今野緒雪のレビュー一覧
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百合について、時に文学史的に、時にクィア理論的に、或いはもっと娯楽的に、と様々な観点から語られる。本文も数多のポップカルチャーを絡めて書かれており、百合入門(?)のためのメディアガイドもついていたため、気楽に読めた。百合とされるアニメについて理論的に分析した文も多いので、考察厨も楽しめると思う。
最も印象に残ったのは「百合は"出来事"」という考え方。あくまでも一瞬の出来事であるから、それ一つでセクシュアリティを決定するのは性急である、と。且つこの論は、百合に限らずBLやヘテロであっても適用されるものだという。これはLGBT界隈の常套句「セクシュアリティよりパーソナリティ」に通ずるものがある。
もう一つは「百合の可能性」について。『ゆるゆり』のようなライトな接触こそが百合であり、他の『百合姫』作品はガチレズ、そんなものは求めていない! と嘆く人々。『ゆるゆり』の描くものはあくまで百合の一形態でしかないのに、いつしか百合の定義となってしまった。しかし百合はもっと幅広い可能性を持っていてほしいという。ここからは持論になるが、昨今はカテゴライズ隆盛社会とでも言おうか、カテゴリーを定め、既存の事物をそのカテゴリーの中に押し込めていく。しかもそのカテゴリーは大変な勢いで細分化されていく。その概念はこのカテゴリーには入らない、別枠にしろ、とどんどん切り分けていくのだ。カテゴリーを創作(細分化)していく彼らにしてみれば世界を秩序立てようとしているのだろうが、結果は混沌とした単語の濁流である。不毛だ。もっと単語一つに込められた寛容性や可能性を尊重すべきではないか、などと思う。そういった意味で、百合とガチレズの線引きについて興味深く読んでいた。
最後に、孫引きになるかと思い引用欄には書かなかったが、印象に残った文をひとつ。
“たとえば、十三歳から十七歳までの美しい姉妹の連続自殺を「僕たち」という曖昧な一人称複数形で描くジェフリー・ユージェニデスの『ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹』のセシリアは、自殺未遂を咎める医師に「先生は十三歳の女の子だったことなんてないでしょう」と言い放ってこの世を去る。”(190頁)
書きそびれていたがこのように少女論もいくつか掲載されているので、サブカルチャー傾倒者は読むといい。 -
Posted by ブクログ
卒業式、まで。
までにする事は大量です。
しかしまさか私物争奪戦がくるとは…さすが!w
まったく2人で喋れる時間が取れないけれど
本能で何かを嗅ぎ分けている烏帽子子。
姉ともども、野生の勘が素晴らしい(笑)
式の下りは…ちょっとびっくり、というか
うっかりじ~んときてしまいました。
ここまで一致団結している高校生は
珍しいのではないでしょうか?
最後までエスパーのように行動した先輩。
前回の布石はこれだったのか!?w と言いたくなる
送別のプレゼント。
そんな冬を迎え、出会いの春は…悪しき慣例続出。
そして押しかけ状態の彼。
言われて思い出しました。 -
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いつもの生活がいつまでも続く、とは限らない。
居心地の良い空間が終了する時
そこに居続けるために、どうすればいいか。
単純に考えれば、心太方式で出て行きますから
どうにかせねばなりません。
が、頑張り具合が違う方向な気がする…!!
そして委員はきちんと言いましょう。
それこそ『嫌い』であろうともw
しかしこれはまた…本人にとって、びっくり状態。
とはいえ、先に言われていたら、確実に
それについて討論が始まりそうですが。
それぞれがそれぞれで悩んでいますが
基本を押さえれば分かりやすいものです。
そこを視えないもの、とされるときついですが。
青春だな~という状態ですが、自分の時は
一体どうだったでしょう?
鉛筆だったか、ボールペンだったか…?? -
Posted by ブクログ
ネタバレ全然まったく期待せずに読んだんですけど。
「あれ、思ってたのと違って面白い……?」
ってなりました。
物語は、小学校からある名門女子校が舞台で。
その高校に通うあまり目立たない普通の女の子が主人公。
その高校には「姉妹(スール)」という制度があって、先輩にあたる上級生の「姉」が「妹」を導く、という理由でいつしか作られていたもの。
その多くの女子高生の中でも「紅薔薇」「白薔薇」「黄薔薇」と呼ばれる三年生たちは特別で、山百合会という一般には生徒会と呼ばれるような役割をそれぞれの「妹」たちとこなしている……というのが舞台設定。
物語の主人公は「紅薔薇」の「妹」である祥子が、主人公であるごくごく普通の祐巳をいきなり「妹」に指名したことから始まって……という話でした。
なんというか、祥子が見た目の描写どおりのお嬢様かと思えばまったくそういうわけでもないし、祐巳が自分では「大したことない」と思っているだけで、本当は「実はすごいんです」系女子かと思えばそれもそんなことなくて、薔薇様たちも、とんでもない人たちかと思えば、人をからかったり、心配してみたり、ごくごく普通の人たちでした。
逆に言えば、そのごくごく普通であることがちょっと拍子抜けって感じさせたりもするんだろうなって思うんですけど、でもまあ、女子高生ってこんな風に矛盾に満ちた生き物だったなあ……って、未だに中二病から抜け出せないBBAは思ったりもしました(笑)。
なんで、薔薇様たちなのに会の名前は「山百合会」なんだ、とか。
「妹」に渡すロザリオは、自前なのか? とか。
細かいことでツッコミたいことはいっぱいあるのだけれど、それはそれでもう「女子高生だから」で許せてしまいそうなくらい、等身大でした。
ちょっとぐらい性格が不安定だったり、女の子が女の子にヤキモチ焼いちゃったりするのも、思春期だからこその熱病的なもの、で許せちゃうくらいなんだか等身大だった。
疑問を全てぶっ飛ばしてしまうくらいの爽やかさがあって、個人的にはおもしろかった! と思える小説でした。
次の展開が楽しみですねー! -
Posted by ブクログ
ネタバレマリア様がみてるのハローグッバイのように最後に「了」の字が入ると思っていたけれど、入っていない。
さらに言えばユキチの烏帽子子候補も出てきてこれ、本誌の方で完結記念特集やってるのに終わる気ないよね。
さて、自分からユキチにアタックしたコネコ君はユキチの烏帽子子になるのか。そうだとしたら姉弟そろって決め手が後輩からのアタックになっちまう。
なんとなく、柏木先輩のアンドレみたいになる可能性もありそうと思ったり。いや、だけれどあの姉の弟なら先にフラグが立った人を選びそうだし。
あと関係ないけれどふと思ったこと
コネコ君アニメに出てきたら(あったら)子安さんの声だったら面白いのに -
Posted by ブクログ
再読、70点
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二学期、恒例の学園祭シーズンが近づいてリリアン女学園では、男子校の花寺学院との生徒会代表の顔合わせが行われる…。次々と自己紹介をする学ラン軍団の面々と、紅薔薇さまの小笠原祥子さま、黄薔薇さまの支倉令さまはじめ山百合会のお嬢さまたち。妹のつぼみたちも忙しくなるが、そんなとき祐巳と一年生の可南子に姉妹の噂が!?新聞部の取材に可南子は…!?人気シリーズ第14巻。
「BOOK」データベースより
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序盤は福沢姉弟の姉弟愛を、終盤は祐巳祥子様の姉妹愛を楽しむエピソード。
この巻ではちょっとあれな可南子ちゃんも後で綺麗に纏められるので、
やっぱり今野さんの優しい世界観が好き -
Posted by ブクログ
数年前にブームを起こしてアニメ化、映画化された作品です。
いま何冊出てますかね。
20冊は超えてると思うのですが。
ちなみに僕は全巻持っています。
話は私立リリアン女学園という格式のある女子校に通う何でもない高校生福沢祐巳がひょんなことから学校の憧れの人小笠原祥子さまにスールになるように迫られるという話です。
スールというのは姉妹という意味で、この学園では特別に先輩後輩がスールの約束をかわすことによって姉妹のような強い絆で結ばれるというシステムです。
その中でも山百合会と呼ばれる生徒会の役員たちは3薔薇と呼ばれていて学園中の憧れです。
小笠原祥子は紅薔薇様のプティスールであり紅薔薇のつぼみと呼ばれています。
基本紅薔薇のつぼみはお姉さまが卒業すると繰り上がりで紅薔薇となり生徒会役員になることになります。
祐巳は小笠原祥子とスールの約束を結ぶと来年は紅薔薇のつぼみ、再来年は紅薔薇となるということになります。
憧れの祥子さまのスールにはなりたいが、祥子さまへの気持ちはアイドルを見るような気持ちだった祐巳にとっては現実には実現することのないであろう夢だったのです。
それが現実になろうとしたときに祐巳は思わず祥子さまからの申し出を拒んでしまうのですが。。。
という感じで始まります。
『マリみて』は魅力的なキャラクターがたくさん登場するのですがこの巻では祐巳のクラスメイトで白薔薇のつぼみ藤堂志摩子さんが僕は好きです。
彼女はあることでとても強い悩みを持っているのですがそのことをお姉さまの白薔薇さまにも言えないでいます。
それが人物像に影を与えてとても印象深いキャラクターにしたてています。
藤堂志摩子は以前白薔薇さまと紅薔薇のつぼみ小笠原祥子がスールとしてとりあったほどの人なのです。
その話はまた他の巻でエピソードがありますので興味を持たれた方は読んでみてください。
とても面白い話なので読んでみて損はないです。