【感想・ネタバレ】美幸のレビュー

あらすじ

学校で執拗ないじめにあい、悲惨な学生時代を過ごしてきた美幸。社会に出て出合った男に自分と同じ境遇を感じて無償の愛を捧げることを誓う。やがてその愛はエスカレートし、彼を悲しませる要因を排除していくが…。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

壮絶。
いや、あえて彼女の嗜好に則って、想絶。
想いを絶する。

特段目立つことのない美幸に、ある日焦点が当てられたことで狂い始める物語。
醜いいじめと、惨い復讐の話。

最後の展開は想像もつかなかった。
処女喪失の太一との間に子供ができて、産んでいたことなんて。
間の話が特筆されていなかったのはそのためだったのか。


あとがきに書いてあるように、私も作者の奥様との話だと思って、この本を手に取った。
だが、読み始めから既にそのような話ではないと察した。
出版年月を見ても、結婚より後。
大島美幸さんの過去のいじめの話から連想されたと聞いて納得。
だが、芸能人である奥様の名前で、このような壮絶な話を書くのは、なかなか骨を折ることだっただろう。
周囲にはもちろん止められるだろうし。
それでも書き上げて、出版した作者には、それだけの想いがあったのだと思う。

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2025年11月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

鈴木おさむが書いた「美幸」って、完全に奥さんのことだと思い手にしましたが、読み終えてまずは違ってよかった。

本作で描かれる美幸は中学生時代から壮絶ないじめにあう。

その結果、友達を失い、家族との関係も失ってしまった。

そう、世間と関わらずに生きていくことを美幸は決意する。

いじめの原因ともなった「文字」が彼女を救うが、読んでいる側からすれば何とも痛々しく切ない気持ちにさせられた。

社会人となった美幸が犯した罪により、逮捕されるも、そこに隠された驚愕の真実。

美幸から雄星に宛てた手紙、美幸の弁護を担当する矢島弁護士の証言はともに美幸の過去から現在までをつないでいく。

辛く切ない物語。

そこには隠された「愛」が描かれていました。

説明
内容紹介
学校で執拗ないじめにあい、悲惨な学生時代を過ごしてきた美幸。社会に出て出合った男に自分と同じ境遇を感じて無償の愛を捧げることを誓う。やがてその愛はエスカレートし、彼を悲しませる要因を排除していくが…。
内容(「BOOK」データベースより)
学校で執拗ないじめにあい、絶望から身を守るために歪んだ独り遊びを作り出した美幸。悲惨な学生時代を経てOLとなってからも存在を消すようにして暮らしてきたが、ある男に自分と同じ境遇を感じて無償の愛を捧げることを誓う。美幸は彼を悲しませるすべての要因を排除していくが、やがてその愛はエスカレートし、あらぬ方向へと狂い出す…。心震える意外な結末に息を呑む、人気放送作家が本気で挑んだ究極の愛の物語。
著者について
●鈴木 おさむ:放送作家。1972年、千葉県生まれ。高校時代に放送作家を志し、19歳でデビュー。バラエティを中心に多くの人気番組を手がける。現在はテレビ・ラジオの構成はもとより、舞台の作・演出、映画やドラマの脚本、また小説、エッセイも執筆。主な著書に『ブスの瞳に恋してる』『芸人交換日記〜イエローハーツの物語』『天職』(秋元康と共著)など。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
鈴木/おさむ
放送作家。1972年、千葉県生まれ。高校時代に放送作家を志し、19歳でデビュー。バラエティを中心に多くの人気番組を手がける。現在はテレビ・ラジオの構成はもとより、舞台の作・演出、映画やドラマの脚本、また小説、エッセイの執筆も(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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2021年02月19日

Posted by ブクログ

美幸が生み出す文字が素敵だった
楽笑 と書いて、 らくしょう
楽しく笑える人生で楽笑
最後の章に、物語の心実が載ってます
美幸の行いはひどいことだけど
でも美幸のことを考えると苦しかった
心実が彼に知られてないってのが
純粋に切なかった
200ページもないのですぐ読めま

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2021年03月02日

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