古賀茂明のレビュー一覧

  • 国家の暴走 安倍政権の世論操作術

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    安倍政権の危険性をわかりやすい論理展開で述べている好著。
    戦争をしないと維持できない国作りをしようとしている安倍政権の怖さがとてもよくわかる。
    集団的自衛権の行使に始まり、ゆくゆくは戦争にたどり着くストーリーに現実性を感じて恐ろしくなってしまった。
    ハト派の議員が増えてくれることを願う。
    古賀さんはしがらみなく自分の信念に基づいてものの言える貴重な存在だ。多様な意見を確保しつつ、戦争をしない日本を維持していきたいと強く感じた。

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    2015年02月18日
  • 国家の暴走 安倍政権の世論操作術

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    「安倍政権、発足当時は支持していたけど、最近ちょっとおかしいんじゃないの?」と思っている方に是非とも読んでもらいたい本。

    どっぷり洗脳されて、未だに安倍マンセーな人には今更何を言っても手遅れで無駄であろうし、仮に読んだとしても発狂することウケアイだからだ。

    筆者は官僚システムの内部をよく知る立場から、安倍政権の誤りや矛盾点を論理的に指摘していく。単なる安倍批判本と違うのは、良い点は認め(殆ど無いが…)、誤りを指摘する際にはほぼ必ず対案や建設的な提言を述べている点で、これが実に的を得ている。

    特に筆者が「13本の矢」と表現する、安倍政権が個々に進めている政策と、それが束ねられて連鎖的に活用

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    2014年10月01日
  • 国家の暴走 安倍政権の世論操作術

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    経済政策はそっちのけで、戦争ができる列強国=戦争がないと生きられない国づくりを進める安倍政権。NSC法、特定秘密保護法、集団的自衛権行使をバラバラに話進めるとわかりにくいが、三点セットで考えると無責任な判断で国民を無用な戦争に巻き込む事態が起きうる。上の三つに加え、武器輸出三原則の廃止、産めよ増やせよ政策、集団安全保障での武力行使容認、日本版CIA、ODAの軍事利用、国防軍の保持、軍法会議の設置、基本的人権の制限、徴兵制、核武装の十三本の矢で日本を列強にしようとしている。それが日本を平和にすることに繋がらず、むしろ日本を戦争なしでは生きられない国家にしてしまう。
    他にも公共事業や金融緩和に頼る

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    2014年09月30日
  • 利権の復活

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    同感の部分と、そうでない部分とありますが、著者の訴えは「まず自力で考える」にあると思います。「ウソつきは泥棒の始まり」と言われてきたのに、世の中はそうでもなく、「レトリック」に溢れています。何も永田町や霞ヶ関だけではないでしょう。自分だって使っているかもしれませんね。頼れるリーダーも信頼できるマスコミもいない、だからこそ迷える羊をやめて、自力で考えることから始める。政治も日常生活にも当てはまります。原発ホワイトアウトと併読がお奨めです。

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    2014年03月02日
  • 日本中枢の崩壊

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    官僚と政治の裏側がしっかり書かれてあり、官僚組織に対抗できる政治家はいないのではないかと嘆きたくなる。
    しかし、官僚組織をただす方法もしっかり書かれている。それを実現できるかどうかは、政治家の力であり、国民の世論である。公務員制度の改革こそが日本再生への最も重要な砦であると認識されされる一冊。

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    2013年11月07日
  • 官僚の責任

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    こんなに国のことを考えている官僚もいるんだと感動した。

    反感や誤解を招くのを覚悟して、本音で日本の問題について論じているのは好感を持てた。つまるところ、根本的に変えなければならないのは、社会保障うんぬんの前にまずは官僚の厚く保証された身分制度であると説く。官僚が国益よりも省益を優先する考えを改めない限り、何をしても本質的には変わらないという。なぜなら、国を動かしているのは実質官僚であり、官僚なしでは政治家も政治はできないから。

    官僚の意識が変わるであろう改革案まで考えられており、日本を変えたいという意志が伝わってきた。本当に日本について考えさせられる一冊だと思う!

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    2013年06月16日
  • 信念をつらぬく

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    改革派(元)官僚として有名な古賀茂明さんの最新作。『信念をつらぬく』というタイトルの通り、官僚になる前の学生時代から、中央官庁で活躍したのち、閑職に追いやられ、フリーの立場になった著者の経歴とともに、今までの軌跡が描かれています。読後の印象は、その一貫したブレない姿勢がすごいな、というものでした。

    「信念を曲げて生きることのストレスのほうがはるかに大きく、信念をつらぬくことによってこそ、「心の平穏」が得られるというのが本当のところだったのです。」という一節が強く印象に残りました。

    批判ばかりしていて行動しない人が多い中、組織を変えよう、世の中を変えよう、そのためには何が必要なのかを考え、行

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    2013年01月31日
  • 日本中枢の崩壊

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    霞ヶ関でこのままでは本当に日本がダメになるという危機感から改革に取り組んできたが省庁、政府、族議員、既得権益企業からのいじめに会い仕事を取り上げられ、キャリアから閑職の大臣官房付に追いやられ最後は辞めていく古賀さんが執筆した本。
    自分、省益を考えた結果国がどうなろうと知ったことかが今の霞ヶ関。それも燃えていた新入職員が段々と出世するにつれ、省益主義の仕組みの中に取り込まれていく。
    安部さんが総理になればこの古賀さんをブレーンの一人に加えるべき。そして古賀さんをリーダーのもと、若手キャリアで公務員改革の実践を任せる。これがベターな方法か。

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    2012年12月14日
  • 日本中枢の崩壊

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    難しい言葉も出てくるけど、とても分かりやすく読みやすい。政治に興味が出てきた。
    手元にあるけど最後まで読んでない人は、次の箇所だけでも読んでほしい。
    40~46頁「官房長官の恫喝に至る物語」…
    112~142頁「口封じが目的の出張」…
    191~202頁「役人とマスコミに追い落とされた長妻大臣」…
    262~272頁「なぜ犯罪を放置しておくのか」…
    360~373頁「東京電力の処理策(改訂版)」…
    374頁「あとがき」

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    2012年12月02日
  • 官僚の責任

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    官僚によって蜘蛛の巣のように日本に張り巡らされた「利権構造」によって、官僚自身も含めた日本全体が、がんじがらめに縛られている。そのような印象を受けた。 日本の「システム」の設計が「利権の創出とその維持」を最大の目的として最適化されているため、そこにどのように優秀な人材を送り込んでも、手も足も出せずに落伍するか、牙を折られて従順になるかの2択を迫られる世界になっている。 したがって、「官僚が悪い」と責めても何も変わらないし、逆にますます官僚が国民に背を向ける結果を招く。 解決するには「システム」の再構築。すなわち、利権構造の解体を含む公務員制度改革しかない。 そのためには、守旧勢力の強硬な抵抗に

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    2013年03月16日
  • 分断と凋落の日本

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    一首相権限で「憲法改正」の既成事実化が進められるのは大問題。
    それに対して声を上げない、上げられない社会になってきていることがさらに問題。
    ではどうする?というところが古賀さん少し弱いところ。

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    2025年05月23日
  • 分断と凋落の日本

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    ドキュメンタリー映画『妖怪の孫』の原案本ということで、読みたくて入手(映画は観ていない)。とても興味深い内容だった。とはいえ、新しい発見とか視点がある訳ではないのだが、日頃個別にもやもやと考えている問題を整理して一筋に繋げてくれた感が非常に強く、スッキリした。第4章は絶望。それでも、著者の「信じなければ、諦めるしかないが、その道は選びたくない」という言葉に共感する。

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    2023年10月05日
  • 日本中枢の狂謀

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    安倍総理は日本が世界の列強の仲間入り、戦争をする国にアップグレードして高く評価されることを目指している仮説
    自主規制で政権批判に過剰反応する新聞テレビ、圧力に自粛しない著者
    戦後長期にわたり与党を担う自民党
    日本を借金大国に
    少子高齢化を放置
    安全神話を作って福島原発の事故に至る
    日本を成長できない国に







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    2022年10月22日
  • 官邸の暴走

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    2021年6月の刊行から数か月経って、だいぶ状況が変わっているので、今さら感の否めない部分もあるけど、そこは後追いの検証と思えばよくて、いまだ未解決だったり、むしろ悪化している問題もあるので、面白く読めました。著者の個人的な見解も含まれるので、これを100%鵜呑みにする必要も、細かいところに目くじらをたてて噛みつく必要もなくて、なるほどね~と思えばいいのかな…という感想をもちました。とりあえず皆が関心を持たないことには、投票率も上がっていかないわけだし。

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    2021年11月29日
  • 官僚の責任

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    優秀な人たちの集まりである官僚がなぜ堕落してしまうのか?その解に迫る一冊です。ただでさえ同調圧力が強い日本社会において公のために奉仕すべき国家公務員が組織の利益(省益)に邁進していることに当時現役官僚だった著者は本書で警笛を鳴らしています。本書では官僚の世界の仕組みに問題点があると指摘されていますが、それは日本における全ての組織の仕組みの問題点に通じると思いました。

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    2021年02月06日
  • 日本を壊した霞が関の弱い人たち~新・官僚の責任~

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    元官僚の視点から官僚制度に内在する問題点や官僚の論理を分析し、批判だけでなく筆者の考える処方箋を呈示する。専門的な内容について分かりやすく、読者を引き込む筆力にも驚嘆する。

    特に面白かったのは、
    ・安倍政権を官邸主導ではなく、これと官僚主導のハイブリッドで、国交省など総理の関心がない分野ではのびのびとやれて、関心分野では内閣人事局による支配に代表される官邸支配と忖度が進んだこと
    ・官僚像を消防士型、中央エリート官僚型、凡人型と三分類し、元々少ない最初の型が組織の論理に絡みとられるなどしてさらに減り、真ん中も官僚の魅力・地位低下とともに減少、ラストの型が増えてきている。この型は、批判されると逃

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    2020年12月28日
  • 官僚の責任

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    これは確か、経済の名著紹介、みたいな本からピックアップしたものだったか。官僚って、何かモヤッとしてて、でもきな臭さはぷんぷん漂ってくる、みたいなイメージ。それは間違ってないことは、本作で良く分かったけど、それにしても存在意義が微妙。安倍がその体制にメスを入れようとしていたってのは、今の彼からするとちょっと衝撃だったけど、当初はまだまともだったのかな。著者が提案する改革も、かなりダイナミックで魅力的にも見えるけど、偏り過ぎの感も否めず、まあ良し悪しって感じ。

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    2020年03月06日
  • 官僚の責任

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    タイトルの官僚の責任という通り、日本の官僚は責任について考えが甘い、と古賀さんは言っている。
    誰でも持っている「人間の弱い部分」について、普通の人間は許されても、皆から税金をもらって、制度をつくったり、実行したりする人たちは心が強くないといけないようだ。古賀さんはそういった部分では非常にメンタルが強いのだと思う。
    人間は感情の生き物である限り、組織の内側の人間には嫌われたくないのが普通なので、組織内の人間に嫌われてまでも、国民のために全力を尽くせる人は少ない。
    時間はかかるだろうが、今後は古賀さんのようなタイプの官僚が増えてくるのではないだろうか。

    また、マスコミの報道などでも官僚は悪人仕立

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    2019年09月23日
  • 国家の暴走 安倍政権の世論操作術

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    2014年初版とちょっと古いが、古賀茂明氏の初めての書物を読んだ。
    古さを感じさせないどれも明快な物言いで、古賀氏らしいと感じた。
    官僚、官邸、首相の暴走が停まらないことが良く判る。

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    2019年08月16日
  • 日本中枢の崩壊

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    日本政府の組織としての問題がはっきり示されている、何とか是正に向かわないものか・・
    国際競争のなかで国力が衰退していってしまうのは避けられないのか・・
    昭和以降、日本の政治は最低レベル

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    2019年01月13日