羽海野チカのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ宗谷名人が、音の無い世界に暮らす人であったことが、
自然に描かれています。
恐らく勝負のプレッシャーや繊細さからくる
難聴なのかもしれませんが…。
名人と桐山くんの、静かな心の繋がりが美しかったですね。
しかしむしろこの巻の読ませどころは棋匠戦。
柳原棋匠と島田八段の熱戦が素晴らしかったです。
なにも背負ってこない人生は、気が楽ですが薄い。
たくさんの事を背負いつくして来た人生は、
重く、本人には焦土しか見えなくとも、
その後には緑が芽吹きます。
まだ柳原棋匠のところに追いつくまでには、人生の年数は
まだまだですが、重いばかりでなにも残っていない自分の
人生を思うと、惨めで涙がこぼれそう -
Posted by ブクログ
人の傷みが分かる人でありたい。
そう願ってはいるけれど、まだ程遠い。
このマンガを読むとそんな私でも
人の傷みが分かるような気になってしまう。
今回はおじさんたちがメインだったけれど
読み応えたっぷりだった。
年をとればベテランとは呼ばれるものの、
ゴールはまだ途方もなく先だったり、
折り合いをつけなければならなかったり。
敵も見方もそれぞれの人生を背負っている。
『精一杯頑張った人間が最後にたどり着く場所が
焼野ヶ原なんかであってたまるものか』
これは勝負の世界だけの話じゃない。
やっぱりすごい。人間讃歌だ。
道行くおじさんたちに
『がんばれ〜』ってつぶやいた。
私もまだま -
購入済み
男性にも女性にも
話題作というだけで、あまり前情報も仕入れず購入。ハチクロの羽海野チカ作品なので、女性向けっぽいかなと思いきや、これ、主人公がアレで戦うマンガじゃないですか!(書こうと思ったけど紹介文にも書いていないので伏字)。そうか、ヤングアニマルだからか。アレの漫画、ストイックで私好み。丁寧に描かれる人間模様、心理描写、時折挟まるコミカルさは羽海野作品ならではで、やっぱりすごいなあ、この作家さん。
-
Posted by ブクログ
「ハチミツとクローバー」のアニメがよかったので、買った。
この本の印税は、東日本大震災の義捐金になるってことなので、買ってあげてくださいm(__)m
いやあよかったよぉ。
生きることに純粋である、そういう大事なことをそっと描いている。純粋であることは、わかりすぎることで、だから自分の存在に不安になる。そういう子供だからというだけで片付けられないジレンマ。きっとそれに答えはない。
「冬のキリン」の草太は、無力が自分がカセであることにとまどう。けれど「スピカ」の美園は自分で踏み出し、戦う。
答えのないものは、結局自分で答えを見つけるしかないのだ。
思わず、自分自身はこんな風に誠 -
Posted by ブクログ
ネタバレ宗谷名人に挑戦する島田八段の闘いと、故郷への想いが描かれる中で
島田八段を尊敬し、少しでも自分のできる形で支えたいと願う零くん。
ただ優しさを受け取るだけでなくて、自分が誰かの為に行動することを
身に付け始めたこと、すごく大きいと思います。
ここが彼の人間としてのターニングポイントじゃないかな。
どんな道も長い年月進もうとすれば、協力者と自分の双方に
努力と信念がなくては実現はしません。
誰もが、先行きどうなるか解らないと言おうが
変わってると言おうが、
自分たちには見えている「その道」の価値を
信じて歩き続けて行くしかないのです。
よくある進路とは異なった世界に身を置けば
それはどの