古賀茂明のレビュー一覧
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百点の政策提言、政治提言があると思うなら怪しいと思うべきだと思う。少なくとも対外的な姿勢でいえば、安倍首相は原則的には間違ってはいないが、結果として正しいとは思えない。「戦争はしないが、改革はする」多くの人が求めている当たり前のことが書いてある。そして意外と正しい帰結をこうして出してくる人は少ない。少なくとも、国内政策、政治改革、行政改革については古賀さんの言っていることは正しいと思う。バランスの問題はあるにせよ、今のこの風潮の中で、建設的な批判としての、こういう本が出されることは大切だと思う。なんとなく安倍さんが頼りになると思っている人に、是非、一度読んでみて欲しい。
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Posted by ブクログ
表に出ない日本社会の裏側を知ることができる。
暗澹とした気持ちになるけれど、読み、知る事ができてよかったと思う。
「すぐ忘れる」
「他にテーマを与えたら忘れる」
「嘘もいいきれば本当になる」
という保守党リーダーの日本国民論は悔しいけれどその通りだと思うし、現状分析をして自分達がやりたいことをやるために様々な工夫をしている点で、今までの考え方ややり方にこだわっている野党は敵わないと思う
同じ沖縄にいても北のことを想像できない南の人達
関東の人に沖縄のことを考えろと言っても・・・
でも、私は表も裏も知りたいと思うし、子ども達のために安全に暮らせる社会を残したいとも思う -
Posted by ブクログ
著者は、東大法学部卒の元通産(現経産)官僚。
著者は、2008年7月に内閣官房に設置された国家公務員制度改革推進本部事務局審議官に就任し、(1)内閣官房に人事局を新設し、これまでは各省庁が独自に行っていた幹部職員の人事を人事局が一元管理すること、(2)国家戦略を立案する国家戦略スタッフを内閣官房に置くことにより、「首相の采配により、人材と資金を必要な分野に重点投入する」ことを目指し、更に、「キャリア制度の廃止」、「官民人材交流」、「年功序列人事の廃止」、「天下り規制の強化」、「事務次官廃止」などを加えて、中曽根元首相をして「これは革命だ」と言わしめた、公務員制度改革案を策定したが、当初改革案を -
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20150104
平気で嘘をついたり、討論中にスグにムキになったり、反対意見に聞く耳を持たなかったりする安倍総理の人格には危うさを感じていたが、本書を読む事で確信した。
総理がアメリカ大統領に良い顔をしたいためだけにアメリカの言いなりで戦争に突き進む可能性が多いにあることをあらためて感じた。
先々、徴兵制さえも現実味を帯びてきており、子どもを持つ親としては決して政権の暴走を許す訳にはいかない。
そんな安倍政権を年末の衆議院選挙で歴史的大勝をさせてしまった選挙制度にも多いに問題があるが、国民の命よりも、見栄や、利権を守ろうたする政権の暴走をこれ以上許す訳にはいかない。
女性活用、地方創 -
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安部政権に対する辛口の評価。
集団的自衛権や特定秘密保護法案など、キナ臭い法案が多いということは感じますし、憲法9条の改正の話も、個人的には誰も傷付いていないのだから改正しなくても良いのではと思います。この本にあるように死の商人を目指すというなら言語道断だと思いますが。
むしろ、経済面をしっかりやってもらいたいと感じました。消費税も上がり、景気をきちんと見極めていけない時期だと思いますし。
それにしても、既得権益の問題は誰がやっても解決しないかなと思う。そして、平均寿命世界一と言うことは素晴らしいと思うが、それだけ頭の固い長老が居座ることにもなるので、この点も喜んでしまって良いものか。
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Posted by ブクログ
ネタバレ元経産官僚の古賀さんが、主に福島事故後の原発問題について書きためたメルマガの内容を再編集した内容。
自分は安全性が確保されればあと10年位は、既存の国内の原発の再稼働はすべきという立場で、古賀さんの即時ゼロとは異なりますが、いかに経産省・東電がべったり癒着してきたかを整然と論破しています。内容は2012年初頭の記事も含まれますが、事故処理がなかなか進まない背景を時系列で読むことができる価値ある一冊だと思います。
・東電破綻処理を拒み、無責任に国民負担を増やす政府、経産省、東電、メガバンク(1~3章)
・国会事故調の提言を無視した骨抜きの原子力規制委員会(4章)
・現場の実態を無視した除染指示(