三本の矢」の男の三兄弟はは面白くない。やはり三姉妹の争いが面白い。親戚の叔母さん

    0
    2020年09月25日
  • 決定版 快読シェイクスピア(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    シェイクスピア作品について、心理学者の河合隼雄さんと翻訳者の松岡和子さんの対談。心理学はよく分からないので「そんなもんかな~?」という感じだったけど、松岡さんの翻訳の裏話とか、舞台の話なんかは面白かった。舞台でシェイクスピア劇を見てみたくなった。

    0
    2019年08月16日
  • ハムレット ――シェイクスピア全集(1)

    Posted by ブクログ

    この前読んだ「夏の夜の夢」と同じ動機、河合隼雄先生とシェークスピアの翻訳家松岡和子さん対談本「快読シェークスピア」をより面白く読みたいという衝動から読んだシェークスピアの2作め。

    あまりにも有名な本書だが、これまでは読もうという気持ちはゼロだった。きっかけはどうあれ、こうして名作を体験できたのだから良かった。

    4大悲劇の一つだというのだが、正直のところ悲惨さはあまり伝わってこなかった。登場人物全員が次々と死んでいく。

    話の筋としては、主人公のハムレットの復讐劇だが、ハムレットが次々と殺していくというのではない。登場人物は、それぞれに、予想外の形で死んでいく。

    皆あまりにあっけなく死んで

    0
    2018年12月31日