猪股和夫のレビュー一覧

  • ブラックアウト 下

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    便利な反面、一度崩れてしまうと脆い。
    その恐怖を畳みかけるように書き上げた巻。
    翻訳か、元々がそうだったのか読みにくいのが難点だけど、もっとたくさんの人に読んでもらいたい。
    分類はパニック系の娯楽小説だけど、3.11後に実施された輪番停電を知っている身としてはこの恐怖他人事じゃない。数時間の停電でも不便だったのに、本格的な停電なんて耐えられない。

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    2015年12月06日
  • ブラックアウト 下

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    下巻は一気に読めます。
    主人公の登場回数が多くなるにつれて、物語が終盤に向かっていることを感じながら一気に。
    面白かったです。
    この著者が次に何を書くのか、楽しみ。

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    2012年10月26日
  • ブラックアウト 下

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    書評などで、「ヨーロッパでの広域停電を扱った海外小説がある」と知ったので、書店で探し、文庫版で出版されていたこの上下巻を、読んでみることにしました。
    ヨーロッパにおいて、国境をまたがる広範囲での停電が、発生します。
    トイレや暖房が使えず、混乱する人々。
    そして事態が長期化するに伴い、治安やさらに深刻な問題が、ヨーロッパの人々に襲い掛かります。
    混乱する状況の中で、この停電の背後にある「何か」を感じ取ったプログラマー、政府関係者、ジャーナリストたちが、その原因の探求と事態打開に奔走する・・・というストーリー。
    数多くの登場人物、日本人の僕には馴染みのないヨーロッパの地名、頻繁な場面の切り替え。

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    2012年10月08日
  • ブラックアウト 上

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    読み終わった感想
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    後半からは余り進展なく,ジワジワと行く感じでしたが,
    一気に読めました。
    人物が出る度に?と思い,思い出すのに若干時間が
    掛りますが(ヨーロッパの人の名前は覚えづらいと思います),
    下巻が楽しみです。


    まだ半分位読んだところの感想ですが・・・・
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    ヨーロッパ全土が停電!しかもテロの可能性が・・・と
    ありがちなストーリー展開で

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    2012年10月11日
  • ブラックアウト 上

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    舞台がヨーロッパと広く、登場人物も多いので、最初は分かりにくいです。読み進むうちに覚えましたけどね(^^;;

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    2012年11月10日
  • ブラックアウト 上

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    昨年、計画停電を経験して電力のありがたさをわかったつもりでいたけれど、この本が描く世界は想像を絶する。
    後半にかけてフクシマを思い起こさせる状況に突入していく様は、背筋が寒くなる思いがする。
    下巻に「期待」という言い方は変かも知れないが、あくまでフィクションであることを前提に、面白いと言いたい。

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    2012年08月18日
  • ブラックアウト 上

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    欧州でテロによる大規模停電。真冬にライフラインが停止し、原発のコントロール不可に。話が欧州各地に飛んでちょっと混乱するけど、読み応え有り。途中、チェルノブイリと並んでフクシマと出てくる。物語のメインテーマではないが、改めて福島第一原発の重大さを実感する。欧州で小説の題材になり、事故の経緯もあの事故をなぞっている。政府や東電が考えている以上に世界では重大事故とみなされている事がよく解る。

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    2012年08月02日
  • 全貌ウィキリークス

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    Webから生まれる新しい価値であり、即座に価値判断することに難しさのあるウィキリークス。これまでの社会にとっては異物だから排除のバイアスがかかる。その構図を俯瞰しながら、自分自身の判断基準になり得る良著です。特にこの緊急時に体面ばかりを重んじて事態を悪化の一方向へしか導けない政府をもつ僕らに示唆は深いと思います。

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    2011年04月26日
  • 全貌ウィキリークス

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    ウィキリークスと運営責任者のアサンジについて書かれた本。書いた人はドイツの新聞社(出版社?)の人で、ウィキリークスが大きな記事を出すにあたって、メディアとして協力した人だ。
    ウィキリークスについては、賛否両論あるのはわかるけど、最も不思議だと思ったのは、メディアの人たちが、ウィキリークスがものごとを暴露するのには限度があるべきだ、自分たちは、報道のプロだから限度がわかるけど、ウィキリークスは素人だから、やってはいけないのだ、的な言論がでたことだ。おりしも、ノーベル平和賞を中国の劉暁波氏が受賞し、中国の言論の自由がないことを西欧諸国は疑問視したというのに、それはだめで、ウィキリークスを規制するの

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    2011年04月24日
  • 全貌ウィキリークス

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    「近代国家にとっては、秘密を守ることが本質的な部分である」

    ウィキリークスの内側、そして本当の実態を知ることができる本である。日本のメディアで報道され、議論された部分はウィキリークスのなした結果に対してにすぎない物が多かったが、これを読むことによりどういう人間たちがどういう意図をもってウィキリークスを成し遂げたのか、という本質的な部分に多く言及している。

    私としては当初、ウィキリークスはネットの自由という感覚から生まれたハッカーの楽しみ的なものなのかと、浅い読みしていたが、実際はそういった部分もありながらもウィキリークス創始者のアサンジ氏の強い政治意識が反映されているものでもあり、驚いた。

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    2011年04月10日
  • 全貌ウィキリークス

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    トレンド。話のタネに読んでみた。アサンジ氏に対してメディアや政府が過剰に反応している状況にのまれないように、促してくれてる様な本。スパイとか好き。

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    2011年03月10日
  • 資本の世界史 資本主義はなぜ危機に陥ってばかりいるのか

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    ・ジャーナリストということもあってか,全体的に断定口調が多め。参考文献は揃っているものの,初見では真偽を疑いたくなる文章が多い。

    ・個人的には,第4章だけでも内容として充分と思う。

    ・ドイツを中心に経済を見ることはあまりないと思うので,その点は参考になった。

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    2025年01月06日
  • 資本の世界史 資本主義はなぜ危機に陥ってばかりいるのか

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    流読。
    具体例がやや長く散文的な文章であるが、資本を軸とした通史の復習として。

    資本主義は成長を必要とし、持続的な成長はなし得ない。
    新たなシステムが予期せぬ形で生まれる。

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    2022年07月20日
  • 猟犬

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    <警部ヴィスティング>シリーズの第八作目にあたり、初邦訳となったのが今作。十七年前の有罪事件における証拠偽造を疑われたヴィスティングが真相究明に奔走するという粗筋で、頭脳派のヴィスティングと行動派のリーネという父娘のコンビネーションが遺憾なく発揮されている。後続作品に比べ、描写が緻密で情報量も多く、話が動き出すまで長丁場なのがちょっと難点。犯した罪は変わらずとも、司法の番人となる警察が証拠を捏造するのは本末転倒だ。私は普段文庫派なので、この二段組みのレイアウト(当方初ポケミス)にはどうも慣れないですね…。

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    2021年08月26日
  • 猟犬

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    ネタバレ

    この度新作が翻訳されたとのことなので、読み逃していたこちらを読んでみました。

    典型的な北欧警察もので、目新しさはないものの充分に面白い。警察官の父と記者の娘が協力体制をとっていくのもいいが、ただ、ノルウェーの事件記者というのはここまで警察の捜査と同じ事をするのかとビックリ。
    現場写真も新聞にバシバシ載せるようだし。

    作者は元警察官ということで、停職中に捜査本部に忍び込む手口がリアルすぎる…。



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    2020年02月25日
  • 猟犬

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    北欧ミステリの1冊。主人公は警部、娘が雑誌社勤務のジャーナリスト、これは日本でいうと文春みたいなスクープ、暴露記事とかに力を入れている雑誌みたい。父の若かりし頃の事件で、警察自体が証拠をでっち上げたというスクープが出て、娘も父の名誉回復に協力していくという筋書き。

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    2018年08月26日
  • 全貌ウィキリークス

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    ネタバレ

    長い長い。でも、ウィキリークスについて自分は外側しか知らなかったので、興味深く読むことができた。
    書き手が感情的にならないところも読みやすかった。
    また、スノーデンの本を読んだばかりであり、つながることも多く、大国が批判されたときにどういう手を打ってくるか、何に気をつけてメディアからの報道を見なければいけないのかを学ぶことができた。

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    2018年05月11日
  • ブラックアウト 下

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    ネタバレ

    混乱し秩序を失ってゆく欧州。
    汚物塗れの町、強奪が当たり前の日常、持つものは搾取し、持たざる者は荒み奪う。
    追われるマンツァーノとシャノンは逃げ切れるのか、キーを捕らえられるのか。

    もしも日常から電力が消えればどうなるのか、電力を生み出していた施設が毒をまき散らすとなれば何が起こるのか。
    最悪の(もしかしたらさらなる最悪があるのかもしれないけれど)状況のシミュレーションを見たという感じがします。
    「読み物」としてあれこれ要望はあるのですが、こういう状態を想定できたことはよかったか。
    電気がなくて水は流れず食べ物を手に入れるのも一苦労。それでも生きているってことが一番大変だなぁと感じました。

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    2019年11月30日
  • ブラックアウト 上

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    ネタバレ

    それは交通事故からはじまった。トラックに下敷きになった乗用車、鳴りやまないクラクション、灯っていない信号機ー。
    火力・水力・原子力、あらゆる発電所が制御不能に陥り、ヨーロッパ中が停電に見舞われる。
    原因はなにかー。
    ハッカーのマンツァーノはいち早く異変に気付き・・・。

    というお話。
    考えたこともなかったですが、水道も電気でコントロールされてるんですか・・・?!?!
    電気がないよりも水が使えない(トイレの水が流れない)のは精神的なダメージがでかいです。居住区域を清潔に保てないのは辛いなぁ・・・。
    我々の通常の生活は、すべて電気がないとダメなんですねぇ。
    電話もアナログ回線しかダメだから、スマホ

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    2019年11月30日
  • 猟犬

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    ヴィスティング刑事が17年前に指揮した少女誘拐殺人事件で有罪になった犯人が「事件の証拠は捏造されたものだ」と訴えた
    ヴィスティング刑事は自宅謹慎となり、過去の資料をあらためることにする
    ヴィスティング刑事の娘リーネは新聞記者で雨の日の殺人事件を追いかけている
    父は娘を心配し、娘も父を心配する
    同時心配状態の主人公をよそに少女の行方がわからなくなる事件が発生するノルウェー
    寒いし、雨は降り続けるし、そんなことお構いなしに事件を追う父娘はまさに猟犬
    じゃあ、猟犬が咥えて戻ってくる獲物はナニかっつーと少女で猟犬の飼い主、獲物を撃ったのは犯人じゃないですか
    っつー、解決してもやるせない北欧警察小説って

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    2015年06月08日