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男がテストプレイを頼まれたゲーム。それは、とてつもなく生々しくリアルなものだった。ゲーム世界に、のめり込んでいくに従い、現実との境目がどんどん曖昧になっていく男。彼の中で、何かが徐々に狂い始めていた。時を同じくして、男の妻が怪しげな会合に参加するようになる。ゲーム、謎の団体……全てに関わる『ハグルマ』とは!?『ドグラ・マグラ』的狂気の宴がここに!!
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Posted by ブクログ
コテコテB級ホラーが読みたくて手に取った本作、予想に反してかなりよかった。
没入型のゲームをプレイするうちに現実との区別がつかなくなっていく…という、最近だと輪をかけて月並みなプロットだけど、顔をしかめる情景描写、滑らかな場面移行の合間にふと「そういえば社内会議が」と正気に戻る瞬間があり、浅い悪夢のようなトリッピーさが楽しい。空中分解しそうでギリギリ筋が通ってるという塩梅が見事だと思う。
つかの間我に返った主人公の"説明"の支離滅裂さには変な笑いがこみ上げてくる。「同僚が個人的に進めていたゲームの開発を一人で引き継ぐことになり、社内会議までに一度クリアしないといけない」という強引なプロットには当初鼻白んだけど、読み終わってみるとこの滑稽なまでに低い解像度も演出に思えてくる。
すこし演出過剰な気はあり、ある程度”付き合わないといけない”というか、小っ恥ずかしく思いながらも擬音含めて逐一舐めるように読んでこそノれるタイプの小説だと思うので、入り込めなかった層から演出がくどいとかプロットがよくわからんと低評価を受けるのはまあ納得。でも僕は好き。
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