蓮池薫のレビュー一覧

  • 拉致と決断
    蓮池薫さんは、生まれた子供には「日本から拉致された」とは伝えずに育ててきたという。嘘をつき続けながら(しかも大切な子供達に)生き続けるというのはどれほど辛いことか。

    日朝両政府にとって互いに交渉のカードとなりつつある拉致問題だが、人の運命を現在進行形で翻弄し続けていることを改めて認識し、1日でも早...続きを読む
  • 私たちの幸せな時間
    自殺未遂をくりかえす孤独な元ピアニスト・樹里と死刑囚の青年・祐の出会いから始まる喪失と贖罪、絶望と希望の物語。不幸な境遇に育った祐、愛さない母を振り向かせたい一心でピアノを弾き続けた樹里。ともに心に傷を抱えた二人がぎこちない触れ合いを通し、癒されていく過程が切実に染みる。

    「殺人現場を目撃した人は...続きを読む
  • 拉致と決断
    生きていれば辛いこと、悲しいことも多いが、生きるために自己否定を迫られることほど辛いことはないだろう。しかも拉致という不合理な手段によってならなおさらだと思う。本書はそのリアルな記録であり、生きる目的とは何なのかを考える素晴らしい教科書であると感じた。
  • 拉致と決断
    2002年に北朝鮮から帰国した蓮池薫氏が、帰国から10年を経て、初めて北朝鮮で過ごした24年間を綴った手記。2012年に単行本で発行され、2015年に文庫化された。
    本書を読み終わって、北朝鮮で過ごした24年と帰国後の10年の蓮池さんの心の葛藤は如何ばかりのものであっただろうかと、心が締め付けられる...続きを読む
  • 私たちの幸せな時間
    なんだか切ない。
    ようやく、生きるための目的ができたとたん・・・。
    子供が苦しむ理由はやっぱり親なんだよね
    理由を探せばもとはやっぱりそこ
    不幸な生い立ちの影に苦しむ理由は結局はそこなんろう。
    彼らが悪いんじゃない
    彼らの出会いはやっぱり必然だったんだろうし
    洗礼を受けたシーンで、ただ手に触れただけ...続きを読む
  • 私たちの幸せな時間
    小説を漫画化するとなんか違うなーと言う感じのものが多い中で、ここまで繊細に描いている漫画ほそうそうなさそうだ。
    とても感動したし、小説も読みたい!
  • 私たちの幸せな時間
    何度読み返しても、何でもっと早く二人が出会うことが出来なかったのだろうと思う。二人の不器用な人間が少しずつ前を向こうとする姿がいじらしい。読み終わった後には何か叫びたくなるような、泣きたくなるような作品。
  • 私たちの幸せな時間
    泣きすぎてやばい。
    次また読むのが怖い。でも、きっと開くと思う。

    井上さんが、本当に良い人。


    あとは、彼は長髪の方が好きだった。いや、短髪もいいけど。
    空気読めない発言ですみません。


    男は、過去に三人の命を無差別に奪ってしまった死刑囚。
    女は、過去に三度もの自殺未遂を経験した元ピアニスト。...続きを読む
  • 私たちの幸せな時間
    死刑について、
    いろいろ考えさせられます。

    美しくて儚い恋のお話。

    しあわせを感じるのって難しい。
  • 私たちの幸せな時間
    死にたがりのふたりの話。

    死刑囚の男の子と自殺未遂の女の子。
    近い未来、別れることになると分かっているのに、
    惹かれあってしまうふたりが切ない。

    何度読んでも涙が止まらなくなる、
    いのちの重さを考えさせられるお話。
  • 私たちの幸せな時間
    主人公が叔母さんに言われている言葉は 私には身に沁みる痛さだったし、涙が出てきそうだった。
    主人公が「死刑囚が何年も生きることを許されるなんて執行機関は一体どうなっているの?」と言うんだけど、私自身もそう思ってた。
    夜神月ばりに死んで当然くらいに思ってた。

    なのに、いつの間にか死刑囚に感情移入して...続きを読む
  • 私たちの幸せな時間
    何回読んでも泣いちゃうなぁ……。
    加害者に対しては、やっぱり憤りを感じざるをえないけど、なんともやりきれない。。。
  • 私たちの幸せな時間
    これを最初に買ったのは大学1回生の時。高3の時に死にたいとばかり呟いていたわたしは、死にもせず、のうのうと進学した。それはあまり関係ないのだけれども、この本は誰にも必要とされていないということは死んでいるということと同じこと。だれかに必要とされた、誰かを必要としているからこそ生きたいと思うのだと死刑...続きを読む
  • 私たちの幸せな時間
    佐原ミズ先生は家にだいたいそろっていますが、
    何度読んでも最後のシーンで涙が滲んでしまう…情けないなぁ。

    木曜日が切なくなり、
    このピアノの女性の不器用さがすごくいとおしく、
    犯罪を犯した男性の温かさにくるおしさを感じます。

    本当に、誰かに読んで欲しい。
  • 私たちの幸せな時間
    マイガールが有名な人ですが、わたしはスキマスイッチとのコラボのスキマ式がすごく好きになって追っかけるようになった作家さんです。

    この作品は、非常に気になっていたのですが、(映画にもなってるし、翻訳は蓮池薫氏だったりするしそれなりに話題でしたよね)もうあらすじ読むと、絶対にあることを超えなくちゃいけ...続きを読む
  • 私たちの幸せな時間
    読むと切なくて苦しくなるから敢えて読まないでおく...という本がいくつかある。
    まさにこの本はそうだ。
    元々死刑制度に関心があった私は、更に興味が深まった…と同時に、2人の叶わない願いに切なくなった。
    生きる希望を見つけたのに、生きられない、また、残される者の苦しみが分かったような気がする。

    ただ...続きを読む
  • 私たちの幸せな時間
    数年ぶりに漫画で泣きました。

    毎日、なんの不便もなく暮らしている私が「死にたい」と言って過ごした1日は、「生きたい」と願っても、叶わなかった人の1日。

    心に傷を負った、不器用過ぎる2人の切ない愛
  • 私たちの幸せな時間
    読む度に、生きる意味や自分の価値について考えます。
    そして、最後で必ず涙が溢れます。
    生きていればきっと
    誰かに必要とされるのかな、と思いました。
  • 私たちの幸せな時間
    自殺未遂を繰り返す女性と、死刑が決定している囚人。
    叔母の薦めでそんな彼と話をするという役目をひきうけたけれど…



    久々に自然に泣けた漫画
    一冊の中に込められた想いがとても純粋
    ぼろぼろと涙がこぼれた

    明日を見ながら、希望を持ちながら生きること
    この二人にとってはそれが生き甲斐でもあって
    ...続きを読む
  • 私たちの幸せな時間
    読んでいる途中で、ぼろぼろと涙を流してしまいました。
    皆誰かのことを想っているだけなのに、どうしてこんなに悲しいことになってしまうのでしょう。
    とても切なかったけれど、心が優しくなれる作品。