小坂恵理のレビュー一覧

  • マーシャル・プラン――新世界秩序の誕生

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     欧州の共産主義化や全体主義化、社会主義化を阻止するため、米国は主導しマーシャル・プランを通じて欧州に資本供与することで欧州内の商業的なつながりを復活させた。今ではピンとこないが、各国の国内で共産党が草の根的な活動していた時代である。そして、西ドイツと欧州各国の繋がりを強化し西ドイツの市場経済を発展させた。
     一方、市場経済の発展を背景に、ドイツをめぐる米国とソ連の綱引きはNATO同盟とワルシャワ条約機構の対立となるが、東西ドイツの統一に向かう時代の流れがつくられ、1989年のベルリンの壁の崩壊、そしてワルシャワ条約機構の解体、そしてソ連の崩壊へとつながった。
     冷戦時の緊張感がよく伝わってくる読み応えのある一冊だ。
     そして…
     米国とソ連(ロシア)の対立が、2001年9月11日のイスラーム過激派テロリスト集団アルカイダによる米国同時多発テロ事件につながり、経済では「新自由主義(ネオリベラリズム)」が貧富の格差を生む一方で、欧州経済の弱体化を招き、貧富の格差を背景に宗教や民族の対立による難民やテロの問題が生じている。
     そして、本書で中心的な役割を担っていた国が今では自国Firstと声高に叫び、次の覇権を狙う大国は、世界の各大陸で金を貸し首が回らなくなると利権を手に入れ、貪欲に自国の経済発展を進めている。
     まったくイヤな御時世だが、いつの時代も時世とはそんなものなのだろう。

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    2020年11月02日
  • 平均思考は捨てなさい──出る杭を伸ばす個の科学

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    意外と面白い。心理学のゴルトンについての個人情報もあるし、マシュマルテストについての育った環境での相違(すぐに食べないとなくなる施設で育った子供の行動)、性格について、教育、など、学生が卒論で役に立つ研究が多く掲載されていて、しかも文献で豊富である。

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    2020年05月27日
  • 平均思考は捨てなさい──出る杭を伸ばす個の科学

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    勝間和代さんのオススメで読んでみた。

    「平均的な人間像」は想像上のもので、存在するのは個性の集合。この事実を受け入れることは、医学界における「細菌の発見」くらいのインパクトがあるという。医学は「細菌への対策」を出発点にすることで飛躍したからエポック・メイキングな発見だった。同様に平均は一旦置いて、個性重視(その人特有の力をいかに引き出すか?)の姿勢を貫くことが重要。この考え方は、マーケティングの文脈でもペルソナを想定して1to1の個別対応で考える点が重なる。

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    2022年01月18日
  • 予測マシンの世紀 AIが駆動する新たな経済

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    経済学者が書くAIの本。ソフトウェアエンジニアの書く本は少し読んだことがあるが、それとは違った今のAIの本質を示してくれる。

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    2019年09月24日
  • 予測マシンの世紀 AIが駆動する新たな経済

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    人間には様々なバイアスが潜んでいて、統計的にもの事を予測することがとても苦手てある。
    そこで、AIを予測するマシンと定義して、需要の予測や費用対効果の予測などを行えるこれからのビジネスに欠かせないものとして、人間とマシンの分業を提唱してます。
    また、ワークフローを「予測」、「入力」、「判断」、「訓練」、「行動」、「結果」、「フィードバック」七つに分解することで、AIの能力を最大限に引き出すことができるとして、「AIキャンバス」という思考ツールを紹介してます。
    終章では、生産性と分配、独占への懸念、プライバシー問題などが国家の課題として締めくくっている。
    主題はとても勉強になりますが、全体に冗長で散漫な印象、読み通すのがあまり楽しくなかった。

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    2019年05月12日
  • 予測マシンの世紀 AIが駆動する新たな経済

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    AI=予測マシンとし、いま起こってるAIの急速な発展・普及を的確に表現している。「予測コストを下げる」のがまさにAIの役割であり、その基となる膨大なデジタルデータを収集するのがIoTだ。AI+IoTが予測と決断を迅速化し質を向上させると考えればGAFAやアリババ、バイドゥの数々の取組みの戦略が見えてくる。本書内の技術動向と豊富な事例はいずれも興味深いが、特に医療画像診断のスタートアップが「結論」ではなく「予測」を提供し「判断」は人間に委ねるという境界整理は面白い。技術的限界ではなく法規制や役割分担と考えると、これから様々な産業でAIが普及し同等な境界整理が行われることだろう。

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    2019年05月10日
  • 予測マシンの世紀 AIが駆動する新たな経済

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    データは新しい石油と呼ばれる。
    入力データ、訓練データ、フィードバックデータが必要。
    長期的な投資が必要。
    効果とリスクにトレードオフの関係あり。

    経験は、AIでも人でも、大きな価値を持つ。

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    2019年02月27日
  • 平均思考は捨てなさい──出る杭を伸ばす個の科学

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    ・才能にはバラツキがあるとして、画一的な評価をやめたグーグルやマイクロソフトの事例が興味深い。特にグーグルは具体的な項目を洗って調べており、説得力があった。

    ・個人は、特性心理学・状況心理学、いずれか一つではなく、複合的な要因で形作られるという当たり前のようで、偏っていた思考がわかった。

    ・「あなたは正直、不正直」では、誰もが一貫性を持っておらず、状況によって変わる事がわかった。

    ・「才能は特別なコンテクストで発揮される」でも、似たような事が書いてあり、その通りだと感じた。

    いずれも思い込みと事実が実は異なっているということに、はっと気付かされた。

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    2018年02月20日
  • 貨幣の「新」世界史 ハンムラビ法典からビットコインまで

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    人類が誕生してから我々は800世代目にあたる。
    火を使って肉食ができるようになって胃袋は小さくなった。食料を保存できるようになった。

    認知バイアス(ヒューリスティック)によって合理的行動仮説は崩される。利用可能性ヒューリスティック、スキルの錯覚、損失回避、貨幣錯覚。

    イギリスからアメリカに渡った人の大半は債務者で、債権者から逃れるために船に乗った。

    金属主義者=ハードマネー。物々交換によって貨幣が生まれた。
    表券主義者=ソフトマネー。債務や信用供与の手段として生まれた。金の裏付けがない。

    ヤップ島のフエ。遠くの石灰岩の島から切り出してきたもの。海に沈んでも貨幣として流通した。

    古代の原子貨幣は、銀と小麦。
    古代エジプトでは労働者が受け取ったのはビールとパン。

    リディアの富の源泉は貨幣=シニョリッジを考案した=貨幣の改鋳によって差額を得る。
    ドラクマは古代ギリシャにさかのぼる通貨。

    カエサルはガリアから金を大量に略奪し、ローマの経済は繁栄した。ネロも同じ。ハードマネーの改鋳は景気を回復させる手段。ルーズベルトのニューディール政策も同じ。

    ソフトマネーは利便性が高く抽象性、普遍性がある。
    ソフトマネーはインフレを起こす。ゲーテのファウストの悪魔は将来の金の発掘を担保に紙幣の発行を提案する。その結果インフレになる。

    中国もドラゴンマネー。貸金庫の証書や受領書が流通した。

    フビライの紙幣は、銀による裏付けがあった。折に触れて銀と交換したが、やがて紙幣が大量発行されて信頼性が失われた。
    初期のソフトマネーは、悪魔との契約を交わしていて、最終的には支出を膨らませてインフレになる。

    フランスのジョンロー。銀行を設立しミシシッピー会社の株を売った=バブルの始まり。やがてはじける。

    ベンジャミンフランクリン=土地担保による紙幣の発行を提案した。

    リンカーンは戦費調達のため期限付きのグリーンバックスを発行した。しかしハードマネーの裏付けがあるソフトマネーが流通し始めた。

    戦争によって、各国は一時的に金本位制を離脱する。戦争が終わると金本位制が復活するが、金為替本位制という修正されたシステム=金の延べ棒としか交換できない=紙幣が金より多くても大丈夫=インフレが発生した。


    ニクソンショックによって、世界のマネーがソフト化。10%の外国製品に対する追徴税、金との交換停止。アメリカの株式市場は活況だった。

    中央銀行制度はスウェーデンで始まった。
    銀行に払い出されたお金は信用創造を産んで乗数効果があるが保険会社から買われた資産は乗数効果は働かない。

    1970年代のスタグフレーションは、ニクソンショックによるハードマネーからソフトマネーへの移行が引き金となったのではないか。

    アメリカの地下経済は2兆ドル規模。

    地域通貨、物々交換、ビズエクスチェンジ。
    一部地域ではすでに地域通貨がある。ニューヨーク州イサカのイサカアワー、パークシェアーズ、イコールドル、スイスのWIRなど。
    トーマスグレコ「貨幣の終焉と文明の未来」

    ビットコインは不安定性に注目すると価値貯蔵手段としての機能を果たせない。ビットコインは金と同様のデフレ効果がある。

    ビットコインはプロトコル=これを使ってデジタルなアイテムはすべてコピーされることなく移動できる。
    車のキーが携帯電話に入っていれば、車の所有権は携帯電話上を移動できる。

    ベラミー「顧みれば」=SF小説。

    クレジットカード、モバイル決済、モバイルコマース。
    レビューの投稿さえも通貨の代わりになる。

    老後の創造写真を見せると貯蓄に励むようになる。

    どの宗教も少ないほど良い=足るを知る、を強調している。

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    2018年02月11日
  • 貨幣の「新」世界史 ハンムラビ法典からビットコインまで

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    オススメできる。この本を通して、1)お金について考えるべき観点を多く得られる、2)歴史を通してお金というものを全体的に見る事ができる。それによって、お金とは一体何なのか、人間にとってそれが何を意味しているのか、深く考えるキッカケになる。今我々が接しているお金の形が全てではなく、絶えず変化している。これからのお金というものを考える礎になると思う。

    ただし、一部説明が不足している(あるいはコンテキストが必要とされており難しい)部分はある。正確に理解しながら読み進めるには時間がかかるかもしれない。また、何か明快な「答え」を探しているのであれば、それは自分で考える必要があるだろう。

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    2017年12月30日
  • 平均思考は捨てなさい──出る杭を伸ばす個の科学

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    現代社会は数値化し、テイラー主義のように平均的な人間像を設定することで働き方や評価の仕方を効率化してきた。それはそれでよかったのだが、様々な人が平均にフィットせず能力を育成できず発揮できない状況も生じている。
    実際知力でも色々な種類読解力、計算力などに分けられるがそれぞれの相関は人が考えるほど高くなく、一つのテストでその人のテストが計れるわけでもなく、またコンテクストによって現出する性格や能力も全然違ってくるのである。

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    2017年08月04日
  • 貨幣の「新」世界史 ハンムラビ法典からビットコインまで

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    もう1週間経過しましたが、先日行われた英国でのEU脱退を問う国民投票がありました。当日(2016.6.24)オフィスで仕事していましたが、同僚からの中間結果を聞いて、事前情報との相違に驚きました。あっという間に確定情報となり、その前後から為替がものすごい勢いで動き出して、円がドルに対して1日で4円程度動いたのを記憶しています。貨幣の価値というのは、ニュース一つでこのように大きく変わるのだと実感できた貴重な一日でした。

    この本には貨幣という観点から見た世界史が、カビール氏によって解説されています。貨幣の本質とは「債務」を明確にしたもの、というのは簡潔かつ明確な文言でした。これを満たすのであれば、貨幣が今後どのように変わっても慌てることがないかも知れませんね。

    先週は短期間の上海出張でした。中国人との同僚と食事をしたとき、この2年間で、中国では現金はおろか、クレジットカードを使うことも少なくなってきたとのこと、殆どが「スマホアプリ」で事足りるようです。レストラン、コンビニだけでなく、露店での支払いも可能だとか。日本との違い(遅れ)に少々戸惑いながら帰国してきました。そのような私にとってこの本はとてもタイムリーなものでした。

    以下は気になったポイントです。

    ・人類が大昔に誕生してから、現在の私達は800世代目に当たる、最初の600世代以上は洞窟で暮らし、活字になった文字を見るようになったのは、最後のほんの数世代である(p36)

    ・貨幣は、エネルギーの代用品として進化した可能性がある、塩は単なる岩塩から、食べ物を保存する手段へとなり、さらには、食べ物の調達量を増やすために必須のアイテムとなった(p47)

    ・もしも私達の最古の先祖に道具を創造する能力が備わっていたとすれば、別の道具である「言語」も持っていたとも考えられる(p61)

    ・食料を保存してから調理できるようになると、それをきっかけに先祖たちの胃袋は小さくなったと考えられる。他の霊長類を比較して、人間の胃袋は60%程度(p61)

    ・大勢の人たちが不動産購入をするのは、名目金利が低くなり、ローンを払う方が有利と推測するから。実際には、実質金利を考慮すべき(p84)

    ・ベネディクトによれば「お返し」には二つのタイプがある、一つは義務、これは自分が受けた恩を完全には返せない、もうひとつは義理で、これは受けた恩と同程度の恩を返す。義理には、仲間・親族など世間に対する義理と、自分に対する義理(体面・評判・名声を守る)がある(p126)

    ・結婚式、葬式は二度あってはならないので、贈り物のリボンは「結び切り」というユニークな方法(p127)

    ・一部の貸付金は、1年を360日とみなす60進法が採用されている、古代ギリシアでは10進法、古代ローマでは12進法に基づいて計算された、そのためギリシアでは利息が元本の10分の1=10%、ローマでは12分の1=8%が設定された(p132)

    ・イギリスでは1869年にようやく議会で、債務者救済法が制定され、債務による収監は禁止された。イギリスからアメリカに渡った人達の多くは債務者で、債権者から逃げるのが目的であった。(p135)

    ・紀元前560-547年の古代リディアでは、金銀の交換レートは、金1グラムにつき、銀13.8グラム(p158)

    ・ラテン語の夜明けを意味する auroraは、金を意味する aurumと同義語で、元素周期表では Auと表現される。(p174)

    ・世界には170種類以上の通貨が存在するが、通貨取引の85%には米ドルが関わっている。貿易財の価格は、アメリカが取引に参加していなくても、ドルで設定される(p183)

    ・農民やポピュリスト党員などの債務者は、銀と金による複本位制を提唱した、貨幣供給量が増えるので。債権者は、貨幣の価値が高まるので、金本位制を望んだ(p211)

    ・欧州数カ国が戦時中に金本位制から離れたのは、戦費を調達するための紙幣を印刷できるため、終わると戦前の成功の再現を目指して、金本位制が復活する。しかし、これは他の金貨との交換ができない(金の延べ棒としかできない)偽りの金本位制であった、アメリカは古典的金本位制を残して、ドルは金と交換された(p212)

    ・1933年にアメリカは、全ての金貨、金塊、金証券(宝飾品等な一部例外)を、1オンス=20.67ドルで政府に差し出すように命じて懲役刑もあった。1934年に制定された金準備法で、1ドル=35ドルとして、ドル切り下げをした(p215)

    ・アメリカの動きに対抗して日本は円の変動相場制を採用すると、7%の円高となった。これに10%の追徴税を加えると、アメリカで販売される日本製品の価格は、17%も跳ね上がった(p219)

    ・イワカアワーには6つの通貨単位があり、1アワー=10ドル、13万ドル以上のアワーが流通している。最も注目すべきは、アワーでの融資には利息が付かないこと、利息を支払うために借金を重ねる必要がない(p241)

    ・世界の金融機関が破たんしても、5つのアイデアのどれかが採用されるだろう。金属貨幣への回帰、現金利用の増加、物々交換、公共財としての活用、仮想通貨(p249)

    ・決済関連企業が何百と立ち上げられたが、生き残って多くの消費者から受け入れられたのは、ペイパルだけだろう(p251)

    ・ビジネスを動かすという点では、評判も、また一種の通貨である(p265)

    ・映画、インセプションでは、時間が支配的な通貨になっている。年齢が25歳に達すると時計はゼロに向かって動き出し、ゼロになった時点で死を迎える。他人と時間の取引もできる。富裕層は貧困層を犠牲にして時間を蓄積する(p268)

    ・紀元前1500年に編纂された、古代ヒンドゥー教の聖典ヴェーダによれば、人生には、ブルシャルタ(追い求めるべき目的)が4つある。1)ダルマ(義務)、2)アルタ(富)、3)カーマ(喜び)、そして、最終的な目的である、モークシャ(解脱)である。アルタは、外面的成功や世俗的な富の蓄積で、お金・イメージ・地位を指す、モークシャは、これらの事柄を放棄する意味が込められている、精神的な富である(p308)

    ・ブルシャルタは、人生の4つの段階に呼応している、1)プラマチャリア(学生)、2)グリハサ(世帯主)、3)ヴァーナブラスタ(隠者)、4)サンニャーシ(世捨て人)、前半2つでは、アルタを追求すべきだが、後半はモークシャを追求すべき(p309)

    ・デラウェアが合衆国憲法を最初に批准した州である(p322)

    ・人間にとっての貨幣の起源は、物々交換ではなく、債務であったと指摘した上で、価値の象徴として貨幣そのものを評価する見方がある一方で、単なる計量単位としてのみ評価する見方もある。前者が硬貨などのハードマネー、後者が、紙幣などのソフトマネー(p358)

    2016年7月3日作成

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    2016年07月03日
  • オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史2 ケネディと世界存亡の危機

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    フランクリン・ルーズベルト大統領時代の1941年1月から45年1月まで副大統領であったヘンリー・ウォレスを忘れてはいけない。その後商務長官となっても核兵器廃絶と東西対立回避のために孤軍奮闘する。
    1946年4月ニューヨーク市庁舎での演説から。
    「私は4年前にアメリカの世紀を否定しました。そして今日、さらに力を込めて、アングロサクソンの世紀を否定します。世界中の市井の人々は、啓蒙されたアングロサクソンの原爆によって庇護されるとしても、帝国主義の再興を許容しないでしょう。英語を話す人々の使命は世界に奉仕することであり、世界を支配することではないのです。」
    もし、ルーズベルト大統領が死んだ時、副大統領がハリー・トルーマンではなく、ヘンリー・ウォレスであったのなら、その後の世界の歴史は今と違った道を進んでいたかもしれない。

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    2016年03月06日
  • キラー・クエスチョン 常識の壁を超え、イノベーションを生み出す質問のシステム

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    実際に売るモノがあって、それが実用向けの人に向けた業界の人向けの内容が大半。
    主に企画会議等に顔を出すような立場の人向け。
    事例は豊富で、読み物としても楽しめる要素はある。

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    2015年11月24日
  • オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史2 ケネディと世界存亡の危機

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    アメリカの別の視点からの歴史、2巻目。東南アジアや南米の人々の歴史が、第二次世界大戦とその後に、アメリカの政治家達による軽視や自己保身によって振り回された様子が書かれてあります。かなり気分の悪くなる内容でした。あまりに極端な内容なので全部を鵜呑みにするわけにはいかないと思いますが、一面に本当もあるのでしょう。
    自分自身も、他人に対する軽視や自己保身によって、周囲に迷惑を掛けていることが無いか。またそういう人間になりたくないと反面教師にするためには、読んでおいて良かったと思える本です。

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    2013年12月24日
  • 平均思考は捨てなさい──出る杭を伸ばす個の科学

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    学歴高いくせに、学歴ないから。
    と言った言葉がいかに無意味が分かる本。

    大前提として平均的な人間は存在しない。
    現代では、平均主義を掲げ、組織を優先した結果、人を代替可能な労働力として見ている。
    平均的な人間を作ろうと努力し、それぞれの個性や能力のばらつきといったものに目を向けなくなった結果、平均的な人間はいないということにも関わらず、平均的な人間をベースに物事を考える罠にハマりがちである。

    もちろん、個人的に比べるのではなく、集団として比較する際には平均が役に立つ。ただし、個人に関して決断を下す必要は生じた場合に平均は役に立たなくなってしまう。
    複雑でばらつきのあるものを理解するためには1次元的思考は役に立たないからだ。

    テストの点数を見るのではなく、より細かく、同じ点数の子でも、この子は分数が得意、この子は掛け算が苦手などして、その個性に着目して個性を見定めることが重要である。

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    2026年10月03日
  • 貨幣の「新」世界史 ハンムラビ法典からビットコインまで

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    お金の起源は物々交換ではなく、債務/債券であったという仮説を提示し、貨幣自体が価値を持っていたハード・カレンシーの時代から、価値の象徴を国家や軍事力の権威が保障するソフト・カレンシーの時代、さらに Bitcoin に代表されるバーチャル・カレンシーに至るまでを概観する奇書。

    投資をする上では、「お金とは何か」というのは必ず問われる質問だ。著者はそれに対して「価値の象徴」という回答を用意した(個人的にはあまり納得感がない)。貨幣精度は、数々の経済的失敗を重ねた結果(その失敗の数々を見ると、なぜ経済学という学問が世の中に必要とされているのかが理解できる)、現在の金兌換が停止された完全なる象徴としての貨幣に至っている。しかし、QE Infinity とも揶揄される現在の金融政策は、貨幣精度失敗の歴史に新たな1ページを積み重ねつつあるだけなのではないかという思いも拭い切れない。

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    2026年08月12日
  • AI経済の勝者

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    2024年の本だが、少し古いようにも感じた。
    それだけAIの成長が早いのだろう。
    本書では、AI技術が進展しているにも関わらず、それを受け入れる側の体制が整っておらず、生かしきれていないため生産性が中々上がっていない、とあったが、今やどの企業の会社説明会を聞いてもデジタル化、AI利用の話をしているように感じる。業務効率化により人間の働き口を減らすのではなく、人間にできることを最大化するため、AIの利用をもっと考えていくべきだと感じたし、筆者の考えを読んでいる中で、AIの潜在能力らまだまだ活かしきれていないのだろうと感じた。
    この先の経済にもたらす影響を分野ごとにもっと知りたいと思う。

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    2026年06月02日
  • AI経済の勝者

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    自社内の記事で紹介されてたので読んでみた。
    現状のAIはポイントソリューション、アプリケーションソリューションの導入で留まっており、システムソリューションまで至ってないという点はその通りだと思うが、その論調自体はあまり真新しさは感じなかった。結局組織単位でAIを入れようとすると抵抗が起きるという点は、イノベーションのジレンマの時代から変わらないのかもしれない。

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    2026年01月03日
  • 魚の耳で海を聴く

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    ●海洋生物が発する音を主体に研究する海洋生物音響学の本。
    ●本書の前半は、人類が海洋生物の発する音を広く知るまでの歴史ーー敵潜水艦を探る軍事研究が発端。次にイルカ・クジラなどの海洋哺乳類のコミュニケーションについて、後半は人類の活動によって発生する音が、海洋生物に与える深刻な影響について解説している。魚も鳴き声を発して、コミュニケーションをとる。まず、この事実に驚いた。深遠なる海、その中は、賑やかな世界が広がっているという新たな理解を与えてくれた本である。

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    2025年11月16日