小出裕章のレビュー一覧

  • 放射能汚染の現実を超えて

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    1992年、チェルノブイリの事故のあとに出版された本書を再読。全くここから学ばなかった我々に、それを上回る惨事が襲いかかった。自業自得と言わざるを得ない。食品の汚染はもはや避けられない。セシウムばかりが話題になるが、現実には様々な核種が飛散している。セシウムくらいしかまともに測定できないからに過ぎないのだ。暗鬱たる気分になる。そして今も我々は現実から目を背けて生きているのだ。

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    2012年02月09日
  • 原発のウソ

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    読み進めながら静かに身体が冷えて行く。
    余りに人の手に余るものを便利な儲かる仕組みとして手にしてしまった愚かなツケが今、明らかにされた。
    愚か過ぎた、何も知らなかった。では済まされないが
    この事実を大人は知る責任がある。この先何百年も何千年も負の遺産を子孫に残すのだから。

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    2018年05月07日
  • 原発はいらない

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    原発反対の立場から長年研究をしている著者が、あらためて原発が不要である理由について述べている。
    誇張のような表現がある印象もあるが、筋は通っている。
    また、専門知識がない人へのQ&Aが充実しているのもよい。
    巻末に東日本大震災からの福島第一原発事故の経緯がまとめられているのもよいと思った。

    個人的には原発をなくせるならなくしたいと思うけど、まだまだ知識が足りないので根拠を持って主張するには程遠いレベルにいると思う。

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    2011年12月03日
  • 原発はいらない

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    感情的な部分が多少見られるけれど、情報としてはとても参考になる。
    非常にセンシティブだが、我々の宿命となった原発から逃れることはできない。
    バランスよく情報を手にいれるのにいい本のうちのひとつと思います。

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    2011年11月02日
  • 放射能汚染の現実を超えて

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    さすが、小出先生の徹底した『反原発』の主張

    個人的には、小出先生の論調はあまりに極端に聞こえて
    苦手でした。

    でも、本書では、
    汚染の結果を第三世界の人々に押し付けるな!
    食物が汚染されていても、責任のある大人がなるべく食べるべきだ!
    という主張までしていて、説得力がありました。

    福島原発の事故以来、
    いろいろな原発関係の本を読みましたが、
    汚染したことの責任は自分たちがとるべき、
    汚染食物を食べる選択をすること、
    そこまでの主張をしているのは、この本だけでした。

    確かに、そのとおり
    東電を責めるだけでは、全くの片手落ち。
    否、両手落ちかも。

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    2011年10月19日
  • 原発・放射能 子どもが危ない

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    福島の原発が自分が考えていた(報道されていた)より、相当にひどい状況にあるということを知った。また、自分が今妊娠しているため、胎児への影響ということも含め、今後の人への影響がとても怖くなった。

    原子力について研究してきた人間による「原子力は人間の英知を超えている」という表現には重みを感じずにはいられない。

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    2011年10月14日
  • 原発はいらない

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    すでに『原発のウソ』を読んでいる人でも十分読む価値あり。特に衝撃的だったのが、六ヶ所再処理工場の放射性物質を遠くの空へ、海へ飛ばすことで濃度を薄めてよしとするシステム。全世界汚染工場。これが本格稼働してしまったら、ホント世界のみなさんに顔向けできないよ。

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    2011年10月04日
  • 原発はいらない

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    ネタバレ

    国と東京電力など各電力会社がすすめてきた原子力発電。これらは様々なウソや情報の隠蔽などによって推進されてきた。
    原子力発電がCO2を出さないのは発電の時だけであり、燃料であるウランを採掘したり濃縮したりなどその過程でCO2は出てしまう。
    またCO2だけならまだしも、原子力発電はプルトニウムという「死の灰」を生み出す。プルトニウムの半減期は数十億年と言われている。このプルトニウムをどうするのか?様々な問題が山積みとなっているのにとりあえず発電だけは進めていたようだ。
    中学や高校で学習するプルサーマル計画などまったくもって事業として成立していないことがわかる。私の世代の教科書でもプルサーマルにより

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    2011年09月12日
  • 放射能汚染の現実を超えて

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    震災以降、反原発の論説でよく引用さる京大の学者の本。チェルノブイリ以降に発表された著作・論文(?)のエッセイ。冷戦時代の核実験ならびにチェルノブイリ由来の放射性物質がいかにして日本の農業・作物に取り込まれていったかの記録・分析は参考になる。また、著者は放射性物質で汚染された食品は、原子力発電の恩恵を受けてきた西側諸国が消費すべきであり、原子力発電の恩恵を受けていない新興国(当時の呼称では発展途上国)におしつけるべぎてはない、という考えを展開している。これが、1990年当時、国内の原子力反対派の主流派と著者の間の考えの相違となったという回顧も書かれている。いわば、「反原発運動」という、一種の哲学

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    2011年09月03日
  • imidas特別編集 完全版 放射能 地震 津波 正しく怖がる100知識

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    半分は放射能、半分は地震津波に関する対策。
    この1冊で放射能についての基礎的な知識を得ることができる。
    食料保存やエコクッキングの知識などは日常生活でも役立ちそう。

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    2011年08月30日
  • 放射能汚染の現実を超えて

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    厳しい内容の本です。東日本大震災より以前に書かれた本なのですが、「原発に反対」することの意味を深く考えさせられました。
    様々に設定されている基準との距離感や過去の核実験、事故のことについての一つの見解と態度の取り方が示されてありました。
    本書で提起されていることについて他人事でなく、考えていかなければとおもいます。

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    2011年08月30日
  • imidas特別編集 完全版 放射能 地震 津波 正しく怖がる100知識

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    無知識だから怖いのだと手に入れた1冊。
    放射能とは、汚染されたらどうするのかこと細かにポイントをついて説明されているので読みやすい。
    子どもやこれから子どもを持とうとする人たちへ正しい知識をもって身をまもってほしいと思う。

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    2011年08月25日
  • 原発はいらない

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    「こんな危険な原発は即刻廃止すべきだ!」
    「東電や政府の杜撰な会見・管理など、到底信頼できるものではない」
    「政府による基準値の恣意的な変更など、子どもの健康をちゃんと考えているとは思えない」

    という、原発反対派の意見もあれば、

    「自然エネルギーでは電力需要をまかなうことはできない」
    「原発がなくなると、経済的損失が大きすぎる」
    「危険、危険というが、危険なものは他にもある」

    という、原発推進派・擁護派の意見もある。

    「一体、どちらの意見が正しいのか?」

    それを探るべく、タイトルからも明らかだが、原発反対派の著書の本を手に取った。

    この本に書かれていることが本当ならば、原発は即刻な

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    2011年08月23日
  • 原発はいらない

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     「原発を全て停止しても困らない」という著者の主張は目から鱗だった。その他にも目から鱗が続出。長年原発に反対してきたという著者は、原発推進派の学者より原発に詳しいんじゃないかと思う。「原発なしじゃ生活出来ない」と思い込んでいる人に是非読んで欲しい。

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    2011年07月31日
  • 放射能汚染の現実を超えて

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    1992年に書かれた本の復刊。
    チェルノブイリ原発事故による放射能汚染の現実とその後の影響、また原子力発電の危険性について書かれている。
    東日本大震災による福島の原発事故で現実に起こっている放射能被害と本書の内容が一致してきているようで原子力発電について大いに考えさせられた。
    原子力を専門に研究している著者が、その危険性について20年も前から訴え続けていたことが、国と電力会社の言う「日本の原発は安全だ」の言葉にかき消され、またリスクについて正しい情報提供がなされていなかったのではないだろうかと最近の原発事故に関するニュースを見ても思う。

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    2011年07月25日
  • 原発と日本人 自分を売らない思想

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    古本で買って読む。2012年刊行。
    当時、京都大学原子炉実験所助教の小出と評論家の佐高による、反原発をテーマとした対論。
    早いもので、東日本大震災、それに伴う東京電力福島第一原発事故から干支で一回りが過ぎた。現在、新型コロナ、異次元の物価高騰や著しい少子高齢化問題を始め、ウクライナ問題、社会保障と税金に関する問題など、様々な問題があるが、脱原発に関する積極的な主張をする人たちが、当時と比べて圧倒的に少なくなってしまったように思う。

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    2023年09月25日
  • 「最悪」の核施設 六ヶ所再処理工場

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    2011年に東北で大地震が発生する以前、六ケ所村の再処理工場の問題のことはいくらか知っていて、「ガンになりたくねーし、止めてくれー」と憂いていた中、震災が起きて福島原発の惨状が地獄になってから、六ケ所村への関心が(恥ずかしながら)薄れてしまっていた中、「そういえば」とふと思い出して読んだ一冊。

    いつの間にか2021年竣工予定で、「まじかよ~」と思って簡単な本書をさくっと読んでみた。

    トイレのない巨大ラグジュアリーホテルから垂れ流される最大級に汚いウ〇コ(放射性物質)が海に流れる。その量が今のホテル(原発)と桁違いって、ふざけんな!

    「想定外」が唯一許されないのが原子力、なんせ何百年何千年

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    2019年09月22日
  • 原発のウソ

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    この手の『〜のウソ』『〜の真実』って、タイトルのものは、よくよく気を付けて読まないといけませんね。
    まま、鵜呑みにするとろくでもない。
    参考文献が一つも記されず、本書内の参考値のデータも同大学の何某教授によるだとか...
    まあ、そうですねって内容ももちろんあるけども、だから何だって言う内容が半々。
    政府、電力会社を批判するのは分かった。あなたが何十年も前から原発反対を訴えたきたのも分かった。
    で?だ。
    この手の話題になると、そもそも論が止まらなくなるな。
    始めちゃったから今更やめられないってのが、そのまんまだよね。止めるにも莫大な費用がかかるし、処分も出来ない物質だし、大手企業は生産ライン作

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    2018年03月18日
  • 原発と戦争を推し進める愚かな国、日本

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    放射性物質の恐ろしさはもちろんのこと、ゴミ処理に途方もない時間とリスクがかかることを教えてくれる。いままで誰も教えてくれなかったことなので自分で調べるしかないでしょう。この様子では学校やテレビ、新聞など一般に目にしやすいメディアでは到底説明してくれることは今後もなかなかないと思う。

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    2016年01月11日
  • 原発のウソ

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    原発のプロが書いた、原発の様々な問題。そして現在言われていることの多くが嘘であるということ。。この1冊は今の日本の様々な点で政府や既得権益者のために、情報がどれだけコントロールされているのか? これを改めて知る良い内容だと思います。

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    2015年08月03日