小出裕章のレビュー一覧
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さすが、小出先生の徹底した『反原発』の主張
個人的には、小出先生の論調はあまりに極端に聞こえて
苦手でした。
でも、本書では、
汚染の結果を第三世界の人々に押し付けるな!
食物が汚染されていても、責任のある大人がなるべく食べるべきだ!
という主張までしていて、説得力がありました。
福島原発の事故以来、
いろいろな原発関係の本を読みましたが、
汚染したことの責任は自分たちがとるべき、
汚染食物を食べる選択をすること、
そこまでの主張をしているのは、この本だけでした。
確かに、そのとおり
東電を責めるだけでは、全くの片手落ち。
否、両手落ちかも。 -
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ネタバレ国と東京電力など各電力会社がすすめてきた原子力発電。これらは様々なウソや情報の隠蔽などによって推進されてきた。
原子力発電がCO2を出さないのは発電の時だけであり、燃料であるウランを採掘したり濃縮したりなどその過程でCO2は出てしまう。
またCO2だけならまだしも、原子力発電はプルトニウムという「死の灰」を生み出す。プルトニウムの半減期は数十億年と言われている。このプルトニウムをどうするのか?様々な問題が山積みとなっているのにとりあえず発電だけは進めていたようだ。
中学や高校で学習するプルサーマル計画などまったくもって事業として成立していないことがわかる。私の世代の教科書でもプルサーマルにより原子力発電は有効的であるような書かれ方をしていたと記憶している。もはや教科書までもウソだったのか。
このようなことからも、今回の原発事故は政府と東電による「人災」だったと思わざるを得ない。これからの日本人は原発、放射能について正しい知識をつけるべきであると思った。 -
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震災以降、反原発の論説でよく引用さる京大の学者の本。チェルノブイリ以降に発表された著作・論文(?)のエッセイ。冷戦時代の核実験ならびにチェルノブイリ由来の放射性物質がいかにして日本の農業・作物に取り込まれていったかの記録・分析は参考になる。また、著者は放射性物質で汚染された食品は、原子力発電の恩恵を受けてきた西側諸国が消費すべきであり、原子力発電の恩恵を受けていない新興国(当時の呼称では発展途上国)におしつけるべぎてはない、という考えを展開している。これが、1990年当時、国内の原子力反対派の主流派と著者の間の考えの相違となったという回顧も書かれている。いわば、「反原発運動」という、一種の哲学・イデオロギーの成立を近代史的に俯瞰できる本。ただし、放射性物質が実際のところどれくらい健康に問題をもたらすか、という点については詳述がされていない。
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「こんな危険な原発は即刻廃止すべきだ!」
「東電や政府の杜撰な会見・管理など、到底信頼できるものではない」
「政府による基準値の恣意的な変更など、子どもの健康をちゃんと考えているとは思えない」
という、原発反対派の意見もあれば、
「自然エネルギーでは電力需要をまかなうことはできない」
「原発がなくなると、経済的損失が大きすぎる」
「危険、危険というが、危険なものは他にもある」
という、原発推進派・擁護派の意見もある。
「一体、どちらの意見が正しいのか?」
それを探るべく、タイトルからも明らかだが、原発反対派の著書の本を手に取った。
この本に書かれていることが本当ならば、原発は即刻なくすべき、というのが読み終わった直後の感想である。
というのも、原発にまつわる数々のウソを本書は暴いてくれているからだ(それが事実かどうかは置いといて)。
・原発は二酸化炭素を排出しない自然に優しいエネルギー
⇒ウソ。「発電時」だけを見ればその通りだが、原子力発電を行うに際して、必要となるウラン原料の採掘、精製など、準備の過程や使用済み燃料の廃棄処理まで考慮に含めると、しっかりと自然にダメージを与えている。
・原発がなくなると電気はなくなる
⇒ウソ。火力発電と水力発電だけで、ピーク需要を満たせる。「節電キャンペーン」は、東電・政府を始めとした原子力利権を守ろうとする人達による狡猾な脅し。
あと、原子力利権を狙う、推進派は、やたらと「安全」「効率の良いエネルギー源」ということを強調するが、実際には、今回の震災でわかったように、非常に危険であり、制御も難しいことから、そんなに簡単にエネルギーを取り出せるわけではない(準備過程・廃棄処理まで含めて考えるとデメリットの方が大きい)ということもわかった。
要するに、現時点において、原子力には、危険がいっぱいで、到底人間が扱える代物ではないという理由で、著者は原子力の利用を完全にやめるべきだと説いている。
しかし、著者も最初は惹かれたように、原子力エネルギーの、莫大なエネルギーは非常に魅力的ではある。完全にコントロールすることができ、ほぼ無尽蔵のエネルギーを抽出できるようになれば、将来住みよい世界を創造するのに、非常に貢献してくれるものかもしれない。
そのように、原子力の魅力に魅入られた研究者などからすると、原子力を完全にコントロールできるようになる前に、危険が大きいという理由で、その利用を諦めてしまうことは、技術の発展及びそこから得られる社会の発展を諦める愚かな行為に映るかもしれない。
現時点において、必要な安全性を担保できておらず、廃棄物処理等の面でも手こずっているのは、まだ道半ばのため、ある種やむを得ないことであるという考え方もあるだろう。
正直、私には答は「わからない」。
ただ、原子力利権を得るために、大きな力が働いて、安全性を十分に担保できないまま、原子力発電が続けられるというようなことはあってはならない。
原子力の利用は、将来、安全性を満たし、技術的なデメリットを克服でき、人類が原子力を完全にコントロールできるようになってからでも、遅くないだろう。 -
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1992年に書かれた本の復刊。
チェルノブイリ原発事故による放射能汚染の現実とその後の影響、また原子力発電の危険性について書かれている。
東日本大震災による福島の原発事故で現実に起こっている放射能被害と本書の内容が一致してきているようで原子力発電について大いに考えさせられた。
原子力を専門に研究している著者が、その危険性について20年も前から訴え続けていたことが、国と電力会社の言う「日本の原発は安全だ」の言葉にかき消され、またリスクについて正しい情報提供がなされていなかったのではないだろうかと最近の原発事故に関するニュースを見ても思う。 -
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資源の少ない日本のエネルギー政策はこれまでも、これからも日本の大きな課題である事に変わりない。かつては石油に頼らなくて済む原子力発電が日本の国力を支える重要なエネルギーとして誰もが夢を見ただろう。世界史上、核による攻撃を唯一被った日本ではあるが、それを上手に手懐け、逆に人類の未来を照らす希望として利用する。そのような夢は、2011年の東日本大震災で辛くも崩れ去った。いや、それ以前から東海村JCO 核燃料加工施設臨界事故をはじめ、各地の原発では放射能漏れを伴う重大事故が頻発してきた。安全性と利便性や経済性が紙一重である事をこれまでも思い知らされてきた。だが原油価格は世界情勢の影響を受けやすく、紛争などが発生すれば容易に価格が上昇、国民には電気料金値上げという直接的なダメージだけでなく、全ての財を作るにはエネルギーが必要だから、物の値段にじわじわと転嫁され私たちの生活を脅かす。だからこそ、自分たちの手で作り出す原子力というエネルギーに誰もが夢を馳せた。結果的にどうだったかは、未稼働状態にある各地の原発を見れば明らかだろう。安全確保、この言葉が如何に難しい事であるかを原子力発電所は物語ってきた。
先日青森県の八戸市が大きな被害を受けた地震が発生した際、先ず頭に浮かんだのは本書に登場する六ヶ所村の再処理施設だ。東日本大震災以降、安全性の課題から再稼働出来ずに非稼働状態にある筈だが、既に過去の原発から出た核のゴミがここには大量に保管されている。万が一内陸の断層がずれでもしたら、何か問題が発生しているのでは無いか。そんな不安が心をよぎったが幸いニュース報道では大きく取り上げられる事は無かった。これでまた再稼働が遅れるだろうなと思った。いや、再稼働させるべきなのか、本書を読むと不安は益々増大する。前述した様に原子力は安全確保が最優先だ。地震の多い日本では正確に活断層の場所や地震がいつ発生するか、それによって津波が何メートルまで巨大化するか、正確な予測は難しい。絶対安全と言い切るには全ての地震の発生とその規模を予測できなければならないが、地震予知が出来ないというのが国も認める見解であるから、それは不可能だ。だからこそ未だに福島の地に住民が戻れない事態に発展した。
本書でも「想定外」という言葉が繰り返し出てくるが、正に問題が発生すれば自然の力は「想定外」という常套句で片付けようとする、その態度には全くもって納得はいかない。それを言うなら隕石の落下などは益々、正確な予測は不可能であるし、仮に地球に接近が予測されても撃ち落とせる手段が準備されているのだろうか。話は飛躍したが、地震が多い日本でそれに備えるのは当然だし、どこまで対策して安全を確保したと言えるかは誰にもわからない。その安全確保に要する費用は当然だが税金や電気代に跳ね返ってくる。結果論ではあるが、福島の現状を見ていると失われた土地、建物、経済的な損失は人々の「予測」を遥かに凌駕した筈だ。原子力が果たして安価で無限の夢のエネルギーであったか、改めて疑問を感じざるを得ない。
本書は大学教授やジャーナリストの共著となっており、様々な実験や調査を経た上で記載されたものであると思う。人が何かを始める際は夢や希望をもって取り組むし、実現に向けて相手を説得する事は何においても重要だ。その過程に於いて必ずあるのは、実現したいがための希望的観測や甘い見積りである。これは一般企業でも多くある事だし、数字の見せ方の工夫、悪いデータを見せないといった悪習はどこにでもある。だからこそ、反対意見を述べることで議論を巻き起こし、人々に考えさせる機会を与える事は重要だ。誰も皆、より便利により安くより安全なものを手に入れたい。日本だけでない、世界のエネルギー政策の大きな課題に立ち向かい、それを解決するには全人類が考える必要性があると感じる。地球に住んでいる一人として本書をきっかけに考えていきたいと改めて感じた。 -
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2011年に東北で大地震が発生する以前、六ケ所村の再処理工場の問題のことはいくらか知っていて、「ガンになりたくねーし、止めてくれー」と憂いていた中、震災が起きて福島原発の惨状が地獄になってから、六ケ所村への関心が(恥ずかしながら)薄れてしまっていた中、「そういえば」とふと思い出して読んだ一冊。
いつの間にか2021年竣工予定で、「まじかよ~」と思って簡単な本書をさくっと読んでみた。
トイレのない巨大ラグジュアリーホテルから垂れ流される最大級に汚いウ〇コ(放射性物質)が海に流れる。その量が今のホテル(原発)と桁違いって、ふざけんな!
「想定外」が唯一許されないのが原子力、なんせ何百年何千年と土地が汚染されてガンの脅威にさらされる。命短いクソジジイ達が惨劇の後で「やっぱしすみませんでした」では決して済されない!(ゴミの不法投棄とか森林破壊とかは(大変だが)復活がきく、ただ原子力だけは歯が立たない。。。)
電力関係で膨大な利益を得ている電力会社関係者、御用学者、役人、みんな大気圏内から消えてくれ!!! -
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この手の『〜のウソ』『〜の真実』って、タイトルのものは、よくよく気を付けて読まないといけませんね。
まま、鵜呑みにするとろくでもない。
参考文献が一つも記されず、本書内の参考値のデータも同大学の何某教授によるだとか...
まあ、そうですねって内容ももちろんあるけども、だから何だって言う内容が半々。
政府、電力会社を批判するのは分かった。あなたが何十年も前から原発反対を訴えたきたのも分かった。
で?だ。
この手の話題になると、そもそも論が止まらなくなるな。
始めちゃったから今更やめられないってのが、そのまんまだよね。止めるにも莫大な費用がかかるし、処分も出来ない物質だし、大手企業は生産ライン作っちゃって、そこで働く人の生活はどうすんの?なんて...
さて、300年後かぁ。どうなってるんでしょね。300年前は徳川吉宗の時代かぁ。
政府が廃炉の責任なんて持てるわけないだろな。