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Posted by ブクログ
10年以上売れない漫才コンビが、本音を言い合うために交換日記を始めた。それから二人の人生が変わっていく。
途中まではおもしろく、途中からは少し悲しく、考えさせられる。
夢があって、ずっと努力して、でも諦めた。
それは、才能がなかったから。相方のため。家族のため。
そんな人いっぱいいるんだろうな。
たとえ叶わなかったとしても、そういうものがあって、本気で頑張れたのなら、幸せ。って思ってしまう。そういう人は、甲本さんのように、次の夢を見つけてまた頑張れるんだろう。
自分の人生が「やろうと思った」で終わっているからか。
「やろうと思った」と「やる」との間には大きな川が流れているんですね。
Posted by ブクログ
レビューというより恐らく長文かつ日記のようになりますが……映画版の田中の俳優さんのファンでなんとなく「原作読んどくかな」と手に取ったのがきっかけでした。
昔私はお笑いが大好きで友人と公開録画に行き出待ちしたり、お笑い関係の雑誌を母と買い集めたり、ネタ番組をビデオに大量に録り溜めていました。
とある大好きな漫才コンビがいて生の漫才を観てサインももらい「ずっと応援する!!」と思っていました。全国区とは言わなくても関西圏では名前は知られていたと思います。
けれど今思えば「売れていないこと」をネタにすることが増えてきていたような気もします……。
数年後のある日そのコンビが解散することが新聞の、気付く人がどれくらいいるのだろうかというくらいの枠に載っていました。ファンとしてはあまりにも予想外の事でした。
その記事には『コンビ結成から10年が過ぎ限界を感じたため』『喧嘩別れではなくお互いのことを考えて出した結果』『一人はピンで一人は芸能界を引退』との文字が……。
そうなんです。なんだかこの作品の主人公たちに似てるんです……。
気がつけば私はイエローハーツを大好きだったコンビと重ねながら読んでいました。そのせいか涙腺が余計に緩く……。
実際にこんな形で解散したり引退した芸人さんはたくさんいるはずです。
“夢を諦めること”。
第三者が一言で言ってしまうのは簡単です。
けれどそれを出来るのは自分自身だけで、きっと、ずっと追っていた夢を終わらせるという決断は先が見えないまま追い続けることとと同じくらい、もしくはそれ以上に辛いのではと思いました。
甲本が夢を諦めた理由。『6冊目』を読んだ時には涙が止まらなくなりました。
けれどイエハーの夢は“破れた”のではなく“形が変わった”のだと言いたいのです。解散したからと言って決してバッドエンドなんかじゃないと。
きっと大好きだったあのコンビもそんな形で解散したと思いたいです。家族でも友達でもなく昔の恋人のような不思議な関係である“相方”の絆が現実にもあると思いたいんです。
大好きだったコンビの漫才と、それで笑っていたことを私が覚えている限り、もしも忘れてしまっても現実の芸人さん達もイエハーも一緒に夢を追ってそして叶えていたのは変わらないんですよね。
私の人生にずっと残る、分からなかった色々なことに気付かせてくれた作品でした。(´ー`*)
(追記)
映画も内村さんが監督なだけあって原作だけでは分からなかった芸人がどういうものかが詳しく、分かりやすく描かれていてよかったです!最後には主題歌で泣かされました。
Posted by ブクログ
テンポのある往復書簡形式。交換日記ということと、お笑い芸人ということで、かなりハイスピードで読める。
長年売れない苦労とかそれゆえの生活苦とか、劣等感とか焦りとか、この形式だから表現できたものがあると思う。
両方ともアメリカンドリーム的に成功するでもなく、一向に芽が出ないでもなく、だからこそ夢を追う美しさと諦める才能とが際立つ。
自分の才能が足りないと自覚してからの悲しさは秀逸で、ここまでなら星五つで年間ベストだったけど、病気になったり天国での漫才があったりしたのは個人的には蛇足。病気になったから田中の告白もあったと思うけど、それがなくて、甲本の視点だけで終わっても味わえると思った。
CV 甲本 ツートライブ 周平魂
田中 ロングコート 堂前
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