海老原嗣生のレビュー一覧
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小学生の算数と国語の力があればわかる金融・経済の超入門書!と謳っているだけにとても分かりやすく説明されていた。
金融業界に勤めながら経済新聞を読んでも表面的な事しか理解が出来ていないことに反省し、まずは基本レベルを理解し経済の仕組みが分かれば市場を先読みしお客様にお役立て出来る事が増えると考え読んでみました。
経済の教科書に載っていたあの言葉の意味はそう言う事だったのねと!といくつも理解が進んだ気がします!なるほど経済は面白い!!
完全に腹入りするまで何度も読み返したいと思います。そして、定期的にこの解説レベルで(笑)時事情報を更新した関連本を出して欲しいです‼️ -
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欧米には新卒一括採用はない。
人気企業は、難関大学に入るより競争率が高い。
有名企業は、批判を避けるため無名校からも若干採用する。
学歴で落とす言い訳にエントリーシートを出させている。
ESの題材が複雑であれば、本気で見る気があると考えられる。
自分がどんな人間であるか、を表現する。企業側は、仕事がきちんとできるか、仲間とうまくやれるか、社風に合うか、を見ている。
論理性の多くは、国語と算数。
人気企業はその時ピーク。無名企業の中にこそねらい目がある。
女性社長でも女性は取りたくない。その結果、入社試験を突破した女性は優秀。
大学就職氷河期は、高卒の求人数が減り、大学進学が増えたから。
好景気でも、人気企業は3万人に満たない。大学進学より狭い門。
大家族に入れるかどうか。
御欧米型のポスト採用でない欠点利点もある。上司が苦手なときに救済手段があるのは、日本型だけ。 -
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ネタバレ不景気になって新卒の就活が大変になると巷間で囁かれる、”日本新卒一括採用を変えなければならない”とか”グローバルスタンダードの導入”、欧米に習った”同一労働同一賃金”の実現だとか、それで全てが解決するんならなぜさっさとやらないのか。単に守旧派・保守派の抵抗なのか。本書は、タイトルがキワモノ的な割には真面目にその辺の疑問、フラストレーションを解消すべくしっかりと解説してくれる一冊だった。本書を読むと、就職・就活というのは社会全体のシステムとも当然関連しているわけで一部分だけ簡単に変更できるようなものではないと言うことが理解できる。企業にとって新卒一括採用には新卒一括採用なりの大きなメリットがあるし、新卒や社会にとってもメリットはある。そのメリットを捨てるのは社会がガラッと変わらない限り難しそうだ。
本書では、日本の”就活”システムの近代から現代までの変遷とその歴史、西欧諸国との比較とその違いからのメリットと問題点、著者の考える今後の目指すべき方向について、簡潔に分かり易く解説されている。著者は学者ではなく、就職業界で実務に携わってき人で、米国や欧州の状況についても現地で体験しているようで、単なる机上の空論ではない説得力がある。さらに本書には、箔づけの意味もあるのか、学者も含めて各分野の識者へのインタビューも掲載されている。
個人的には、欧米、とりわけフランスの就職状況が詳しく理解できたのが大きかった。それとの対比で日本の新卒一括採用がどのようなシステムなのかも良く分かる。
フランスはある意味、能力(や多少は生まれた環境)によるある意味の階級社会が出来上がっているようで、子どもの頃から能力に応じてコースが分けられる。変な夢を見せて人々を駆り立てるわけではなく、それこそ「分相応」「身の丈」に合わせて生きていくしかない、ある意味割り切りやすい親切なシステムかもしれない。それがあって初めて職能による採用があり、同一労働同一賃金なのかも。日本はそれと逆で、原理的には誰でも組織で昇進可能だという夢を持てるが、その分、夢を見ている限り仕事に駆り立てられ、ブラックにもなりやすい。著者の指摘にはとても納得させられるものがあった。 -
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1.新聞などで年金問題が騒がれているけど、どれも具体的な原因が書かれていないことに疑問を持った
そもそも本当に問題なのか
2.年金問題の批判を突き詰めると「厚労省の年金行政が間違ってる」ことに行き着きます。その理由として、積立式にしなかったこと、過去の設計が甘かったこと、年金に関わっていた政治家の不正運用などです。しかし、それ以上に深い話はされてなく、年金問題の構造を見つめ直し、抜本的な改革にまで話が行きつきません。その理由は、今採られている政策がそこそこ良いものだからです。その理由をデータとともに述べてある1冊です。
3.この1冊だけではなんとも言えないですが、新聞や雑誌なんかより的を得ている意見でした。結局は年金に対する不安は自分の心にあるということで、実際のデータから分析していくことが大切なのです。例えば、少子高齢化に対応してマクロ経済スライドを導入することで現役世代の負担を減らしていくということはあまり取り上げられません。このようなことにも目を向けていくことが大切です。
しかし、これからも大丈夫と思えない自分がいます。財政危機なのは変わりないと思っており、借金が増えていくだけの状態、かつ無駄遣いをやめない一部の政治家達には呆れている毎日です。 -
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若者を取り巻く労働環境に関するいくつかの本を取り上げ、それぞれのデータの読み方の間違いを指摘、さらにそれらの書籍内容の一部を取り上げ、拡大解釈するマスコミの罪について書かれている。
著者の指摘は「なるほど」と思うところもたくさんあったが、いくつか「どうなの?」という箇所も。
例えば外国人労働者の25年期限付き受け入れって、普通、25年も住み着いたら帰りたくない人が多いのでは?
強制送還ってわけにもいかないでしょうし・・・
それに、世界中からまんべんなく集まればいいけど、実際は中国から来る人が多数でしょう。
湯浅さんとの会談を載せることには著者の許容範囲の広さを演出されたのでしょうか?
読むほうからすると、湯浅さんの発言のほうが説得力あるように感じました。 -
Posted by ブクログ
明快な論旨である。
ヨーロッパで一般的な就職時に数%のエリートと非エリートが分かれる就業形態:非エリートは昇給も(一定年齢以降は)転職も殆ど無い代わり、ワーク・ライフバランスが保てる。企業はベテランを安く使えるので、若年層の失業率が高い。エリートは、高学歴が必要、若くして早く昇給し、高い報酬を得ることができる。労働時間は長く、育児などはアウトソースする傾向。家庭生活への満足度は低い。
日本の誰でもエリートになれるシステム:2、3年で熟練するような単純作業が中心の業種を除き、誰でも頑張れば課長くらいまで昇進する可能性がある。若年層を大量採用するので、若年失業率は低い。全員が、頑張ることが期待されているため、ワーク・ライフバランスは壊れやすい。女性は出産・育児との両立が困難。 -
Posted by ブクログ
古典理論を簡潔にまとめてるので、何度も読み返して使える本です。
1.この本を一言で表すと?
・マネジメントについてロジカルに具体的にわかりやすく解説した本
2.よかった点を3〜5つ
・部下にとっての2つの「やる気」
→わかりやすい例で納得できた。なんとなく感じていたことを明文化して解説してくれたのが良かった。
・wayとwhatを区別する
→過去の自分自身が部下にたいしてwhatしか与えていなかったと気づきました。
・成長させるために「逃げ場をつぶす」
→転職自体がこのような感じでしたのでよくわかります。
・6章(本書のまとめ)
→本書にでてくる6つの「問い」がまとめられており、これらを考えることによって、本書全体の振り返りができ、「マネジメントの基礎理論」が身に付くようになっている
2.参考にならなかった所(つっこみ所)
・丸投げにならない自由を与える
→内容は納得できるが、与え方がとてもむずかしいと思う。
・5章1節「世界でも特殊な日本型のキャリア構造」
→世界との比較で日本が特殊なことは分かったが、本書の趣旨と関係無いように感じた。
3.実践してみようとおもうこと
・部下がいないので、上司に対してway, what, reason, rangeを確認してみようと思います。
4.みんなで議論したいこと
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5.全体の感想・その他
・本書のマネジメントを発案し実践しているリクルートはすごい会社だと感じた。
・ベースとなっている本『無理・無意味から職場を救うマネジメントの基礎理論』も読んでみたい。 -
Posted by ブクログ
雇用の専門家による、日本と欧米の雇用システムについての研究書。年功序列型雇用や正規労働者への優遇が批判されているが、欧米のシステムと比較しての多くの批判に誤りの多いことを指摘している。説明が質問・回答方式となっておりわかりやすい。説明も丁寧である。ただ、素人でもわかるよう容易に理解できることに重点が置かれているため、データの提示や根拠となる他の研究の紹介が少なく、研究所としてはやや物足りなかった。
「統計データを見ると、かなり昔から、中卒は3年で7割、高卒なら3年で5割、大卒でもやはり3年で3割辞めるという状況が続いてきたのです」p6
「日本の雇用の特徴:1 給与は「仕事」ではなく「人」で決まる 2 正社員とは誰もが幹部候補であり、原則、出世していく」p8
「日本では、ポストがなくても能力アップすれば給料が上がる。だから、社内で地道に能力アップに励む。欧米だと、ポストがない限り、給料は上がらない。だからポストが埋まっていれば、それを求めて外に出る」p22
「最近は、役職者になれる割合は減っているといいますが、それでも、大学を卒業した人たちなら、そのほとんどが40歳代には係長になり、50歳くらいでは、6割以上が課長になっています。賃金構造基本統計調査の数字でも、この傾向は示せます」p116
「欧米型雇用の年代的な問題は「若年層に仕事がない」こと。日本型雇用の年代的問題は「働かない高給な熟年が多い」こと」p122
「(受け皿となっていた農・工・建設・自営業の縮小により)今の若者たちは、まず、対人コミュニケーションを要求されます。人付き合いが苦手という人には、極端に生きづらい環境になります」p136
「誰でも昇進昇格が当たり前、と考える日本人特有のキャリア観は、世界ではとても異端なのです。欧米では「階段を上る少数エリート」と「ヒラのままの大多数」の2層に分かれています」p158
「長期熟練を保つためには、長い修行に耐える見返りとして、年功昇給が用意されていなければならない」p176