大井玄のレビュー一覧

  • 「痴呆老人」は何を見ているか

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    痴呆によって認知能力が低下したとしても、それが譫妄や徘徊などの周辺症状を生むのは、痴呆老人と周囲の世界の関わりに問題があるからだ、と説く。確かに、画期的な論考。介護の現場に活かされれば、介護のあり方が根本から変わるだろう。

    ただ、随所に見られる床屋政談は余計だ。

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    2009年10月04日
  • 「痴呆老人」は何を見ているか

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    2008/1
    タイトルから福祉の本と思ったら大間違い。導入こそ福祉的な視点だが、次第にどんどん思想や哲学的な話に展開していく。
    正直1回読んだだけでは理解しづらい部分もあり、もう一度じっくり読んでみたいということで、異例に評価は高くしている。

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    2009年10月04日
  • 「痴呆老人」は何を見ているか

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     ある地域では痴呆の中核症状は出ていても問題行動はないという話しが面白かった。介護の仕事しているので大いに参考になった。周りの人の理解、というか敬老思想って中国ではないけれど大事な事なのですね。当たり前の事を当たり前には言えない時代……

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    2023年09月10日
  • 呆けたカントに「理性」はあるか

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    胃ろうを受け入れますか?認知症高齢者に訊くと9割方が「嫌」という。情動に基づく好き・嫌いだが、理性や意識なんてそんな凄いものじゃないし、生物の進化の歴史から見ても人生経験から見ても、情動は十分に尊重すべきである。

    ある年齢過ぎたら、理性でガマンするより、単純に好きか嫌いかで選んじゃっていいってことですね。

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    2015年08月29日
  • 復興の精神

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    震災について、様々な方が綴ったものを一冊にまとめた本。

    人生は答え。
    問いではない。


    今、変わらないで、
    いつ変わるのだろうか。

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    2014年02月17日
  • 復興の精神

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    瀬戸内寂聴さんの無常ーどん底は続かないの中で、私たちはどんな不幸の中でも決して絶望してはならない。暗闇の空に希望の星を見出す力を人間は与えたれてこれまで生きてきた。被災者の皆様の御苦労と悲痛な体験を思うたび、いたたまれない。一年数ヶ月経ち、復興への思いやる気持ち、支援が薄くなっている状況に思われます。思いをこれからも被災地にもち続ける事が大切な一人一人の人生に繋がることだと思います。養老孟司さんの精神の復興需要の中では、生きていれば、さまざまな悪いことが起こる。悪いことがあると人は無理やりに色々なことを学べる。いいことというのは、その時点がピークで、そこから学ぶということはないと言っている。

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    2012年08月22日
  • 復興の精神

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    東日本大震災を受けて、課題と展望を養老孟司氏、茂木健一郎氏、橋本治氏など各界の著名人が各々の切り口で語っている。捉え方はそれぞれだが、共通しているのは、この未曾有の大震災を活かしていく必要がある、ということ。
    勉強になりました。

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    2012年08月16日
  • 復興の精神

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    東日本大震災から1年4ヶ月が経った。震災直後は、関東に住む人間も、東北の痛みを分かち合い、譲り合って生きているように見えた。しかし、いまその風潮はなくなり、震災前と同じような風潮になっているのではないか。そんな疑問からこの本を読んだ。
    この本は震災から3ヶ月後に出版された。茂木健一郎、養老孟司など9人が、当時の気持ちと復興に必要な精神性を述べている。
    共通しているのは、私たち日本人が今までの概念を変えなければならないと主張している点だ。今まで、私たちは利便性を求め、経済を最優先し、進んできた。その結果が福島原発の事故につながっている。
    未曾有の大震災を粛々と受け止め、譲り合い、分かち合う日本人

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    2012年07月22日
  • 「痴呆老人」は何を見ているか

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    ネタバレ

    □認知症が延命努力に値しない理由の考え方。日本:迷惑をかけるから。英米:自分の独立性、自律性をうしなうから。
    □認知症の明確な診断はできない。
    □競争のなかでは自我を拡張し自己と他者の絆を断ちきる必要かある。
    □表面上は同じ行為でも心理的反応はそれぞれ。
    □週末期ケアでは医療・看護・介護のすべてを一緒に考える必要がある。
    □他罰的な風潮と本人、家族の意向。
    □話を通じさせるのではなく、心を通わせる。
    □会話内容ではなく情動を一致させる。
    □認知能力が衰えたひとは敵と味方を区別する(白黒付けたがる)
    □相手がどのような世界に住んでいるのか知り、共有する。
    □家庭や施設での異常行動自体と、周りの対

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    2012年06月14日
  • 復興の精神

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    ネタバレ

    養老孟司:もちろん一致団結は悪いコトではありません。しかしそれが言論統制になってはいけない 茂木健一郎:復興の精神は、日本人の変化への希望の中にこそ、見出されるのだ山内昌之:公欲のために私欲を捨てよう 瀬戸内寂聴:私たちはどんな不幸の中でも決して絶望してはならない。暗闇の空に希望の星を見出す力を人間は与えられてここまで生きてきた 

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    2012年06月16日
  • 復興の精神

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    ネタバレ

    著名な作家などがそれぞれの3・11をふりかえり、これからどうすればよいかそれぞれの視点から提言を述べる作品。
    この本で一番驚いたのは、病を患っていたため、この震災で不安や無力感を感じなかったといった著者がいたことだ。このことから、他人や未来への不安や自分の無力感はある程度自分に余裕がないと生じない感覚なのだと感じた。
    しかし、震災直後に起こった買いだめの現象から、今回日本人が感じた不安のベクトルは自分に向いていなかっただろうかと感じた。
    また、どん底はつづかないと励ましている著者がいるが、何もなくても、毎日が先の見えないどん底だと感じている人々である現代人に伝わる言葉なのだろうかと感じた。

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    2012年02月16日
  • 復興の精神

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    ぜんぶは読まなかったなー
    面白いとこと面白くないとこ
    っていうと語弊があるか
    好きなとことあまり好きじゃない感じのとこがあって
    そりゃそうだけどいろんな人が書いてるから
    なんだかんだ結局養老先生が一番おもしろかったなあ。

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    2012年02月12日
  • 「痴呆老人」は何を見ているか

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    終末期医療全般に関わっている医者が、自分の終末期に「痴呆」などについて考察した一冊。「痴呆」以外の内容も興味深いが、とくに沖縄と東京の「痴呆」の周辺行動の比較などがおもしろかったです。一読の価値あり。

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    2012年01月21日
  • 復興の精神

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    もともと雑誌化状況にあった新書界の、311後の加速たるや…。本書は発行2011年6月。
    しかし絶対に全てが緩んでくるはずの半年過ぎにこそ、読んで兜の緒を締めようと、満を持しての(?)トライです。
    筆者9人がそれぞれに挙げた声であれば、その言葉をこそ復興の精神として留めたい!と胸に響いた一節もあれば、この人がこんなに底の浅いことでなんとする?と首をかしげる部分もありましたが。。。そんな感想をもてるのも、今だから、なのだということです。
    「復興の精神」というガッツなタイトルの中で、ひとつ橋本治氏による“病人の視点”は目からウロコでありました。

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    2011年10月26日
  • 復興の精神

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    この度の震災は、「日本人」を強く意識せざるを得ない機会だと感じた。善くも悪くも日本人の一人として背負っていくべきことがある。そう感じた。
    橋本治の箇所が個人的には印象に残る。

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    2011年10月11日
  • 復興の精神

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    【読書】結婚等のバタバタで落ち着いて本を読めなかったので、久々の読書。読んだのは震災からの復興について各界の著名人のメッセージ。くしくも自分の結婚式は震災からのちょうど3ヶ月。心からこの国の復興を願うとともに、自分も自分のできることを全力で頑張りたい。

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    2011年07月03日
  • 「痴呆老人」は何を見ているか

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    「一水四見」
    ただの水でも見方によって、異なる意味となる。

    この言葉に象徴されるように、一人一人見ている世界は違うが、痴呆の老人への医療を通して、痴呆老人が見ている世界を考える。

    その過程で「周囲とのつながり」で自己を保っていることを指摘し、周囲とつながってることについて、価値観や文化の違いから焦点を当てていく。

    痴呆老人についても書いてあるが、主な内容は社会における周囲とのつながりからの影響だろうか。

    最後の方では、つながりから見た社会のあり方なども述べている。

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    2011年02月24日
  • 人間の往生―看取りの医師が考える―

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    [レビュー]畳の上で死ななくなった日本人の話。日常から死を隔離することで、死を実感・学習する機会を失わせ、死に対する恐怖心を増長させた。生命の誕生・成長・老化・死へのサイクルが失われた現在の日本において、「往生」を迎えるために欠けているものは何かを終末期医療医として考察する。

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    2011年02月20日
  • 「痴呆老人」は何を見ているか

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    糸井重里氏の『ほぼ日新聞』の書評で良い評価だったので読んでみた。

    題名は「痴呆老人は-」なので、最初は認知症(この表現の不適切さを著者は本書で訴えているが)についての本かと思っていた。

    確かに出だしは認知症だが、それがコミュニケーション論⇒人格論⇒引きこもり問題⇒日本文化論とテーマが移っていくので密度はかなり濃い。(その分各論についての十分な説明がなされていないような気がするが、紙面の関係上仕方ないと思う。)

    そして各論、特に後半部分は記述内容が結構難しく、僕には(能力的にという意味で)ちょっと理解できなかったのが残念である。

    ただし、前半部分である、痴呆についての洞察は素晴らしく、「

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    2010年02月14日
  • 「痴呆老人」は何を見ているか

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    なんでぼけるのがイヤなのか 日本人は迷惑をかけるから 他の国では自分自身がなくなるから日本人にとって 対人関係はとても大切で痴呆というのは 人間関係の問題だということが わかりました

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    2011年09月20日