小坂恵理のレビュー一覧
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AI=予測マシンとし、いま起こってるAIの急速な発展・普及を的確に表現している。「予測コストを下げる」のがまさにAIの役割であり、その基となる膨大なデジタルデータを収集するのがIoTだ。AI+IoTが予測と決断を迅速化し質を向上させると考えればGAFAやアリババ、バイドゥの数々の取組みの戦略が見えてくる。本書内の技術動向と豊富な事例はいずれも興味深いが、特に医療画像診断のスタートアップが「結論」ではなく「予測」を提供し「判断」は人間に委ねるという境界整理は面白い。技術的限界ではなく法規制や役割分担と考えると、これから様々な産業でAIが普及し同等な境界整理が行われることだろう。
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・才能にはバラツキがあるとして、画一的な評価をやめたグーグルやマイクロソフトの事例が興味深い。特にグーグルは具体的な項目を洗って調べており、説得力があった。
・個人は、特性心理学・状況心理学、いずれか一つではなく、複合的な要因で形作られるという当たり前のようで、偏っていた思考がわかった。
・「あなたは正直、不正直」では、誰もが一貫性を持っておらず、状況によって変わる事がわかった。
・「才能は特別なコンテクストで発揮される」でも、似たような事が書いてあり、その通りだと感じた。
いずれも思い込みと事実が実は異なっているということに、はっと気付かされた。 -
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人類が誕生してから我々は800世代目にあたる。
火を使って肉食ができるようになって胃袋は小さくなった。食料を保存できるようになった。
認知バイアス(ヒューリスティック)によって合理的行動仮説は崩される。利用可能性ヒューリスティック、スキルの錯覚、損失回避、貨幣錯覚。
イギリスからアメリカに渡った人の大半は債務者で、債権者から逃れるために船に乗った。
金属主義者=ハードマネー。物々交換によって貨幣が生まれた。
表券主義者=ソフトマネー。債務や信用供与の手段として生まれた。金の裏付けがない。
ヤップ島のフエ。遠くの石灰岩の島から切り出してきたもの。海に沈んでも貨幣として流通した。
古代の -
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オススメできる。この本を通して、1)お金について考えるべき観点を多く得られる、2)歴史を通してお金というものを全体的に見る事ができる。それによって、お金とは一体何なのか、人間にとってそれが何を意味しているのか、深く考えるキッカケになる。今我々が接しているお金の形が全てではなく、絶えず変化している。これからのお金というものを考える礎になると思う。
ただし、一部説明が不足している(あるいはコンテキストが必要とされており難しい)部分はある。正確に理解しながら読み進めるには時間がかかるかもしれない。また、何か明快な「答え」を探しているのであれば、それは自分で考える必要があるだろう。 -
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もう1週間経過しましたが、先日行われた英国でのEU脱退を問う国民投票がありました。当日(2016.6.24)オフィスで仕事していましたが、同僚からの中間結果を聞いて、事前情報との相違に驚きました。あっという間に確定情報となり、その前後から為替がものすごい勢いで動き出して、円がドルに対して1日で4円程度動いたのを記憶しています。貨幣の価値というのは、ニュース一つでこのように大きく変わるのだと実感できた貴重な一日でした。
この本には貨幣という観点から見た世界史が、カビール氏によって解説されています。貨幣の本質とは「債務」を明確にしたもの、というのは簡潔かつ明確な文言でした。これを満たすのであれば -
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フランクリン・ルーズベルト大統領時代の1941年1月から45年1月まで副大統領であったヘンリー・ウォレスを忘れてはいけない。その後商務長官となっても核兵器廃絶と東西対立回避のために孤軍奮闘する。
1946年4月ニューヨーク市庁舎での演説から。
「私は4年前にアメリカの世紀を否定しました。そして今日、さらに力を込めて、アングロサクソンの世紀を否定します。世界中の市井の人々は、啓蒙されたアングロサクソンの原爆によって庇護されるとしても、帝国主義の再興を許容しないでしょう。英語を話す人々の使命は世界に奉仕することであり、世界を支配することではないのです。」
もし、ルーズベルト大統領が死んだ時、副大統 -
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2巻目
2巻目では、冷戦の初期からキューバ危機、そしてケネディ政権の政策やその後のジョンソン・ニクソン政権下でのベトナム戦争までを詳細に取り上げており、特に、キューバ危機を中心にケネディのリーダーシップとその背景にある歴史的文脈が非常に詳しく描かれている。ストーンはケネディにかなりの比重を置いており、その決断や政策が世界の平和にどのように影響を与えたかを掘り下げ、ケネディの歴史的役割を再評価するうえでの新たな視点を示している。
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ネタバレ平均は数値として計算できるが、平均的な身体のサイズの人はいない。同様に平均的な才能や知性や性格、も存在しない。
平均信奉はテイラー主義が由来。
マイクロソフトはスタッフランキングで失敗した。社員に多様な才能があることを見逃し、ひとつの尺度で測定した。官僚的組織になる。
太って背の低い人と痩せてて背の高い人、どちらを大きい人と呼ぶか。答えられない。
新入生の知能テストは、テスト間での相関はない。学業成績と知能テストも同じ。卒業後の仕事の実績と学業成績にも相関はない。
グーグルは社員の実績に相関がある変数は見つけられなかった。
履歴書不要の採用プログラムで実際にプログラムを教えて採用を決定すると、 -
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行動法学という言葉が気になり手に取った本。
本が主張したい内容は、P261~P267に凝縮している。個人的に賛成したくない記述もあったが、書いてある内容には頷く箇所が多い。
常に自分自身に問いかける訓練。
以下、メモ。
『処罰が犯罪を抑止するためには、確実性を高めるだけでは十分ではない。確実性の高さを人々が認識することも必要になる。』
P45:処罰への誤解
『刑事処罰のケースと同じく、不法行為責任においても、重要なのは制度の厳しさではなく確実性である。~中略~ 厳罰で臨む方針を改め、危害を加えたら確実に損害賠償が請求される環境を整えるべきだ。』
P62:必要なのは、アメ、ムチ、それとも -
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1.なぜ炭酸飲料が地球を滅ぼすのか気になったので読みました。
2.効率がよくなり、自然の消費量が減るかと思いきや、事実は異なりました。増える人口に対応せねばとばかりに過剰な生産、大量廃棄が当たり前になって世界の実情を取り上げています。私たちは生活してるだけで環境に害を与えております。また、綺麗なモノを求める欲求が強まったことや過剰な糖分摂取によって地球とともに自分の身体も破壊しております。このことについて警鐘を鳴らし、自身で見つめ直すきっかけを与えてくれる一冊となってます。
3.炭酸飲料を作る過程で多くの二酸化炭素を排出するとともに、人間の体に悪影響だけを及ぼします。だから、炭酸飲料が地球 -
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和文タイトルが飛躍している。一般的に環境問題に関わる生産活動や行動について分かりやすく紹介※原題が「The Story of More」
【感想】
炭酸飲料を悪者にしている本ではない。人口増加、食糧生産システム、化石燃料によるエネルギー利用がいかに環境に影響を与え、深刻な影響を及ぼしているかを語っている本。対象読者としては環境問題への初学者。「環境問題って何?」「何が環境にとって悪いことなの?」というような、環境問題へ関心が高まり始めた人には興味深く読めるだろう。翻訳も結構いいし、ウィットにも富んでいる。
ただ、大学で環境経済学を専攻した私にとっては、既知の内容が多かった。このような環境