池内紀のレビュー一覧

  • カフカ短篇集

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    掟の門
    判決
    田舎医者
    雑種
    流刑地にて
    父の気がかり
    狩人グラフス
    火夫

    バケツの騎士
    夜に
    中年のひとり者ブルームフェルト
    こま

    町の紋章
    禿鷹
    人魚の沈黙
    プロメテウス
    喩えについて
    万里の長城

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    2014年10月31日
  • カフカ寓話集

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    短編がメインです。1Pで終わっちゃう話も……(1Pってなんだよ)。
    一番印象に残ったのは「巣穴」。やたら長いくせに、主人公が「あああ、どうしよう、あああ」ってな感じでそのままフェードアウトする。読んでてかなりイライラした(悪い意味ではなくてです)。

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    2014年06月19日
  • カフカ短篇集

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    「カフカはいぜんとして、見る位置によって形の変わる不思議なだまし絵とそっくりである」(解説より)
    一度読んだだけでは理解できなくて(万里の長城は特に)、ページを何度も行き来して読み進めた。ひとつの主題に関して言及してるのではなくて、そのときそのときの話題で移り変わっていくから簡単に理解できるものでは無かった。想像力をフルで使う話ばかりだった。

    流刑地にて、を薦められて読んだのだけど、私的に良かったのは、判決、火夫、こまかなぁ。

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    2014年06月07日
  • ドイツ 町から町へ

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    著者の池内紀氏はゲーテやカフカの翻訳、研究で名高いが、また一流の紀行作家でもあり、その方面での著書も多い。ドイツの町がそれぞれに魅力的なのは、その一つ一つに固有の歴史と文化的背景があり、それが守り続けられているからである。そして、それを支えているのが自治の精神であり、それは州単位などではなく、町や村の単位でのものなのだ。つまり、横並びでナンバーワンを目指すのではなく、それぞれが個々にオンリーワンなのだといってもいい。ただ、そうした町のいくつかに(それも結構な数だが)共通して影を落としているのがナチスだ。

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    2014年01月22日
  • 東京ひとり散歩

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    お風呂に入りながらちびちびと読んだ。
    池内本は最高の暇つぶし。

    東京各所のぶらり旅で、池内さん独特の、ちょっと身を引いたような視線(偉そうというのではない)から書いているが、官庁街や銀座などの話よりも、やはり下町や古い町並みを歩いたときのほうが、本人のこころもなごんでいるらしく感じた。

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    2013年12月05日
  • きまぐれ歴史散歩

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    ≪目次≫
    まえがき
    Ⅰ(古代)
    Ⅱ(近世)
    Ⅲ(近代)
    Ⅳ(現代)

    ≪内容≫
    目次の()内は私が付けました。こういった分類でまとめられています。旅というよりもその地域の歴史をきちんとひも解いたというところでしょうか?

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    2013年10月20日
  • なぜかいい町 一泊旅行

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    斜里・上川・岩内(北海道)、金山(山形)、登米(宮城)、三春(福島)、大多喜(千葉)、渥美(愛知)、朝日(富山)、木之本(滋賀)、岩美(鳥取)、上関(山口)、津和野(島根)、佐川(高知)、星野(福岡)、湯前(熊本)の各町に一泊した情景をエッセイにしてまとめている本。
    これらのまちに宿泊したことないなぁ。

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    2013年08月25日
  • カフカ寓話集

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    フランツカフカの短編集。

    長編はちょっとまだ荷が重いのかいつも途中で断念してしまうのでこちらを読んでみたら無事読破。

    摩訶不思議なカフカワールドに浸れました。

    「巣穴」、「アレクサンドロス大王」、「断食芸人」が好み。

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    2013年07月17日
  • 東京ひとり散歩

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    東京という街には色んな景色が詰まってる。

    どこの駅にふらりと降りても、新旧聖俗入り混じった町がある。

    ちょうど、色んな町をぶらぶら歩きたかったところだったので、いい指南書になる。ぼんやりと感じたことを本書のようにさらりと言葉にできればなおいいのだが。

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    2013年07月03日
  • 今夜もひとり居酒屋

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    ドイツ文学者の池内紀(1940-)による居酒屋哲学。エッセイ。

    のれん、赤提灯、カウンターと小上がり、突き出しへのこだわり、メニューの書き方、そして主人と客あるいは客同士の人間風景。居酒屋という不思議な世界。実のところ、
    酒の話はあまり出てこない。

    いい酒飲みになるためには、居酒屋という空間をていねいに興味深く観察する必要があることを教えられる。

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    2013年06月29日
  • あだ名の人生

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    面白いあだ名をつけられた有名人を紹介していく一冊かと思ったら、全くの間違えでした。有名人からあまり知られていないけど、内容を追っていくとその人の残した業績はすごく有名!という人々へつけられたあだ名、通称、呼び名。有名無名24人の人生は、やはり凡人とは一味違うのね、という印象でした。

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    2013年06月11日
  • 東京いいまち 一泊旅行

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    書店でたまたま見て購入。
    著者が東京のいろいろな街を歩き、歴史の薀蓄とともに語るエッセイ。
    自分の家の近所でも、この人が歩くと興味深く見えるのだろうな、と思った。
    今度、近所を散歩をするときは、歴史や地名の由来を調べてから歩いてみよう。

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    2013年05月04日
  • 新編 みなかみ紀行

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    淡々とした文章(まぁ日記みたいなもん)なんだけど、風景描写が良く、簡潔で美しい。たしかに、これ読むとこの場所を歩いて、牧水の見た景色を感じたくなる。

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    2013年02月21日
  • 東京いいまち 一泊旅行

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    ネタバレ

    池内さんが気になった都内の面白どころを一泊で訪ねる。
    泊まる必要は全然ない距離ですが、何が何でも泊まる、自宅に帰ったほうが早い、と思っても泊まる。

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    2013年02月08日
  • 東京いいまち 一泊旅行

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    "新幹線や航空チケットに大金を費やす必要がない。近くで一泊こそ、こよなくゼイタクな旅ができる。"というコンセプトが面白い。特に『一日静養・蒲田』が気に入った。歴史の話が多くて文章にはのめり込めなかったけど、こんな旅行の愉しみ方もいいなぁと思った。

    "未知という点では電車で30分であろうと、飛行機で10時間であろうとおなじこと。期待と不安であって、しばらくキョロキョロしながら佇んでいた。"

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    2013年02月03日
  • 東京いいまち 一泊旅行

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    東京に住んでいながら、ひとりで東京に「一泊旅行」する。自由気まま、足の向くまま。ああ、こういう散歩もいいな、と思わせるのは、池内さんの見栄を張らず物事にこだわらない人柄と文章のためだろう。宿選び、食事の店選びなど、旅慣れた人ならではの薀蓄もあり。

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    2012年10月18日
  • カフカ寓話集

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    「寓話」の題名通り、人間以外の生物が多く登場することで人間の滑稽さ、高慢さが描かれていた。夢の中のような話というか… 隠喩的な感じ?シュールだった。独り言のような文体が多く、なおさら夢日記のような雰囲気を醸し出していた。
    ちょっと読むには尚早だったかなー?

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    2012年09月02日
  • 海山のあいだ

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    言葉もろくに通じず、特に親しいわけでもないオーストリア人との山行を淡々と描いた『羅臼岳』の最後のシーンがとても好き。

    "声に出すと、何かが終わってしまうような気がしてならない。たぶん、同じ思いであったのだろう、私たちはともにソッポを向き合ったまま、しばらくのあいだ茫然と山頂の岩陰に座っていた。"

    素晴らしい風景を目にした時、『きれい』とか『すごい』とか、そんな言葉で簡単に片付けてほしくないと思うことがある。ただ黙って、言葉にできない世界を全身でじっくりと味わっていたい。そんな時の感覚が自分と同じで、とても気に入った。

    『登山』の本というより『山』についての本。もう少し

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    2012年08月25日
  • カフカ寓話集

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    ・『断食芸人』…インパクトあり。タイトル、内容ともに。
    ・『皇帝の使者』…いかにもカフカ然としていたなあ。彼の価値観に触れられるような。
    ・『走り過ぎる者たち』…このテイストも大好き。

    わずか4,5行で終わってしまう小さな話も何点かあった。

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    2012年07月21日
  • 無口な友人

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    カフカで有名な翻訳家のエッセイ

    賢くてゆるい人だ。権力が嫌いでそして自分の芯があって良い。好感の持てる人物。
    老人のエッセイていい。

    『いたずらモノ』が良かったな。

    それにしても2200円て高い。

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    2012年07月07日