坂本光司のレビュー一覧
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ネタバレ<メモ>
★優良企業の見つけ方
・テレビ
カンブリア宮殿、ガイアの夜明け(テレビ東京)、プロフェッショナル~仕事の流儀(NHK)、がっちりマンデー!、夢の扉+(TBS)
・月刊誌
理念と経営
・経営者の集まり
盛和塾、倫理法人会、日本創造研究所
★紹介されてた企業(一部)
1.自分のアイデアを形にできる風通しのよいオープンな会社
・久米繊維工業@東京 国産Tシャツ、綿100%、職人が自社工場で生産
2.長く続けたいなら社員は家族と思ってる会社
・スーパーいなげや@東京 障害者雇用の促進
3.プロフェッショナルを目指し自分を磨くなら多少厳しくても鍛えられる会社
・植松電機@北海道 リサイクル作業用マグネットの設計製造販売 なるべく売らない、作らない 自分たちでニッチ市場を探して積極的に提案
0から1を作るのは頭のいい人ではない。過去の知識・本も意味がない。やったことがないことをやりたがる人・あきらめない人・だったらこうしたら?と工夫できる人。
4.本気で社会貢献したいなら、実際に社会問題に真正面から取り組んでいる組織
・ワークスみらい高知(NPO)障害者による弁当・ケーキの製造販売 単純作業で低賃金という固定観念を打ち破る。障害者であることを甘えにしない。cfヤマトの小倉・スワンベーカリー
・旬材@大阪・吹田 漁港とレストランをつなぎ、捨てられる魚を流通させる
5.将来起業したいなら独立を応援してくれる会社
日本では起業はリスクを伴い、敗者復活も難しい。
・21@広島 メガネ・コンタクトレンズの小売
丸見え経営、独立支援援助
・島根県隠岐島海士町 島丸ごとブランド化、志を持った若者がIターン、定住しやすくなる環境づくり
6.多くの「ありがとう」をもらいたいなら、とことん人にやさしい会社
・徳武産業@香川 介護シューズ
左右サイズ違いが買える、手紙を入れる
・マキオ@鹿児島 AーZスーパーセンター 24時間営業の巨大スーパー 地元の企業と共存共栄 高齢者への無料送迎バス
7.人間的な成長とスキルの向上を図りたいなら、徹底的に人を育てる会社
不況期に採用や教育にい力を入れることができる企業は、中長期的に経営を考えている
・横浜ハーベスト@神奈川・横浜 美容室
社内結婚奨励・給与ガラス張り・外部研修への参加費負担
全部がそろっている会社はないだろうから、何を優先させるか。。 -
Posted by ブクログ
法政大学大学院の坂本教授の研究室が鎌倉投信と価値ある企業の研究を行った結果をまとめた一冊。
はじめはデータでの解説を考えていたというが、目に見えない価値を文章で綴った方が良いだろうという事でデータ的なものはあまり書かれていません。
売上高経常利益率が安定的に高い会社について調べてみると社員が幸せに働ける環境を作った会社は、社員がイキイキを働くとこで結果的に好業績につながるという結果を発表するには、そういった会社が取り組んでいる内容を紹介した方が、経営者や管理職層が影響を受けやすいのかもしれません。
この本では主に12社の事例が紹介されていますが、いずれも素晴らしい取り組みで顧客に対して感動を与える”共感力”のあるビジネスを提供しています。
日本には中小企業が500万社あると言われ、従業員の70%は中小企業で働いています。
多くの会社が社員の幸せを大事にすることで顧客との共感型ビジネスに舵を切ることで、より多く社会への価値を創造し、利益を生み出す会社になって欲しいと思います。 -
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ネタバレ2冊目では,紹介したい会社を中心に,8社紹介する。
1冊目で受けたほどの感銘は,正直言って少なかった。もちろん,悪いと言っているわけではなく,1冊目と比較したらの話だ。
最も大切な社員を犠牲にする企業は,業績が悪化すると決まってその原因を『景気の悪化』『規模の小ささ』『業種の恵まれなさ』『ロケーションの悪さ』『大企業の進出』等の言い訳を口実に,『問題は外。自社は被害者だ』と決め付ける言動が多い。著者が一番たいせつにしたいと思う企業は,逆に,問題は内にあると考え,社員,下請け,顧客,地域,株主に対する使命を果たそうと,血のにじむような自己革新努力を行っている。
1社目。富士メガネ。困っている人がいたら助けてあげたいをスローガンに世界の難民達などにメガネをプレゼントし続けている。松下幸之助や司馬遼太郎がこよなく愛したメガネやさんだ。難民にメガネをという発想は,よほどメガネを大事に思っていないと浮かんでこない発想だ。昭和58年に行った第一回からこれまで,ネパール,アルメニア等で支援活動を実施し,このプロジェクトには社員も参加する。参加した社員は一様に自分が従事しているメガネ店での仕事を更に誇りに感じるようになる。現地の状況がどれほど過酷であっても決して人任せにはせず,自ら難民と交わり,見えると言う喜びを手渡しする。人を救うのは人であるというボランティアの真理を体現してきた。そして,その活動は国際的にも認められ,ナンセン難民賞という難民支援のノーベル賞を授与されたのである。
2社目。千葉県の亀田総合病院。もう一度入院したいと患者が言うほどの病院だ。患者思い,家族思いのサービスを提供し,絶対にノーとは言わない病院だという。病院の組織の中には地域医療とサービスを強化するカスタマーリレーション部というのまである。とはいえ,院長が最も重視しているのは,病院スタッフの命と生活を守ることだと言う。また,スタッフもこの病院で働きたいと言う。最新の医療設備が整っていたり,様々な実験が行える施設があったりと,スタッフ自身が切磋琢磨できる環境を整えるのも院長の仕事だと言う。
3社目。サイボクハム。食を通じて世のため人のために貢献したいと設立した会社だ。食と言う字は人に良いと書く。この字が示すように,人に良いもの,つまり,おいしい,安心,安全,新鮮,本物であれば,食料品店は地域の生活者が黙っていても育ててくれるものなのだと会長は言う。
4社目。アールエフ。赤ちゃんや子供たちの命を救いたいと医療機器を作り続けている会社だ。近年高度化してきた医療機器の研究は,テクノロジーのみを追及した代償として,感謝へのやさしさや配慮を欠いた製品が多かった。医療機器のほとんだは,成人向けに研究され,小児にも転用される。小児用に開発された機器を大人向けにデザイン変更する方が無理がない。本来あるべきはずの医療従事者の姿は,弱者の立場に立った患者ありきの医療のはず。また,開発した機器が出来るだけ広範囲に行き渡るように低価格にし,また,ほとんどの特許を申請しないと言う。
5社目。樹研工業。超極小プラスチック歯車の世界一のメーカー。社員は先着順に採用し,給料は年功序列の会社だ。社員を大切にする経営が一貫して行われている。樹研工業の稼ぎ頭は1000分の5グラム,1万分の5グラムの歯車だ。しかし,例えば人が飲み込んで検査する機械などは小さければ小さいほど良く,だから,樹研工業はいつの日か役に立つだろうと100万分の1の歯車の開発を行い,成功させた。しかしこれはまだ市場には出ていない。それを活用するものが現時点で見つからないからだ。樹研工業は市場があるから開発するのではなく,画期的な技術を開発して市場を作っていくのだ。マーケットイン型の技術開発ではなく,テクノロジープッシュ型の,技術を作って市場を作るタイプの会社なのだ。30年後,50年後にきっと誰かが使ってくれる,この歯車がきっと社会の役に立つときが来ると考えている。まさに,オンリーワンの,わが社が存在しなかったら社会が困るというような会社だ。今までのことより,これから一緒にやろうということが大切と言うことで,数ある企業の中から自社を選んでくれたことを感謝し,先着順に採用するという。不況で仕事が減っても,潤沢な内部留保により誰かをリストラすることは決してしなかった。社員を犠牲にしないという信念が社長にあるからだ。社員が育つために大事な事は経営者がチャンスを与えることだ。口だけでなく,実際に投資してあげること。あるとき,3人の社員が自分たちにも先輩が使っているCADを1台買って欲しいと言ってきた。3人いるのに一台ではだめだと社長は言い,一人一台ずつ買った。すると,3人の心に火がついて,猛烈に勉強を始めたという。やる気になったときにポンと乗りかかる。そうすると,彼ら・彼女らの世界がぱっと広がるのだ。今の若者は,タイミングよく火をつけてあげればガムシャラに勉強する。彼らがそういうことを言いだす雰囲気を用意するのが経営者の役割だ。
6社目。未来工業。日本でいちばん休みの多い会社。住設部品や電気設備資材などを製造・販売する。社のスローガンは常に考える, 何故・ナゼ・なぜ らしい。年間の商品開発件数は300~500件で,改良を加えると1000件にのぼるという。提案件数は年間1万~1.5万件で,ほとんどがきちんとした提案という。ひとりあたり,年間20件程度だ。提案した時点で1件あたり500円が支払われる。何でも言える社風と言うより,言ったほうが得をする社風といえる。休みは,年の半分,2日に1日は休みと言うレベルだ。パートもおらず,残業もない。残業したら罰金と言うのだ。社員の健康を重んじてのという。生産性が落ちなければ良いと言うのが社の考えで,とりあえずやってみて,生産性が落ちなければ,就業時間を短くしたり,休憩を増やしたりする。著者は色々な会社を巡っていて,気づいた事に,儲かっていない会社は例外なく本社が大きいという。総務,人事,経理の社員が多すぎる。社員が多すぎると思わせないように管理と言う仕事を与える。管理しようとすると,現場は思考能力を停止し,自発的に物事を考えなくなり,モチベーションが下がり,結果,儲からなくなる。未来工業は,ホウレンソウは禁止,自分で考えろという徹底ぶりだ。本社が小さければ,余計な口出しが出来なくなり,自然に分権が進み,また,低コスト経営が出来る。理想的な本社比率は5%以下と著者は調査結果から言い切る。企業文化を創ることと,社員のやる気を引き出すことが社長の最大・最高の使命とここの社長は言うのだ。
7社目。ネッツトヨタ南国。人の本当のやさしさを学ぶため,新入社員の研修旅行として,地域の目の不自由な方とペアでのお遍路めぐりをする。ショールームには車がまったくない。店作りとして,売らんがための,企業にとっての都合の良い店作りではないかとの考えで,お客さまがお店に着たくなる店作りをした結果がこうなったという。車は外の展示場にあり,試乗期間は2日間というので驚きだ。新聞の折込などのチラシや飛び込み営業は一切やらず,そのような営業費や広告費は,すべて,本当にお客さまが喜んでくれるサービスへ向けられるという。動物ランドやスキーツアー,ケーキパーティ,ラジコンレース大会などだ。この会社もはじめは,モチベーションが低く,暗い雰囲気だったという。そこで会長は社員にアンケートをとる。どんな会社で働きたいかと。すると,大半の社員が,1.チームワークの良い会社,2.コミュニケーションのとれている会社,3.お客さまから感謝されて生きがいを感じられる会社,4.がんばったことを認められる会社,5.家族や友人に誇れる会社 だった。これを機に,会長は,アンケートで大半の社員が望んでいた,働きがい,生きがいのある会社創りへの道を歩んできた。
8社目。沖縄教育出版。日本でいちばん長くかつ楽しい朝礼をしている会社。朝礼は平均して1時間前後あるという。内容は様々で,喜びの声の紹介,体操,小学校の思い出,最近うれしかったことなどなど,全社員のコミュニケーションが図られている。社員同士が心を共有できる朝礼がこの社のモットーだ。