蓮池薫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
蓮池薫さんの講演会があったことで、参加は出来なかったけれど、興味深くなり読んでみた一冊。
どんな環境に置かれたとしても、必死で生きる術を身につけて生きておられた北朝鮮での暮らしが分かります。
拉致問題の当事者としての視点で北朝鮮で家庭を持ってからさらに周囲の状況を読むことが多くなったのではと思います。
自分の意志とは関係なく拉致という国家の戦略に陥ることになった中でも、挑戦を続けて来られた姿、そして、日本へ戻ってからの新しい挑戦に心を打たれます。
納豆の話。
何気なく食べているけれど、北朝鮮ではこのような思いを抱いて試作されていたのですね。 -
Posted by ブクログ
2002年の帰国からもう13年。
だいぶ記憶が薄れつつあるからか、はたまた年齢と共に同郷ゆえの親近感が増してしまったからか、本書を手にしてしまった。
主に蓮池さん自身の拉致から24年の話で、もちろん、様々な配慮があって他の拉致被害者のかたや、奥さんのことはほとんど語られていない。
情報が断絶された中で希望に寄り添いながら必死で生きてきた様子がよく伝わる。時には心安らか時間があり、時にはアメリカとの開戦を身近に感じ怯えながらの生活。
そして、日常生活を通してみた北朝鮮の実態。
最も衝撃だったのは、日本への一時帰国さえ、自身の子供達には朝鮮内の旅行だと嘘をつかねばならなかったこと、日本人だというこ -
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Posted by ブクログ
凄惨な自殺現場が生々しく描かれているのかな~とおっかなびっくり頁を捲ってみたけど決してそんなことはなく。特殊清掃というお仕事を通して自省している、日記を読ませてもらっているようだった。
読んでいて所々にパンチラインと感じた文章があったので以下に記載。
『虎は死んで皮を残し、人は死んで名を残すという。そのことわざに込められた名誉至上主義と度の過ぎる人間本位の世界観が私には気に入らなかった』
『人生はとても複雑に絡んでいるようで、実はすべてが食べて生きるという単純な動機から始まっている。』
『苦労の多い人間ほど大きな生きがいを持つといった比例法則のようなものが存在するのだろうか。』
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Posted by ブクログ
北朝鮮に拉致された後、日本に帰国した著者が23年ぶりに語る真相。拉致という出来事の瞬間から、北朝鮮に入国直後の思い、やりとり。そして、北朝鮮での20数年の生活と北朝鮮当局の思惑、狙いなどの圧力。徐々に外国人拉致の事実が国際社会に認められるようになってからの北朝鮮指導部の動き、そして帰国に際して著者夫妻がむしろ日本へは一時帰国でまた北へ戻ると考え、またそのように願っていたその訳。北に戻らずに日本に留まることになった変化。そして北がなぜ5人の拉致被害者のみを帰国させ、その他の人たちは死亡または不入国だと主張したのか、明らかな嘘だと見抜いていたが、その理由の推察。どれもが説得力に満ち、多くの疑問が解