北野勇作のレビュー一覧

  • 悪役リメンバー

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    誰もが知る名作を現代に転生させるというアンソロジー。なじみのあまりない作家さんズラリ。コンセプトは面白いけど、名作を超えられてはいない……。今の若い子にここから名作を知るきっかけになればいいのかな。

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    2025年07月09日
  • 100文字SF

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    100文字で描き出されるSFの世界。不思議で、奇怪で、怖くて優しい。そんな世界があなた達を待ち構えています。 この船に乗り込めば、楽しい時間を過ごせることは間違いなしです!

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    100文字シリーズ(正確には別もの)のSFにポイントが絞られているこちら。100文字という短い中で語られる精緻な物語。笑える話、ギョッとする話などSFと一口にいっても様々でいろいろな体験ができるので大変お得。 SFが苦手な人でも気負わず読めるのもいい感じである。
    特にお気に入りの話は、廃棄されたブロック塀に立てかけられている黒板の話。その黒板には何かの数字の推移が書かれているのだが、何を現しているのかは不明。分

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    2024年12月15日
  • 未来製作所

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    移動とものづくりというコンセプトの未来と言われて読むと、特に目新しさも感じずに読んでしまうけど、ショートショートとしてはおもしろく読める。

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    2023年11月26日
  • レイコちゃんと蒲鉾(かまぼこ)工場

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    裏表紙の惹句や表紙絵から連想されるようなほのぼの系ファンタジーどころか、ニューロティックでグロな描写がインパクト大な、バイオホラーSF。コメディ然とした雰囲気で蒲鉾が暴れ出したなどと言われると笑いたくなってしまうが、ここでの蒲鉾は一種の符丁で、なんともグロいものを指している。当然工場も蒲鉾工場などではなく……。生理のレベルに刺さってくる不快感があってじんわりと怖い。そのくせノスタルジックで暖かい感じもするという、まあ一筋縄ではいきませんね。

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    2023年05月16日
  • 100文字SF

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    感想を書くと本編の作品より文字
    数が多くなってしまう可能性が高
    くちょっと変な感じだ。何とか100
    文字ぴったりにしようと画策して
    いるが、なかなかこれが難しい。
    100文字の物語の行間をいかに読
    むか、それが楽しい。

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    2023年03月12日
  • かめ探偵K

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    ネタバレ

    こちらは本物の亀が主役。とはいえ二足歩行で人語を解し、当然のように人と会話している時点でファンタジーな存在。探偵というだけあって謎解きはしているが、旧世界と新世界の設定に始まり、北野ワールドと呼ぶべき独特な世界観から、ミステリーではなくSFとして読む方が違和感はない。比較的ライトなタッチで、カメリのインパクトが強すぎたせいか、個人的に少し印象は薄い。ともあれ、これはこれで退屈はしなかった。

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    2023年01月08日
  • かめくん

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    のほほんとしたストーリーながら、変な生物との戦い、メカであるかめくんの特殊さなど想像の余地の大きい、SFのようなファンタジーのような物語でした。

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    2022年08月19日
  • 100文字SF

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    こういうの好きです。
    余白が多いデザインも、わかっていらっしゃる・・・、
    行間を読むことにフェチがあるような、例えば二次創作を嗜むオタクにも刺さりそう。

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    2022年01月22日
  • 未来製作所

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    今よりも科学技術が少し進んだ世界の話。
    ショートショートというより短めの短編って感じ。
    星新一さんのような「オチでびっくり!」というのではなく、読みおわって優しい気持ちになる話がほとんど。
    爽やかなショートショート集。

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    2021年12月04日
  • かめくん

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    時代設定はかなり先の未来のはずなんですが、現代のほんわかした日常的なお話でした。こういう作品好きです。?

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    2021年11月18日
  • 未来製作所

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    5人の作家による未来のものづくりをテーマにしたショートショート。どれもが優しい気持ちにさせてくれる話。ユートピアとは言わないけれど、読み終わってニッコリさせてくれる。

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    2021年09月28日
  • 100文字SF

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    著者のTwitterで毎日更新している「ほぼ百字小説」のなかから200篇を抜粋した掌編小説集。


    15字×7行の正方形に近いフォーマットに、1ページに1篇ずつのレイアウト。元は1ツイート140字以内に収めるための制限が、紙に印刷されることで詩情を放ちだす。
    北野さんの作品を読むのは初めて(Twitterでほぼ百字小説はたまに読んでいる)だが、この人は亀をトーテムにでもしているのだろうか。亀の登場回数がやたらと多い。それと学校や子どものでてくる(一見)ノスタルジックな話、特撮関係のモチーフもよくでてきて、ほぼ100字という形式もあるためか笹公人の〈念力〉短歌シリーズを連想せずにはいられない。制

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    2021年06月04日
  • 100文字SF

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    ちょっとぞくっとする。
    SFってなんだろう、みたいなのがなんとなくわかったような。
    100文字で広がる宇宙。

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    2021年05月16日
  • 100文字SF

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    100文字という制限の中、世界観がパッと広がるのがすごい。
    きれいにオチがついているものから、後味の引くものまで多種多様でどれも楽しめた。

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    2021年01月14日
  • 100文字SF

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    ・一篇100文字のSF小説がいっぱい。ファンタジーとしてもいいかもね。夜見た夢の話を聞かされているようでもある。それらしく、おもしろくもありタイクツでもある。
    ・まあ、発想集のようなものか。人気作家がやるから喜んでもらえるといった類いの本。
    ・だんだんアフォリズムっぽくなっていくようで、そこはマイナス。
    ・気に入ったのは、花瓶の中で死んだ妖精の話。坂道の商店街の話。ダムの底の村の話。シャボン玉の中で暮らす話。好きだったあの坂の町の話。いい空き地の話。落ちた宇宙ステーションの話。不完全な神の卵の話。未使用テイク集の話。地獄の観測の話。地下に広がる砂漠の話。妻の形の空白。渦を飼っている話。

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    2020年12月11日
  • 100文字SF

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    すべて100文字で書かれたSF作品をこれだけ(しかももとのツイッターはこの十倍の量でさらに継続中!とか)そろえるのはすごい才能。SF定型詩集やや不条理とでもいうべきか。ま、個人的には詩集はちょっと苦手なんですけどね(^^;)

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    2020年08月23日
  • 100文字SF

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    100文字(100枡)に収める作業は、短歌とか俳句とかに似ているのかもしれない。「SF」で縛ることで普通のショートショートより難しくなっていそう。ただこんなにたくさんあるとちょっと食傷気味になる。お気に入りは、p.15「あの金属の塔、~」、p.19「嵐の翌朝、~」、p.34「不法投棄され~」、p.66「毎晩時刻たがえず~」、p.149「自動車の自動運転が~」、p.160「亀の動きで~」。

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    2020年08月09日
  • 100文字SF

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    twitterの様に限られた文字数で満足のいく表現をするのは極めて困難なのに、SF的な内容で纏め上げるのはかなりの高等技術が必要。俳句・短歌では無理だし、これが約2,000の作品からの抜粋であることも驚き。重複するアイディアもあるかもしれないが、それらを書ききることにもある意味凄さを感じる。短編のネタ帳とすれば、かなりのアイディアをお持ちなので、その方面での執筆もお願いしたい。もしかしたら、結果的に他の作家さんにもアイディアを提供してしまったことになったかもしれないが、それはそれで業界にある意味での影響を与えた考え方・作品になったと信じたい。

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    2020年06月28日
  • 未来製作所

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    鋭いオチやどんでん返しはないですが、とても読みやすい佳作短編集という印象。
    もっと読んでみたいと思った作家さんが見つかりました(^^)

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    2018年09月12日
  • 未来製作所

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    5人の作家さんによる未来に向けてのショートショート10作品。

    短いながらもシュールなオチがあって、最初は落語みたいと思ったり。

    心をギュッと掴まれる素敵なお話多数。

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    2018年08月02日