海老原嗣生のレビュー一覧
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ネタバレ不景気になって新卒の就活が大変になると巷間で囁かれる、”日本新卒一括採用を変えなければならない”とか”グローバルスタンダードの導入”、欧米に習った”同一労働同一賃金”の実現だとか、それで全てが解決するんならなぜさっさとやらないのか。単に守旧派・保守派の抵抗なのか。本書は、タイトルがキワモノ的な割には真面目にその辺の疑問、フラストレーションを解消すべくしっかりと解説してくれる一冊だった。本書を読むと、就職・就活というのは社会全体のシステムとも当然関連しているわけで一部分だけ簡単に変更できるようなものではないと言うことが理解できる。企業にとって新卒一括採用には新卒一括採用なりの大きなメリットがある
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Posted by ブクログ
1.新聞などで年金問題が騒がれているけど、どれも具体的な原因が書かれていないことに疑問を持った
そもそも本当に問題なのか
2.年金問題の批判を突き詰めると「厚労省の年金行政が間違ってる」ことに行き着きます。その理由として、積立式にしなかったこと、過去の設計が甘かったこと、年金に関わっていた政治家の不正運用などです。しかし、それ以上に深い話はされてなく、年金問題の構造を見つめ直し、抜本的な改革にまで話が行きつきません。その理由は、今採られている政策がそこそこ良いものだからです。その理由をデータとともに述べてある1冊です。
3.この1冊だけではなんとも言えないですが、新聞や雑誌なんかより的を得 -
Posted by ブクログ
若者を取り巻く労働環境に関するいくつかの本を取り上げ、それぞれのデータの読み方の間違いを指摘、さらにそれらの書籍内容の一部を取り上げ、拡大解釈するマスコミの罪について書かれている。
著者の指摘は「なるほど」と思うところもたくさんあったが、いくつか「どうなの?」という箇所も。
例えば外国人労働者の25年期限付き受け入れって、普通、25年も住み着いたら帰りたくない人が多いのでは?
強制送還ってわけにもいかないでしょうし・・・
それに、世界中からまんべんなく集まればいいけど、実際は中国から来る人が多数でしょう。
湯浅さんとの会談を載せることには著者の許容範囲の広さを演出されたのでしょうか?
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Posted by ブクログ
明快な論旨である。
ヨーロッパで一般的な就職時に数%のエリートと非エリートが分かれる就業形態:非エリートは昇給も(一定年齢以降は)転職も殆ど無い代わり、ワーク・ライフバランスが保てる。企業はベテランを安く使えるので、若年層の失業率が高い。エリートは、高学歴が必要、若くして早く昇給し、高い報酬を得ることができる。労働時間は長く、育児などはアウトソースする傾向。家庭生活への満足度は低い。
日本の誰でもエリートになれるシステム:2、3年で熟練するような単純作業が中心の業種を除き、誰でも頑張れば課長くらいまで昇進する可能性がある。若年層を大量採用するので、若年失業率は低い。全員が、頑張ることが期待 -
Posted by ブクログ
雇用の専門家による、日本と欧米の雇用システムについての研究書。年功序列型雇用や正規労働者への優遇が批判されているが、欧米のシステムと比較しての多くの批判に誤りの多いことを指摘している。説明が質問・回答方式となっておりわかりやすい。説明も丁寧である。ただ、素人でもわかるよう容易に理解できることに重点が置かれているため、データの提示や根拠となる他の研究の紹介が少なく、研究所としてはやや物足りなかった。
「統計データを見ると、かなり昔から、中卒は3年で7割、高卒なら3年で5割、大卒でもやはり3年で3割辞めるという状況が続いてきたのです」p6
「日本の雇用の特徴:1 給与は「仕事」ではなく「人」で決