古賀茂明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
(2021/6/24)
前にも書いたが、私の抱く官僚像は、古賀さんの書籍を読んで作られたところが大きい。
今回安倍菅政権で起こる様々な事象を彼が開設することで、なおその意を強くした。
ちょうど赤木ファイルが出てきた日に読むことになった。
官僚を
消防士型
中央エリート型
凡人型
の3つに分類し、残念ながら消防士型は絶滅危惧種、凡人型、要するにサラリーマン官僚が増えている。
というかおそらくそれ以外はどんどん辞めちゃうんじゃないかな。
赤木さんはスケープゴートにされ、自死を選んだ。
会社にもただ会社に来てるだけ、の人が相当数いるわけだけど、
官僚の場合は権力を -
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(2018/9/28)
自民党の衆議院議員でありながら安倍政権に堂々と批判を繰り返す村上氏と、
元官僚でメディアで激しい政権批判(民主時代も含め)をしてメディアに出られなくなっている古賀氏の対談。
村上議員も自民内では干されているらしい。私が聴くTBSラジオや文化放送のpodcastには良く出演されるが。
彼らの意見は至極もっとも。
法律に触れなければ何をしてもいい、いや、極端にいえば法律を変えてもいい、といわんばかりに
好き勝手なことをする安倍政権。
古賀さんは、そもそも省益第一で動く官僚支配に反旗を翻し、国会が、大臣が権限を持つように、と
画策した人。
それがいろいろ骨抜きになりながら -
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(2014/2/17)
古賀さんの主張は明確でわかりやすい。
・官僚を中心とした既得権益を政治家が打ち破れないでいる。
・安倍内閣はそれを着実に進めているようにマスコミにイメージ作りをしているが、実態はそうなっていない。
これはわかりやすい。
だが、この新書はちょっと冗長で無理があったかも。
外交問題、戦争責任の触れかたや、政党を4象限に分けて今後の可能性を語るところなどは、感覚でものを書いている、
という気がした。「思い」といえばいいだろうか。論理的な裏付けを感じなかった。
前半の対官僚については自らが所属していた経済産業省を中心に書かれているだけに信憑性が高いと感じさせ -
Posted by ブクログ
読んだ瞬間、久しぶり夢中になって読み進めてしまった本です。
内容は長期安倍政権がもたらした害悪と長年による日本政治の弊害をまとめたものです。
正直、安倍政権の醜態をここまでまとめた本はなかなかないと思います。
ドキュメンタリー映画、妖怪の孫の原案になるのもわかります。
読めば自民及び安部政権のひどさがわかる本です。
私が衝撃だったのは下記にあるものです。
・憲法もわからない自民党議員がいる。
・アベノミクスはただのやってる感の政策だった!
・官僚のモラルハザード
・先進国なのに科学的議論ができない国、日本
・凋落原因は経済産業省と安倍
読めば読むほど落胆したくなるようなひどい国になった思ってし -
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べらぼうにレベルの高い日本国家戦略論
1.安倍政権ー菅政権と日本の政治は末期状態
国家の有り様についての理念もビジョンもなく
私利私欲と利権の追求
2.日本を支えてきた官僚機構も陥落
内閣法制局長官の人事と人事局でKOされてしまった
3.コロナが日本を変えられるか、滅ぼすか
人材登用を変えられるか 明治維新 敗戦後
大きなショックが起き既得権既得権集団が主導権
exオリンピックの森元総理
4.日本の国力の衰え
Digital・Green・分権改革・教育改革
息の長い長期戦略を実行できるか?
cf米国バイデン大統領のリーダーシップ素晴らしい
ただし基礎体力が持つのかが最大の -
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ネタバレ官僚を追い出された改革派とよばれた元官僚による、霞が関で官僚がどのような思考回路で働き、問題があるのか述べられた本です。
縦割り行政にようる構造から、官僚は国益ではなく省益のために動こうとすることで、全体的に俯瞰して政策を作ることができなかったり、同じ目的で作る機関を2つの省が同時に作ることで無駄な金と人、時間が割かれることの問題について述べられていることに関しては、東大法学部の出身者が多く、多様性が少ないことが原因だと思います。
また、日本人は海外の人に比べ哲学が思考の土台に乏しいことも成長を妨げていると思います。海外の経営者はよい製品は高くても買うが、日本企業はコストを下げるように下請け企 -
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まずは、これだけの本を実名で書いた勇気を讃えなければならない。
これだけで、五つ星。
自分は官僚の方々とのお付き合いも多いので、その生態については分かっているつもりではあったけれど、やはり驚くこと多数。
特に驚いたのは、財務省の国税庁を通じた支配。恣意的な操作はもちろん、ダブルバインド状態を創り出すという意味において賢い統治方法だ。
しかし、こういうのって陰謀説と紙一重なので、本当に嫌だ。
惜しむらくは、農業政策等、大まかな方向性は間違っていないものの、やはり経済メカニズムへの過信がある。
社会というものへの眼差しが弱いか。
ともあれ、多くの人に読まれることを期待したい。 -
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記憶では3・11後ほどなくして「日本中枢の崩壊」を読み、経済産業省はじめ日本の政治・官僚システムの腐敗ぶりに驚かされた記憶があるが、大震災を国民一丸となって乗り越える機運が高まっている時期にあったため、お上にも改善の流れがくると期待していたが甘すぎた。
あれから6年経って、結局は個人の利益追求ばかりで民間人の生命を屁とも思っていないとは・・同じ種類の日本人とはとても信じられない。まさに日本中枢の狂謀。
著者の考えには多少極論言うところもあるが、この国のことを考えている想いは伝わるし、官僚の身分保証を蹴ってまでこうして発言されていることは大変立派で、すごい人だと思う
国民は選挙で示すしかないわけ -
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恐ろしいほど共感できた お二人の果敢な行動に敬意
日本はここから復活できるのか?
2025年の危機 第三の敗戦は厳しいが、何とかできる
安倍首相の「悪の本質」を厳しく直言
正義・倫理のない国家トップ 倫理と刑法が同じ
ヒトラーと同じ「全体主義」(180)
暴力団と同じ「独裁権力」官僚もマスコミも制圧
改めて暗澹たる気持ちになってしまう
小選挙区制の弊害 毎回の選挙で頭数がそろうだけ 人気投票
国家の政治家を育てる仕組みがない 中選挙区制が上だった
今の日本の政治行政は「鎖国していた江戸時代」(128)村上氏
日本の三大危機(86)
①政治 ポピュリズム
②財政 デフォルト
③金融 ハ -
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『ヨハン・ガルトゥングというノルウェーの平和学者は、戦争のない状態を「消極的平和」と定義した。だが、戦争がなくても、病気や貧困やハンディキャップなどに苦しみ、個人が本来持っている能力を開花させることを阻まれている人々もいる。
そうした状況をなくして一人一人が人間らしく、生き、そしてその能力を開花させることができるよう、単に戦争がないだけでなく、貧困、病気、飢餓、人権抑圧、環境破壊などの「暴力」がない状態を、ガルトゥングは「積極的平和」と定義した。
国際社会に出て行くのであれば、そうした「暴力」に苦しむ途上国に支援をすることが、本当の意味での「積極的平和主義」につながるはずだ。
軍隊を引き -
Posted by ブクログ
[無謬神話のその先に]執筆当時に現役官僚でありながら、公務員制度を始めとした官僚をめぐる様々な常識が時代遅れになっていると主張した警世の一冊。「官僚は優秀でもなければ公正でもない」と一刀両断し、幅広く注目を集めました。著者は、経済産業省(以前は通商産業省)等に務められた古賀茂明。
広く名前が知れ渡った作品でしたのでなんとなく手に取るのを先延ばしにしていたのですが、著者が思うところの現行の公務員制度の問題点などがわかりやすく、そして詳細に述べられており勉強になりました。公務員制度改革というと少しとっつきにくい感じもしますが、その重要性も本書で指摘されているため、事前知識が多くなくとも読み進め