大庭忠男のレビュー一覧

  • ウッドストック行最終バス

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    20世紀中ごろのイギリスのミステリー小説。

    あまり時代背景を描くことには力入れておらず、最新の機器が無く、タイプライターや手紙が登場することを除けば、いつの時代でも解釈は可能。

    モース警部の想像力は逞しく観察眼は鋭いが、怒鳴るし会話は成り立たないし、「勤務中だから」って部下にはアルコールを与えずにじぶんだけ飲んだり、聞き込みを理由に好きな女性のところへ行ったりと、結構自分勝手で嫌なやつ。
    その上、推理は間違ってたり、偶然ヒントを手に入れたり、キャラクターとしてはなかなか興味深い人。

    この人あってのミステリーと言える。

    まさに、テレビドラマの主役ですね。
    (「主任警部モース」「刑事モース

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    2023年10月17日
  • キドリントンから消えた娘

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    テレビドラマにもなったモース警部シリーズ2作目。同僚の死によって引き継いだ行方不明の若い女性探しが思わぬ複雑な事件になっていて…というストーリー。ただ、モース警部がわりと気分屋っぽいところがあるのと、彼の捜査はミスを積み重ねて可能性を消去していって、最終的に残ったものが正解というパターンで進行する。これが通常みられる小さい正解を積み重ねていって結論に到達するというパターンとは全く異なっている。そのため、モースの行動を味わい深いとみるか、「いやモース、そうじゃないよ。もうちょい考えなよ」と思うか、要は読者の嗜好で評価が大きく分かれるシリーズだ。なお、本作は導入から容疑者が絞られていくところまでは

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    2023年04月16日
  • ウッドストック行最終バス

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    ネタバレ

    何故ジェニファーは警察に嘘を並べてまでスウを庇うのか。腑に落ちなかった。


    展開が目まぐるしく変わったり、新しいヒントが出てくるわけでもない。モースの仮説→検証というのが終始徹底されていて新鮮だった。(あまりこういうタイプのを読んだことがない)

    バーナードとマーガレットはお互いを疑っているからそれぞれ犯人じゃないという発想は面白かった。
    たまたま逢引き予定の相手をヒッチハイクというのも良い。

    スウは本当にモースに恋をしたのだろうな。海外の人の恋愛観はよくわからない笑

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    2022年12月21日
  • 九尾の猫

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    登場人物の多さにつまずきかけたが、なんとか読破。
    エラリークィーンの国名シリーズやXYZとは離れて独立した作品のなかでは名作。

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    2022年08月21日
  • ウッドストック行最終バス

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    ネタバレ

    解説によると、何度も読み返すことができる精密な論理ということだけれど、あれだけ心理描写の多いスウの場面で真相につながる関係をスウが思い浮かべないのは不自然に思う。ちゃんと読めば辻褄あうようになっているのだろうか。

    二股だったところに第三の男、モースが現れて、モースのことしか思い浮かべないなんてことあるだろうか。

    モースは誉れ高いのでとりあえず次作も読んでみよう。ただ、ホームズを超える人気とは思えないのだけれど。

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    2021年10月20日
  • 九尾の猫

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    ネタバレ


    面白かった!
    いままで読んだエラリー・クイーンの本の中で一番真実にびっくりしたし分かりやすかったし納得したような気がする。

    途中でカザリス博士犯人説が持ち上がった時は残りのページ数こんなにあるのにもう犯人分かるって…それほんまに犯人?何かこの後まだ展開ありそうやし真犯人は別にいるのでは?と思ったら案の定やった。

    産婦人科医が自分がお産でとりあげた人をひとりずつ選んで…っていうのはなるほど、というか、よく考えたなあとしみじみ思った。
    しかも何故男性は既婚者もいるけど女性は未婚ばつかりなのか?ていう伏線もちゃんと「電話帳で探したから。名字がかわってる女性は見つけられなかった」ということでちゃ

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    2021年10月19日
  • キドリントンから消えた娘

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    早川書房の<このミステリがヤバい!>フェアから一冊。妄想で組み立てた仮説に従い猛進し、玉砕しては再トライを繰り返すモース警部と内心辟易しつつも追従するルイス刑事という迷コンビが探偵役。事実確認をせずに突っ走るので、リセットする度に方向転換する推理の応酬が見所と思われる。二転三転どころの話では済まないプロットだが、捜査情報の真偽が曖昧なまま蓄積しては錯綜するので、煩雑さもひとしお。ラスト一頁まで物語をリードする牽引力はあるが、読み甲斐を問われると言葉に詰まる。一連のプロセスを愉しめるか否かが分かれ目の様な。

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    2021年02月06日
  • 眠れるスフィンクス

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    ネタバレ

    読後の今になってこの題名の示唆する意味が仄かに立ち上って来て、カーもなかなかやるな、とちょっと心地良い余韻に浸っている。前回読んだ『疑惑の影』のようにこちらも毒殺物だが、それに加え、密室の中で重い石の棺が独りでに開くというクイズみたいな謎があり、カーの味付があちらよりも濃い。
    事件は小粒だが、今回はヒステリー症という病例を上手くトリックに盛り込み、物語に二面性を持たせているところを高く買う。
    こういう一見、何の変哲もなさそうな事件なのに何かがおかしいというテイストがセイヤーズを髣髴とさせており、カーの中でもちょっと珍しい部類に入る。しかもこれが冒頭述べたようにこの謎めいた題名の意味を徐々に腑に

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    2021年01月27日
  • オックスフォード運河の殺人

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    ミステリ。
    モース警部が入院中に、100年以上前の殺人事件について知り、勝手に真相を妄想する、という特徴的な設定。
    入院中のため、大がかりな捜査はできず、部下や知人に資料を探してもらうという、まわりくどい展開。
    ミステリとしての濃密さは全くないが、独特のユーモアがあって、意外と楽しく読める不思議。
    たまにはこういった変わった作品も良いのでは。

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    2019年09月12日
  • 九尾の猫

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    前半は眠い。何度寝落ちしたことか。
    中盤から、容疑者が浮上して、結構楽しめたな。
    ただ、フーダニットの話なので、再読はないだろう。

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    2019年06月14日
  • ウッドストック行最終バス

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    モースの若かりし頃をドラマ化したエンデバーを観て、もともとはどういう話だったんだろうと思って購入。この本筋の主任警部モースの方のドラマも見てみたいけど。

    それにしてもエンデバーで観られるモースとこのモースはすごく違う風に思えて結びつけられない。
    エンデバーではおとなしい感じに見えるし(突飛な発想はあるけど)、ビターはともかくタバコと女性?うーん。。。

    ドラマは楽しく観られるんだけどなあ。
    やはり主任警部になったモースのドラマを見てみたいな。

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    2018年03月18日
  • ウッドストック行最終バス

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    人気テレビドラマの原作と言うことで、期待して読んでみたが、主人公の若干の偏屈ぶりが特徴といったくらい。他の名探偵たちと比較して失敗が多い点で、人間臭さがある……とも感じられなかった。もう少しシリーズを読んで主人公のキャラクターを考えてみたい。

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    2018年02月26日
  • 悔恨の日

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    場面の展開頻度が非常に多くて、初めの200頁位迄はなかなか全体像が掴めないまま。

    ある程度全体像がつかめてからは、何となく先が見えそうな、そうでないような。敢えて隠し球を先読みせずにいるのも悪くないかなと思った。

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    2016年10月24日
  • 謎まで三マイル

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    ミステリ。モース警部。
    背表紙の紹介に惹かれて読んだぶん、少し地味に感じた。☆2.5くらい。
    作品の完成度は低くない。
    文章は少し読みにくさもあるが、各章が短く、意外と止まらない。上手いのかも。
    著者の作品は、有名な『ウッドストック行最終バス』『キドリントンから消えた娘』あたりは読んでみたい。

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    2016年09月30日
  • ウッドストック行最終バス

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    ウッドストック行きのバスを待ちきれなかった若い女性2人はヒッチハイクをするが、そのうちの1人が死体で発見される。
    モース警部とルイス主任刑事が捜査を担当する。

    多分70年代、イギリスのオックスフォード。
    科学捜査的な部分はほとんど無く、天才モースの刑事の直感がメイン。それも割と雑(に感じる)。

    あんまり納得できない解決でしたが、シリーズ最初なので、もう何冊か読んでもいいかな。

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    2016年09月02日
  • ウッドストック行最終バス

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    幅広いミステリのジャンルの中でも「本格」と呼ばれる分野に、それ程の興味は無い。といっても、私がミステリ愛好家となったきっかけは、多分に漏れずエラリイ・クイーン「Yの悲劇」の絢爛たるロジックの世界に文字通り感動したからなのだが。要は物語としての強度があるか否かだ。驚天動地のトリックや〝どんでん返し〟が幾ら仕掛けられていようと、納得できるストーリー展開や登場人物、文章に魅力がなければ、「本格」についてはシノプシスを知るだけで事足りる。

    本作は、シリーズとしては既に完結しているモース主任警部登場の第1作。殺人事件自体はいたってシンプルなものだが、モースがさまざまな仮説を立てながら、中途で明かとなる

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    2016年08月09日
  • ウッドストック行最終バス

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    ふなっしーと、モース警部の推理は誰にも止められない。

    クロスワードパズルのように、小さなヒントから事件の全貌を大胆に推理するモース警部。しかし特徴的なのは、その推理がひんぱんに間違っているところ。相方のルイス部長刑事同様、読者もまた彼の〝暴走〟や〝迷走〟につきあわされる。

    最初読んだときはいまひとつピンと来ず、繰り返し読んでがぜん面白くなった。トリックはややこしいが、人を食ったようなモース警部のおとぼけキャラは魅力的。

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    2014年01月13日
  • オックスフォード運河の殺人

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    モース警部の安楽椅子探偵編。
    読んでいる最中は楽しかったけど、解決?
    イマイチ納得できない。
    アルファベットのスペルの並べ替え?
    英国人が理解できるのならよし。私は分らないのだけど・・・

    相変わらずのコントのような~それで楽しめてのかつ「時の娘」なので
    オマケして星は三つ。

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    2013年10月26日
  • キドリントンから消えた娘

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    これも何年かぶりに読んでみた。
    やはりストーリー展開も犯人もすっかり忘れてた。
    ★★★としたけどまあ★★+。

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    2013年03月18日
  • ウッドストック行最終バス

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    深夜、停留所で二人の女性がウッドストック行きの最終バスを待っていた。しかし翌朝二人のうちの一人が死体となって発見される。誰が殺害したのか?目的は?もう一人の女性の正体は?謎が謎を呼ぶ、わけではなく最初に提示された謎三つの謎を解くことに終始する話です。
    しかしこの作品の見どころは推理ではないでしょう。
    モース主任警部の人間臭さがこの作品を他の推理小説とこの作品を差別化していると言えます。推理小説における探偵最強の風潮に反旗を翻すかのように、彼は推理を間違い、容疑者の女性に恋をし、挫折し、鬱状態に陥ります。最終的には冷徹に論理的な推理を披露したものの、モースの思考は私たちに近いものがあり、この小説

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    2011年09月22日