北野勇作のレビュー一覧

  • 社員たち

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    阿呆らしくて切なくて愛しい、何かが起きているが何が起きているのか分からない世界で日常を生きるSF。
    北野作品に登場する「妻」は可愛らしくて逞しくて不思議な存在で、世の男性に取っては妻になった女性もどこか得体の知れないところがあるのかなと思ったり。
    「味噌樽の中のカブト虫」は落語みたいでいいなぁと読んだけれど口演は中々難しそう。

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    2013年11月03日
  • 人面町四丁目

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    何だったのか、何者なのか、何一つ明確な答えは出ない。
    白黒つけず、グレーにもならないおぼろげなモノを許せる人向け。
    ぼんやりとそんなものなんだと思える世界が面白い。
    転がり落ちた山の上の世界が妙にリアルで惹かれた。

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    2013年10月06日
  • かめくん

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    かめくんの丁寧な生活や丁寧な考えみたいなものに憧れる。自分の前世の覚えていない記憶があるんじゃないかとはよく思うから、すごく親近感が湧いた。

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    2013年06月06日
  • かめくん

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    ちょっと泣きました。

    ひとりぼっちのセカイ系。哀愁と恐怖と優しさが漂う涼しげな甲羅の内側と外側の空。
    かめくんのように生きられたらなあ。

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    2012年09月24日
  • かめくん

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    カメ型アンドロイド的な“レプリカメ”のかめくんの日常。
    日常と言っても理由がよくわからないけど木星で戦争が起きていて、かめくんは仕事の合間に機械亀を操縦してザリガニと戦ったり、阪堺電車(らしき路面電車)が木星につながってたりする世界。
    ノスタルジックでゆるーい雰囲気なのに、どことなしに不気味さを覚えたりした。かめくんたちの意思や記憶は、人が勝手に書き換えたりして良いものなのだろうか、とか。そういう意味で三章が一番興味深かった。
    難しいことを考えずに、ゆるっと読むのが正しい気もした。

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    2012年09月15日
  • かめくん

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    なんとも言えないノスタルジックな雰囲気をもった作品。一見日常っぽいお話の背後に隠れ見えるSF的な要素。物語中における現実と虚構の境界が曖昧になっていくような不思議な感覚。
    読むのには少々手こずりました。この作品の本当の意味でのおもしろさ、奥深さを読み取るためには、少々のSF者の素養が必要なようです。私では少し足りなかったみたいです。

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    2012年09月08日
  • 人面町四丁目

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    ホラーは苦手。
    でも北野さんは好きなので読んでみた。
    読んでみたら想像していた「ホラー」とは違ってた。
    強いていえば物凄く広い括りの「スプラッタ」?
    でもスプラッタかと問われると頷けない様な、そんな本だった。
    ホラーが苦手な人でも平気。
    きっちりした答えを求めたい数学寄りの人にはお薦め出来ない。
    多少の疑問は解決しなくても流せる人ならいける。
    はず。

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    2012年05月03日
  • かめ探偵K

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    ネタバレ

    『亀の事務所』

    『フユの部屋』

    『亀探偵の日常(その1)』

    『亀探偵の日常(その2)』

    『『秘密の依頼』

    『事件の現場』

    『靴下の色』

    『人の形』

    『謎の行方』

    『どろんこ川の怪』

    『旧世界の雲』

    『取り調べの定番』

    『カツ丼の登場』

    『もう一つの台本』

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    2011年07月07日
  • かめ探偵K

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    ソフトなようでハードなような、
    わかるようなわからないような、
    何だか懐かしいような不思議な世界。

    『レイコちゃんと蒲鉾工場』を思い出しました。

    『レイコちゃん~』が黄昏時なら、
    こちらは昼下がりという感じ。
    何とも、穏やかでゆらゆらした世界でした。
    ちゃんと推理もしてたし(笑)。

    かめ探偵いいなぁ。
    大塚明夫さんみたいな渋めの声でしゃべってほしいw。

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    2011年06月14日
  • かめ探偵K

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    ものすごいSFネタをさらっと書かないでください、北野勇作。
    探偵の役割もさらっとかめ探偵Kに言わせているけど、それってミステリの根幹じゃないのか?

    言葉や文章が凄くうまいんだよな。全くそれを感じさせないくらい。

    と、公園で甲羅干ししながら読んで思ったのなら良かったが、梅雨なので曇天。亀体操もどき(ストレッチゴムを背中に回して引っ張る)でお茶を濁した。

    田中啓文と北野勇作がタッグを組んでど真ん中ハードSF書いたらとんでもないことになりそうだが、多分別の意味でとんでもないものができそうな気がする。

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    2011年06月01日
  • レイコちゃんと蒲鉾(かまぼこ)工場

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    静かで怖くて哀しくて懐かしい未来。きっとそれが北野さんの作風なのだろう。
    蒲鉾工場に勤める甘酢くんは工場内で起こった事故というか事件の調査と再発防止のために豚盛主任と組まされて、調査を始めるが、次々と奇妙で恐ろしい目に遭わされる。
    その一方で、会社の帰り道で道に迷って泣いている女の子レイコちゃんに誘われて、レトロな喫茶店に辿り着く。
    最後まで読んだ後、もう一度プロローグを読み返すことをお勧めします。

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    2011年03月11日
  • レイコちゃんと蒲鉾(かまぼこ)工場

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    「蒲鉾工場」というタイトル、そしてコミカルなすべり出し。
    どのあたりがSF!?と思ったのですが、
    お話が進むにつれて、しっかりSFになっていきました。

    ノスタルジックでコミカルでちょっとグロテスクで、
    読み終わったあと、何だかもの悲しさを覚える作品でした。

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    2011年02月05日
  • メイド・ロード・リロード

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    メタのメタはメタメタだ……と言ったのは、ヨコジュンだったか。

    メイドさんが出てるってだけでラノベじゃないです。
    いつも通り不可思議な世界に着地してくれます。

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    2010年10月09日
  • メイド・ロード・リロード

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    朗読ライブでご一緒した北野さんの作品。
    のらりくらりと取りとめがなさそうでいて、
    いつの間にか妙なところで迷子になっているような、不思議な感覚でした。
    散りばめられている昔のアニメネタがほぼ全部わかる自分に苦笑(^^;。

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    2010年06月16日
  • レイコちゃんと蒲鉾(かまぼこ)工場

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    蒲鉾工場で働く主人公【甘酢君】と喫茶店の看板娘【レイコちゃん】の話。
    可愛らしいタイトルとは対照的に、内容はとても深いものだったと思います。
    と、いうかむしろ怖い。
    心霊的な怖さではないのですが、軽い語り口の中に垣間見える裏がとても恐ろしかったです。

    蒲鉾ってすごいなぁ。

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    2009年10月04日
  • 人面町四丁目

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    個人的には北野氏の小説はとても好きなのだけれど、人を選ぶ感じがしてなかなか薦められません。どちらかというと感覚的な話が多くてもにょもにょする感じを楽しむ小説だと思うんですが、理屈で読む人は「で、結局アレは何なの?」「オチは?」というところが気になってしまってあまり楽しめないんじゃないかなと思います。

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    2013年05月08日
  • 人面町四丁目

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    題名にひかれて買った1冊の本というのはたいがい面白くもなんともない!
    でも、これはよかったですよー
    起承転結はあまり気にせずに、細かい事はこだわらずに、想像力だけが一人歩きするような内容の奇天烈きわまりない町の事柄が書かれています。
    前に紹介した「異邦人」とはまた違った奇天烈さに妄想ふくらませつつ。。。ウヒヒ
    どの章から読み始めてもOKです。
    見かけたら是非手にとってパラパラと見てみて下さい。

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    2009年10月04日
  • 人面町四丁目

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    不条理ワールド。何が何だか意味不明だが、そこが妙にハマる。読み手を選ぶ作品だと思います。そんなにホラーだとは思わなかったな。

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    2009年10月04日
  • 100文字SF

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    子供と大人は、じつは別の生き物。まず、子供が大人に寄生され、その体内に棲みついた大人が成長する過程で、宿主だった子供は栄養分として大人に吸収されてしまい、最終的に大人が残る。という話を子供から聞いた。

    ふしぎで、奇妙で、素朴で、新しいSF。

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    2025年12月05日
  • 脇役ロマンス

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    誰もが知る名作を現代に転生させるというアンソロジー。コンセプトは面白いけど、名作を超えられてはいない……。今の若い子にここから名作を知るきっかけになればいいのかな。シリーズの中では一番好みだったかも。

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    2025年07月09日