熊谷玲美のレビュー一覧
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2巻目
2巻目では、冷戦の初期からキューバ危機、そしてケネディ政権の政策やその後のジョンソン・ニクソン政権下でのベトナム戦争までを詳細に取り上げており、特に、キューバ危機を中心にケネディのリーダーシップとその背景にある歴史的文脈が非常に詳しく描かれている。ストーンはケネディにかなりの比重を置いており、その決断や政策が世界の平和にどのように影響を与えたかを掘り下げ、ケネディの歴史的役割を再評価するうえでの新たな視点を示している。
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考古学者の著者は、人工衛星が捉えた地表の画像から発掘すべき場所を絞りこむ「宇宙考古学」の第一人者。2016年、考古学者としては初めてTED Prizeを受賞している。
本書の前半部分は、著者がこれまでに取り組んできた遺跡の発掘と、それを可能にしたテクノロジーを紹介しており、発掘場所はアイスランド、イタリア、カナダ・ニューファンドランド島、エジプト、など多岐にわたる。個人的には第9章がハイライトで、未来の技術が考古学に与える影響を大胆に予測している。センシング技術やAIの導入で、遺跡の発掘が大幅に効率化されるという予測はなんだかワクワクする。著者が言う「考古学は人類のための希望製造装置」という言葉にはロマンを感じる。 -
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人工衛星からの画像解析で進められる宇宙考古学についての一冊。
科学的研究の手法は技術の進歩で日々変わりますが、それは考古学も例外ではありません。
実地調査が主体であることは確かですが、遺構の発見には人工衛星からの探査が極めて重要になっているようです。
本書の主題は宇宙考古学ですが、ユーモアたっぷりで脱線多めの楽しく読める入門書となっています。
空からの眺めだけでなく著者が足を運んで得た情報が綴られる見聞録と言えるでしょう。
本書に記述されていますが、考古学で得られる知識や情報は真実を齎すだけでなく我々の未来にも大いに役立ちます。
調査対象の文明が何故滅んだのか、今の文明が同じ轍を踏まないために活用できるからです。
様々な面で優れていたはずの古代文明から教えてもらうことはまだまだ多く、研究の余地が大量に残っていますね。 -
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子供の頃、考古学者になりたかった。
大学に入り教養部考古学ゼミで、三鷹東京天文台の旧石器時代遺跡の発掘に参加して、自分は考古学者に向いていないことが分かった。発掘は、暑く寒く疲れて汚れる地道な作業で、常にエキサイティングな発見がある訳では無く、何もないことの方が多い。
そんな当たり前のことを理解して、考古学は専攻しなかったが、話を聞くのは好きだ。
これは衛星からの画像を使った考古学調査の話。
日本でもそういうことをやっている人はいて、前に知人から、西大寺の平城宮趾の航空写真で等間隔で真っ直ぐな穴の列を見つけて、すわ大建築跡かと思ったら、近鉄から見えるように建てられた看板の跡だったという笑い話を聞いたことがある。
本は楽しい語り口で、一般向け。最新の考古学の状況が分かるが、テーマを絞った詳しい話では無い。 -
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14歳で核融合を成功させる。確かに現実離れしたもの凄いことだ。
ただこの本はそれを実現させたテイラー少年への教育に焦点を当てたものだ。
子供は無限の可能性を秘めているなんていうが、本当の意味でその才能を開花させることは難しい。テイラーは家族の協力だけではなく、自ら周りの大人たちをも巻き込んでいく類稀な才能と共に自分の目標に突き進んでいく。
もちろんアメリカ人であったこと、両親がある程度裕福であったことや特別な才能を持った子供たちのための学校に通えたことなど運が良かったことも確かではあるが、それだけでは成し遂げられなかっただろう。
日本でこんな少年少女が生まれるだろうか。テレビ等で才能溢れる子供たちを見るが、凄いのは知識だけのような気もする。目的を持った子供たちが増えていけば未来は明るい。
ちなみにテイラー君は放射性物質のコレクターなのだが、この辺は日本では絶対に考えられない。売買も行われているようだし。(先日、日本で劣化ウランがネットオークション売られていて警察が動いた事件があったが、アメリカ自由過ぎじゃないか?) -
Posted by ブクログ
14歳で核融合炉を作った天才少年の生い立ちを追う。危険と隣り合わせの研究に対し、彼の両親はできるだけ少年に寄り添い子供を応援する。「これをしてはいけません」などの頭ごなしの否定はなし。普通の学校ではなく、ギフテッド(特殊能力)向けの専門の学校に進み大人の研究者に混じって研究を続ける。
アメリカでは天才児がどのように育つのか興味深い。ただし、そのような教育を受けて万事が天才児の人生を豊かにするかというとそうではない。彼の兄弟も同じように天才児向けの学校に通ったが葛藤を抱え、自らの意志で元の生活に戻り穏やかに育っている。子供一人ひとりに合う合わないがあるのだろう。
さて、件の天才児はどうなったか。24際になった彼は小型原子炉の開発を今も続けている。 -
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巻末の脚注?用語集?が一番役に立ったか。エビデンスに基づくもの、というと結構少ないのね。腸内微生物相の多様性が大事で、発酵食品は多いほうがいい。カロリー減らすのも運動もまあ、体重減に効果があるといってもそれほどでもない。食品の加工度は低いほうがいい。総脂質は減らすために加工度が上がるなら減らさなくていい。腸内細菌叢はそれほど変わるものではないが、変わらないわけではない。ビタミンサプリメントは腸内細菌叢に影響があるようだからあまり薦められない。抗生物質はなるべく使わない。使ったら発酵食品を取り直す。
摂取する食品の種類を増やす。食物繊維とポリフェノールを増やす。加工食品と肉の過剰摂取を避ける。発酵食品をとる。食事の多様性を増やす。液体由来のカロリーを減らす(ジュースなど)。菓子とスナックからの摂取カロリーも減らす。ホルミシス。衛生をあまり徹底しようとしない。 -
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遺伝子の影響と町内の微生物の影響で、ダイエットは変わってくる。
カロリー
カロリーが等しくても、ジャンクフードのほうが太りやすい=カロリーは全てではない。GI値の影響はエビデンスがない。同じカロリーオーバーでも人によって太り方は違うが双子は同じような太り方をする。運動での痩せ方も、過食の太り方も計算通りにはいかない。運動量を増やすと、安静時のカロリー消費が減る。しかし、腸内細菌には運動は良い結果をもたらす。
総脂質
フランス人はチーズをたくさん食べるが、心臓疾患は少ない。生きているチーズによって腸内細菌が良好になる。フレンチパラドックスの原因。
飽和脂肪酸
ヨーグルトだけでは腸内細菌はあまり変化がないが、腸内細菌の活動パターンを変化させるきっかけになる。
避けるべき悪者ではない。チーズやヨーグルトは本物で生きた微生物を含んでいれば、有益である。
不飽和脂肪酸
加工食品を除けば、脂肪とタンパク質を分離できない。
トランス脂肪酸
世界で一番危ない食品
動物性タンパク質
ダイエットがリバウンドするのは、飽きや変化の少なさだけでなく、代謝の問題。どんなダイエット法も体重が落ちると代謝が落ちる。
何キロ痩せるか、は腸内細菌にかかっている。
肉にはビタミンB12、亜鉛、鉄が含まれている。
パレオダイエットの欠点=微生物の影響による対応を忘れている。
食事を数ヶ月真似ても腸内環境は同じにはならない。
魚は栄養豊富だが、秘密の食べ物ではない。
非動物性タンパク質
大豆のイソフラボンでがんのリスクが高まるというエビデンスはない。
肉を食べないとビタミンB12が取れない。
乳製品由来のタンパク質
牛乳を飲むと背が高くなるのではなく、ラクトース耐性があるほうが背が高くなる。オランダ人は牛乳好きで背が高い。牛乳の消費量と背の高さには相関がある。
糖類
フルクトース(果糖)には中毒性がある。
糖質
スーパーフードはない。野菜果物はすべてスーパーフード。詐欺同然のマーケティング。
ローフードダイエットで人間は新しい食品を食べるまでには進化していない、というのは誤り。ローフードの酵素を生のまま取るのは、胃の中で死滅するので意味がない。
ファスティングダイエット、ジューシングなど一種の断食は効果がある。
朝食を取らないと体に悪い、はシリアルメーカーの陰謀。
過去は一日一食または二食。
断食ダイエットは体への効果が高まる。食事の感覚を長くするのは、腸内細菌のリズムを整える。
食物繊維
ニンニクの匂いには、ヨーグルトにパセリを入れたものが効く。
グルテンフリーダイエットはエセ科学。セアリック病の人はほんのわずか。グルテンフリーにすることで、スナック菓子が減ってダイエットになる。
アミラーゼの量が多い人のほうが痩せている。腸内細菌が鍵。
人工甘味料
アスパムテームとスクラロースなど人工甘味料は腸内細菌に悪影響がある。保存料なども同じ可能性がある。ステビアもまだわからない。
カフェイン
コーヒーは向精神剤。愛飲者はカフィン中毒になっている。一日6杯のコーヒーは大半の人には影響がない。
チョコレートはカカオの効果で健康に良いとされる。ミルクチョコよりダークチョコ。
アルコール
赤ワインのレスベラトロールは、吸収されにくいため有効かどうかはわからない。赤ワインは腸内細菌にとってはいい効果がある。アルコールのせいかどうかははっきりしない。
ビタミン
ビタミン欠乏症だったりひどい食生活を送っていなければ、サプリメントは不要。むしろ腸内細菌に悪い影響がある可能性がある。
抗生物質
腸内細菌の殺戮兵器。
抗生物質は農場で使われている。低用量の抗生物質は家畜の成長を早める。
ナッツ
食塩を多く含まなければ食欲を抑える効果がある。
賞味期限
食中毒の大半は外食で発生している。賞味期限は風味や味の期限であり、安全性の期限ではない。
騙されないために
本当の食べ物を植物を中心に程よい量だけ食べる。おばあちゃんが食べ物だと思わないものは食べない。
野菜ジュースを作る。
ブリティッシュガットプロジェクト=腸内細菌を調べてくれる。
腸内細菌はひとりひとり違うので、ダイエットの方法も異なる。間欠的断食法は腸内環境を整える。
食品の種類を増やす。果物、オリーブオイル、ナッツ、野菜、豆類など。 -
Posted by ブクログ
アスリートや芸術家たちが、極度に集中した時に体験する「フロー状態」についてのお話し。
本作では主にクライミングやスカイダイビングなど、エクストリームスポーツのアスリートに焦点を当てている。彼らの競技は一般的なスポーツに比べフロー状態に入りやすいらしい、なぜなら極度に集中しなければ、地面に激突して死んでしまうからだ。
フロー状態に入りやすい脳波というのは、低アルファ波/高シータ波の状態で、これはレム睡眠や瞑想の状態とほぼ同じらしい。つまり彼らはとてもリラックスした状態で、無意識に崖をよじ登ったり、バイクで宙返りをしているという事である。
またフロー状態に入りやすくなるマインドセットとして、現状より4パーセント高い目標を設定する事、自分の能力を正確に理解する事や、「苦闘→開放→フロー→回復」という四段階のフローサイクルを経る、なんて話は大変興味深かった。
個人ではなく集団の状態でもフローに入る事が出来るらしい、ジャズのセッションなどがその一例である。相手を否定せず、肯定的な態度で受け入れる事が集団フローのコツらしいのだが、この考えは仕事なんかにも共通するのかもしれないと思った。