鈴木おさむのレビュー一覧
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ネタバレ壮絶。
いや、あえて彼女の嗜好に則って、想絶。
想いを絶する。
特段目立つことのない美幸に、ある日焦点が当てられたことで狂い始める物語。
醜いいじめと、惨い復讐の話。
最後の展開は想像もつかなかった。
処女喪失の太一との間に子供ができて、産んでいたことなんて。
間の話が特筆されていなかったのはそのためだったのか。
あとがきに書いてあるように、私も作者の奥様との話だと思って、この本を手に取った。
だが、読み始めから既にそのような話ではないと察した。
出版年月を見ても、結婚より後。
大島美幸さんの過去のいじめの話から連想されたと聞いて納得。
だが、芸能人である奥様の名前で、このような壮絶な -
Posted by ブクログ
テンポのある往復書簡形式。交換日記ということと、お笑い芸人ということで、かなりハイスピードで読める。
長年売れない苦労とかそれゆえの生活苦とか、劣等感とか焦りとか、この形式だから表現できたものがあると思う。
両方ともアメリカンドリーム的に成功するでもなく、一向に芽が出ないでもなく、だからこそ夢を追う美しさと諦める才能とが際立つ。
自分の才能が足りないと自覚してからの悲しさは秀逸で、ここまでなら星五つで年間ベストだったけど、病気になったり天国での漫才があったりしたのは個人的には蛇足。病気になったから田中の告白もあったと思うけど、それがなくて、甲本の視点だけで終わっても味わえると思った。
CV -
Posted by ブクログ
ネタバレ私は著者よりは10歳近く年下なので同世代とは言わないものの、それなりに同じ時代を体感している。それだからこそなのか、淡白な文章だけど胸に刺さるものがある小説だった。
放送作家である主人公と、一緒に仕事をしているアイドルグループがメインで描かれた小説なんだけど、何かしらに真摯に取り組んでいる人ってかっこいいよねと素直に思えます。
主人公は権力やら空気に放送作家として終わらされたと書かれているがそれほど怒ってるようにも見えないのは色々と事情があるんだろうななどと思ったりする。
個人的には端々に歌詞が入り込んでくるのがちょっと邪魔に感じた。