あらすじ
「あなたは胃ろうを受けいれますか?」。そう問われた際、ボケて認知能力が低下した高齢者でも、健常者と同じく八割が「NO」と答える。いったい、なぜなのか――臨床観察と近代哲学の両面から、人間の判断の構造をひもとくうちに見えてくる、理性と情動の関係、意識と無意識の働き、三八億年の生命史をさかのぼる「好き・嫌い」の直感的意思表示の意味……。認知症五〇〇万人時代を迎える現代人必読の論考。
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Posted by ブクログ
人間が無意識にしていることについて、実際の施設に入所する高齢者の観察や、人種差別大量虐殺などの人間の行いを正当化するモノが何かを考えさせる歴史という具体事例から
デカルトやカントのような哲学的思索のもつ過程を照応させながら人間の持つ情動を峻別して定義していく筆者の姿勢に論理一貫性を感じることができて、読みやすいと思った。