仲町六絵のレビュー一覧
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ネタバレ今回も逐一情景描写が美しくて感嘆ものでした。
初雪も椿も、骨董品すらも仲町先生の文章にかかれば、芸術作品のような美しさに変わる。
冬の京都らしく、エピソードもどこか凛と澄んで引き締まる内容だった気がします。
晴明さんが桃花ちゃんに悟られまいとしていた京都異変のことも。
まさか「彼ら」が京都にやってくるとは思いもせず。
その災いに対して、どう立ち向かうのか。
まさかバトルものに発展かと思いきや、思いの外あっさりと解決はしましたが、その代わりに桃花ちゃんは新しい世界に踏み出すことになり、晴明さんの苦悩も少し分かる気はしました。
桃花ちゃん、確実に成長してきていますね。
ただその成長が果たして歓迎す -
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ネタバレ半分脳筋公卿だの、のろけ大明神だの、晴明様がお付けになるニックネームが逐一容赦なくて笑った。
前者は篁さん、後者はまさかの登場、天竺ムスルに対してのもの。
そう言えば、二人ともヒロイン命組だった。
相変わらずのはっちゃけぶりが楽しいご先祖様(ムスル)の登場、本当に嬉しかったです。
篁さんも相変わらずの変人ぶりで……桃花ちゃんに「時子さんへの愛が溢れすぎて(以下略)」と言われるほど。
そこに安心してしまう自分も何ですが。
今回は秋のお話。
文化祭にハロウィンと現代の話があったかと思えば、龍田姫や月の女神など大御所のお話など盛り沢山。
短いお話でしたが、偽晴明様が出てくるお話も印象深かったです。
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Posted by ブクログ
時は戦国時代。
典医の妻、狭霧には、この世のものとは思えない力がある。
病者についた物の怪が見え、それを調伏する方法がわかるのだ。
それは的確で、夫の仕事の助けになっている。
そんな彼女の元に怪しげな修験者がやってくる。
災いはそれだけではなく、次から次へ彼女を苦しめる出来事が起きるのだ。
彼女はなぜこの力を持ったのか。
修験者の狙いは何か。
第一章から章を重ねるにつれ、狭霧の力は次第に強くなっていき、戦いに巻き込まれていく。
彼女は美しく、強く、そして夫と子を愛した一人の女性だった。
愛する人を守るため、彼女は自らの手を血で染め上げた。
愛しているから話せないことも、助けを求められないこと -
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京都の夏は暑い。
そして、祭りのために人がたくさん訪れ、人々も熱くなる。
本文中に、夏は生きる力がみなぎり、道なしと呼ばれるこの世のものではないものを見る人も増えるとある。
最近は暑すぎて、生きる力も削がれてしまうこともあるかもしれないが、それでも移ろう季節の中で人は生きている。
今回の物語は京都の祭りが舞台になっている。
からくり人形の仕掛けがどうなっていたのか、修繕とはどういうことなのか。
感心したのは修繕とは何か、ということについて述べた部分。
元の通りにすることが修繕ではない。
その、物自体が過ごしてきた時をも大事にすることが修繕であって、決して時を巻き戻すものではないのだ。
美術品