北野勇作のレビュー一覧

  • 未来製作所

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    ネタバレ

    【収録作品】「Prologue ワンルーマー」 田丸 雅智/「dogcom」 小狐 裕介/「工場散歩」 北野 勇作/「山へ帰る日」 松崎 有理/「鞍の上で」 北野 勇作/「天文学者の受難」 松崎 有理/「ラプラスの兄妹」 太田 忠司/「砂漠の機械工」 小狐 裕介/「ドルフィンスーツ」 田丸 雅智/「つなげる思い」 太田 忠司
     明るい未来の展望。オチがない分、薄ら寒い思いがするのはこちらがひねくれているせいだろう。

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    2018年07月10日
  • 悪役リメンバー

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    名作の二次創作。ハーメルンの笛吹男、走れメロスはわかるけど、都市伝説や昔話や落語まで。都市伝説の「人面犬」は面白かった。

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    2017年07月25日
  • カメリ

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    短編集。二足歩行のレプリカメ、オタマ運河左岸のカフェで働く。シリコンの塊の石頭のマスター、ヌートリア義人体のアン、常連はヒトによってヒトデ不足のためヒトデから作られたというヒトデナシたち。

    シュール。ビジュアルだけでなく日本語の言葉遊びもあり。アリスの世界も同じようなものなんだろうけど、技術が進歩し情報が行き渡ったため表現される世界の複雑さも段違い。

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    2017年07月16日
  • カメリ

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    人の消えた世界。そんな世界で懸命に生きる彼ら。感動とともに物悲しさも募る。
    あらすじ(背表紙より)
    楽しいって、なんだろう?世界からヒトが消えた世界のカフェで、模造亀のカメリは思う。朝と夕方、仕事の行き帰りにカフェを訪れる客、ヒトデナシたちに喜んでほしいから、今日もカメリは石頭のマスターとヌートリアンのアンと共にカフェで働き、ささやかな奇跡を起こす。心温まるすこし不思議な物語。

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    2017年01月22日
  • カメリ

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    全てが泥になってしまった世界のカフェで働く模造亀のカメリ。
    決定的な何かがあるわけじゃないんだけど、でも少しずつ世界に近づいていくような感じがある。
    他作も読んでるから、違和感なく読み進められたけど、いきなりだと辛いかも。

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    2016年08月28日
  • カメリ

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    森見登美彦先生が解説を書かれているということで、手に取ってみたカメリ。
    なかなかに可愛く、あっさりと書かれているが残酷なところもあって、いつもとはちょっと系統の違った読書を楽しめた。
    おそらくカメリは喋れなくて、おそらく表紙の表情が変わることはないのだろう。
    なので、どんな場面でも、絵が浮かびやすかった。挿絵ついてたら、もっと可愛かったろうな。

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    2016年08月22日
  • 社員たち

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    話が続いているような、別の人の話のような。当然のように進んでいく非現実に順応してるような、戸惑っているような。

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    2014年05月21日
  • 社員たち

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    社員たち。大卒ポンプ。妻の誕生。肉食。味噌樽の中のカブト虫。家族の肖像。みんなの会社。お誕生会。社員食堂の恐怖。社内肝試し大会に関するメモ。南の島のハッピーエンド。社員の星。

    何気にシュール。家庭生活を描くと同様、会社生活の描写があってもよい、というか、むしろ日常生活における自然なのだと思いました。

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    2014年04月04日
  • かめ探偵K

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    これは、どろんころんどの続きなんですかね?
    カメはあのカメ?
    フユはあの女の子?

    謎なカメと、新世界という設定の超ハイテクテクノロジーによって創造された世界。
    語り手が新聞に連載した文章という体をとっている話。
    謎は謎なまま、終焉。
    世界観の設定がないと、わかりづらいですね、これは。。

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    2013年10月01日
  • かめ探偵K

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    街はずれに、寂れた博物館が建っていました。なんの変哲もない建物ですが、その屋根裏部屋には、亀が住んでいるのです。部屋の扉には、クレヨンでこう書かれています。「かめ探偵K」。かめ探偵Kの仕事は3つ。1つめは「甲羅干し」。2つめは「かめ体操」。そして3つめが「謎解き」。依頼人が持ち込んでくる奇想天外な謎を、かめ探偵Kは甲羅の中で推理していきます。どこか懐かしい、でも近未来の小さな小さなおはなし。

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    2012年12月26日
  • かめくん

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    ネタバレ

    2001年度日本SF大賞。つまり、こんなかわいいタイトルでSFなのだ。目次で和む。めかめ。かめもりー。かめーる。レプリかめのかめくん。淡々として透明感のある、しかしうっすら哀しい話。謎は謎のまま。
    個人的にはやや物足りなかった。これはこれで大変味わい深いが、個人の好みとして、異形の物語にはもう少し濃い味付けを希望。

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    2012年12月04日
  • かめくん

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    登場人物は皆どこかしらとぼけた
    発言をしているけれども、
    実際にかめくんの周りで起きていることは
    「となり町戦争」のような
    恐ろしいことなのかも。
    そもそもかめくんの思考上の世界かもしれないが。

    メカメがザリガニイを捕食するシーンは
    エヴァンゲリオンを思い出した。

    かめくんとチンチラの同居生活は
    視覚的に想像すると和んだ。

    このお話をアニメーション化したら
    独特な雰囲気出るだろうな。
    かめくんの推論を逐次
    視覚化していくと面白そう。

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    2012年10月10日
  • かめくん

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    2012.9.25

    【経緯】
    ぺりこさん推薦

    【内容メモ】
    かめくん
    レプリカメ
    SF 木星戦争
    世界は甲羅の内と外で構成されている
    かめに似てるね

    【感想】
    戦争のために作られたレプリカメ。
    戦争が終わり、目的を無くしたアンドロイドはこころを持ち、じぶんの考えを持ち、生きていけるのか。
    その思考も生き方も作られたものなのか。
    哲学的なテーマなのに、それを押し出さないという珍しいSF。
    でもただの無意味なゆるふわ日常というわけでは決してない。

    音がいい。
    にくきゅうううう

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    2012年09月27日
  • かめ探偵K

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    ネタバレ

    すぐ語り手が脱線するところなど、
    いかにもライトノベルって感じ。

    本格的な推理小説では決してなく、
    あくまでもSFチックな世界が舞台であることを
    念頭に入れなければならない。

    あまりにも登場人物が何者で、
    この世界が何なのかがはっきりしないため、
    足場が不明確で全てに納得がいかない感じ。
    最初からある程度の世界観が伝えられるわけだから
    裏切られるわけでもなし。

    亀探偵の仕草のかわいらしさも
    押しが足りない気がする。
    いろんな部分が消化不良。

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    2012年09月11日
  • かめくん

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    日本のSF小説の中で連綿と受け継がれるナンセンスの世界と
    現代の感性がいいあんばいで混ざり合った、
    派手さはないけどしっとり読める良作SF小説。

    なんだか判然としない目的のために作られた
    ロボット的な何かであるはずのかめくんに
    自分を投影してしまうのが不思議。

    からっぽなかめくんだからこそ
    誰にでも共感できる構造になっているのかもしれない。
    かめくんが自分自身のこうらの内側を見るように
    読者も自分の内面に目を向けることになる。とか。

    最後にかめくんが人と同等に暮らしていくことを
    困難にしていたひとつの要因がはっきりするのだけど
    なんというのか、哀しい愛しい感じにぎゅっとなります。

    かめ

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    2012年08月22日
  • かめくん

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    文と表現が平易ですいすい読める。
    木星に気軽に?行けて、エビとカメが宇宙戦争しているりんごのような世界。

    一読して、カメを書きたかったんだなー、と分かる。あとがきもそんな感じのことが書いてある。
    意識だとか、記憶だとか、アイデンティティとかは色々書いてあるけど、正直おまけでしょう。

    擬音?というか、叫び声に特徴がある。
    かああああああああああああああああああめええええええええええええええええええええ、とか


    2001(2010)年宇宙の旅、アンドロイドは電気羊の夢を見るか、が出てくる。
    2001年は木星、アンドロイドはレプリカント関係。

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    2012年08月17日
  • ハグルマ

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    ネタバレ

    よくあるホラー小説だと思ったら予想よりぶっ飛んでた。
    中盤のアパートでのセックス(?)の場面は狂気を感じる。
    でもそこが山場だったかなぁ。

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    2012年05月14日
  • かめ探偵K

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    コロイドの海に浮かんだうたかたに閉じ込められたような北野ワールドSF。軽くさらっと読める感じで、ぞくぞくするようなホラーな味わいは薄いが、午睡の間に見る夢のような感覚は相変わらず。ぜひ続編の「新世界タワーの七不思議」を読みたいです。

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    2011年08月30日
  • かめ探偵K

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    おとぎ話で、ミステリーで、SFで、哲学。「世界」は大きな亀の甲羅の中で暗黒物質の泡の中に浮かんでいる。となりの泡には『どろんころんど』が浮かんでいるようす。

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    2011年06月19日
  • メイド・ロード・リロード

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    がらがらの劇場で「カリ城」見たものとしては、ど真ん中。メタな話まででてくるのも驚き。「カタカタ(続く)」が変換される瞬間は、ヴィジュアルでみてみたい。でも着地点は、「うる星」のEDっぽい。

    あと、見開き空白のページの挿入も気になる。
    なんか書き込みを誘発する。

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    2010年11月16日