黒川裕子のレビュー一覧
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天と呼ばれる「第一界」、地上の「第二界」。海は「第三界」で、もう一つの地上と呼ばれる「第四界」は海のさらに下にあるという。
この世界は四つの界で出来ていた。
第二界の先住のアリシャーラン。第四界からの血脈を引くサクォーリアン。
共に第二界に住み、海の中で突如現れる「トゲウオ」という大きな生物に悩まされてきた。
主人公はシルッカという男の子。船の騎士見習いとして日々頑張っている。
そして、その相棒は皇帝の息子のリンゼイ・ヴォー。
小さなトゲウオの幼生を捕獲した頃から、二人の運命は変わっていく。
自信がなく、おどおどしたシルッカ。
サイコパスのごとき、狂気の持ち主のリンゼイ。
このリンゼイが本当に苦手だった。
こんなやばい人と一緒になんかいられない、と思ってしまうのだけど、シルッカがそれでも相棒として付き添う。
波乱が波乱を呼び、次々と物語は展開されていく中で、少しずつ二人が成長していく姿が印象的だ。
苦悩の中にも、正しさや前を向く力が灯火のようで、彼らを利用とする大人たちの暗さがより際立って見えた。 -
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ネタバレわずか、800文字以内で書かれた数々の怖い話達。それは、両の手のひらに収まるほどの小さな話ですが、途方も無く怖い話達なのです。あっという間に終わってしまう、短い話だからと油断していると、痛い目をみますよ。
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発売前から気になっていた一冊。ポプラ文庫、MFダウィンチ文庫を経て、ポプラキミノベルへと様々な本を渡り歩いているこちらの人気シリーズ。現在も第一線で活躍しているホラー小説作家、怪談作家が集まり織りなしていく。800文字以内、原稿用紙に換算してわずか2枚という短い物語たちであるが、流石、そうそうたるメンバーである。何とも恐ろしい物語がつづられていた。
純粋に怖い話、不思議な話、意味が分かると怖い話の様な話があり、怪談と一言にいっても様々なジャンルが楽しめる。
お気に入りの話は、「ミズノくんを返して」、「へどろんなの秘密」、「波の音」、「あの家のこと」。
「日記代行屋」も怖かったな。
どの話も、読んでいて鳥肌が立つほど怖かった。特に、家物の怖い話が好きなので「あの家のこと」は非常に良かった。謎めいた家は、もともとそういう存在だったのか、あるいは、語ることによって本当になってしまったのか、それとも、語り手が何か秘密を握っているのか。
いろいろな想像の余地があるが、どの結末でも恐ろしい。怪奇現象の燐片が見えるだけだったり、自分の知らないところで変なことが起こっているという怖い話はやはりいい。この本は様々な作家の手によって、50編も話がつづられた楽しい本だった。
自分の好きな作家の話を楽しむのもよし、新たな作家を開拓するもよしという一冊でだった。 -
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小学高学年からの児童書だけど、大人にも読んでもらいたい作品です。
ある日、パキスタンからの転校生がやってきて、その転校生がムスリムであることから、浮いた存在になります。主人公の男の子は彼の世話係を任命され徐々に友達になっていきますが、まわりの目が怖くて逃げてしまい、どうすればよいか迷うというお話。
この中で、どこにでもいるような『母親』がでてきて、かなり腹が立ちました。主人公の両親も転校生に対して理解がなく、腹が立ちます。
でも理解がないのはどうしてなのか?
理解してもらうにはどうすればいいのか?
この作品を読んで、そんな事を含め、人としての基本的なことや、私たちが忘れているようなことを教わりました。
親子で読んで、ちょっと考えてみるのもいいのではないでしょうか?
いい作品でした! -
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ネタバレ突然現れた、顔も言葉も信じるものも違うアイツ。
多様性を受け入れる、というのは、言葉でいうのは簡単だが、実行するのは難しい。主人公・ハルのクラスにパキスタンからの転校生がやってきて、ハルがお世話係になってしまう。転校生"アブダラくん"と、クラスメイトや周囲の人々との軋轢に振り回されるハル。日本語教師兼多文化共生コーディネーターとして現れたネコスケ先生は、ハルがひそかに憧れるニット編みの先生でもあった。様々なトラブルに対応していく中で、ハルが気付いたことは――。
「異文化」というのは、何も国や民族だけではない。たとえば、ハルが悩んでいたニット編みという趣味。これを小学生男子の趣味として受け入れない人もいる。宗教上の理由で、というのはなかなか合理的な解がない。わがままだとか、我慢しろとか、認められない、と思っている人が出て来る。けれど、それは何に対しても同じ。ファッションとか、食べ物の好みとか、自分たちは、自分の思っていることを誇りをもって主張するのを、怖がらなくていい社会を作っていくべきなのだ。
妹・美夜の、いじめられたアシールに対する、あっさりきっぱりとした態度に好感を覚える。また、主人公ハルが周囲を少しずつ変えていこうとする行動が、なかなか上手だと思った。それぞれが無理をしないところから、できることから始めていくのが、多文化共生社会への道なのだろう。 -
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孤児院育ちの少女が、ようやくありつけた仕事。
それによって、濡れ衣を着せられた。
小さな子供視点から、主人公の視点に。
一体少女は誰なのか。
まったく違う存在なのか。
読み進めて行けば、謎は解決しないまま
さらなる謎が掘り出されまくり。
これ本当に収集つくのか?! と思うほどでした。
すべてが繋がった時、びっくり~でしたが
最後の最後のあれには、うわぁ…という感じです。
これはやったら爽快ですが、やられたら
怒り狂うどころではないです。
恐ろしいほどの悪人っぷりな最後に
拍手を送りたいかと思われます。
あれのおかげで、何だか感動的な所があったはずなのに
綺麗に無くなった気がします…w -
Posted by ブクログ
ネタバレ今年は予算がでなかった。
しかし1ヶ月後にはお金がかかる式典が。
そのために、とんでもない方法で
お金を作る事に、した。
考えるのもすごいですが、それを実行に移すのも。
確かに、彼の実家が『何か』が気になります。
なんでも屋? としか思えないw
犯罪(?)はばれるわ、チャンスを得られたものの
結局そうでした、という落ち。
自国の王様は腰が軽いし、あちらの王様は短期。
まぁそんなもの、と言われればそんなもの?
しかし予想通りの弟、でした。
そう見せかけて実は…という落ちもなく。
兄の方はびっくり☆ でしたけども、あの口調。
あれは女性に入っていたから??
そして最初の人間って、人になった方が、じゃなくて
かけらでも可、だったのにはびっくり。
確かに文章に『開始』とありましたから
一応あちらにも疑いをかけていましたが…。
脱力する最後ではありましたが
兄弟なんかはそんなもの。
そして結局皆古巣へ。
そんなものです。