熊谷玲美のレビュー一覧
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【脳力】
少年は没頭できるマニアですが、オタクぽくはありません。
コミュニケーション能力が高いマニア、完璧です。
少年は没頭力が尋常ではなく、没頭して結果を出しています。しかも、ものすごくスピード感があるので没頭から結果までが短く、途中リタイアがないので達成感を次から次へと味合うことができています。しかもすごいところは内容のレベルが高いということです。常に前へ前へ進んでいる感があります。
最近あまり没頭できないように思いますが、昔はある程度没頭すればそれなりに結果が出たので満たされ感があったように思いますが、最近はちょっとやそっとの没頭では結果までたどり着けない状態です。したがって途中であきらめてしまい、達成感を味合うことができてないように感じます。(私事)
達成感
この達成感を比較的簡単に得られるのが、長距離走と山登りです。
マラソンに代表される長距離走はやることはすごくシンプルで特殊な技量を要しません。ひたすら足を交互に動かすだけで、それが何時間も続くだけです。誰でもできる動作で、特殊な練習もなくすることができる動作です。後はひたすらがまんして続けるだけで達成感を得られます。
途中で膝が痛くなる、ふくらはぎ、足首、股関節が痛むなどの故障が発生しなければ、誰でも簡単に味わえる達成感です。
マラソンをする人には少なからずこれがあると思います。すごいことは到底できないが、簡単なことを繰り返しているだけ(本当は繰り返しをつづけることも難しいのですが)で達成感を得ることができます。
この達成感というものは、正直ものずごく気持ちいいものです。
サッカーやテニスのようにある程度練習をしてからでないと達成感を味わえないものとはことなります。
こんな言葉はあまりよくないですが、「バカ」でもできるものです。ちなみに、わたしも10kmマラソンを走ったりしています。こんな簡単に達成感を味わうことができて、まわりからも少しだけ「すごーい」のまなざしで見られ優越感に浸れるものはありません。この達成感の気持ちよさが脳にこびりつき、やめられなくなるものだと思います。
ただ、本当にすごい人は単純な作業をひたすらすることで達成感を得るのではなく、単純でないことで達成し、達成感を得て、また新しいことにチャレンジして達成し、どんどん達成感を満たしていきます。これができるこの少年もすごい人です。凡人のように単純なことを繰り返しているだけの行動ではものたりない人だと思います。
凡人には簡単にできることを繰り返し行うようなことでしか、達成感を味わうところに到達できません。
ここに差があると思います。本当にすごい人は長距離も走りませんし、山登りもしません。もっと楽しく達成感を味わえることが目の前に存在しており、本当に達成してしまうのです。
脳力
スポーツは出来不出来により、早い段階(小学生あるいはその前)からクラス分けをされるのですが、学術的能力(脳力)で分けることはしません。それをしてしまうと批判が殺到します。大学受験になり、やっとどの大学に受かるかで差がでますが、それまでは差をつけないようにしています。
脳の出来不出来は、身長が高い、低いの遺伝よりも遺伝確率が高いと聞きます。そうすると産まれた段階でどうあがいても脳のレベルでは勝てないことになります。出来のいい脳、悪い脳が産まれた瞬間に決まっているということになります。ただ、それを言ってしまうと身も蓋もないので言えないということです。
ただ、脳のレベルが高い、低いは脳の処理能力の高さを示すものだと思いますので、処理能力が低い人は何もできないということではありません。
処理能力が高いコンピュータが何でもできるわけではないのと同じです。
処理能力が高いコンピュータでも、野球やサッカーもできませんし、鬼ごっこすらもできません。油絵を描くこともできませんし、絵を見て感動もできません。小説を書くこともできないし、話をして人を笑わせることもできないのです。しかし、恐ろしく処理速度は速いということです。
人が他の動物と異なる優れた部位、それが脳みそです。人は足が速いわけではなく、腕力が強いわけでもない、空を飛べるわけでもない、鋭い牙も生えていない、嗅覚が優れているわけでもなく、毒も持っていない。しかし発達した脳みそを持っています。それが最大の武器になります。その武器を活用することにより他の動物を抑えて生物界の頂点に立っています。
同じ種族の範囲でも足の速いチーターもいれば遅いチーターもいます。首の長いキリンもいれば短いキリンもいます。一番の武器も個体差があります。人もその最大の武器である脳レベルが高い人と低い人がいても不思議ではありません。
天才の幸せ
天才の中の天才は数学者と言われますが、必ずしも幸せではありません。天才的脳を持っている数学者は100年先を思い描いています。残念ながら100年先のことを説明されても、凡人には全く意味が理解できません。そして天才数学者は誰とも意見が合わず孤独になります。孤独になって一人でも全然問題ないという人もいますが、世の中と全くかみ合わない、誰一人理解してもらえない孤独は耐え難いものがあります。
インターネットやSNSが存在する現在では世界中に発信するすべがあるため、昔に比べれば理解してもらえる確率が高まっていると思います。世界中に発信できれば一人ぐらい理解してくれる人がいるかもしれません。一人でもいれば、まだ孤独感はなくなるのですが、飛び抜けた天才数学者の場合、世界中の誰一人共感してくれる人がいないこともあります。極度の孤独に襲われ、精神が壊され早くして亡くなって行きます。
脳レベルが高くても幸せになれるとは限りません。
この少年もギフテッドに値するとは思うのですが、ギフテッドにも幅があります。変な言い方ですがギフテッドの範疇に入るが、その中の下の方が一番丁度いいような気もします。
(ギフテッドにほど遠ーい人間が言うな!) -
Posted by ブクログ
これは教育に携わる人に、是非読んでもらいたい本。
ギフテッドに限らず、子供の伸びていく可能性の邪魔はしたくないと思った。
下記、創造性についての引用は大事。
E・ポール・トーランス
肯定的な将来像は、人を引きつける強い力である。こうした将来像は、私たちを駆り立てて活気づけてくれる。そして重要な行動を率先して起こし、新たな解決法や目標に向かって進む勇気と意思を与えてくれる。夢見ること、計画すること、将来に興味を抱くこと、そして努力が将来にどれだけ影響するかと考えることは私たちが人間であることの重要な側面である。実際に、人生でも特に活力と興奮を感じる瞬間は、私たちの奮闘と探求が突如として、目もくらむようなオーラに包まれた、まったく新しい将来像に変化する、そのほんの一瞬だといえる。
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Posted by ブクログ
フローの厳密な定義やその条件等、細かく突っ込んでいけば理論的に破綻しそうな点はいくつか感じられたものの、総論としては非常に興味深い一冊だった。
Xスポーツのアスリートを中心にスポットを当て、彼らの脳内で何が起こっているのか? という考察がメインコンテンツとなっているが、例えば、フローになった時、その人の脳の中では自己意識も時間感覚も消失する、という説明や、現代社会で都市生活を営んでいる人は常に先々について考えなければいけないからフローに入りにくい、その点、"今"だけに集中しがちな若い脳は有利だ、という解説などはとても説得力があった。
実際に体を動かなさくても、それをやっていることをイメージするだけで脳内の働きは等しい、というくだりも然り。
何とかみんな辻褄を合わせてごまかしながら生きてはいるが、今の世の中がいかに動物としての人間の本質から外れているか、ということにも、発展して思いを馳せることになった。 -
Posted by ブクログ
<目次>
はじめに
第1章 ダイエットという神話
第2章 微生物~ダイエットとマイクロバイオーム
第3章 カロリー~運動で本当に痩せられるのか?
第4章 総脂質~体に良い脂肪、悪い脂肪
第5章 飽和脂肪酸~乳製品のすすめ
第6章 不飽和脂肪酸~オリーブオイル、そのほか地中海式食事
第7章 トランス脂肪酸~ジャンクフードの恐るべき真実
第8章 動物性タンパク質~肉と魚と旧石器時代
第9章 非動物性タンパク質~豆、海藻、キノコ
第10章 乳製品由来のタンパク質~「牛乳を飲めば大きくなる」は本当か?
第11章 糖類~あらゆるところに忍び寄る砂糖の影
第12章 糖質(糖類以外)~スーパーフードに騙されるな
第13章 食物繊維~」プレバイオティクスという新しい科学
第14章 人工甘味料および保存料~ダイエット飲料の甘くない真実
第15章 カフェイン~コーヒーとチョコレートの誘惑
第16章 アルコール~百薬の長か、万病の元か
第17章 ビタミン~サプリメントを買う前に
第18章 抗生物質~腸内細菌の殺戮兵器
第19章 ナッツ~食品とアレルギー
第20章 賞味期限~捨てられていく大量の食品
第21章 騙されないためのチェックポイント
<内容>
イギリス人医師の書いた厚い本だが、割とサクサク読める。タイトルは「ダイエットの科学」だが、原題の直訳は「ダイエットの神話」。要するに、ダイエットというかアレルギーから体調不良まで、腸内細菌が原因(というフレーズでは語弊がある。キーポイントとすべきか)で、かといって腸内細菌は多種多様で人それぞれのレベルらしい。近年は自分の”うんこ”から腸内細菌検査ができるらしいので、自分の腸内細菌の傾向をつかみ、いい腸内細菌を培養できるような食物(食物繊維、乳製品、不飽和脂肪酸=オリーブオイルなど)を食べることで、体調を整えれば、自然と体重は落ち、健康な生活ができるということらしい。加工食品(トランス脂肪酸を含む)やダイエット飲料などの人工甘味料は最悪。抗生物質のとりすぎは腸内細菌を殺してしまうので、局所的に(あと、帝王切開も親の腸内細菌を伝授できないのでダメらしい)使うべき。B'Zの歌じゃないが、「無菌状態に慣れすぎ」では、太り、内臓疾患の可能性も増大し、早死にしちゃうということらしい。 -
Posted by ブクログ
もともと健康に自信を持っていたお医者さんがある日突然病気になってしまい、食生活を見直そうとしたところでぶち当たった世の中に氾濫する「これを食べれば健康になる」の説の数々。さまざまな文献やデータを調べまくった結果、あれもこれも有効性が証明されていない!と解説してる本です。
ちなみに、ダイエット=痩せるではなく、ダイエット=食事療法 と解釈したほうがよいですね。体重だけの話ではないです。
いろんな食品がでてくるかーなーりー情報がパンパンに詰まった本で、これはもう専門書と言ってもよいのではないだろうか・・・というぐらいに濃い。同じ食品でも、病気Aには効くがBには効かない、など事細かく、正直情報を記憶できません。自分が気にする食品を都度検索して覚えていくしかなさそう。
自分的に顔面パ~ンチ!と思ったのは、ビタミン剤の効果が証明されていない、という点です。
彼いわく「世にはビタミン信仰がはびこってるが、金の無駄(ビタミン剤はビッグビジネス)」だそう。
え、ワタクシ妊娠をきっかけに葉酸入りビタミン剤を処方され、それ以来マルチビタミンを飲んでるんですけど・・・。
ただ、じゃあ、どうすりゃいいのよ?という結論ですが、これもまたオーソドックスなんですね。
加工食品、ジャンクフードはさける(おばあちゃんが食べ物だと思わなかったものは食べない)
野菜、果物を多く摂取する(食物繊維をとる)
多種多様の食品を摂取する(腸内細菌の種類が増える。腸内細菌が増えると、生命維持に必要な酵素やビタミンを供給し、免疫系を正常に保ってくれる。ちなみに、ダイエットも、自分が持っている腸内細菌によっては、痩せやすく(あるいは太りやすく)なったりするそうです。) -
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フランクリン・ルーズベルト大統領時代の1941年1月から45年1月まで副大統領であったヘンリー・ウォレスを忘れてはいけない。その後商務長官となっても核兵器廃絶と東西対立回避のために孤軍奮闘する。
1946年4月ニューヨーク市庁舎での演説から。
「私は4年前にアメリカの世紀を否定しました。そして今日、さらに力を込めて、アングロサクソンの世紀を否定します。世界中の市井の人々は、啓蒙されたアングロサクソンの原爆によって庇護されるとしても、帝国主義の再興を許容しないでしょう。英語を話す人々の使命は世界に奉仕することであり、世界を支配することではないのです。」
もし、ルーズベルト大統領が死んだ時、副大統領がハリー・トルーマンではなく、ヘンリー・ウォレスであったのなら、その後の世界の歴史は今と違った道を進んでいたかもしれない。 -
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一流スポーツ選手が言う「ゾーン(フロー状態)」は、今や、エクストリームスポーツの選手にとっては、チャレンジから生還するための「前提」になっているという。彼らの常識外れの恐るべきチャレンジと、時に失敗(=死)を紹介しながら、フロー体験によって人類はどこまで壁を破り、どこまで達し得るのかを語る。
もう、フローは有る無いの問題ではなく、そこに入るのが基本的な技術になっている世代が生まれている。有り体に言えば「ニュータイプ」が生まれてきているのだ。
そして、極限スポーツの場だけではなく、日常的なビジネスの場であっても、軽度なフロー体験(熱中して時間が飛ぶような感覚)をものにしていくことが求められていくだろう。
フローという劇薬を、脳内麻薬ジャンキーになることなく飼い慣らせるか。 -
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X-15からアポロ・ISS、またマリナーからキュリオシティまで、NASAの成し遂げてきた業績をビジネス書的な観点からまとめた一冊。各業績に一章を割いて、章の冒頭に「ミッション」をまとめ、本文中にはミッション中に生じた「課題」をNASAやメーカーがどのように対応したかといった「解決法」を並べ、章末には得られた「イノベーション」を整理する、といった構成で一貫している。組織論本故にややNASAの業績を持ち上げ過ぎかなと思うところ(邦訳書名の「最強組織」とあるところとか)や、イノベーションのまとめに牽強付会なところもあったりするが、最新の民間宇宙開発の動向なども取り入れて、アメリカの宇宙開発の道筋とビジネス的なイノベーションのカタログとしているのがこれまでになくおもしろい。そうでありながら、本書の最後にまとめられた「教訓」は「大胆であれ、果敢であれ、情熱的であれ」と熱を持って締めるあたりが、また単なるビジネス書にならない魅力がある。また本書には「日本語版によせて」として、日本についても触れられている。『日本のイノベーションの根幹をなすのは、必ずしも技術力だけではない。(中略)日本人の持つ「美意識」である』それがどのようなものかは本書で確認されたい。
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Posted by ブクログ
数学が嫌いな人に、数学は暗記ではなくて、正しい答えを出したら良いのではなくて、その考え方、プロセスが大事なのだと伝える本。
学校時代に、国語のテストの作者はどのように感じたのでしょうか?みたいな答え合わせしても納得できなかったことを想い出す。それに比べて数学のテストの答えは正解・不正解が明確で納得。だから数学が好きだったのに、この作者は、数学とはいろいろな考え方があり、けっして正解は一つではないと書く。説明は冗長だが言いたいことは判る。だから大学数学から数学が嫌い(判らなく)なったのだと納得。この本読んでから大学の数学授業を受ければよかったかな?とはいっても工学部の数学は実用優先で、ラプラス変換にしても、それで答えがでるからいいじゃんというノリだった覚えも・・・・
複素数の考え方で「面白半分でー1の平方根をでっちあげた」というところにハッとさせられた。面白半分なんだ!でっちあげていじってみると、意外に面白いじゃんという分野なんだ!
文中の、黒人・女性・非西洋文化への偏見を糾弾する記述には閉口したが、数学者が数学の世界を楽しんでいるのはよく判った。沼ると、数学の世界は抜け出せないぐらい面白いらしい。