蓮池薫のレビュー一覧

  • 私たちの幸せな時間
    原作は別の方だそうですが。佐原さんが描くことによって、よりいっそうその世界観を突き付けられたときに、ぎゅっとなるというか。

    物事って結局は視点によるんですよね。
    大河ドラマは特に分かりやすい。例えば江戸末期、倒幕派を中心に描くなら幕府側が悪者になりやすい。新選組!と違って、龍馬伝の新撰組を怖いと感...続きを読む
  • 私たちの幸せな時間
    久しぶりに漫画で泣きました。彼の運命は悲しいものだけど、彼女と出会えたのも運命ならば、人の運命は悲しいだけじゃないのだと思いました。
  • 私たちの幸せな時間
    生と死について、本当にいろいろ考えさせられました。切ない・・・。
    初めて読んだ佐原さんの作品です。人物の心情表現などが、本当にキレイでした。
    大好きです・・・!
  • 死者宅の清掃
    著者は、特殊清掃業を営む男性。孤独死や自殺などで部屋の清掃を依頼される。色々な事情で亡くなった人の跡形を無くすことを行う。読んでいくと様々な死があることに目が向くようになる。遺品整理士のドラマを見ているが、文章で読んでみると孤独と貧困がより明らかになってくる。富裕な人の依頼は皆無だろう。
  • 死者宅の清掃
    20.死者宅の清掃
    日本の小説家中山七里氏の『特殊清掃人』を先に読み、ノンフィクションで書かれたものを探していた際に出会えた一冊

    孤独死、自死
    誰にも見取られず、見つけられずに旅立った人の足跡を
    淡々と仕事として清掃しつつも、その生活の端々に死者の事を思う著者の心が見えてくる
  • 死者宅の清掃
     死と向き合う機会は当たり前に生きてたらそんなに無いと思う。その一方で筆者は死者宅の清掃をする特殊清掃員として多くの人の生きた跡と死んだ跡に関わり、死と生の淡いを日々眺めている。そんな筆者のエッセイには死から考える生という死生観の大切さを感じられた。

    本書を読んで良かったのは、知人が亡くなったとき...続きを読む
  • 拉致と決断
    蓮池さんご夫妻をはじめとして、拉致被害に関しては、とても日本人の乗り越えられる労力・負担・重荷の限界を超えているのではないのかと暗澹たる思いになりました。

    この本の内容にしても、これだけではなくて、もっともっといろいろな生々しいご経験が必ずあったはずです。
    いろいろな葛藤、お悩みとか。人には言えな...続きを読む
  • 私たちの幸せな時間
    とにかく考えさせられるお話でした。涙がずっととまらない。死刑に処せられるということは、それだけ重い罪を犯したわけですし、被害者関係者から言わせれば当然となるところだろうと理解はできるのですが…難しいです。看守の井上さんが、「笑いの無い人生だった彼に俺たちがしてやれる事は死刑台で首に縄をかけるだけなの...続きを読む
  • 拉致と決断
    拉致被害者である蓮池さんの手記。

    ほかの脱北者や帰国者らの手記と比べると、極めて冷静かつ抑えた調子で書かれているのが特徴だ。
    北朝鮮の中で特に隔離されて孤独に生きてきたせいなのか、ご本人の性格なのか、それとも北朝鮮での生活を全ては書けない(書いてはいけない)・・・という想いがあるのか。

    内容につ...続きを読む
  • 拉致と決断

    無関心はいけない

    近所で蓮池さんの講演会があって、私は行かなかったのですが、行った人から拉致の話を伝え聞いた。
    興味を持って、こちらを読んでみたのだが、うかがい知れない北朝鮮の内情が細かく書かれていて興味深かった。
    まだ帰れない拉致被害者の方たちがどんな思いでいまの情勢を見ているかと思うと、なんともいえない気持ち...続きを読む
  • 拉致と決断
    自分が語る事で、まだ残る拉致被害者が危険な目に遭わぬように…。

    どのように拉致されたか。北朝鮮で、日々、どんな生活を送っていたか。どんな待遇を受けたか。そして今、何をやって過ごしているか。赤裸々に語られる。社会人になる前の学生カップルを突如襲った工作員。その日から急激に変わる運命。長い長い時間。受...続きを読む
  • 夢うばわれても 拉致と人生
    蓮池薫氏「夢うばわれても」、2011.10発行。北朝鮮という国家による犯罪の犠牲者、大変な苦労、そして心からの叫びがあることでしょう!まだ未解決な北朝鮮による拉致問題、日本国政府、国民の生命と財産を守るため、そして国家主権の尊厳を維持するため、毅然とした対応をしてほしいと思います! 私としては、東京...続きを読む
  • 夢うばわれても 拉致と人生
    蓮池薫さんの講演会があったことで、参加は出来なかったけれど、興味深くなり読んでみた一冊。

    どんな環境に置かれたとしても、必死で生きる術を身につけて生きておられた北朝鮮での暮らしが分かります。

    拉致問題の当事者としての視点で北朝鮮で家庭を持ってからさらに周囲の状況を読むことが多くなったのではと思い...続きを読む
  • 拉致と決断
    北朝鮮に拉致された蓮池薫さんの自伝。拉致されて北朝鮮で生活していた時の話が描かれている。北朝鮮での生活や実際の北朝鮮の人々の描写など知られざる部分を知ることができる作品。やはり北朝鮮は金日成の頃はまだ良かったがだんだんと生活困窮と体制が崩壊しつつあり今後どうなるのか予断を許さない様に感じると同時にま...続きを読む
  • 拉致と決断
    何をどう書いたらいいのか……。

    この方がとても頭の良い方であるということと、
    いまもってして蓮池さんと同じような人がまだ彼の地にいることを思うと、とても辛いことだと思う。
  • 拉致と決断
    同じ大学・同じ学部で私より一学年後輩。しかも同じ年の春に日本海の海岸近くで車に寝泊まりしながら旅行をしていた。
    私だったら、蓮池さんのように冷静でいられたろうか?
    早く拉致された全員の帰国を願ってやまない。
  • 拉致と決断
    2002年の帰国からもう13年。
    だいぶ記憶が薄れつつあるからか、はたまた年齢と共に同郷ゆえの親近感が増してしまったからか、本書を手にしてしまった。
    主に蓮池さん自身の拉致から24年の話で、もちろん、様々な配慮があって他の拉致被害者のかたや、奥さんのことはほとんど語られていない。
    情報が断絶された中...続きを読む
  • 私たちの幸せな時間
    韓流はあまり好きではないのだけど、佐原さんの作風が好きなので手にしました。
    原作が未読なので原作の評価はするつもりはないが、おそらくきっとコッテコテの韓流テイストを、何となく日本っぽくアレンジできてよかったと思います。
    思ってもみなかった事件でもなく、えん罪でもない、それゆえのラストは胸が痛かった。...続きを読む
  • 私たちの幸せな時間
    悲しく切ないお話なので佐原さんの透明感のある絵が合ってます。生きることに絶望している二人が出逢って惹かれていき、初めて「死」に脅える。
    読んでて「ん?」と思って調べたら原作は韓国の小説みたいです。日本に置き換えているものの、日本ではあまりキリスト教は根付いてないので外国が舞台なら納得。どちらにしろ亜...続きを読む
  • 私たちの幸せな時間
    死刑囚の青年と心に傷を負った女性の切なく悲しい物語。
    女性との心の触れ合いで青年の心が徐々に溶解していく
    絵も綺麗でとても丁寧