猪股和夫のレビュー一覧

  • 全貌ウィキリークス

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    イラク戦争における「コラテラル・マーダー」の衝撃的な映像から、アフガン戦争軍事日誌の公開、イラク戦争軍事日誌の公開、米外交公電文書の公開まで国家機密という概念自体にも大きな衝動を与えてきたウィキリークス。その創立者で主宰者であるジュリアン・アサンジ自身の生誕からの物語を中心として、その足跡を辿っている。
    その物語は、"情報公開(リークス)"の話を軸として、情報提供者としての面が割れてしまったブラッドリー・マニングの話や、アサンジの強制わいせつ事件の話を絡めて進んでいく。情報公開プロジェクトに直接深く関わり、アサンジ氏にも近かったドイツ・シュピーゲル紙の記者がその経緯を綴っ

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    2011年09月20日
  • 全貌ウィキリークス

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    ニュースで見て何となく理解していた気がするウィキリークス。その一連の流れとアサンジの人となりが理解できる良書。

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    2011年05月07日
  • 全貌ウィキリークス

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    結局ウィキリークスは何をしたのか、落ち着いて考えるにはいい一冊と思います。著者がメディア側の人間なのでジャーナリズムのあり方についても考えさせてくれると思います。
    しかしセキュリティを考えるとデジタルデータはやはり危ないですね。ボタンひとつでリークが可能だと、罪悪感、ばれたらヤバイという意識が希薄になるのでしょう。

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    2011年04月30日
  • 全貌ウィキリークス

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    アサンジがどういった人物なのかや、ウィキリークスのことが詳しくわかる本。洋書を日本語訳したものは直訳調で読みにくい場合が多いのだが、この本はとても読みやすかった。

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    2011年04月28日
  • 全貌ウィキリークス

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    時代の変革期の真っ只中に居る

    久しく言われていた市民にパワーが与えられた気がする
    この時代を退化させてはならないと感じる

    ウィキリークスしかり、フェイスブックが引き金になった独裁政権の崩壊の流れ

    しっかり時代を見続け正しいと思える方向にむかわないときほ行動が必要かも知れないと思う

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    2011年03月05日
  • 全貌ウィキリークス

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    ウィキリークスのメディアパートナーとして活動をともにするドイツ「シュピーゲル」誌のトップ記者によるドキュメント本。ジュリアン・アサンジの信頼を勝ち取り、密着取材を許可されて描かれた内容は、明らかに他のウィキリークス本と比べ距離感が近く、非常にダイナミックである。

    ◆本書の目次
    弟一章:「国家の敵」ウィキリークス
    第二章:ジュリアン・アサンジンとは誰か
    第三章:ウィキリークス誕生
    第四章:「コラテル・マーダー」ビデオの公開、マニング上等兵の背信
    第五章:大手メディアとの協働、アフガン戦争記録のリーク
    第六章:内部崩壊の危機、イラク戦争日誌四〇万件公開の衝撃
    第七章:世界が震えたアメリカ外交公電

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    2011年02月11日
  • 猟犬

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     4部作と、この作品を読んでしまったら、次が読めなくなるのがさみしい。
     主人公は、スーパーじゃないけど、心ひかれる。
     この作品だと、また色々な文学的な言い回しや、サッカーボールなんかの小道具がちょっと浮いて見えるな。

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    2025年10月12日
  • 猟犬

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    ネタバレ

    警部ヴィスティングのコールドケースカルテットを読み進める前に、一旦著者ヨルン・リーエル・ホルストの本邦初訳だった本作品を。
    とはいえ本作もヴィスティングシリーズの第8作目とのこと。
    『カタリーナ・コード』がシリーズ何作目なのかは手元の情報だけではわからないが、是非ここまでの、そして歯抜けがあるのであればその作品達も邦訳して欲しい作家の一人だ。

    『カタリーナ・コード』に始まるコールドケースカルテットは過去の未解決事件をヴィスティングが解決していく展開が特徴的な4部作だが、本作は過去の解決済事件に端を発する物語。
    17年前に少女誘拐、監禁、殺害、死体遺棄の罪で有罪となり服役していたハーグルンは、

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    2024年03月24日
  • ブラックアウト 上

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     阪神淡路大震災、東日本大震災。二度の震災を経験した。阪神淡路大震災ではど真ん中にいた。
     多少、犯罪めいたものはあったようだが、二つの震災の間でも秩序は守られていた。それは、被災地が限定されていたからだ。阪神淡路大震災では、神戸は壊滅的な被害を受けたが、大阪は機能していた。東日本大震災では、東京も計画停電などを強いられたが、機能していた。
     でも、この小説のように日本全土がブラック・アウトしたら。
     ボクは家族を守れるだろうか。
     まずは浄水器を買おうかな。

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    2023年06月10日
  • 猟犬

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    くたびれた中年オヤジの刑事が登場する警察小説が好きである。本書は北欧ミステリの最高の栄誉であるガラスの鍵賞を受賞した、間違いなく面白い作品。ヴィリアム・ヴィスティング警部を主人公とするシリーズの8作目で、本邦初登場である。少し前の刊行でその時は手に取らなかったが、今年になってドラマ化され、なぜか版元を小学館に変えて過去のシリーズが続々と刊行されており、見過ごせなくなった。

    物語の発端は17年前の女性誘拐殺人事件。ヴィスティングはこの事件の捜査指揮をとり、犯人逮捕に至ったが、ここにきてその証拠が捏造されたものだったという告発をされてしまう。マスコミに叩かれ、停職扱いとなり、苦しい立場に追いやれ

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    2022年10月29日
  • 猟犬

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    新聞の書評で見つけて面白そうだと買ってみた。
    ある事件を探るうちに過去の事件も絡んできて、主人公とその娘が、それぞれに違うアプローチで真相に近づいていく。
    話が丁寧に進んで行って、先が気になってタッタカターと読み終わった。面白かったー!
    同じシリーズの他のもの買ってみた。
    これだけ文庫になってないのよね〜

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    2022年07月13日
  • 猟犬

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    ノルウェーの警察小説。ガラスの鍵賞などを受賞した、読み応えのある一冊。
    17年前の誘拐事件で証拠偽造の疑いが生じ、停職となったヴィスティングが事件を再調査する。現在の事件との繋がりも見えてくるなど、事件は複雑に交差する。主人公の落ち着いた言動が安心感をもらたし、じっくり味わえるミステリーである。

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    2022年07月06日
  • 猟犬

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    面白い!!
    北欧のミステリー、頼むから翻訳して読ませて欲しい!
    ハヤカワさん創元さん頼みますよ…と思っていたらこのシリーズ、小学館で文庫になってる?!読みます

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    2022年01月27日
  • 猟犬

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    ノルウェーの作品。この作家の新作が小ほん学館文庫から出たのでしらべたらこれを見つけた。おなじみガラスの鍵賞とあとふたつで三冠受賞の帯。でもこれがシリーズの8作目にして初翻訳だそうだ。

    マスコミと警察の関係が興味深い。

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    2020年03月18日
  • ブラックアウト 上

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    何だか某ダムを舞台にした織田裕二の映画を連想しそうだけど、その連想はあながち外れではないです。笑


    西ヨーロッパ全土が謎の停電に襲われる。
    その原因は、何者かの人為的な行為であると見抜いた元ハッカーを中心にした話が展開していく。スマートメーターやフクシマなどの用語からもわかるように、かなり新しい作品ですな。


    こういったパニック物の作品は個人的に非常に好きだけど、本作もなかなか悪くない。

    最初は平静を装っていた人々も、停電が長引くにつれ徐々に混乱していく様子はとても現実味があるので少し怖く感じたる。送電の仕組みなどもしっかり書かれているので、物語もしっかりと厚みがある。
    今作は

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    2019年07月24日
  • ブラックアウト 上

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    イタリアとスウェーデンから始まった大規模停電が、他のヨーロッパの諸国にも広がった。
    上下水道もストップ。交通機関もストップ。病院も自家発電の燃料が底をつき、薬剤の補給もなく閉鎖。食糧の輸送もできず、店には商品が消えてゆく。
    各地の原発も核燃料を冷却できずにメルトダウンする原発がでてくる。
    元ハッカーのイタリア人マンツァーノは、偶然電気メーターに見慣れないコード番号が表示されていることに気づき、この大停電がテロによるものではないか?と行動を起こす。
    停電が十数日間に及んで暴動が起きるなか、元ハッカーであったことが災いしてテロの一見ではないか?と疑われ、逃避行を続けながらも、サイバーテロを見つけ出

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    2019年02月21日
  • ブラックアウト 下

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    後半の疾走感がすごい。
    ストーリー展開は、よく言えば王道
    悪く言えばありきたりな感じはするが、
    非常に収まりがいい。

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    2016年11月30日
  • 資本の世界史 資本主義はなぜ危機に陥ってばかりいるのか

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    ネタバレ

    ギリシャやローマでは、生産の効率化のために資金を借りるという発想がなかった。
    遠隔地貿易は昔からあった。
    労働力が安かったため、ローマやギリシャでは、技術革新をする必要がなく、資本家は育たなかった。

    中国は海洋帝国になれる力はあったが、商業には興味がなく皇帝への貢物だけに興味があった。

    馬にできること(荷物を運ぶこと)をわざわざ機会がやることもないだろう=セイ。
    工業化はひっそりと始まった。
    イギリスで産業革命が始まったのは、賃金が高かったから。
    機械に変えるだけの投資の意味があった。
    資本主義を駆動するのは高い賃金。
    フォード「自動車が自動車を買うわけではない」

    資本主義に対する誤解。

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    2016年07月23日
  • 資本の世界史 資本主義はなぜ危機に陥ってばかりいるのか

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    読書は私の趣味の一つで、歴史モノを読むのが好きです。かつては歴史の事件が中心でしたが、ある分野に絞った歴史(通史)も面白いことをこの数年で見つけました。この本は「資本主義」の通史について書かれています。

    ドイツの方が書かれた本で、資本主義は、なぜイギリスの片田舎(ロンドンではなく、マンチェスターp36)生まれたのか、なぜ他の国でなくてイギリスであったのか等、面白いエピソードが盛り沢山でした。

    私は資本主義下の日本で生まれ育ち、それと対峙していた共産主義の総本山である「ソ連」の崩壊、中国の事実上の資本主義への転換等を見てきています。そう言えば最近、キューバも米国と国交が復活しましたね。

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    2016年06月19日
  • 資本の世界史 資本主義はなぜ危機に陥ってばかりいるのか

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    この手の本にありがちな理想論の誤魔化しが比較的少なくて好感が持てる。
    持続可能な成長は無い、なんてなかなか言えないですよ。

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    2016年04月11日