北野勇作のレビュー一覧

  • かめ探偵K

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    ファンタジー。SF。ミステリ。
    ゆるゆるで奇想天外。
    メインキャラクターの亀が探偵なのでミステリ調のストーリーだが、世界観はしっかりSF。
    『カメリ』も面白かったし、この世界観の作品は集めたい。

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    2025年07月10日
  • 100文字SF

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    ネタバレ

    1ページで完結するけれど
    思ったよりも面白かった!!!
    SFだから急な展開でもサラッと受け流せるし、
    ミステリよりは受け入れやすいテーマなので
    パッとSFちっくな世界を楽しみたい人にオススメ☆
    欲をいえば、もっと続きが読みたくなるくらい
    面白そうな物語もあって続きが気になった…!!

    個人的に後半はちょっと難しくなる気もするが、
    自分のお気に入りを探すのも楽しいかも♬
    どれがお気に入りだったか人と話したいなぁ〜

    ちなみに、私は「あの金属の塔〜p15」
    「生きた恐竜のいるパーク〜p24」が好きだった!

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    2025年01月12日
  • かめくん

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    ネタバレ

    おもしろかった。
    途中まではどこかsfっぽいスケールの大きさを感じさせつつもかめくんの何気ない日常を描いていたが、終盤でのは少し背筋が寒くなるような展開になっていて思わず鳥肌がたった。
    また、さいごにこの小説がかめくんが書いたものであると分かった時、一気にこの作品が切なさを帯びるのが印象に残った。
    周りの人物はかめくんと一定の距離をとっていて、それゆえなのかお互いの関係が身軽なのが私にとっては心地よかった。そのなかで、時折彼らが見せるかめくんを気遣う描写が愛おしく見えた。

    バットエンドのように捉えられるが多いと思うこの小説。
    私も同意見だが、くらげ荘に移ってからは、少なくともかめくんは幸福に

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    2024年10月30日
  • 脇役ロマンス

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    ロミオとジュリエット、シンデレラ、人魚姫の話が好きでした。特にロミオとジュリエットの最後の結末が切なくて初めて本を読んでて声が出ました

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    2024年07月06日
  • かめくん

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    カメはなぜか好まれている。

    助けたカメは竜宮城へ連れて行ってくれるし。
    ガメラは子どもの味方だし。
    ウサギにだってかけっこで勝つし。
    「亀は意外と速く泳ぐ」って題名の映画まであるし(意外って言われるのも心外)。

    「この宇宙のすべては、たったふたつの要素に分けることができる。すなわち、甲羅の内と外」

    分かるような分からないような……ま、いいか。
    かめくんはかめくんであって、カメではないのだから……,

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    2024年02月08日
  • 100文字SF

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    こういうのは毎度、字数が少な過ぎてよくわかんなくなってしまったやつと、字数足らずであやふやなところも深読みの余地があるバランスの上手いやつの二種に分かれるのだけど、今作に関しては、表紙・裏表紙、巻末の他作品紹介や帯の推薦文句までもが100文字で収められているというところが、隅々まで手が込んでいて面白かった。ここまでやるのか、と爆笑した。SFという点も、だいぶ自由で、気軽に未確認生命体が出てくるのが良かった。SFの世界観だと人類の扱いが雑で楽しい。

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    2022年12月12日
  • 100文字SF

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    SFというより詩や短歌みたいな趣きのある文章集。短い文章なのに懐かしさや壮大さを感じられるものがたまに見つけたときは嬉しい。読む人の人生経験にかなり依存するのかもしれない。
    スキマ時間に読めるので気軽です。

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    2022年11月10日
  • カメリ

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    森見登美彦解説、大納得!ちょっと不思議でカワイイストーリー。
    他の作品も読んでみたい。ヌーとリアがかわいい。

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    2022年09月13日
  • カメリ

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    ネタバレ

    ストレートにカメでアメリ。ちょっといい加減なマスターの開いた喫茶店で、姉御肌な同僚やにぎやかな常連客に囲まれて、日々忙しく過ごす。それだけなら、古き良き純喫茶の一幕に見える。でもカメリは模造亀(レプリカメ)。マスターはシリコンの石頭だし、同僚はヌートリア的なもので、常連に至ってはヒトならぬヒトデナシ。ヒトゆえに不条理を感じるシステムや動物的な残酷さが独特の影を生み、穏やかならぬ心地がした。

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    2022年08月13日
  • 100文字SF

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    ネタバレ

    娘の話で始まり、娘の話で終わる。たぶん父と娘かな。一篇が100文字なので読みやすい。よくも悪くも短すぎるため、やはり中には、何がどうしてそうなったのか、途中経過がとても気になる作品がある。ぜひ中編か長編で。せめて短編で読みたいという欲が出る。ネタが面白いゆえの物足りなさ。小説を読んでいるというより、詩集を読んでいる感じに近かった。

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    2022年07月22日
  • カメリ

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    ネタバレ

    好きなポッドキャスト「謎解き!ハードボイルド読書探偵局」で一編ずつ精読する読書会が行われていて(あと3編は配信まだ)、正直そっちを愉しむために読んでみようか、という不埒な動機だった。
    が、えらく面白くて、大好きになった!

    北野勇作さんは「NOVA」などアンソロジーで数編読んだだけ。
    朝宮運河・編「宿で死ぬー宿泊ホラー傑作選」の「螺旋階段」という映像化不可能な異形の短編が印象深かった。
    本作のカバーでキュートなイラストが描かれているので、読みながらついつい漫画化するならスケラッコかな~とか、つばなかな~、いや諸星大二郎かも、とか想像していたが、おそらく本作も映像化不可能……というか、キャラクタ

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    2022年04月11日
  • 100文字SF

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    妄想癖のあるようなタイプの読書家にのみ(ここ大事)オススメできる変な本。

    文字数が少ないということは表現できることに大きく制限がかかるということ。そのため、何を言っているのかよく分からないというような文章になりがちなのにも関わらず、しっかりまとめられていてビビる。SFというジャンルもあって、サラッと読んでしまうと「何のこっちゃ??」となるのも仕方ない。じっくり読むべし。

    この本は、自分なりの解釈を、余白にどんどん書き込んでいくのが面白い。はじめからそうすることを想定されているかのように余白が配置されているのもいい。「正しい解釈なんかどうでも良い、自分なりに解釈しながら楽しむのが読書だ!」な

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    2022年04月06日
  • カメリ

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    河出文庫の斉藤壮馬さんとのコラボ作品で知りました。
    不思議な話。人間がいなくなった世界で、ニセモノの生き物(?)たちが生活をしている。テレビのシーンがあり、それを模倣して、なり切って生きているような「ヒトデナシ」という人間を似せた生き物。ヒトデナシの存在が、コミカルのような寓話っぽく描かれているような、ちょっと残酷で・・・それでも愛おしいような。
    この作品は、様々なメッセージ性があるのですが、それも読みての想像次第なのかもしれない。これまでに読んだことのないタイプの一冊でした。

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    2021年12月08日
  • カメリ

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    ネタバレ

    ヒトの消えた世界。ヒトのように振る舞うヒトではないものたち。二足歩行型模造亀カメリの視点で、この奇妙な世界を探訪する連作短編集。

    ヒトのいた頃とは似て非なる世界は、いちど壊れてしまい今は修理中らしいが本当にそうか。
    健気に死ぬまで働き続ける気の好いヒトデナシたちは、本当にヒトではないのだろうか。

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    2021年10月24日
  • 100文字SF

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     さて困りました。これをどう紹介したらいいものか。そんなこと、言われたほうが困るとは思うのですが。内容が内容なので、説明がどうにも難儀である。でもとりあえず、何とかやってみようと思います。

     というわけで、北野勇作著『100文字SF』。名は体を表す、読んで字のごとく、そのままずばりの内容で、著者がTwitterで綴ってきた(そして今もなお書き続けている)ほぼ100字の小説集です。

     もとはといえば、キノブックスから『じわじわ気になる(ほぼ)100字の小説』という児童書のシリーズとして刊行されていましたが、担当編集者の退職を機に、方針の変更で打ち切りとなってしまったとのこと。

     その後もT

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    2021年06月14日
  • 100文字SF

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     面白く読んだ。百文字だと書けることも限られるし、センス・オブ・ワンダーに満ち満ちた作品集だとは思わなかったが、構成力の妙を味わえる。

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    2021年02月25日
  • 100文字SF

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    以前ふと作者のツイッターに飛んだことがありそこで100文字SFを音読する奇妙な動画(しかも大好きな空気感)に出会ってからずっと読みたかった1冊。最高に良すぎて、たった数行ほんとに100文字なのに次から次へと色んな世界線のSFが頭の中になだれ込んでくる感じでずっとニヤニヤしながら妄想力逞しく読んでしまう。そういうの大好きなので永遠に読みたい。

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    2020年11月12日
  • 100文字SF

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    個人的に日本の作家で最も信頼している書き手、北野勇作の新作。平易な単語の隙間から見える、どこか抜けていてかつ不穏な空気は『かめくん』の頃から変わらず健在。どうやら本作結構売れているようで、いちファンとしてはやっと世間にこの才能が伝わってくれたか、と嬉しく思う。

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    2020年09月12日
  • 100文字SF

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    100文字でSFの世界が広がっていて楽しかったです。
    Twitterでも読んでいますが、まとまって紙の本になると何度でも読めて良いです。
    可愛いものちょっとゾクッとするもの哀愁漂うものと色々……現在も続いている100文字SFなのでまたまとまって本になってくれるといいなぁ。

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    2020年08月15日
  • 100文字SF

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    ネタバレ

    100文字の1作1作に世界がある。うなりながら読み進めると、一つ一つの泡になかに世界があるサイダーを見ているような感じがした。あるいは新しい詩の形体?

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    2020年07月11日