坂本光司のレビュー一覧
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ネタバレ
理想の会社への組織変革物語
本書籍プロジェクトメンバーの1人です。
産学共同研究にご協力いただいた現場で働く社員の想いと、より良い会社を目指す人たちのために自社データの研究活用を快諾してくださった経営者の覚悟に、敬意を表し、本来はレビューされる側であることを承知した上で、投稿いたしました。
本書は、法政大学大学院 坂本光司教授と株式会社パソナ パソナキャリアカンパニー 渡辺尚カンパニープレジデントが発起人となって「『良い会社』とは何か?」という企業経営に関係する人々に共通するテーマについて、6ヶ年に亘る共同研究の試行錯誤のプロセスと、その中で浮かび上がった理想の会社をつくるための「7つのキーワード」を実践し続けている -
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ネタバレチェック項目6箇所。お客さまに喜ばれ、お礼を言われることは、ボーナスをもらうよりもはるかに嬉しいことです、お金というモノサシで幸せを測るのではなく、どれだけ感謝されたかというモノサシで幸せを測ってください。企業経営にとって大切なのは、一に人財、二に人財、三に人財だからです、あとは、人財のための道具にすぎません、人財がすべてに、そして圧倒的に優先するのです。企業の目的は人の幸せを実現することです、業績を高めることでも、成長発展させることでも、市場で一番になることでもありません、これらはすべて結果としての現象です。「うちにはいい人が来ないし、人も育たない」とぼやく社長に私はよく聞きます、どれだけの
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ネタバレチェック項目箇所。本書に収めた100の言葉が、「正しい決断」こそが使命と責任である経営者をはじめとしたリーダーの皆さんと、日々一生懸命に生きている人々の言動のよりどころとして、少しでも役に立つことができれば幸いです。人財の確保、育成をしたければ、アメやムチではなく、正しい経営をするべきである、正しい経営とは、社員や顧客に愛され、頼りにされ、必要とされる経営であり、そのキーマンは経営者そのものなのだ。「人材」が総じて好むのは、管理や指示だが、逆に「人財」は管理や指示を最も嫌う、管理ほど、創造の邪魔になる刃物はないからである。企業を継続させたいなら、また、社員や家族を幸せにしたいと思うなら、どんな
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小さい会社が持ち上げられ、世の中に認められるのは良い事であり、どんどんそのような会社が増えてくれるのはうれしい事。
しかし並大抵なことではないわけで、結局手を広げる能力があるかないかで変わってしまう。またその事業を大手に譲るとしても創業の理念は継承されないのは分かりすぎる事実。
いったいこのような皆が幸せになりそうな会社はどうすれば増えるのかそれが知りたい。
ちょっとした売り上げの計算 売上3億円だとすると
一本580円×150本/一日 87,000
これを365日毎日営業して 87,000×365 = 31,755,000
300,000,000-31,755,00 -
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ネタバレ経営学の先生が書いた本ですが、全く学術書的なものではありません。「会社は株主のもの」といわれる中、経営の目的を、①社員とその家族を幸せにする、②外注先・下請企業の社員を幸せにする、③顧客を幸せにする、④地域社会を幸せに、活性化させる、⑤株主を幸せにする、と定義(優先順位は番号順)して、前記条件を重視した経営を行い、かつ好業績を上げている企業を紹介しています。鴨川の亀田病院は浅田次郎の「天国までの百マイル」のモデル。他にも最近テレビ番組等で紹介されているところもありますが、紹介されている各社の哲学は素晴らしいものがあります。なかなかまねできるものではないですが、見習うべきは見習わなくては。
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Posted by ブクログ
読みながら、涙が出てきた。
電車の中にも関わらず、日本にもこういう会社がまだあるんだな、
って思った。
2日に1回休日の会社で残業は禁止だったり、
入院しててもボーナスや給料が支払われる会社、
普通では考えられない会社(と思う時点で駄目かもしれないけど)が
沢山掲載されていた。
【会社】とは、
1、社員とその家族
2、社外社員(下請け・協力会社の社員)とその家族
3、現在顧客と未来顧客
4、地域住民、とりわけ障害者や高齢者
5、株主・出資者・関係機関
その5人のために存在する。そして、とりわけ1〜4が大事となる。
そんな原理原則に則り、事業を行う必要がある。
【会社とは?】、【働くとは -
Posted by ブクログ
前著に続き、この本もやはり涙ぐまずには読むことができませんでした。
素晴らしい会社、素晴らしい経営を実現している経営者、本当に理想郷の世界です。
当然、表には出てこない部分もあるでしょうが、その度合いは通常の会社とは比較にならないレベルのはずです。
生きている以上、このような会社で仕事をしたい、このような会社を作っていきたい、このような経営をしていきたい、
決して奥深くまで突っ込んだ本ではありませんが、だからこそ、自分ならばどうする、ということを考えるきっかけを与えてくれる本です。
前著とともに、自分にとっての教科書としたい本、と言えます。 -
Posted by ブクログ
吉祥寺にある和菓子屋さん「小ざさ」さんを追った「一坪の奇跡」からのリファレンス。
確かに大きくはないが「マジで!?」と思わずにはいられない日本企業8社をフィーチャー。大きい企業には難しい、想いが爪先まで入った仕事が(必ずしも金額というカタチではないかも知れないが)途方も無い成果に繋がっている部分は否めないだろう。
でも「奉仕がさきで、利益はあと」と断じ、誘惑を断って人の心の底から目を逸らさずに仕事をするって、コトバにすると青臭いだけのスタイルで、自分の仕事の歴史を築く人々の姿は、必ず元気の貰える内容だといっていいでしょう。
決して強がりはしない恐ろしく強い人たち光は、柔らかくて優しい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ3冊読み、自分の中で働くことの意味が変わったような気がします。
今まで企業はお金を儲けるために存在する、と思っていました。
何のためにお金を稼ぐのか?
社員を幸せにするためです。この本の言葉で言うと、5人の「人」を幸せにするためです。
どうやって幸せにするのか?継続して利益を得る、つまり企業が継続して存在し続けること、その中で社員や企業を取り巻く人達(5人の人)が自律し、そして幸せを感じられるようにすること、それが本当の経営なんですね。
それと同時に企業は何のために存在するのか?人のためです。
なので企業の存在の仕方は人に合わせること前提です。(これは人間の尊厳そのものだと感じました)
障がい -
Posted by ブクログ
読み終わってとっても爽やかな内容でした。
内容は、第1章 求められる「人」を大切にする経営
第2章 なぜ、オンリーワンになれたのか?
第3章 なぜ、お客様に選ばれるのか?
第4章 なぜ、この会社は“人財”が育つのか?
第5章 なぜ、前例をくつがえせたのか?
第6章 弱者にやさしい会社はどこが違うのか?
となっている。
坂本光司研究室が日本全国に点在する小さくても一番の会社を訪問しその内容を書き連ねた本である。
経営者、従業員一丸となったミッションを実現するため日々精進する内容が書かれている。
現今の底の浅い利益第一主義の経営とはまったく価値観がことなる経営だ。
三方よしの