あらすじ
初夏。京都の一角に冥官・小野篁が館長を務める「からくさ図書館」が開かれてから、半年と少しが経っていた。 開館から今も変わらぬアットホームな佇まいの中、現世で道に迷う“道なし”と出会ったお客様を、その解決法を記した不思議な書物“偽書”にて篁は今日も救う。 そんな折、篁が耳にしたのは、篁ゆかりの地・隠岐に現れた旧知の“道なし”の話だった。そして、彼の地へ旅立った篁の留守を預かる新米冥官・時子は、自らの進むべき道を選びとり――。 悠久の古都で綴られる、ほろ苦くも温かいライブラリ・ファンタジー、待望の第三集。
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Posted by ブクログ
馬琴先生は小気味良い、お煎餅みたい
金魚はちょっと苦みのある、クラフトのソーダみたいに優しくてきゅっとくる感じ
わたの原はブルーハワイのかき氷みたいに、読むと地元に帰りたくなる
どれもとても愛しいけど、やっぱわたの原が好きかな
篁の物語も大分篁の人となりが出てきて楽しい
思わぬ所で
山吹茂と名乗る冥官は、太田道灌だったし、歴史上の人物で道なしになっていたのは、曲亭馬琴だった(笑)思わぬ所で、歴史の勉強が出来る。
Posted by ブクログ
いつものように風情ある京都(*´-`)と思っていたら、篁が隠岐へ出張する話も(^o^;)これからも京都以外の話が登場するかも?と楽しみになった♪流し(?)の冥官、縄張りを持つ冥官それに安祥儀(魂を天道へ返す道具)を持つ者と持たないものといろんな冥官がいるんだな~(゜.゜)時子様が篁のように安祥儀を持たない!と決めた時は大変そうだけど頑張れ‼と応援した(^^)あっ!時子様の教育係・篁も頑張れ(^^;)
Posted by ブクログ
シリーズ第3弾。
京都にいる、他の冥官と連携して道なしを送ったり、旧知の道なしが現れたり、今までの関わった人たちが常連となって登場したりして、人間関係が濃くなっている。