大井玄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
糸井重里氏の『ほぼ日新聞』の書評で良い評価だったので読んでみた。
題名は「痴呆老人は-」なので、最初は認知症(この表現の不適切さを著者は本書で訴えているが)についての本かと思っていた。
確かに出だしは認知症だが、それがコミュニケーション論⇒人格論⇒引きこもり問題⇒日本文化論とテーマが移っていくので密度はかなり濃い。(その分各論についての十分な説明がなされていないような気がするが、紙面の関係上仕方ないと思う。)
そして各論、特に後半部分は記述内容が結構難しく、僕には(能力的にという意味で)ちょっと理解できなかったのが残念である。
ただし、前半部分である、痴呆についての洞察は素晴らしく、「 -
Posted by ブクログ
著者は臨床医として1979年から「ぼけ老人・寝たきり老人」と呼ばれる人たちを診ることになり、その人々の中では何が起こっているのかを考えるようになる。
本書はある機関紙の連載として「痴呆症」が「認知症」に変えられる前から始まっていたということと、「「認知症」が用語としてきわめて不完全であることから、必要な場合には「痴呆」を残しました。その最大の理由は、われわれは皆、程度の異なる「痴呆」であるからです」ということからこの題名となった。カバーの折り返しに「終末期を迎え、痴呆状態にある老人たちを通して見えてくる、正常と異常のあいだ、そこに介在する文化と倫理の根源的差異をとらえ、人間がどのように現実を