蓮池薫のレビュー一覧

  • 日本人拉致

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    最初は拉致した外国人をそのまま工作員にしようとしてたけど失敗したから外国語を教える要員にしてたの知らなかった。
    最初から外国語を工作員に学ばせるために拉致したのかと思ってた。(拉致した人をどうしたかったのか本当は他にあるのかもしれないけど)

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    2025年12月03日
  • ハルビン

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    最初に断っておくと、本書は小説だ。
    参考文献の記載も無く、ノンフィクションに分類されていない時点で、本書の歴史的事実に関する記述の正確さを考慮して評価を下すことは適切ではない。あくまで実際に起こった事件を土台として、当事者や関与した人間がどのように考えて行動したかを考える作家の想像力の方向性と、それを再現するための文章能力や演出方法に注意を向けて読むべきだ。当時の情勢や声を現代に届けてくれる資料として本書に目を通していくことはあまり意味がないように思う。それが作家の意図する全てではない。

    金薫は、安重根の若く力強いエネルギーと行動力を是が非でも取り上げ、作品として昇華させたいと長年思っていた

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    2025年11月22日
  • 死者宅の清掃

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    孤独は都市生活に付きもののありふれた状態とはいえ、孤独死というものは寂しく、惨たらしいものだと本書を読んでつくづく思う。そんな当たり前の他者への共感さえ、日々さらされる大量の刺激的な情報によって、たいぶ麻痺していたのだなと反省した。

    もちろん、表題から予想されるような、グロテスクでショッキングな描写もそれなりにあるが、非日常を見せられるというよりはむしろ、日常生活に目を凝らすと浮きでる現代の地獄を見ている感じがしてくるような文章だった。そこが他の特殊清掃モノと違うところだ。

    都市化した社会がないことにしている、孤立してしまった人たちの苦しみや死というものが、腐敗した遺体からものすごい臭気と

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    2025年10月27日
  • 日本人拉致

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    私の地元新潟の拉致被害当事者の蓮池薫さんによる、いまだからこそ伝えるべきと取り組んだ、自身の体験と拉致された後、どんな生活をしていたのかを回想を交えながら書き記した本です。
    拉致されていた時の心境が赤裸々に綴られていて、奪われた年数を考えると悔しさは今も消えていないでしょう。
    私の幼少期、おじが刑事をしていたこともあり、人攫いが起きているとか、海岸に子供だけで近づくなとか、物騒な事を言われて注意された記憶を思い出します。
    未だ帰国の叶わない方々がいて、風化をさせてはいけないのに、報道されることも減ってきている状況なので、この本を是非中学、高校の教育資料として使って頂きたいと感じました。

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    2025年10月25日
  • 日本人拉致

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    何もかもが想像を絶する。こんな事があってよいのか。何らかの崇高な目的のために、緻密な計画を以てなされたものでなく、場当たり的な思い付きに近い犯罪だったことが、更に怒りを掻き立てる。こんな国と絶対に取引(ディール)などしてはならない。
    それにしても蓮池さんは物事を深く考えられていることがよくわかる。聡明さが伝わる文章で、非常に読みやすい。

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    2025年09月30日
  • 日本人拉致

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    彼の言う通り、拉致は政治問題として使われてきた感が強いが、これは不当にも人権が蹂躙されたということこそ本質だ。
    蓮池薫さんが長い年月をよく耐えて、子どももともに自分の国で暮らすことができていることを心から喜びたい。
    それにしても北朝鮮側が犯した拉致が、理由も経緯もたいへん杜撰なものであったことを知り呆れた。
    残る人たちもみんな帰国させてほしいと強く思う。

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    2025年08月01日
  • 日本人拉致

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    大学生で北朝鮮に拉致されてからの生活を克明に綴る。
    思想教育をし、スパイにしようとした?完璧な日本語を使える朝鮮人スパイの養成に加担させようとした?
    日本に帰国するまで、蓮池さんたちは、どこまで当時の日本の情報を知っていたのか?
    なぜ子どもを置いて日本に帰国する決断をしたのか?
    さまざまな疑問が、一つ一つ解き明かされていく。古希に近い年齢となった著者が、今書いておかなければ…と思ったという。書いておいてくれて、ありがとうと思う。
    未だ帰国でない拉致被害者たちにも、光が当たることを願う。

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    2025年07月19日
  • 日本人拉致

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    論理ではなく軍事に頼る北朝鮮に対してさえも、事実を積み重ね、人権侵害の解消に取り組むことは平和国家、国民としての責務であろう。

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    2025年07月18日
  • 日本人拉致

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    北朝鮮の拉致問題。関心が高かった訳ではなく、5人の日本人が帰国できていた事実すら、知らなかった。

    実家に帰ったら、たまたま母が買ってきて、拉致された方が書いた本ということで興味を引かれて読みました。

    暗闇の中、いきなり殴られて袋詰めにされて拉致される(連れ去られる)ことの恐怖、理不尽さ。
    北に渡ったが最後、監視下におかれ、生殺与奪の権を握られ、先が見えない中、「上層部」のさじ加減で運命が決まるんだ、と衝撃的でした。


    拉致して洗脳して、対日本のスパイに仕立てるための拉致。日本人になりすます為の拉致。。

    もし私が不意に連れ去られるような事態に直面したら、どう対処すべきか…?
    反抗せず従順

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    2025年06月08日
  • 日本人拉致

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    私は拉致された方が北朝鮮でどのような暮らしをしていたのか興味があったためこの本を読みました。この本を読んで著者である蓮池薫さんが24年間、北朝鮮で苦しい思いをしてきたということがよく分かりました。

    その本の中でも以下の二つの内容は読んでいて胸が締め付けられました。
    ・平成5年に北朝鮮とアメリカの間で核を巡る対立が起きた際には
    『(略)有事の際には真っ先に前線部隊に嘆願入隊することも誓わされた。「拉致されてきた私が、どうして拉致した国のために戦争にいかなけばならないのだ...」決意の拳を振り上げながらも、私は理不尽な思いでいっぱいだった。(略)』(120P)

    ・日本語を教えるため、現在の時事

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    2025年06月01日
  • 日本人拉致

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    蓮池さんたち5人の被害者のみなさんが帰国されたご様子を、テレビで食い入るように見ていた当時のことを思い出しながら読みました。
    いくつかの場面では思い出すのもおつらかったのではないかと想像される中、ご本人にしか知り得ない真実と冷静な分析。書いてくださったことにお礼を申し上げたい。そして未だ「解決済み」には程遠い現状。このような過酷な人権侵害を絶対に許さない、一刻も早い全容解明と残された方々の帰国を迫り続けなければならない、という気持ちを新たにしました。

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    2025年05月27日
  • ハルビン

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    安重根の意識は戦争状態であり、暗殺は敵国のリーダーの影響がないものにしたということだった。当時、彼の行為は理解されることなく、信仰していたカトリックからも罪人扱いにされていた。テロ行為だからね。でも、戦後になって名誉回復になった。

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    2024年11月25日
  • 私たちの幸せな時間

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    素敵な作品です

    佐原ミズ先生の作品がとても面白くてこちらに辿り着きました。
    あらすじを読んで、結末がハッピーでもアンハッピーでも泣いてしまうだろうなと思ってましたが。

    とんでもなく号泣してしまいました。
    主役の二人が少しずつお互いを知り、距離が近づく辺りからとても切なかったです。
    最後は号泣の後に温かい気持ちになりました。
    ぜひ読んで欲しい素敵な作品です。

    #泣ける #感動する #切ない

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    2024年06月02日
  • ハルビン

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    前々から安重根の物語は読みたいと思っていた。この「ハルビン」は安重根に肩入れするために伊藤博文を貶めていることなどはなく、事実に多少の脚色を施しながら淡々と描かれている。寡黙ながらも毅然とした安重根の実行力とその正当性がよく伝わってきた。

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    2024年05月25日
  • 拉致と決断

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    蓮池薫さんは、生まれた子供には「日本から拉致された」とは伝えずに育ててきたという。嘘をつき続けながら(しかも大切な子供達に)生き続けるというのはどれほど辛いことか。

    日朝両政府にとって互いに交渉のカードとなりつつある拉致問題だが、人の運命を現在進行形で翻弄し続けていることを改めて認識し、1日でも早く解決の糸口を見つけてほしい。

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    2023年07月08日
  • 私たちの幸せな時間

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    自殺未遂をくりかえす孤独な元ピアニスト・樹里と死刑囚の青年・祐の出会いから始まる喪失と贖罪、絶望と希望の物語。不幸な境遇に育った祐、愛さない母を振り向かせたい一心でピアノを弾き続けた樹里。ともに心に傷を抱えた二人がぎこちない触れ合いを通し、癒されていく過程が切実に染みる。

    「殺人現場を目撃した人は死刑制度の存続を
    死刑執行現場を見た人は死刑制度廃止論者へ
    人の出す答えには結局エゴが含まれていて
    どなたか偉い方がそれでいいとおっしゃってくだされば
    こんなに悩むこともないだろうに」

    佐原ミズさんの繊細で透明感ある絵柄が清冽な雰囲気を引き立てる。
    最初は無表情だった祐がはにかむような笑みを浮かべ

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    2017年08月24日
  • 拉致と決断

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    生きていれば辛いこと、悲しいことも多いが、生きるために自己否定を迫られることほど辛いことはないだろう。しかも拉致という不合理な手段によってならなおさらだと思う。本書はそのリアルな記録であり、生きる目的とは何なのかを考える素晴らしい教科書であると感じた。

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    2016年01月28日
  • 拉致と決断

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    2002年に北朝鮮から帰国した蓮池薫氏が、帰国から10年を経て、初めて北朝鮮で過ごした24年間を綴った手記。2012年に単行本で発行され、2015年に文庫化された。
    本書を読み終わって、北朝鮮で過ごした24年と帰国後の10年の蓮池さんの心の葛藤は如何ばかりのものであっただろうかと、心が締め付けられる思いである。
    蓮池さんは、「はじめに」で、本書を書き記す決断をするために、
    ◆何よりも日本に残るという決断が正しかったという確信が必要だった。それには子どもたちが意欲を持って自立の道を歩み出すことが最低条件だった。
    ◆ほかの拉致被害者たちの帰国を実現するうえで、いったい私がどうすることが適切なのか、

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    2016年01月11日
  • 私たちの幸せな時間

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    ネタバレ

    なんだか切ない。
    ようやく、生きるための目的ができたとたん・・・。
    子供が苦しむ理由はやっぱり親なんだよね
    理由を探せばもとはやっぱりそこ
    不幸な生い立ちの影に苦しむ理由は結局はそこなんろう。
    彼らが悪いんじゃない
    彼らの出会いはやっぱり必然だったんだろうし
    洗礼を受けたシーンで、ただ手に触れただけのシーンなのに、こんなにも心が震え、感動してジーンとするなんてと思うほど、逆にこんなことにさえこんなに感動するなんてとビックリするけれど、だけどそんなシーンに血が通う感覚、人間らしさをみて、夢も希望もないまま生きてきた意味さえ見いだせず刑を執行されなくてよかったとさえ思った。
    普通の少女マンガのラブ

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    2014年11月04日
  • 私たちの幸せな時間

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    小説を漫画化するとなんか違うなーと言う感じのものが多い中で、ここまで繊細に描いている漫画ほそうそうなさそうだ。
    とても感動したし、小説も読みたい!

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    2014年02月22日