大庭忠男のレビュー一覧

  • 九尾の猫

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    エラリィ・クィーンシリーズ。
    過去を憂い、連続殺人を解明のため自分の限界を尽くす、エラリィ。

    謎解きよりも、後半に近づくにつれ、濃くなっていく
    精神論、描写に重点が置かれている。

    エラリィの心の中に立ち込める霧は、最後の言葉で晴れるのだろうか。

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    2010年09月11日
  • 帝王死す

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    エラリー・クイーン・シリーズ

    ある朝突然キング・ペンティゴに届く脅迫状について捜査するために自宅から連れ去られたクイーン親子。ケインの弟エーベルによる依頼。ペンティゴ島に幽閉される2人。タイプライターから犯人を見つけるが・・・。ジュダによる空砲の銃撃。密室で撃たれたケイン。密室内に倒れた妻カーラ。ライツヴィルでのペンティゴ兄弟の過去。少年時代の川での事件。

     2002年1月14日再読

     2010年5月25日再読

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    2010年05月25日
  • ウッドストック行最終バス

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    10月ミステリー月間のしめ。

    この本は普通のミステリー本とちょっと書き方が違って、
    一人の刑事さんの推論を何度も展開します。

    最初のほうはちょっと退屈なところもあったけど

    後半のスピード感はとても面白い。

    最後の種明かしも納得です。

    ちょっと不明な点もあるし
    また読み返したいと思ってます。


    Oct 2009

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    2010年08月13日
  • 九尾の猫

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    ネタバレ

    エラリー・クイーン・シリーズ

    『十日間の不思議』事件で傷ついたエラリー。ニューヨークで起きる「猫」と名乗る犯人の起こす連続殺人事件。特別捜査官に任命されたエラリーの捜査。被害者の妹セレストと弟ジミーの協力。新聞が煽る事件。事件に恐怖する市民が起こす「猫」暴動。被害者たちの共通点に気が付き犯人逮捕に動いたエラリー。自分の推理に疑いを持ち犯人の関係者を訪ねてウィーンに飛ぶエラリー。そこで解決される事件。

     2002年1月9日再読

     2011年11月19日再読

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    2011年11月19日
  • 九尾の猫

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    ニューヨークは《猫》という連続殺人鬼の存在に怯えていた。犯人が現場に残すのは絞殺に使用した凶器の絹紐のみ。被害者達に共通点は見つけられず、新聞の風刺絵の猫には犠牲になった人数の尾が描かれ増えていく。

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    2009年10月07日
  • 死者たちの礼拝

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    訳が読みにくいような・・・。私の日本語理解力が悪いからなのでしょうか。そんなこともあり、最後まで犯人は分かりませんでした。モース警部のあれこれと彷徨う推理もまたおもしろかった。しかし一番の謎は、なんでモース警部がこんなにモテるのか、ということだ。この本からは彼のイイ男オーラを感じれない・・・。戸惑うわー。

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    2011年08月16日
  • 眠れるスフィンクス

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    ネタバレ

    諜報機関に属していたため、都合上4んだ事にされていた語り手ホールデンが復員し、数年ぶりに旧友ソーリィと恋人シーリアに再開する場面から始まる。「なにか特別な任務で遠くへいらしていたのね。」恋人の第一声に込められた思いは後に如何ほどのものであったか分かる。
    ホールデンは旧友の妻であり恋人の姉であったマーゴットが脳出血で4んだと聞かされる。旧友ソーリィは病死と説明するが、恋人シーリアはソーリィの虐待を苦にしての自死であると完全に意見が食い違っており、ホールデンは旧友と恋人のどちらを信頼するか悩んだ挙句に殺人という結論を出す。

    物語の核となるのが二者択一の苦悩。旧友が正しければ恋人は精神異常者であり

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    2025年09月20日
  • ウッドストック行最終バス

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    クラシカルなザ•ミステリーといった作品。
    やはりこういったクラシックな舞台と設定は好みだ。

    おそらく1970年代であろう時代設定、
    夕闇の迫るオックスフォード。
    なかなか来ないウッドストックへのバスに痺れを切らし
    二人の女性はヒッチハイクを始める。
    その晩、女性の一人は死体となって発見される。
    もう一人の女性は一体どこに消えたのか?
    そして事件を担当するモース主任警部が導き出す答えとは。

    あらすじからは特に物珍しさは感じないが、
    中々ミスリードが多く、犯人には意外性を感じた。
    モース主任警部の人間臭すぎる部分など、
    その辺のユーモアも兼ねた良作。

    最後が個人的には一方的な主張、あくまで推

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    2025年08月12日
  • ウッドストック行最終バス

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    コリン・デクスター作品初見ですが、う~~ん自分にはあんまり合わず。

    物的パズル系ではなく心理的パズル系作品のため、たしかに辻褄は合っていると思うものの、例えば美しい密室トリックを読んだ時のように「なるほど!」とはならないというか、何かもっと別の解法もありそう、と思ってしまう。まあもちろんないんでしょうけども笑

    モース警部の仮説を一緒に追っていく、という感じで、どういうことだろうと自分で考えながら読む、というより、単純に物語の進行を読んでいく作品、という印象。
    「こいつが怪しい!でもそれだとこの部分の辻褄が合わない・・・どういうことだ?」みたいな感じではないため、良く言えば読んでいて全く疲れ

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    2025年08月11日
  • キドリントンから消えた娘

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    ネタバレ

    掘り出し物ミステリー探しの一環で読んだ作品。
    私にとって、コリン・デクスターは初モノ。
    本書には、各章の頭に様々な本から引用された寸言が配置されている。
    そして、第32章には、コナン・ドイル『四つの署名』の「ありえないことを除去してあとに残ったものは、どんなにありそうにないことでも、真実に違いない」、実はこの作品の骨子となる言葉でもある。
    主人公のモース主任警部は、同僚刑事の死によって、2年前に失踪した娘の事件を引き継ぐ。それは、つい最近両親に無事を知らせる手紙が届いたからだが、モースは直感的に「彼女は死んでいる」と推理する。
    では、その手紙は誰が何のために書いたのかという疑問を軸に、関係者を

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    2025年08月02日
  • 謎まで三マイル

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    ネタバレ

    モース主任警部第六弾。

    弟を見殺しにされた過去、
    首も手もない死体、
    よく似ている双子、
    不可解な手紙を残した失踪、
    ハニートラップ、
    憎み合う大学教授。

    ミステリー的な要素はてんこ盛りにも関わらず、
    いつもの通り、迷走するばかりでなかなか捜査は進まない。
    ソーホーと呼ばれる悪徳の渦が舞台となりながらも、
    モースが捜査を後回しにするのは不自然だし。

    結局、学長選挙を巡って長年騙されていたからという動機なのは、
    全くもって肩透かしだった。

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    2025年07月15日
  • キドリントンから消えた娘

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    うーん、ちょっと話の流れが二転三転というより、まわりくどく感じてしまい残念。

    ドラマを、特にヤングモースの方を見倒して、なんとなく自分の中で人物造形が出来上がってしまっていたからかも知れない。
    「ウッドストック」は読むか考え中…

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    2025年06月08日
  • 九尾の猫

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    ネタバレ

    何十年も前に何度も読んだ作品。
    連続殺人事件で、まったく手がかりがないってのは、現代の科学捜査ではありえないんだけど、これは昭和にすると20年代…そりゃそうだろってお話。
    犯人はわかってみればまあまあ可哀想といえば可哀想なんだけど、だからといって殺された方にはなんの罪もないわけで。
    なにより、最後まで名前がないってのがこの作者さんが意図したところなのかなと。
    若い2人が結婚したことだけが救いかな。
    やっぱり大好き☆エラリークイーン☆

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    2024年09月23日
  • キドリントンから消えた娘

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    ネタバレ

    ベイリーがエイカム夫人になっていた
    ベインズを殺したのは中等学校のネットワークを伝ってベイリーの醜聞を知ったベインズが夫を強請るのがわかったから

    応用科学の成績が良いから車に興味もつはずとモースが気付いた
    ベイリーはフランス語を話すのは簡単

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    2024年09月20日
  • ウッドストック行最終バス

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    やはり、ケータイもパソコンもない時代、ギリ電話があるかもぐらいの時代の推理小説は楽しい。
    (こんなに堂々と飲酒運転が描かれるなんて)

    モースの次々繰り出される推理についていくので精一杯。今まで読んだことのないタイプの刑事さん。それにしても、この時代、男女ともかなり奔放笑

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    2023年11月24日
  • ウッドストック行最終バス

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    20世紀中ごろのイギリスのミステリー小説。

    あまり時代背景を描くことには力入れておらず、最新の機器が無く、タイプライターや手紙が登場することを除けば、いつの時代でも解釈は可能。

    モース警部の想像力は逞しく観察眼は鋭いが、怒鳴るし会話は成り立たないし、「勤務中だから」って部下にはアルコールを与えずにじぶんだけ飲んだり、聞き込みを理由に好きな女性のところへ行ったりと、結構自分勝手で嫌なやつ。
    その上、推理は間違ってたり、偶然ヒントを手に入れたり、キャラクターとしてはなかなか興味深い人。

    この人あってのミステリーと言える。

    まさに、テレビドラマの主役ですね。
    (「主任警部モース」「刑事モース

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    2023年10月17日
  • キドリントンから消えた娘

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    テレビドラマにもなったモース警部シリーズ2作目。同僚の死によって引き継いだ行方不明の若い女性探しが思わぬ複雑な事件になっていて…というストーリー。ただ、モース警部がわりと気分屋っぽいところがあるのと、彼の捜査はミスを積み重ねて可能性を消去していって、最終的に残ったものが正解というパターンで進行する。これが通常みられる小さい正解を積み重ねていって結論に到達するというパターンとは全く異なっている。そのため、モースの行動を味わい深いとみるか、「いやモース、そうじゃないよ。もうちょい考えなよ」と思うか、要は読者の嗜好で評価が大きく分かれるシリーズだ。なお、本作は導入から容疑者が絞られていくところまでは

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    2023年04月16日
  • ウッドストック行最終バス

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    ネタバレ

    何故ジェニファーは警察に嘘を並べてまでスウを庇うのか。腑に落ちなかった。


    展開が目まぐるしく変わったり、新しいヒントが出てくるわけでもない。モースの仮説→検証というのが終始徹底されていて新鮮だった。(あまりこういうタイプのを読んだことがない)

    バーナードとマーガレットはお互いを疑っているからそれぞれ犯人じゃないという発想は面白かった。
    たまたま逢引き予定の相手をヒッチハイクというのも良い。

    スウは本当にモースに恋をしたのだろうな。海外の人の恋愛観はよくわからない笑

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    2022年12月21日
  • 九尾の猫

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    登場人物の多さにつまずきかけたが、なんとか読破。
    エラリークィーンの国名シリーズやXYZとは離れて独立した作品のなかでは名作。

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    2022年08月21日
  • ウッドストック行最終バス

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    ネタバレ

    解説によると、何度も読み返すことができる精密な論理ということだけれど、あれだけ心理描写の多いスウの場面で真相につながる関係をスウが思い浮かべないのは不自然に思う。ちゃんと読めば辻褄あうようになっているのだろうか。

    二股だったところに第三の男、モースが現れて、モースのことしか思い浮かべないなんてことあるだろうか。

    モースは誉れ高いのでとりあえず次作も読んでみよう。ただ、ホームズを超える人気とは思えないのだけれど。

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    2021年10月20日