あらすじ
自然や人とのつながりを忘れ、病院の中に死を遠ざけるうちに、日本人は死の全身的理解を失ってしまった。クオリティ・オブ・ライフ(QOL)の根幹をなすクオリティ・オブ・デス(QOD)の悪化をかえりみず、健康維持や抗加齢ブームにとらわれるのはなぜなのか……終末期医療に取り組みつづける医師が、在宅看取りの実際と脳科学の知見、哲学的考察を通して、人間として迎えるべき往生の意義をときあかす。
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Posted by ブクログ
看取り医が終末を考察する
時に癒やし しばしば苦痛を取り 常に慰める
他人の行為を見て活動するミラーニューロン
作り話をする脳…意思はあるのか 私はどこに宿る?
Posted by ブクログ
見えるもの感じるものは、それぞれの意識により違う。『手を打てば 鯉は餌と聞き 鳥は逃げ 女中は茶と聞く 猿沢の池』老いて、身体の能力が落ちるごとにその世界が変わっていく。いま見えて感じている世界は、死が近づけばまた違う世界になっている、というわけで。その時見えるのが、きっと三途の川とかそういう臨死体験にでてくる話なんだろうな。身体の能力を失う代わりに、見えなかったモノが見えるようになるのかもね。