黒川裕子のレビュー一覧

  • 奏のフォルテ

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    楽器奏者だったひとりとして、胸に抱えた情熱や信念、葛藤や言葉にできない感情を掻き立てられた作品。楽器の音色の描写、奏者の心中描写が真に迫る。同時に、「音を言葉にする」「言葉にできないから楽器や音で表現しているのに、その心情も奏者自体も小説化する」ということに惹かれたきっかけとなった。
    全くの余談だが、私はこの作品で「リベルタンゴ」と出会い、ピアソラを好きになった。フルートでピアソラの曲を演奏するとこの作品を思い出す。作中にはほかにも、実際に存在する曲が登場している。本で受けた印象をきっかけとして実際の曲を聴くことで、情景がより鮮やかになるのも魅力の一つだと思う

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    2024年03月18日
  • となりのアブダラくん

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    転校生はパキスタンから来たイスラム教徒。
    みんなと違うってどういうこと? 配慮するのは特別扱い? 合わせないのはワガママ? お互いガマンするのでなく、きいてみよう、伝えよう。
    知らないことは怖いこと。だからブラックボックスに手を突っ込もう。

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    2024年02月20日
  • オランジェット・ダイアリー

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    いい!すごくいい!
    フィクションの中くらいは、こんなふうに悪意のない世界に居たい
    読んでいる間も、みかんのいい香りが鼻の奥にただよってくるよ
    夢はいつからでも、何度でも見ていい

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    2024年01月22日
  • いちご×ロック

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    人生どん底状態の高校生海野苺が出会ったのはエアギターだった。
    自分に家族にわからない何かに対する怒り。ハミダシモノたちに巻き込まれながら、本当の自分になるために爆発する。
    一気呵成の痛快青春小説!オールオッケーでなくとも、今この時光り輝いている。

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    2023年03月18日
  • となりのアブダラくん

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    「知らないからこわい。こわいからって、だれかを傷つけるのはーー」
    人と人が共に理解しあうための、基本の本。

    大切な本の一冊になった。

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    2022年05月27日
  • となりのアブダラくん

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    初めはアブダラくんとうまくやっていけてなかったけれど最初は勇気を出して仲良くなったが、クラスメートからの非難を浴びせられて、また、あまり話せなくなってしまった。そんな中、ネコスケ先生によってまたアブダラ君とうまくやっていけ、自分の気持ちも父にはなせるように成長していたのが感動した

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    2021年08月10日
  • 天を掃け

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    走れなくなった野生児少年が、引きこもりの天体おたくに出会い、刺激を受ける。登場人物がみんな個性的だし起こる事件も激しいし、モンゴルや天文など遠い世界もそこにあるように描く。情報量が多く興奮できた。

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    2020年01月19日
  • 天を掃け

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    モンゴルの草原を馬と走る。
    馬に乗ってるんじゃなくて、並走する馬と、人力で走るなんて、、、
    気持ちいいだろうな

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    2019年09月14日
  • 奏のフォルテ

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    うわー!すき!となった。
    ラストは泣きそうになった。
    気持ちの葛藤や揺らぎが痛い、それがまた良い。
    大きなうねる波のような1冊だった。
    落ち着いたら読み直す気がする。

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    2019年05月20日
  • 暁の島へ 熱砂の巨兵4

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    ネタバレ

    どう終わらせるのかと思っていたが、概ね大団円である。しかし、あのラストシーンに半笑いになってしまったのは許してもらいたい。何でこんなBL臭漂うシーンなのだ(笑)。悪くはないけど。石火矢が丸くなって可愛くなった。

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    2012年10月12日
  • 二人の護り手 熱砂の巨兵3

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    ネタバレ

    今までに出てきた謎が少しずつ明らかになってきた第三巻。次が楽しみです。
    いや、まさか、二人目の護り手があの方だとは思いませんでしたよ……。

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    2012年06月22日
  • チャリを盗んで、夜明け

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    なんというか、もっとこうなる前に、どうにかすることはできなかったのか、できなかったんだろう、そして日本にはたくさんの「拓海」がいるんだろうなと思った。

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    2025年10月24日
  • 天を掃け

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    ネタバレ

    天体観測の知識が多くて興味深かった
    方言やモンゴル語がアクセントになっている
    最初はなんでモンゴル?と思ったが、きちんと星につながっていた
    悪友の掘り下げがあんまりないから設備破壊がやりすぎ感あった

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    2025年09月28日
  • となりのアブダラくん

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    小学校高学年からの読み物。パキスタンにルーツをもつ男の子が転入してくるところからはじまり、彼の世話焼き係に任命されたハル。いろんな波紋を呼び起こしながら、ひとりひとりが、そして関わる地域や社会が少しづつ変わってゆく様子を描く。巻末の参考文献に目を通すと、児童書1冊ができるまでに関わってきた人たちにも想いを馳せることができる。

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    2025年08月22日
  • てのひら怪談 こっちへおいで

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    800字以内3ページ程度の掌編が50編。豪華な執筆陣が怖い話の怖い部分だけを抽出したような物語を展開させています。
    怖さの種類も千差万別。文字だからこその怖さもあれば、想像してしまいぞっとするものも。ホラー怪奇小説の入口にも!

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    2025年03月27日
  • オランジェット・ダイアリー

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    みかん農家の娘、樹々。ガーナ人の母親と日本人の父親をもつミックスルーツのリク。みかんとチョコレートでオランジェットか、めちゃ良いタイトル。最後の二人の再会がさー…なんかキュンとしてしまった。日記の樹々の口の悪さも好きだった。笑
    私も樹々と同じこと思ってたな。大人って、すぐに夢を聞いてくる。当たり前にあると思わないでほしい。なんとなく学校通って、受験して就職した身としては、今でも好きじゃない質問。それでも二人が悩んで悩んで、進んでいく終わり方はとてもよかった。

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    2025年01月18日
  • となりのアブダラくん

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    ネタバレ

    ともだちなら、けっして、そばをはなれちゃいけない。
    だったら、ぼくもこいつを、だれかに笑わせたりしない。
    でもそれって、みんなにとって、都合がいいやつってだけだ。
    みんな1人ひとり違うはずなのに、なぜか同じだよねってことになっている世の中。特に学校。それが本当はおかしなことだと気づけることが大切。
    なんでもかんでもOKではなく、同意したルールの上で、個性は認めていくべきである。
    イスラム教という異文化をどう受け止めるか?まだまだ難しいことだろう。だけど、異文化はを認めることは、宗教とか国とかのレベルだけでなく、好きなものとか、性別とか髪のいろとか、顔とかでも同じことが言える。
    みんな違っていて

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    2024年12月23日
  • 四界物語 下

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    サクォーリアンと南海が手を結び、ルドゥリア帝国と全面戦争に勃発。
    帝国は蛭蟲をわんさか扱い、武力で鎮圧しようとしてくる。

    シルッカと始原の竜(ファティオータ)は再び絆を結び合い、共に戦い始める。
    ところが、敵味方関係ない皇帝の最大攻撃により始原の竜は囚われ、皇帝に心を支配されてしまう。

    始原の竜を取り返すため、また平和な世界を取り戻すため、シルッカとリンゼイは動き出す。


    皇帝がもうやばい。
    第四界に行きたすぎて、敵も味方も全て自分の手駒。
    自分さえ良ければ万事OK。
    怖すぎる……。

    そんな中、リンゼイの成長が止まらない。
    気づけばあの狂気に包まれたサイコパスな性格はどこへやら。風格す

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    2024年10月19日
  • 四界物語 上

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    竜が出てくるファンタジー物語
    ファンタジー小説の造語ってなんでこんなにワクワクドキドキするんだろう!
    波頭馬(はとうば)やトゲウオ、一体どんな生き物なのだろうと読み始めはドキドキしていた
    竜、波頭馬、トゲウオがこの物語の主軸になる生き物たちだ!
    特に竜の神々しさ高貴さといったらもう素敵だ
    そして波頭馬やトゲウオが作る海面の道である水道(みみち)とか、絶対に美しい光景だろうなって胸躍る
    ファンタジーって本当に楽しいなぁ

    そしてワクワクと共に、想像よりも戦関係が殺伐としている
    肉片になったりちょっとうわぁぁぁって思うから、小学生とかの時に読んだらどう思ってたかなぁ…と思いつつ笑
    まぁ楽しんで読ん

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    2024年10月11日
  • オランジェット・ダイアリー

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    読書感想文をこの本で、書かせてもらいました。樹々の思春期特有の感情とか、自分にも通ずるところがありました。でも最後に夢を見つけられてよかったです。

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    2024年08月15日