猪股和夫のレビュー一覧
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書評などで、「ヨーロッパでの広域停電を扱った海外小説がある」と知ったので、書店で探し、文庫版で出版されていたこの上下巻を、読んでみることにしました。
ヨーロッパにおいて、国境をまたがる広範囲での停電が、発生します。
トイレや暖房が使えず、混乱する人々。
そして事態が長期化するに伴い、治安やさらに深刻な問題が、ヨーロッパの人々に襲い掛かります。
混乱する状況の中で、この停電の背後にある「何か」を感じ取ったプログラマー、政府関係者、ジャーナリストたちが、その原因の探求と事態打開に奔走する・・・というストーリー。
数多くの登場人物、日本人の僕には馴染みのないヨーロッパの地名、頻繁な場面の切り替え。
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Posted by ブクログ
読み終わった感想
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後半からは余り進展なく,ジワジワと行く感じでしたが,
一気に読めました。
人物が出る度に?と思い,思い出すのに若干時間が
掛りますが(ヨーロッパの人の名前は覚えづらいと思います),
下巻が楽しみです。
まだ半分位読んだところの感想ですが・・・・
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ヨーロッパ全土が停電!しかもテロの可能性が・・・と
ありがちなストーリー展開で -
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ウィキリークスと運営責任者のアサンジについて書かれた本。書いた人はドイツの新聞社(出版社?)の人で、ウィキリークスが大きな記事を出すにあたって、メディアとして協力した人だ。
ウィキリークスについては、賛否両論あるのはわかるけど、最も不思議だと思ったのは、メディアの人たちが、ウィキリークスがものごとを暴露するのには限度があるべきだ、自分たちは、報道のプロだから限度がわかるけど、ウィキリークスは素人だから、やってはいけないのだ、的な言論がでたことだ。おりしも、ノーベル平和賞を中国の劉暁波氏が受賞し、中国の言論の自由がないことを西欧諸国は疑問視したというのに、それはだめで、ウィキリークスを規制するの -
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「近代国家にとっては、秘密を守ることが本質的な部分である」
ウィキリークスの内側、そして本当の実態を知ることができる本である。日本のメディアで報道され、議論された部分はウィキリークスのなした結果に対してにすぎない物が多かったが、これを読むことによりどういう人間たちがどういう意図をもってウィキリークスを成し遂げたのか、という本質的な部分に多く言及している。
私としては当初、ウィキリークスはネットの自由という感覚から生まれたハッカーの楽しみ的なものなのかと、浅い読みしていたが、実際はそういった部分もありながらもウィキリークス創始者のアサンジ氏の強い政治意識が反映されているものでもあり、驚いた。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ混乱し秩序を失ってゆく欧州。
汚物塗れの町、強奪が当たり前の日常、持つものは搾取し、持たざる者は荒み奪う。
追われるマンツァーノとシャノンは逃げ切れるのか、キーを捕らえられるのか。
もしも日常から電力が消えればどうなるのか、電力を生み出していた施設が毒をまき散らすとなれば何が起こるのか。
最悪の(もしかしたらさらなる最悪があるのかもしれないけれど)状況のシミュレーションを見たという感じがします。
「読み物」としてあれこれ要望はあるのですが、こういう状態を想定できたことはよかったか。
電気がなくて水は流れず食べ物を手に入れるのも一苦労。それでも生きているってことが一番大変だなぁと感じました。
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Posted by ブクログ
ネタバレそれは交通事故からはじまった。トラックに下敷きになった乗用車、鳴りやまないクラクション、灯っていない信号機ー。
火力・水力・原子力、あらゆる発電所が制御不能に陥り、ヨーロッパ中が停電に見舞われる。
原因はなにかー。
ハッカーのマンツァーノはいち早く異変に気付き・・・。
というお話。
考えたこともなかったですが、水道も電気でコントロールされてるんですか・・・?!?!
電気がないよりも水が使えない(トイレの水が流れない)のは精神的なダメージがでかいです。居住区域を清潔に保てないのは辛いなぁ・・・。
我々の通常の生活は、すべて電気がないとダメなんですねぇ。
電話もアナログ回線しかダメだから、スマホ -
Posted by ブクログ
ヴィスティング刑事が17年前に指揮した少女誘拐殺人事件で有罪になった犯人が「事件の証拠は捏造されたものだ」と訴えた
ヴィスティング刑事は自宅謹慎となり、過去の資料をあらためることにする
ヴィスティング刑事の娘リーネは新聞記者で雨の日の殺人事件を追いかけている
父は娘を心配し、娘も父を心配する
同時心配状態の主人公をよそに少女の行方がわからなくなる事件が発生するノルウェー
寒いし、雨は降り続けるし、そんなことお構いなしに事件を追う父娘はまさに猟犬
じゃあ、猟犬が咥えて戻ってくる獲物はナニかっつーと少女で猟犬の飼い主、獲物を撃ったのは犯人じゃないですか
っつー、解決してもやるせない北欧警察小説って