あらすじ
初夏。京都の一角に冥官・小野篁が館長を務める「からくさ図書館」が開かれてから、半年と少しが経っていた。 開館から今も変わらぬアットホームな佇まいの中、現世で道に迷う“道なし”と出会ったお客様を、その解決法を記した不思議な書物“偽書”にて篁は今日も救う。 そんな折、篁が耳にしたのは、篁ゆかりの地・隠岐に現れた旧知の“道なし”の話だった。そして、彼の地へ旅立った篁の留守を預かる新米冥官・時子は、自らの進むべき道を選びとり――。 悠久の古都で綴られる、ほろ苦くも温かいライブラリ・ファンタジー、待望の第三集。
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思わぬ所で
山吹茂と名乗る冥官は、太田道灌だったし、歴史上の人物で道なしになっていたのは、曲亭馬琴だった(笑)思わぬ所で、歴史の勉強が出来る。