今野緒雪のレビュー一覧
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前作(というか、一部完結作)『ハロー・グッバイ』で、これでマリみても終わりだなぁ、長かったなぁ、と思っていたら続編が出てしまいました。祥子や令が卒業した後のリリアンのその後と、あと何時の時期かはわからない学園内の短編集。短編集がいくつかあって、その間をつなぐ薔薇様たちのドタバタがあって。本来はメインであるはずの彼女たちが幕間のつなぎに徹する辺りが、いいのです。ベテランが新人を支えるタイプの公演とすると「なるほどなぁ」と思ってしまう。
本当にこの子は何とかなるのかしらと思っていた祐巳はしっかり「お姉さま」となり、妹ができた由乃は由乃で状況にまだ戸惑っている―― 「成長小説」というとものすご -
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第4巻。三学期が始まり、薔薇さま達の卒業が近づく。てっきり薔薇さまの後はつぼみが継ぐのだと思っていたら、「ロサ・カニーナ」と呼ばれる生徒が立候補してきて!?
白薔薇様は中身がタラシというか、イケメンだな。白薔薇に憧れていた蟹名静に、餞別にキスかますあたりとか、何も言わずに由巳を祥子様と会わせるあたりとか。
妹である志摩子との関係は、不思議だけどいいな。お互いがお互いであることを認めていて、それを互いがわかっていればいいみたいな感じなのかな。
祥子様を笑顔にした紅薔薇にしっとしたり、祥子の「きてくれて嬉しかったわ」の一言に舞い上がる由巳が可愛いかった。 -
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ネタバレ第3巻。白薔薇さまの聖をモデルに書かれたのではないかと思われる「いばらの森」という小説が、リリアン女学園内で話題になる話。
その内容は、少女同士の禁断の恋のお話だった。
真相を探るべく、編集部へと乗り込む由乃ちゃんがもうパワフルw
そして祥子様は、忙しくても本当は祐巳に会いたかったんだよね。直接書いてあるわけじゃないんだけど、伝わってくるのがいいなぁ。
聖と栞の物語は、切なくて悲しい終わり方だったけれど、姉の存在が聖を救ってくれたんじゃないかな?
何事にも囚われない感じの聖が、栞と出会って変わって、別れをのりこえて今のサバサバした性格になったんだなって思った。 -
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Posted by ブクログ
夏休みに、祥子さまの別荘へ行く話。
お嬢様の高原避暑、憧れ!
テラスでお茶とかね!
モンシロチョウとアゲハ蝶の対比が、わかりやすく、象徴的でよかった。
学外でも祥子さまは憧れられる存在だし、おうちの様子はとってもセレブ、そんな方に妹にしていただいた幸運、そして苦労=ドラマ。
今回は、祥子さまの気持ちが明確に「ユミを守りたい」と現れててよかったな。そういうのって萌え~
ときおり姉ぶりたくてジュースをおごろうとする祥子さま、わがままを言ってソフトクリームを買ってもらうユミちゃん、よいカップルです。
中盤まではなんてことのない旅行記なんだけど、お嬢様のパーティーがクライマックス。
どんな意 -
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