あらすじ
休暇中のモース主任警部は宿泊先で《タイムズ》のある見出しに目をとめた。記事によると、警察に謎の詩が届けられ、そこには一年前の女子学生失踪事件を解く鍵があるらしい。やがて事件の担当になったモースは、彼女が埋まっていると詩が暗示するワイタムの森の捜索を開始する。だが、そこでは意外な発見が待ち受けていた!一篇の詩から殺人事件の謎へ、華麗な推理が展開する英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー賞受賞作
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Posted by ブクログ
モース警部シリーズ10作目。
(ブルックナー8番を聞きながら。)
誰かが私に呪文をかけた。
この本を開くと瞼が重くなる。
長くて登場人物も多くてまどろっこしい表現も多かったけれど、
これまで読んだシリーズの中ではこれが一番面白かったかも。
たぶんしないかもしれないけれど再読するならこれ。
どこが気に入ったって訳ではないけれど女性たちそれぞれのたたずまいが凛としている。
だけど、どうしてモース警部ってあんなにモテるんでしょう・・・
Posted by ブクログ
「わたしを見つけて、スウェーデンの娘を
わたしを蔽う凍った外被をとかして
青空を映す水を乾かし
わたしの永遠のテントを広げて」
A・オースチン(1853-87)
この詩がキドリントンのテムズ・バレイ警察に届き、1年前のスウェーデン人女子学生事件の再捜査が始まる。
事件担当のジョンソン主任警部にストレンジ警視が言う。
「人はときとして間違った理由から正しいことをすることがある。
しかしモースはどうか?
彼はむしろ正しい理由から間違ったことをすることが多い。
正しい理由とは・・・わかるな?
だから彼がときどき飲みすぎるとしても・・・」
「モースに事件を担当させたいということですか?」
「うむ、そのほうがいいと思う」ストレンジは言った。
森を抜ける道」コリン・デクスター
デクスターのモース主任警部シリーズ第十作「森を抜ける道」は読者のどんな名推理も追いつかない傑作推理小説です。
本書でデクスター氏は再びゴールド・ダガー賞を受賞しました。
名実ともにイギリスの推理小説家としてコナン・ドイル、アガサ・クリスティのすぐ横の椅子に鎮座することとなりました。
WOWOW8/31(土)午後2:00でスタートする「新米刑事モース~オックスフォード事件簿~」が話題なのもイギリスにおけるモース警部の衰えない人気ぶりにささえられています。
「森を抜ける道」エピローグ最後の行
「彼の住所はおわかりですか?」秘書が訊いた。
「いや、キドリントンの警察本部(E・モース)あてに出してくれ、それでいい」
「このイニシャルは・・・なんの略かご存知ですか?」
「”E”か?」
編集長はちょっと考えた。
「うーん、いや、わからん。誰も知るまい」 (完)
編集
レビューの公開
Posted by ブクログ
モース警部シリーズの第何作目かで、何回目かのゴールドダガー賞受賞作。本作では、モース警部が前半休暇中ということで一見なんもしていないように見えてるが、、、、、(ああ、ネタバレ)
海外の受賞作は(もちちろん日本のも)一概に信用できないが、デクスターは安心して読める。ちょっと前の作品ではもうマンネリかなという感じもしたが見事に復活してる。
しかし、イギリスの警部は「アホだけどバカじゃない」(本作のセリフより)人が多いな。(笑)フロイト警部とか、。。。ドーヴァー警部は、例外でホントにアホだけど。
Posted by ブクログ
これは「本格」なのだろうか。。。
物語としては面白いが、、、、犯人も動機も途中で何となく分かるし、ほぼ犯人の自白でけりが付くし、、、期待はずれ。