小出裕章のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
低線量の放射能による癌も、一般の癌と何も区別はつきません。
いわば「放射能の完全犯罪」です。十年後、数十年後に後悔しないために
今、絶対に知っておくべきこととは?
一般に信じられている放射能についての誤解を解きながら
データや図表を駆使して、原子物理学者と小児科医の立場から
「子どもと放射能」についての正しい知識を伝えます。
「私は、未来の子どもたちから、つまりこれから被曝をしながら
生きていかなければならない子どもたちから
『お前はどうやって生きてきたのか』と問われるでしょう」(小出裕章)
【目次】
第一章 何があっても子どもたちを守らなくてはいけない──小出裕章 -
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Posted by ブクログ
「活断層です」「いや、結論を出すには早い」「この断層は死んで
ます」「よ~く調査したら活断層でした」
既存の原発立地の地層調査が報道される度に思う。一体、どれが
本当なのか…と。
科学はまったくの不得手である。だから、活断層か否かの根拠を
専門的に語られても分からぬ。でも、日本が地震列島であると
いうことは知っている。
そんな国に「安全ですよ~。安いですよ~」と宣伝してボコボコと
建てられた原子力発電所には懐疑的だった。
青森県六ケ所村には使用済み核燃料の再処理工場がある。
福島第一原発の事故以来、反原発デモなどで原発の危険性を
訴える人々は多くなった。しかし、この再処理工場については -
Posted by ブクログ
将来の原発比率をどうするのかという議論の中でも再処理問題が出てきているが、何時まで経っても未だに完成しない六ケ所村再処理工場を見直す動きは遅々として進んでいないようだ。
経済性からもその継続には大きな疑問符が付くのだが、一方でここまで進んだのだから今更止められないという官僚組織の結論が追認される恐れもまたある。しかし経済性だけで判断できるのかどうかという問題も有るわけで、特に技術的に余りにも未熟な面は必ずしも焦点が当たっているとも言えない。そうした現状に危機感を持つ三名の共著が本書だ。
第一章は小出が六ケ所村の再処理工場が行う再処理の概要と技術的に未熟故に放出するであろう放射性物質について -
Posted by ブクログ
電力が足りなくなるんだから、
いくら危険であろうが原発は必要不可欠だろう
…それが私のこれまでの見解だった。
しかし、この本を読んで、
私の見解は、
政府が自分の都合のいいように
メディアを操作した結果つくりだされたものなのではないか、
と感じた。
原発は必要ないのかもしれない。
一番驚いたのは、
原発は過疎地につくることが義務付けられていること。
たくさんの人の住む都市にはつくれないということは、
原発は危険である、と
政府は最初から分かっていたのでは、と唖然とした。
この本が絶対に正しいとは限らない。
しかし、私に新たな視野を与えてくれた。 -
Posted by ブクログ
会社にあったので読んでみました。
どんなことであれ、賛成論者や反対論者は、情報操作(情報の出し方の問題)しているので、7割程度の気持ちで読みました。
ここに書いてあることがすべて本当だと決めつけて読むのは危険なので。
しかし、もしここに書いてあることが全部本当だとしたら、原発はメリットがひとつもないうえに、負の遺産としか言いようがないですね。
電力受給は実際は足りているとか、(原発は簡単に停止できないので、稼働率を上げているけど、火力発電とかは稼働率が50パーセント以下とか。)原発を作れば作るほど儲かる仕組みとか、なんとも恐ろしい・・・。
最近確かに、なんとかなるんじゃね?っていう楽観的