小坂恵理のレビュー一覧

  • 平均思考は捨てなさい──出る杭を伸ばす個の科学
    ・才能にはバラツキがあるとして、画一的な評価をやめたグーグルやマイクロソフトの事例が興味深い。特にグーグルは具体的な項目を洗って調べており、説得力があった。

    ・個人は、特性心理学・状況心理学、いずれか一つではなく、複合的な要因で形作られるという当たり前のようで、偏っていた思考がわかった。

    ・「あ...続きを読む
  • 貨幣の「新」世界史 ハンムラビ法典からビットコインまで
    人類が誕生してから我々は800世代目にあたる。
    火を使って肉食ができるようになって胃袋は小さくなった。食料を保存できるようになった。

    認知バイアス(ヒューリスティック)によって合理的行動仮説は崩される。利用可能性ヒューリスティック、スキルの錯覚、損失回避、貨幣錯覚。

    イギリスからアメリカに渡った...続きを読む
  • 貨幣の「新」世界史 ハンムラビ法典からビットコインまで
    オススメできる。この本を通して、1)お金について考えるべき観点を多く得られる、2)歴史を通してお金というものを全体的に見る事ができる。それによって、お金とは一体何なのか、人間にとってそれが何を意味しているのか、深く考えるキッカケになる。今我々が接しているお金の形が全てではなく、絶えず変化している。こ...続きを読む
  • 平均思考は捨てなさい──出る杭を伸ばす個の科学
    現代社会は数値化し、テイラー主義のように平均的な人間像を設定することで働き方や評価の仕方を効率化してきた。それはそれでよかったのだが、様々な人が平均にフィットせず能力を育成できず発揮できない状況も生じている。
    実際知力でも色々な種類読解力、計算力などに分けられるがそれぞれの相関は人が考えるほど高くな...続きを読む
  • 貨幣の「新」世界史 ハンムラビ法典からビットコインまで
    もう1週間経過しましたが、先日行われた英国でのEU脱退を問う国民投票がありました。当日(2016.6.24)オフィスで仕事していましたが、同僚からの中間結果を聞いて、事前情報との相違に驚きました。あっという間に確定情報となり、その前後から為替がものすごい勢いで動き出して、円がドルに対して1日で4円程...続きを読む
  • オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史2 ケネディと世界存亡の危機
    フランクリン・ルーズベルト大統領時代の1941年1月から45年1月まで副大統領であったヘンリー・ウォレスを忘れてはいけない。その後商務長官となっても核兵器廃絶と東西対立回避のために孤軍奮闘する。
    1946年4月ニューヨーク市庁舎での演説から。
    「私は4年前にアメリカの世紀を否定しました。そして今日、...続きを読む
  • オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史1 2つの世界大戦と原爆投下
    ウッドロー・ウィルソンのまさしくTPP条約ISD条項を彷彿させる発言。
    「門戸を閉ざしている国々には、その扉を叩き壊してでも開国させねばならない……。資本家たちによって獲得された利権は、たとえそれに反感を抱く国々の主権がその過程で蹂躙されようとも、我が国の使節によって保護されねばならない」
    これが1...続きを読む
  • キラー・クエスチョン 常識の壁を超え、イノベーションを生み出す質問のシステム
    実際に売るモノがあって、それが実用向けの人に向けた業界の人向けの内容が大半。
    主に企画会議等に顔を出すような立場の人向け。
    事例は豊富で、読み物としても楽しめる要素はある。
  • オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史3 帝国の緩やかな黄昏
    訳はいまいちだったが、公に語られてこなかったアメリカの歴史がよく分かった。改めてアメリカへの見方が変わった。
  • オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史1 2つの世界大戦と原爆投下
    科学者の戦争 科学は平時には人類に属し、戦時には祖国に属する

    トルーマンの人種差別意識、皆殺しも辞さぬ反日感情

    原爆の使用は、壮大な見せ物、 ソ連への牽制
  • オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史2 ケネディと世界存亡の危機
    アメリカの別の視点からの歴史、2巻目。東南アジアや南米の人々の歴史が、第二次世界大戦とその後に、アメリカの政治家達による軽視や自己保身によって振り回された様子が書かれてあります。かなり気分の悪くなる内容でした。あまりに極端な内容なので全部を鵜呑みにするわけにはいかないと思いますが、一面に本当もあるの...続きを読む
  • オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史3 帝国の緩やかな黄昏
    三巻目はフォード大統領から最近のオバマ大統領まで。カーター大統領あたりからなんとなく記憶があるので生々しく読めた。これまでのほほんと生きてきたけど、核戦争直前の危機が何度もあったとわかって改めて驚愕。しかも概ね米国が悪いとらしい。中でもレーガンとブッシュ ジュニアが危な過ぎ。よく人類生きてるな。

    ...続きを読む
  • オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史1 2つの世界大戦と原爆投下
    さすがオリバーストーン。米国の暗部に向ける視線は鋭い。とは言え、米国人以外が読むとわりとありそうな話ばかりとも言える。
  • 計測の科学
    数値を測ることを巡る様々な事柄。

    測ること、基準、単位を科学的に決定していくことを探る内容かと思ったらちょっと違った。もちろんそんな話もあるが、単位、計測が、政治であり文化であり、統治の方法、抵抗の歴史であった。

    「科学」という日本語のタイトルはイマイチかな。
    ジャーナリストのエッセイだわ。

    ...続きを読む
  • 人を動かすルールをつくる――行動法学の冒険
    行動法学という言葉が気になり手に取った本。
    本が主張したい内容は、P261~P267に凝縮している。個人的に賛成したくない記述もあったが、書いてある内容には頷く箇所が多い。
    常に自分自身に問いかける訓練。


    以下、メモ。

    『処罰が犯罪を抑止するためには、確実性を高めるだけでは十分ではない。確実性...続きを読む
  • 平均思考は捨てなさい──出る杭を伸ばす個の科学
    平均思考は自分の可能性を潰している事を本書は教えてくれた。
    平均を目指してそれより上だと安心する事が不毛であり自分の全体像が見えていないのだろう。
    平均と比べて一喜一憂するのではなく自分には何が出来て不得意なのかに注目して特性を上手く活かして生きていきたい。
    平均という呪縛は根強い観念だが徐々に解き...続きを読む
  • 地球を滅ぼす炭酸飲料
    1.なぜ炭酸飲料が地球を滅ぼすのか気になったので読みました。

    2.効率がよくなり、自然の消費量が減るかと思いきや、事実は異なりました。増える人口に対応せねばとばかりに過剰な生産、大量廃棄が当たり前になって世界の実情を取り上げています。私たちは生活してるだけで環境に害を与えております。また、綺麗なモ...続きを読む
  • 平均思考は捨てなさい──出る杭を伸ばす個の科学
    "平均"の値を出した時、実際にその平均にぴたりと当てはまる人は100人いてもほんの1,2人存在するかしないかのレベルだという。これは面白い。平均についての概念が変わった。平均年収、というのも全然平均ではない。
  • 地球を滅ぼす炭酸飲料
    和文タイトルが飛躍している。一般的に環境問題に関わる生産活動や行動について分かりやすく紹介※原題が「The Story of More」

    【感想】
     炭酸飲料を悪者にしている本ではない。人口増加、食糧生産システム、化石燃料によるエネルギー利用がいかに環境に影響を与え、深刻な影響を及ぼしているかを語...続きを読む
  • イースタニゼーション 台頭するアジア、衰退するアメリカ
    今後、巨大な富と権力が欧米(西)からアジア(東)へと移り、新たな時代を迎える。西側諸国の衰退とアジア新興国の台頭によって錯綜する、今の世界の姿を描く。

    1490年代の大航海時代の幕開け以降、数世紀にわたってヨーロッパ諸国が、そして第2次世界大戦後はアメリカが世界を支配してきた。だが、過去50年の間...続きを読む