海老原嗣生のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
当初抱いていた印象と違い、「静かな退職」という働き方を肯定的に伝えている内容で、意外でした。
言葉だけ何となく理解していたり使っている人は、本書をきちんと読んだ方がいいです。
海外では社会構造の違いもあって静かな退職のような働き方は当たり前となっている。定時になったらお客さんが待っていても終わらせるし、過剰なサービスも作らない。だが、これでも社会は普通に成り立っているし、むしろ生産性は日本より高いというデータもある。
静かな退職は結構合理的な働き方で、一概に悪いものではないと感じます。経営者にとっては都合が悪いと思いますが…。
肯定的にとらえてこの働き方が浸透したら、もっと働きやすい世の中 -
Posted by ブクログ
【異次元の少子化対策が、意識や社会を変えられたら】
子供がいなくても幸せなあなたへ
労働力や税源として
いずれ子供達に支えられる未来に想いを馳せてほしい
育児は苦でなく楽しいもの
共働きと両立できるものだと
誰もが思える日が来ることを願って
・90年代以降の経済不調で短大卒の就職先が減少、4大進学率上昇と総合職化が進む
・女性の高学歴化や社会進出に伴い「格上」の男性が減った一方で、依然として男性に「経済力」「職業」「学歴」を求める女性が多い
→高学歴女性、低賃金男性が余る(ハードワークな低学歴低賃金女性も?)
・夫婦共に正社員雇用でも妻の家事育児時間が長い
・40代は子供が産めない -
Posted by ブクログ
本書は専門的すぎないし、それていてデータを駆使して、分かりやすい文体で非常に興味深く読み終えました。
過去は明治の与謝野晶子から歴史を紐解いていますが、時代と意識の変化は、多くの人が思うよりも大きいと感じましたね。
読んでいて、そう言えば過去はそうだったよねとうなずくこともしばしば。
女性の問題ほど、日本社会で意識の変化が大きく変わった事は無かったのではないかと思いましたよ。
「昭和型社会構造」が壊れた経過などは、小生の青年時代を振り返って納得の思いを持ちました。
さらに「女性の社会進出」が「理念や啓蒙活動」でおきたのではなく「経済・人口構成・差別などの社会的要因」が起点になったとの認識は説得 -
Posted by ブクログ
総論においては、筆者の主張に首肯できるのだが、第5章で積み上げ方式の査定を改めて、洗い替え方式にせよ、と主張している。
積み上げ方式の評価の会社もあるのだろうが、公式には洗い替え式を謳いつつも、実際の運用は積み上げ式に近い会社も多いのではないか、と推察しています。
知り合いの会社では以前、エリート人材を発掘・伸ばすためと称して、優秀層を積極的に登用する施策を続けてきました。確かに一部の優秀な人材が取り立てられたのですが、あぶれた次点、中間層が会社から流出するなど、弊害が大きくなり、従来型の査定に戻したとのことです。このように制度を作っても、運用が難しい人事制度は大部分の会社で上手くいかないので -
Posted by ブクログ
大学生の就職活動のことを「就活」と呼ぶようになったのは随分以前のことだと思う。興味のある会社の就職用サイトがオープンしたタイミングでエントリーシートを提出するところから就活は始まる(ただ、私が知っている「就活」はコロナ前のタイミングでのものなので、それから何かやり方が変わっているかもしれない)。選考が進み、面接等が行われた後、合否連絡が企業から学生宛に送られる。その中の不採用通知のことを、「お祈りメール」と呼ぶ。不採用のことを「ご縁がなかった」と表現し、末尾に「今後の発展をお祈り申し上げます」と書く。このような紋切り型のメールのことを揶揄して「お祈りメール」と呼ぶのだ。
本書の題名は、日本型の -
Posted by ブクログ
人事の企み ~したたかに経営を動かすための作戦集~
著:海老原 嗣生
2020年代の経営を考える上で、重要となる課題について、「ロジック・データ・事例・具体策」の4つの要素を揃えて説明している。
本書では経営課題の中でも「人」に纏わるテーマについて、間違っていることや、見え難いテーマを、ロジック、データ、事例、具体策で、一つひとつときほぐしている。
構成は以下の4章から成っている。
①経営環境:若年人口が半減 その時どうする
②社風と人材:組織風土をどう操るか
③採用:採用は無手勝流で結果を出せ
④組織設計と育成:社内に2つの階段を作れ
人事のプロによる、知識を前提とした経験と実例を織 -
Posted by ブクログ
著者つながりで読んだ。
本は、よく聞くような話で始まる。
例え話も、いかにも、と言う内容で、内発的動機を高めましょうであったりとか、何をではなくどのようにと言う指示をしましょう、といったようなところがそう。
中盤は、部下との付き合い方指示の出し方について、わかりやすく、この本ではクイズ形式で一緒に考えると言うスタイルをとっているので、自分の状況と照らし合わせながら考えやすい。
自分にとって印象に残ったのは、
・逃げ場をなくすような指示
・2W2Rのうちのレンジ、何をするか、どの方向に行くか、どんな規模か、と言う3つの要素。
本のタイトルからすると即効的と書いているので付け焼き刃的なもの -
Posted by ブクログ
著者つながりで読み始めた本。
前半は別の著書にもあるように、欧米と日本の雇用システムの違いについて概観した内容。
中盤以降は、欧米と日本とそれぞれのいいとこ取りはできないと言うものの、今の日本の仕組みを少しいじりながらどうすればみんなが比較的幸せに生きていけるのかについて、様々な提案をしている。
印象に残ったのは、マミーに陥らないようにすること、また、会社のビジネスのスタイルに応じた、人事制度(年収や育成のあり方)、リーダーの抜擢及び育成のやり方など。
16時に帰る日を作ることにより、後ろが切られている人(例えば育児がある社員)を体感できる、もいう側面はなるほどと思った。
加えて日本の -
Posted by ブクログ
タイトルは、「働き方改革の世界史」であるが、内容は、「資本と労働の対立と協調の近代史」、もっといえば「経営と組合の関係の近代史 国際比較」みたいな感じで、タイトルと内容はかなり違うかな?
本を買うまえに、いわゆる「働き方改革」の本ではないことを確認していたので、とくにそこについては違和感はなかった。
が、驚いたのは、近代史が歴史的な流れを通じて描かれるわけではなくて、この分野の「古典」の議論を紹介しながら、イギリス、アメリカ、ドイツ、フランス、いわゆる欧米型の制度や現実の歴史が議論される。
そうした欧米型のもつ問題点を考えたときに、なぜか理想として浮かんでくるのが日本型の雇用制度というの -
Posted by ブクログ
これもブログで見かけて手に取った本。
世間でよく言われることに対して、日本のこれまでの採用や人事の歴史から振り返り、欧米の実際を取り上げながら、丁寧に解説している。
よく表面的に言われるようなことではなく、きちんと丁寧に議論をしていて、改めて勉強になった。
大勢のジョブ型採用と言うのは、キャリアアップというのがそのままではないと言うことや、それより以前に手に職をつけておく必要があると言うこと、は既に知っていた。
この本で初めて知ったのは、超エリートの早期確保と、脳エリートの宿を別西様(今まで私が知っていた欧米のジョブ型産業)と言うこと。
日本のやり方も日本のやり方で良いことがかなりある、