西崎憲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
浪人生の日常の物語。
フットサルや読書サークルという新しい環境に自らを置き、何か大きな出来事がある訳ではないけど、ちょっとずつ緩やかに変化していく主人公。
浪人生だけど、あまり受験勉強とかのシーンはありません。フットサルのシーンがメインかな。
何となく、こんなゆるゆるだらだらした雰囲気、嫌いじゃない。実際大学生とかもこんな感じだよね。主人公は大学生じゃないけど。でも、リアル。
自分も浪人してたから、既に大学生になっている友達や社会人に対しての妙な劣等感というかちょっとモヤモヤした気持ちよく分かる。
19歳とか20歳って、いちばん中途半端な期間な気がする。
大学生になっていればまだしも、浪人生だと「学生」という訳でもなくて、社会人でもない。自分の将来のこととか考えるし、自分に何ができるんだろうってよく考えてた。
20歳にもなれば世間的には大人だし、法律的にもいろいろ許されることが出てくるけれど、自分の感覚はまだどこか子ども。頭ではもう20歳だとは分かっているけれど、20歳になったからといって急に「大人」になれる訳では無い。
そんな過渡期にあって、フットサルや読書サークルを通してちょっとずつ自分と向き合って自分を理解していく主人公の姿に共感した。
自分のちょっと苦労した浪人時代を思い出して、ほろ苦くもあった。
1点気になったのは、終始主人公目線だったので三人称じゃなくて一人称でもよかったのではないかと思いました。もしかしたら、双子エピソードで名前のことを描きたかったからかな、とも思いましたが。。。