猪股和夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
書評などで、「ヨーロッパでの広域停電を扱った海外小説がある」と知ったので、書店で探し、文庫版で出版されていたこの上下巻を、読んでみることにしました。
ヨーロッパにおいて、国境をまたがる広範囲での停電が、発生します。
トイレや暖房が使えず、混乱する人々。
そして事態が長期化するに伴い、治安やさらに深刻な問題が、ヨーロッパの人々に襲い掛かります。
混乱する状況の中で、この停電の背後にある「何か」を感じ取ったプログラマー、政府関係者、ジャーナリストたちが、その原因の探求と事態打開に奔走する・・・というストーリー。
数多くの登場人物、日本人の僕には馴染みのないヨーロッパの地名、頻繁な場面の切り替え。
最初はストーリーを追っていくのに苦労しましたが、読み進めていくと基幹となるストーリーがだんだんと分かるようになっています。
途中からは、「次はどうなるのかな」と想像しながら読んでいる自分がいました。
著者が作品を通じて特に、伝えたかったことは、ヨーロッパの電力網の危険性と、現実化した場合に想定される事態の予測と備えの重要性、といったところではないかと思います。
停電から時間が経つにつれて深刻化するパニックの描写に、「もし日本全域で起こったら」と、想像しながら読んでしまいました。
僕はあまり、ヨーロッパを題材にした小説というものを読んだことがなかったので、国境をまたがって人が行き来する部分や、アメリカ、ロシア、中国といった周辺大国をヨーロッパ人がどのように見ているかといったあたりを、興味深く読みました。
「いつもと違う分野の小説を読んで見たいな」と思っている僕のような?読者には、読み応えのある作品だと思います。 -
Posted by ブクログ
読み終わった感想
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後半からは余り進展なく,ジワジワと行く感じでしたが,
一気に読めました。
人物が出る度に?と思い,思い出すのに若干時間が
掛りますが(ヨーロッパの人の名前は覚えづらいと思います),
下巻が楽しみです。
まだ半分位読んだところの感想ですが・・・・
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ヨーロッパ全土が停電!しかもテロの可能性が・・・と
ありがちなストーリー展開で進んでいくのかと思いきや
意外と緊張感を持って進むストーリー。
突飛な感じではなく,現実味を持ってジワジワと
被害が拡大して行く様など冷める事無く読めています。
沢山の国の登場人物が登場し,覚えるのが大変です
が,それぞれが徐々に絡み合う感じなど,今のところ
楽しんで読んでいます。
今,実際に大規模停電が起きるとどうなるのか?
実際の生活レベルでどの様な影響が出始めるのか?
など,フムフムと読んでます。 -
Posted by ブクログ
ウィキリークスと運営責任者のアサンジについて書かれた本。書いた人はドイツの新聞社(出版社?)の人で、ウィキリークスが大きな記事を出すにあたって、メディアとして協力した人だ。
ウィキリークスについては、賛否両論あるのはわかるけど、最も不思議だと思ったのは、メディアの人たちが、ウィキリークスがものごとを暴露するのには限度があるべきだ、自分たちは、報道のプロだから限度がわかるけど、ウィキリークスは素人だから、やってはいけないのだ、的な言論がでたことだ。おりしも、ノーベル平和賞を中国の劉暁波氏が受賞し、中国の言論の自由がないことを西欧諸国は疑問視したというのに、それはだめで、ウィキリークスを規制するのはOKというのが、よくわからない。
まあ、自前のサーバや決済手段をもたなければ、いつサービスが止められてもおかしくないよというのは大変よくわかったので、国内クラウドサービス推進にとっては、ウィキリークスはよい事例だったのだろう。
本書では、そのあたりの線引きが難しいことを誠実に書いている。例えば、対外的に秘密になっているユダヤ人団体があったとして、その名簿は掲載してもよいのか、極右団体の名簿はどうなのか、たわいもない女子大生の秘密の入会儀式の内容はどうなのか。結論はだせないだろう。報道は従来のように権威的に自分たちのルールを自分たちで決め続ける限りは、ウィキリークスのように、その報道に飽き足らない人たちがでてくるのは避けられないだろう。
そういう点では、当局はウィキリークスを温存すべきだったと思う。正体がある程度わかっている存在の方がコントロールしやすい。インターネットは分散してしまうと、誰なのか、何なのかがわからなくなってしまう。アサンジとウィキリークスという正体のつかめるものを残して、適当に情報を出すことで操ったり、交渉したりしている方がよかっただろう。 -
Posted by ブクログ
「近代国家にとっては、秘密を守ることが本質的な部分である」
ウィキリークスの内側、そして本当の実態を知ることができる本である。日本のメディアで報道され、議論された部分はウィキリークスのなした結果に対してにすぎない物が多かったが、これを読むことによりどういう人間たちがどういう意図をもってウィキリークスを成し遂げたのか、という本質的な部分に多く言及している。
私としては当初、ウィキリークスはネットの自由という感覚から生まれたハッカーの楽しみ的なものなのかと、浅い読みしていたが、実際はそういった部分もありながらもウィキリークス創始者のアサンジ氏の強い政治意識が反映されているものでもあり、驚いた。
ネットが政治に及ぼす力はこれからますます肥大化していくのではないだろうか。 -
Posted by ブクログ
17年前に女性誘拐殺人で有罪となった男が釈放された後、当時証拠品を捏造されたと訴えた。
捜査の責任者だったヴィスティングは申し立ての調査が終わるまで停職を命じられたが、真実が仲間の不正を暴くかもしれないと思いながらも、独自に捜査を振り返る。
ヴィスティングの娘リーネは、マスコミの目から父親を遠ざけるため、より話題性のある事件を記事にするべく殺人事件を追い始めた矢先、犯人と思しき人物に襲われる。
●感想
当時の行き詰まった捜査の閉塞感がひしひしと感じられ、物語が重く感じるが、リーネの行動力が物語を動かしてくれる。
面白いと言えば面白いのだが、犯人を追うハラハラ感が少なく、その辺が物足りなさなのかも?
一気読みというより、じわじわくる興奮。
ヴィスティングはドラマ化もしているけど、地味なんだよね、キャラが。未だにヴィスティングの年齢がよくわからない。ドラマ版だと、そこそこいってそうに見えるが、実は若いのかな? -
Posted by ブクログ
ネタバレ混乱し秩序を失ってゆく欧州。
汚物塗れの町、強奪が当たり前の日常、持つものは搾取し、持たざる者は荒み奪う。
追われるマンツァーノとシャノンは逃げ切れるのか、キーを捕らえられるのか。
もしも日常から電力が消えればどうなるのか、電力を生み出していた施設が毒をまき散らすとなれば何が起こるのか。
最悪の(もしかしたらさらなる最悪があるのかもしれないけれど)状況のシミュレーションを見たという感じがします。
「読み物」としてあれこれ要望はあるのですが、こういう状態を想定できたことはよかったか。
電気がなくて水は流れず食べ物を手に入れるのも一苦労。それでも生きているってことが一番大変だなぁと感じました。
マンツァーノもシャノンもボラールも好きになれず。
ただ、権力とか反逆者(言い過ぎか)とか、こういう関係かもしれないなぁと思えば読めた。
うん・・伝えづらい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレそれは交通事故からはじまった。トラックに下敷きになった乗用車、鳴りやまないクラクション、灯っていない信号機ー。
火力・水力・原子力、あらゆる発電所が制御不能に陥り、ヨーロッパ中が停電に見舞われる。
原因はなにかー。
ハッカーのマンツァーノはいち早く異変に気付き・・・。
というお話。
考えたこともなかったですが、水道も電気でコントロールされてるんですか・・・?!?!
電気がないよりも水が使えない(トイレの水が流れない)のは精神的なダメージがでかいです。居住区域を清潔に保てないのは辛いなぁ・・・。
我々の通常の生活は、すべて電気がないとダメなんですねぇ。
電話もアナログ回線しかダメだから、スマホはもとよりIP電話も使えない!ひゃー!こえぇえええ!
早く下巻を読もうっと!コワイコワイ!